2018年12月26日

期待値100%超えになりそうなWIN5

 さて、28日のホープフルステークスの日のWIN5は、6億弱のキャリーオーバーで、キャリーオーバー額としては、過去2番目の額です。しかも、その日はJRAスーパープレミアムデーですので、全券種80%の還元率になっており、もちろんWIN5も対象です。

 そのため、売上にもよりますが、かなりの高期待値の馬券になりそうです。概算ですが、6億上乗せですから、WIN5の売上が9億で、配当は通常(70%時)の2倍程になり、21億で1.5倍です。

 そして、売上30億に達すると、80%還元で24億、それとキャリーの6億で、計30億となり、期待値が100%になります。つまり、売上30億程度までは期待値がプラスの賭けということになります。

 ちなみにWIN5は、過去8年半で計420回行なわれていますが、最高売上は28億です。ちなみに、そのときが過去最高の8.5億のキャリーオーバーあった回で、組合わせ数は25万通りと少な目でしたが、配当は100万となっています。

 枠順未確定の段階ですが、今回の組合わせ総数は、11x13x16x16x18頭=約66万通りです。この組合せ総数は、過去420回中、150番目程度の難易度となります。枠順確定時や取消等で当日頭数が減る可能性はありますが、これ以上になることはありません。

 全く同頭数の組み合わせだった2013年9月22日のオールカマーの日は、1番人気3頭と5番人気、9番人気の組み合わせで、こちらも配当は100万弱でした。

 期待値がかなりの確率で100%を超えそうなので、もちろん参戦しますが、本当に今年の最後のレースとなる18頭立てのファイナルステークスが少々鬼門ですね。この距離もあまり得意ではないので、ここは頭数が増えそうです。まあ、この時点までWIN4で来ていなければどうしようもありませんが…。まあ、期待値100%超えの貴重なレースになる可能性が高いのですから、逆に、このレースの時点でのドキドキ感を味わうためには、それ以前のレースの点数を増やした方が良いのかもしれません。

 ただ、今回は、UMACAでもWIN5が買えるようになって、初めてのキャリーオーバーですので、売上がかなり増える可能性もあるかもしれません。現在IPATに加入していなくても、競馬場等で登録すれば、すぐにWIN5が買えるのですが、ただ人が多そうな中山競馬場は、まだUMACAに対応していませんので、ここでは買えず、影響は少ないかもしれません。阪神や東京競馬場なら買えますが、この額のキャリーオーバーだけに、こちらもかなりの混雑になりそうな気もしますので、もし行かれる方は注意した方がいいかもしれません。あと、WEBで事前登録すると、競馬場での登録が早く終わりますので、登録予定で行かれる方は事前登録した方が良いかもしれません。
  

Posted by kunezaki at 18:31

2007年01月28日

レース数の変化

 先日、3歳未勝利戦のかわりとして、2回京都4日に1600万下として「羅生門ステークス」が新設されました。理由としては、このクラスの出走予定頭数が多いためということですが、もともと春競馬の番組発表の段階で、すでの今年の春競馬では、1600万下が昨年より10レースも新設されています。まあ、それでも足りなかったということかと思います。

 これは、以前こちらでも少し書きましたが、勝ち上がりのルールが変更になったため、現在、その影響が徐々に出ている段階で、これはそのひとつの現象としてということになります。勝てば基本的に昇級するというルールになったために、これまでは勝っても同級に留まるというパターンがかなり見られましたが、それが無くなり、基本的には上のクラスほど頭数が増える傾向がここしばらく出るはずです。

 現在は、1000万下を勝てば、必ず1600万下に昇級しますので、レースの数だけ昇級馬が発生します。以前は、その中の何頭かは再度1000万下に所属し、レース数ほどの頭数が昇級してくるということではなかったわけです。

 昨年末の時点での実際のレース数を調べてみますと、1000万下はほとんど変化していません。これは、1000万下と500万下のレースの数の比がそれほど大きくなかったためです。それにより、1000万下クラスの頭数としては、500万下から上がってくる頭数と1600万下へ出て行く頭数の差が(レース数と比較して)少なく、まだ均衡を保っていると言えます。逆に、1600万下のレースは以前はとても少なく、1000万下から上がって来る頭数にもう対応しきれなくなってきて、レース数増加となったということです。

 さて、これは現象をただ見ただけですが、中身をよく考えると、予想に役立つ可能性のあることも見えてきそうです。まず、500万下ですが、以前はこのクラスも、1勝馬の中には昇級しない馬もおり、ここでも勝ち得があったわけですが、現状ではそれも無くなり、こちらは完全な勝ち抜け状態となっており、在籍頭数はレース数分だけ減ってきます。となれば、以前よりもレベルの低下傾向は強くなっているはずで、これは予想に生かせるポイントかと思います。また、1000万下も同様で、降級以外では現級勝ち馬はいなくなりますので、こちらも以前よりは、クラス全体のレベルの低下のスピードは速くなっているはずです。もちろん、1600万下も同様で、クラスが増え、上がってくる馬のレベルも下がっていますので、全体的には以前よりも低下しますね。

 もちろん、だからとって、競走馬の全体の質が変化しているということは無いわけで、こちらも以前書きましたが、単純に言えば、各クラスのボーダーラインが全体的に低下し、以前よりは低い能力でも上のクラスに行けるようになってしまっているということです。逆に言えば、各クラス、特に上級クラスは相対的に頭数が増えますので、そのクラス内での層は厚くなりますから、平均的なレベルは低下しても、バラつきが大きくなる可能性もあります。メンバーによってはむしろ予想はしやすくなる可能性があると言えそうです。層が厚くなっても、レース数が増えますので、レベルが上がるということはありません。

 1600万下の馬は、オープンのハンデ戦に出走するケースもありますので、そちらも含めて1600万下のレースは今後も増加しますね。その分逆に500万下のレースが減ってくるかと思います。これは、夏競馬のクラス移動まで続き、その時点で一応一巡しますが、まだ適正な配分にはなっていないと思いますので、クラス間のレース数の変化はもう少し続くかと思います。また、各クラスの全体的なレベルが変化していますので、その夏競馬の降級時の対応も今後は違ってくるかもしれません。あとは、その以前に触れたときに紹介した4歳1勝馬の動向が4月あたりから要注意になりそうです。こちらはまたそのときにでも触れることにします。
  
Posted by kunezaki at 00:29TrackBack(0)

2006年05月23日

徐々に忍び寄る大きな変革

 競馬最強の法則DIGITAL+POG Vol.6が発売になりました。こちらにも、セットアップ済みデータの付きのTARGET frontier JVが収録されたCD-ROMが付いています。初期データのセットアップにほとんど時間がかからなくなりますので、これから導入されようとしている場合には、お勧めいたします。

 さて、オークスは見事に玉砕ですね。まあ、480k以上の3頭で決まってしまっては私の予想方法ではお手上げです。来年はこのデータも大幅に見直さないとならないかもしれません。ただ、大逃げのため後続馬は早仕掛け気味で、例年のオークスと比較するとやや上がりのかかる展開になり、切れ味よりは持続的な末脚を要求されてしまったというのはポイントかもしれません。

 さて、今週はダービーで、それが終れば夏開催も間近です。新世代となる2歳馬のデビューとともに、馬券的にはクラス移動がポイントになってきます。で、例年であれば、その前のこの時期も、どちらかというと移動せずに降級したい4歳馬と、クラスのレベルが上がる前に勝っておきたい5歳以上の馬という構図がクラスやメンバー次第で微妙に現れる場合もあり、それが予想のひとつのポイントにもなるわけですが、今年からはこれがかなり変わります。というのも、現時点ではあまり話題には上っていませんが、今年の夏競馬から、昇級のシステムが少し変更され、基本的には勝った場合は必ず昇級するというシステムになります。これまでであれば、いわゆる「勝ち得」と呼ばれるような勝っても同じクラスという馬が存在し、これが予想のポイントになっていたり、あるいは、同級勝ちの馬がいることで、人気馬になったりするケースもありました。新システムでは、現行の4歳夏での降級のシステムは残りますが、通常の昇級のシステムが改善され、勝てば必ず昇級するようになります。で、実はこのシステムの変更ですが、見た目は大した変更ではないので、あまり話題にはなっていませんが、その効果は徐々に現れ、私の予想では、最終的には、現在の競馬の番組体系をも揺るがすかなり大きな変革をもたらすと考えています。

 その詳細については、今後徐々にこちらで書いていこうと思いますが、まずは、例年と大きく変更されるポイントをひとつ挙げますと、これまでは、4歳馬は1勝馬の場合、降級しても同じ500万下ですので、降級したと言えませんでしたが、その後に勝っても同じく500万下にいられることで、後から降級の恩恵に与っていました。しかし、前述のように、今年からは、勝てば必ず昇級しますので、1勝馬のまま降級を迎えると、その後に勝つとすぐに1000万下に上がってしまいますので、その恩恵には与れなくなります。ですので、現在4歳の1勝馬が降級の恩恵を受けようとすれば、もう1勝しておく必要があり、これは予想の大きなファクターになります。ただ、現状のレース結果を見ていると、まだ新システムがあまり認知されていないのか、4歳1勝馬からはそんなに危機感を感じ取れません。ですので、今年に関しては、現状ではあまり気にしなくても良いのかもしれません。ですが、今後は、間違いなく大きな意味を持つポイントですので、今から意識しておくのも良いかと思います。  
Posted by kunezaki at 23:19TrackBack(0)

2005年10月29日

痛恨のサイドワインダー

 今日もやってしまいました。購入したスワンステークスの3連単フォーメーションは
(7,18)-(2,7,9,11,13,18)-(2,7,9,11,13,18)
で、サイドワインダーが来なければ当たったました。いや、来なければというよりは、直前までサイドワインダーも買い目に入っていたのですが、半分以上が100万馬券という買い目でしたので、どうせ当たらないだろうからと買い目を減らしたのが間違いだったようです。まあサイドワインダーは人気で1番枠でしたので、馬場状態と脚質から嫌いたかったというのも大きな理由ですが。それにしても、またも目の前の100万馬券が…。コスモサンビームについては、開発日誌にも以前書いたかと思いますが、本田騎手の乗り替り、特に京都では買うようにしています。本田騎手は近年は阪神より京都の方がかなり成績が良いので、乗り替りじゃなくてもこのパターンに合えば狙いますね。去年のタマモホットプレイも買ってましたし。実際の指数で言えば、5ポイントくらいは上乗せしてくれるという評価ですね。それにしても、7-18は本線だっただけに、祐一君ももう少し内で詰まってくれればそれだけでも大きかったのですが…。何か、去年の今頃にも似たようなことを書いた記憶がありますね。競馬場として京都は取り立てて得意ということも無いのですが、阪神から京都、そしてまた阪神と流れるこの秋の西の開催は、流れとして好きなのかもしれません。

 先週は菊花賞は毎度のように外したものの、こちらにも書いたその前後のレースの3連単は本線でいただきましたので、その勢いで今週も行きたかったのですが、暗雲が漂ってきてしまったかもしれません。ただ、天皇賞はかなり面白そうなメンバーですので、どんな買い方もできそうですし、予想のしがいもありそうです。ということで、予想はまた後ほど。

 それからサイトのお知らせと、ひとつ前にも書きましたが、現在JRA-VANではターゲットのデータ付きのCD-ROM(80ページのカラーマニュアル付き)の応募を受け付けています。もちろん無料です。月曜日が締切ですので、まだ応募していない方、ターゲットは使ってないけどハードディスクが空いているという方はぜひ応募して下さい。既ユーザーの方でも大丈夫なようです。
  
Posted by kunezaki at 18:01TrackBack(1)

2005年09月10日

異常オッズ

 今週から秋競馬ということで、東西は開催替りです。この時期は馬場コンディションが絶好ということで、芝は高速コースの前残り、そして必然的に内枠有利、ということになりますね。特に中山の1600mや1800mは前が残りやすいので、積極的に逃げ先行馬を狙ってみます。とりあえず、今週はこんなところで攻めてみて、全体的には開催替りということで様子見ですね。

 ところで、先週の日曜日の新潟10Rのスライストップは買いましたでしょうか? 同条件勝ちがあり、同コースでの好走実績、しかも新潟リーディングの田中勝春への乗り替りで単勝90倍とは、オッズが異常なのか、はたまたバグでも出たのかとプログラムを疑ったりもしたのですが、結果的には事実だったようです。前走の長期休み明けの凡走で人気を落としたのだと思いますが、乗り替わってますしこのオッズであれば中心で買わなくても、かなり面白い穴馬としては十分狙えるはずです。もちろんこんな絶好の機会はあまりありませんので、私はこの馬から狙ってちょっと勝負に出まして、いろいろと買ったわけです。で結果はご存知の方も多いかと思いますが、最後に微妙に差されてのハナ差負け。いつもなら数センチ差くらいなら見分ける私ですが、もちろん欲目もあったのかもしれませんが、中継を見ている限りではわからないくらいでした。それにしても上位人気の馬に負けるのであればまだしも、よりによって単勝40倍の馬に差されるとは、もう全く何でここで激走するかなと…。まあ南田騎手は全く買っていませんでしたので、差されたかどうかの差は単勝の的中か否かだけなんですが、オッズがオッズだけに大きい差でした。2着ということで的中は複勝とワイドのみでしたがそれでもかなりの儲けで、もちろん南田君の激走が無ければそのン十倍、と、そこまで望まなくても、勝春よ、新潟リーディングジョッキーならせめて差されないで欲しかったなと…。

 それからこの日は、札幌7Rのライジンオーも人気が思ったほど無かったですね。近走の負けは芝でしたし、ダートは全て4着以内で、最終的に12頭立ての6番人気とは低評価でした。しかも、こちらでもよく取り上げていますが、レベルが高くなりやすい3歳限定の同条件勝ちがありましたので、それだけでも狙ってみたい馬でしたので。まあ鞍上と成績からして単勝よりは複勝という狙い方ですね。で、前日は明け方まで起きていましたので、寝坊して買い逃して来られるとかなり悔しいので、このレースは午前4時頃に単複だけ買ったわけですが、後から時系列オッズを見ると、複勝がしばらく1.0倍に張り付いてしましたね。金額は時系列オッズを見ればわかってしまいますが、朝早いとこのくらいでもかなのり異常オッズになってしまいますので、買われる場合はご注意を。
  
Posted by kunezaki at 05:34TrackBack(0)

2005年06月24日

クラス移動について(1)

 既に夏競馬がスタートしていますが、夏競馬と言えば、まずは新世代の新馬戦のスタートが注目されますが、同時に新種牡馬もデビューしますので、こちらも注目ですね。TARGETを使えば、週単位で新種牡馬のデータも更新できますので、雑誌や新聞に載るより早く最新のデータをいつでも手に出来ます。特に来年デビューの世代からは、長らく君臨してきたサンデーサイレンスの産駒がいなくなりますので、POG的にも馬券的にも新種牡馬の傾向をいち早く知ることはより重要になってくるのかもしれません。

 さて、本題とは関係の無い話になってしまいましたが、個人的には夏競馬と言えば、第一はやはりクラス移動ですね。すでに夏競馬は始まっていますので、クラス移動については説明するまでもないかと思いますが、単純に言えば、4歳馬がクラス分けの賞金額を半額になり、実質1つ程度下のクラスに降級し、そしてこれまで3歳馬限定のレースだけに出走してきた3歳馬が初めて古馬と戦うことになります。この2つの勢力に、元からそのクラスにいる5歳以上の現級馬を加えた3勢力が入り乱れるのがこの時期のクラス移動になります。実際のレースではこの3者の新しい顔合わせになるケースが多いわけですから、力関係の比較が結構難しい場合もあります。しかし、実際には予想上でのセオリーがかなりあり、それらを利用すれば、意外と攻めやすいのも事実です。配当的には結構堅い時期でもあるのですが、力関係の把握と穴になりやすいポイントさえつかんでいれば、頭数も少ないので、馬券の点数も多くならずに済みますので、堅い決着でも結構美味しいケースも多くなります。元々、人気を嫌って大穴を狙うタイプでは無く、期待値の高い馬を狙う予想をしていますので、そういう面からも的中率が期待できるこの時期は自分の予想方法に合っていますので、好きな時期なのかもしれません。

 クラス移動については、毎年どこかに書いていますが、せっかくBLOGになりましたので、ちょっと長くなりますが、クラス移動前後の力関係等の変化と、それを馬券的に利用する方法まで含めて、何回かに分けてまとめてみたいと思います。まずは、クラス移動そのもについての狙い方、つまりこの時期の具体的な狙い方を、去年にこのBLOGになる前のコラムでの説明から以下にリライトして載せておきます。


【クラス移動時の狙い方】

 クラス移動が行なわれますと、それ以前と比較して、条件戦では、大きく分けて以下の3つのグループができます。

 (1) 新興勢力の3歳馬、
 (2) 降級した4歳馬
 (3) 現級馬(5歳以上の馬と4歳の1勝馬)

 例えば500万下に注目すると、これまで1000万下に所属していた4歳馬と、3歳限定の500万下に出走していた3歳馬が新しく加わります。また、3歳未勝利戦は引き続き行われていますので、下からもまだまだ新しい馬が上がってきます。ですから、500万下全体のレベルは大きく上昇するわけです。もちろん、この時期やこの後の夏場を休養する馬も結構いますから、一度に大量に流入するわけではなく、年末程度までの間に徐々に加わってきますから、このクラス移動の予想方法は、この時期だけでなく、しばらくは利用できます。まあそれでも全馬がこの3つに分類できるこの時期が一番わかりやすいのも事実ですので、この時期にマスターしておくと後が楽ですね。

 まずは各グループの力関係ですが、基本的には(2)>(1)>(3)になります。この時期によくあるケースなのですが、降級馬はもちろん人気になりますが、近走で凡走していると意外と評価が下がる場合もあり、そして好調の3歳馬がいて、その馬がキャリアが浅ければ新鮮さもありますし、条件馬でもオープンクラスのレースに出ていたりすることもありますので、人気を被る場合も多く、降級馬より人気になるケースもあります。こういうときに3歳馬が消えて降級馬同士で決まったりすることも意外とあります。ただ、このような場合、降級馬は大抵人気になりますから、堅めの配当で注目されることもあまり無いのですが、人気の3歳馬を消した時点で期待値は上昇していますので、見た目以上に美味しいレースになります。少点数で取れますし、こういう馬券をよく買っている人ならすぐに実感できると思いますが、狙い方、買い方によっては万馬券ぐらいの破壊力のある結果になります。

 まあ、こういうケースも結構あるのですが、基本的には降級有利は世間一般に認知された力関係ですので、このまま利用しても期待値的には美味しく無い場合の方がもちろん多いです。そこで、もうすこし条件を付けてこの力関係を利用します。

 いくつかあるのですが、一番のポイントは距離とコース(芝・ダート)です。まずは距離について説明します。コーナーを4回以上周るコースについては、(2)>(3)≧(1)という感じになります。これは、中距離以上でなおかつコーナーを4回周るコースでは、やはり折り合いや馬群をさばくような能力が要求されますので、この部分に関して言えば、キャリアの豊富さで現級馬に一日の長があるわけでして、むしろ3歳馬はキャリアの浅さで不利になります。特にローカルコースは器用さも求められますので、この時期ではなお更です。また、これは距離が延びれば延びるほど差がつきます。もちろん、能力がそれを凌駕してしまう場合もありますので、3歳馬の能力判断とオッズとの比較で最終的に判断する必要がありますが。特に2000m以上のコースでは、古馬も含めて牝馬は不利になりますので、それも加えると危険な人気馬が意外と簡単に見つかります。ただし、逆にローカルコースということで、キャリアの浅い馬でも、マイペースで逃げた場合は粘ることもありますので、そこだけは注意して下さい。

 次に短距離ですが、こちらは(2)≧(1)>(3)です。順番は基本パターンと変らないのですが、降級馬と3歳馬の間で逆転の可能性があるということです。これは上の中距離以上のレースの逆の理由です。そして、特に今の時期は阪神を除けばローカル小回り平坦コースの開催替わりですから、前に行く馬は有利ですので、スピードという絶対能力だけで勝負可能になりますので、3歳馬でも十分降級馬に対抗できるわけです。特に、牝馬は小回り平坦になることで浮上しますので、東京あたりで逃げて粘れなかった馬を狙うのが面白いかと思います。また逃げ馬に関しては枠順での有利不利もありますので、内に入った先行力のある3歳馬がいたら、人気薄でも狙ってみてください。能力以外で3歳馬が降級馬に勝てるのは基本的にはこのケースが一番多いはずです。

 この逃げ・先行有利を利用した買い方で注意して欲しいことがひとつあります。それは、降級馬に関してなのですが、近走の上のクラスで後方からのレースになっていた馬でも先行する可能性があるということです。メンバーにもよりますが、いくらハイレベルだと言っても、やはり上のクラスよりは楽なメンバーですから、レースのペース自体も落ちることが多く、上のクラスではついていけなかった馬が、降級した途端に先行するという場合があるということです。ですから、特に短距離戦では、後方脚質の降級馬に関しては、成績をさかのぼって同クラスで先行していたかどうかを確認して下さい。過去に先行していれば、脚質が一転する可能性もあります。一転すれば元々が降級馬ですから力は上ですので、間違いなく期待値はアップします。

 以上は基本的には芝・ダートを問わないのですが、より傾向が強く出るのは芝です。そして、ダート戦に関しましては、別の観点からの狙い方もありますので、それは次回説明します。
  
Posted by kunezaki at 21:21TrackBack(2)

2005年03月19日

100万馬券

 先週の土曜日の阪神では、メインで404万馬券、さらに最終も158万と100万馬券が連続で出ました。先週までの段階で、3連単が発売されたのは全部で592レース、その内100万円を超えたのは22レースで、出現率は3.7%です。約27レースに一度ですので、現在の3場開催ですと、2〜3日に1回程度の発生となります。

 まだ高々22回ですから、傾向を分析するにしても少々データ不足気味ですが、この連発に触発されてちょっと調べてみました。まずは頭数ですが、22回中20回は15頭立て以上のレースで出ています。3連単は頭数が増えると組合せ数も大きく増えますので、高配当が出やすくなるのはある意味当たり前なのですが、先週の404万馬券のレースは12頭立てでして、これまでで2位の高配当にもかかわらず、頭数的には一番少ないサンプルとなっています。かなり珍しいケースだったと言えます。この3連単は、1320通り中1247番人気というもので、下から5%くらいの位置の人気でした。もしこれが16頭立てだったとしますと、だいたい3170番目くらいの目でして、例えば同日の16頭立ての中山牝馬ステークスであれば、1250万クラスの馬券になっていたということになります。12頭立てで、10番人気と12番人気と9番人気という組合せはなかなか買えない目だと思いますので、難易度はやはり1000万馬券級で、かなり高かったのではないでしょうか。このレースの特徴としては、ハンデ戦という点がありますが、ハンデ戦自体の100万馬券発生率は2.8%と平均よりも低く、理由の一因とは言えないかもしれません。逆に牝馬限定戦では7.1%の発生率があり、むしろ狙うとしたらこちらの方が良いかもしれません。また、距離もむしろ短距離の方が高く、一番高いのは1200m戦で6.6%。芝1200mが5.7%、ダート1200mが8.2%と、ダートの方がかなり高くなっています。まあこれは単純に短距離戦の方が頭数が揃うことが多いというのが大きな理由だと思います。

 人気的にはどの人気も万遍なく絡んでいるというところで、絞れる要素は少ないです。逆に言えば、上位人気が絡んでも出ているということで、例えば、2/6の小倉9Rでは、1番人気の武豊が1着にもかかわらず、109万馬券になってます。人気の傾向をあえて挙げれば、2桁人気の馬がだいたい1頭は絡むということくらいでしょうか。ただ、これは100万馬券を選択した時点で多分、自動的にそうなっているかと思います。

 ということで、先週2発も出ていますので、今週も続けて出るかどうかはわかりませんが、このあたりのデータから考えますと、土曜日中山のアイルランド大統領賞、中京の御在所特別と三河特別、日曜日中京の豊橋特別あたりが怪しそうです。さすがに100万馬券はなかなか狙えるものではありませんが、あえて100万馬券も何点か買ってみようかと思います。
  
Posted by kunezaki at 00:00TrackBack(0)

2005年03月03日

新人騎手

 競馬では、年に3回も節目となる時期があります。競走馬や騎手、調教師の年間の成績が確定し、そしてまたスタートする一般的な年末から年始の節目。2つめは新馬戦がスタートし、ダービーで終わるというレース体系としての節目である6月のクラス移動の前後の時期。3つ目は調教師の定年引退や新人の騎手や調教師がデビューするこの時期の2月から3月です。

 ということで、今週から新人騎手がデビューします。デビューしたての新人騎手は、いろいろと注目を浴びますが、馬券的な面から言えば、とても買いづらいということが言えます。もちろん新人騎手に何の恨みもありませんし、昨今は外人騎手や地方騎手も多く参戦してきますので、以前よりも厳しい競争下での戦いを強いられますので、むしろ頑張って欲しいと応援したい気持ちもありますが、やはり信条として馬券についてはシビアに考えることにしていますので、応援馬券のようなものは買いません。

 「新人騎手は買いづらい」と書きましたが、データ的に言いますと、これは期待値的に買えないということよりは、むしろ馬券に絡むことが少ないという意味で買えません。つまり、勝率や連対率が低すぎるということです。もちろん、将来一流騎手になる金の卵が含まれている可能性もありますし、そのような騎手を見つけて先物買いするというのもまた競馬の楽しみかもしれませんが、逆になかなか勝てない騎手が多数いるのも事実で、単純に言ってしまえば、馬券的にはとりあえず1勝をあげるまでは買わないというのが一番良いスタンスなのかもしれません。少なくとも1勝目をあげるまでは負け続けるわけですから。ただ、2着に来られるとどうしようもありませんが。

 期待値的な面から見ますと、逆に新人騎手ということで人気を落としているケースも多く、絡んだときは結構配当も良く、期待値的にはイーブン程度と言えます。ただ、それも各騎手の実力がある程度認知されるまでで、5月くらいになると、だいたいの実力が判明するということもあってか、例年期待値は大きく低下し、全体的に見ると、期待値的にも買えなくなってしまいます。ですので、基本的には買わないというスタンスが良いのですが、どうしても先物買いをするのであれば、むしろなるべく早い方が良いということになります。
  
Posted by kunezaki at 06:17TrackBack(3)

2005年02月03日

好調な激走馬

 先週触れた激走馬の調子が相変わらず良いようです。激走マークはいくつかのパターンで自動的に打たれますが、先週紹介したのは、古馬のダートの条件戦で狙うものでした。先週該当した馬は19頭いて、その中で馬券に絡んだのは以下の7頭でした。
東京
1/29 12R ミスフェリチタ   2着 6番人気( 16.6倍)
1/30 10R ゼッツー      3着 6番人気( 11.6倍)
1/30 12R チアズマックス   2着 11番人気( 67.2倍)
京都
1/29 11R サワノブレイブ   1着 3番人気( 10.3倍)
1/30 8R クールセレクト   2着 9番人気(128.3倍)
小倉
1/29 7R フォーナインクロス 1着 8番人気( 39.0倍)
1/30 7R ノボリハウツー   1着 1番人気(  1.6倍)
トータルで[3-3-1-12]で、勝率15.8%、連対率31.6%、複勝率36.8%と、ほとんどが人気薄にもかかわらず好成績ですが、回収値も単勝が268円、複勝が259円と無条件に買っていても問題にならないほどです。もちろん、激走マークは過去の成績から自動的に打たれていますので、1つのレースで多数に打たれてしまうケースもあったり、あるいは狙う場合でも、軸にするかヒモにするか等、最終的な取捨の判断をすれば、成績は間違いなくさらに良くなるはずです。

 先週も紹介しましたように、このパターンが常に有効ということではなく、この冬の時期は特に有効だということです。より正確に言えば、期待値的にはほぼ年中高いのですが、この時期がより好走しやすい時期だということです。古馬のレースには、前年秋から新馬戦や未勝利戦が無く、新しく下から上がってくる勢力というものがいなくなります。ですので、その後は基本的には勝ち抜け状態となり、全体的には時間の経過とともにレベルは低下してきます。秋からすでにそのような状態になってはいますが、秋は休み明けで出てくる馬が多くいたり、降級馬もまだ多数いる関係上、下から上がってこなくてもレース単位で見れば常に新興勢力が加わってきているケースも多く、レベルはなかなか落ちません。また、冬場の条件戦は芝のレースが減ってダート戦が増えることも好条件で、レース単位で見れば、戦力が分散しますのでよりレベルが低下することになります。2・3歳限定の500万以上のダート戦はレベルが高くなることも多く、そこで好走しているということは、もともとダートに対する素質が高かったことは明白ですし、さらに全体的にレベルが低下することで、凡走し続けていた馬でも何かのきっかけがあれば浮上してくる可能性が高くなっています。冬場はこのような条件が相乗効果で組み合わさって、好走する可能性と期待値を高くしているということだと思います。   
Posted by kunezaki at 12:17TrackBack(0)

2005年01月27日

期待値の高い馬

 馬券で勝つためには期待値は重要ですが、期待値と言うと、やはり目に見えるものでは無いので、とっつきにくい印象があるかもしれませんが、結果から考えると簡単に理解できる場合もあります。

 レースの結果から判断して、明らかに人気が無さ過ぎたという馬は過去に何頭もいるはずです。同じ条件で何回レースをしても、オッズ分以上には間違いなく勝てるという馬ですね。そういう馬の期待値は結果的にはプラスだったはずで、高期待値の馬や馬券を買うという予想法は、そういう馬が勝った理由を探れば自然と見えてきます。

 例えば1月23日中山最終のヤマニンエアシップですが、好位追走から7馬身差の圧勝と、たまたま展開がはまったとか、他馬に大きな不利があったとか、そういうものではなく、多分、同じ条件であれば、何回レースをしても、少なくともオッズ(19.7倍)分以上には勝てるだろうということは、容易に想像がつきます。

 そして、この馬がどうして圧勝したのか。どうして人気が無かったのかを考えて、その理由を推測し、それが正しいものであれば、今後同じ方法で期待値の高い馬を見つけることができる可能性が出てきます。もちろんその理由だけで勝てるとは限らないので、馬券的に生かすためには同様の馬を狙い続ける必要はありますが、この馬の例で言えば、19回に1回勝っただけでも期待値はプラスになりますので、結果を急ぐ必要はありません。

 例えばこのケースでも、乗り替り、頭数や枠順の変化、または3歳限定500万下での実績、指数から見ても全体的なレベルの低さ等、期待値的に高くなっていたような要素はいくつか挙げられると思います。今回の人気と結果の差を考えますと、これらの複合だった可能性は高いと思いますが、TARGET指数を見ても、ダート中距離では2位でしたし、しかも★激走マーク付きで、実力的な裏づけはこれだけを見ても得られますので、オッズを考えれば、これだけでも期待値は高いと判断できますが、あとは何かもう少し後押しできる理由があればもっと積極的に買える馬になっていたはずです。

 ちなみに、この馬の激走マークは、上記の「3歳限定500万下での実績」を評価して自動的に付けられたものです。これは、こういうダートの条件戦のレースで期待値の高くなりやすい馬を簡単に見つける方法のひとつで、特にこの時期には有効です。4歳馬が多く該当しますが、条件が上がると5歳馬でも有効です。TARGET frontier JVのプログラム内では、過去に500万下のレースのレース名の後ろに「*」が付いたダート戦で好走していれば、同様の判断が可能です。この日だけでも、他では、人気サイドでしたが初茜賞を勝ったダイワインディアナとか、京都最終で7番人気で2着に来たミリオンベルがいます。もちろん期待値が高くなる可能性があるだけですので、そういう馬が必ず来るということではありません。馬券に生かすためには、オッズはもちろんですが、相手関係や他の条件も考えて最終的に取捨を判断する必要はあります。
  
Posted by kunezaki at 00:14TrackBack(1)