2006年02月19日

リスパダールの副作用とオレキシン

自閉症でもよく処方されるリスパダール、その作用は、主にセロトニンの受容体の2、7(5HT-2A,-7)によるものですが、ドーパミンの抑制を弱めたり、細胞内のカルシウム濃度、活性を弱める働きが効いていそうです。

セロトニン2A受容体(5HT-2A)は、摂食障害との関係もあるようで、副作用の睡眠と摂食は、オレキシンの抑制する働きがセロトニンにあるので、そこを弱めることで、オレキシンが亢進するのでは。

視床下部からの欲求は、「分かっちゃいるけど止められない」となかなか手強いですが。

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http://wwwsoc.nii.ac.jp/jasso/topics/pdf/topics8_34.pdf
エネルギー代謝調節におけるオレキシン神経の役割とそのメカニズム
筑波大学基礎医学系薬理
桜井  武

オレキシン神経系の広範な投射経路はオレキシンが複雑な生理作用を持っていることを示している.オレキシンには,当初報告された摂食量の増加のほかにもさまざまな薬理活性があることが報告されている.例えば,動物の脳室内に投与すると,自発運動量の亢進,常同行動の顕在化,飲水量を増加させる作用,覚醒レベルの増加,交感神経系の活性化が認められる.血中コルチコステロン濃度の上昇,プララクチン濃度の低下など,内分泌系への作用も観察される.

特に内側部のニューロペプチドY(NPY)作動性神経に投射している.オレキシンをラットに脳室内投与した際の摂食量の亢進は,NPYの拮抗薬によって,ほぼ50%に低下することから,オレキシンの摂食亢進作用の一部はNPYを介していると考えられる11).オレキシンは,腹内側核にも密に投射しており,糖受容ニューロンの抑制など他のメカニズムによっても摂食量を亢進させると考えられる.

それでは,オレキシンによる摂食行動の制御と,睡眠覚醒の制御にはどのような関係があるのだろうか?絶食時に自発運動量,覚醒レベルが上昇することは以前から報告されている.絶食時,つまり,エネルギーバランスが負の時には食物を探索する必要があり,そのためには覚醒を維持し,不安を低減し,モチベーションを高める必要がある.オレキシン神経系は絶食時に活性化され,ドーパミン系,セロトニン系,ノルアドレナリン系などを介し,動機付け,抗不安,覚醒維持に関与し,こうした食物探索行動を支える働きを持っていると考えられる.

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