72e875bd.jpgクリント・イーストウッド主演のダーティハリー・シリーズの最終作、「ダーティハリー5」。☆80年代ダーティハリーでは「4」に続く「5」で二作目。

80年代ダーティハリーは、画の絵が細かく密でアクションなども精密丁寧な作りで良い。☆70年代ダーティハリーの、どこか・のんびりした牧歌的な刑事アクションとは確実に一線を画する。

話の内容も「死亡予想ゲーム」(デッド・プール)という有名人の殺人予想当てクイズ、それに群がる映画制作関係者と連続殺人報道に過熱するマスコミ関係者のセンセーショナリズムに対する強い批判を絡めて、劇中にてクリント・イーストウッドに一刀両断、強く批判させる話で濃い内容。☆犯人の精神異常性も現代社会の病理の象徴で、シリアスで現実味がある。☆また本編にてダーティハリーの相棒役をつとめる、中国系刑事の印象も大変に良い(^^)。

死亡予想ゲームでの殺害候補のリストにハリー・キャラハンことダーティハリーが載っており、いくつかの連続殺人が起きた後に、最後クリント・イーストウッド自身が殺人犯に狙われる後半・徐々に盛り上がって行って、ラストに連続犯との直接対決にてストーリーを昇華させる脚本の手際も見事。

爆薬仕掛けの小型のラジコンカーが、実物本物の大型な自動車を追いかけて、サンフランシスコの坂の街をカーチェイスするアイディアには実に感心し、正直・参った(^^;)。

ダーティハリー・シリーズは、パート1から・ずっと楽しみにして時代順にその都度、連続して観てるので、クリント・イーストウッド演ずるハリー・キャラハンのダーティハリーに対する個人的な思い入れが強い。☆実際に会ったことないし、映画上の架空のキャラなのだけれど、何だか実在人物で昔から知り合いのような親近感が(^^;)。

「ダーティハリー5」は、ポリス・アクションの一つの時代、刑事映画の基本の雛形を作った、いわゆる「よくわかってる」こなれたスタッフとキャストによる老練熟成した作りの刑事アクション映画。☆そして、シリーズは本作で残念ながら終わり…。☆クリント・イーストウッド、お疲れ様でした。☆ダーティハリー・シリーズで今まで楽しませてくれて、ありがとう(^^)。

そんなわけで「ダーティハリー5」(1988年)は☆4つ。