2007年11月09日

東京大学 生産技術研究所 一般公開 その1:千葉試験線

西千葉駅近くにある,東京大学 生産技術研究所 千葉実験所。
今日9日(木)の昼間,ここが一般公開された。

装飾された台車 東京大学 生産技術研究所 千葉試験線 開通式  

目玉は鉄道試験線の開通式。
須田研究室と中野研究室がLRTなどの試験を行うために敷設したものだそうだ。

この試験線の軌間(レール幅)は標準軌(1435mm)。
全長は95.0mで,両端4.4mずつが直線,緩和曲線が10.0mずつ,
曲線半径48.3mの定常曲線が66.2mになっている。
勾配は最大で13.0‰。
レールは50Nで,内軌側に脱線防止ガードレールが設置され,
両軌道の外側に溝があり,周囲は舗装されて路面軌道になっている。
その下はきちんとバラスト(砂利)の道床が埋まっている。

東京大学 生産技術研究所 千葉試験線 東京大学 生産技術研究所 千葉試験線
【写真】 東京大学 生産技術研究所 千葉試験線
2007.11.09.(金)14:26頃,14:28頃

東京大学 生産技術研究所 千葉試験線の概要 【写真】 千葉試験線の概要

大学が設置する試験線でここまで本格的な施設は日本初だそうだ。


スーツ姿のお偉いさん達に見つめられる台車 【写真】 スーツ姿のお偉いさん達に見つめられる台車
2007.11.09.(金)14:30頃

14:30過ぎに開通式が始まった。
須田 義大教授の挨拶では,マイクの電池が切れるというハプニングがあり,
「不手際がありましてすみません。」
と恐縮していた(笑)

その後,来賓が紹介された。
北海道旅客鉄道(JR北海道)
東日本旅客鉄道(JR東日本)
東海旅客鉄道(JR東海)
四国旅客鉄道(JR四国)
日本貨物鉄道(JR貨物)
鉄道総合技術研究所(JR総研)
東京急行電鉄(東急)
小田急電鉄
京浜急行電鉄(京急)
相模鉄道(相鉄)
東京地下鉄(東京メトロ)
横浜市交通局(横浜市営地下鉄)
阪急電鉄
京阪電気鉄道
広島電鉄(広電)
富山ライトレール
といった鉄道会社の方が出席していた。
かなり本格的なのが分かる。

続いて,東大関係者によって案内看板の除幕が行われ,
更に,東大関係者や,文部科学省,国土交通省
国交省 航空・鉄道事故調査委員会,千葉大学
などの担当者らによってテープカットが行われた。

須田 義大教授(左端)らによるテープカット 【写真】 須田 義大教授(左端)らによるテープカット
2007.11.09.(金)14:51頃

そして,これからがメインイベント。
台車の走行だ。

実験用台車(FS-509) 【写真】 実験用台車(FS-509)
2007.11.09.(金)14:24頃

お披露目に使われた台車は京阪電鉄から寄贈された本物で,
2600系(2615号車)で使われていた FS-509 という型のもの。
住友金属工業 昭和56年製。
初期の2台車でしか採用されなかったタイプの大変貴重なものなのだそうだ。
つい最近まで使われていたらしい。

台車の後ろにトラックが連結される 【写真】 台車の後ろにトラックが連結される
2007.11.09.(金)14:55頃

クレーン付きのトラックが台車の後ろに繋がれた。
14:56,くす球が割られたのと同時にスタート!
トラックで後押しする形で線路を走った。

トラックに後押しされて走行する台車 【写真】 トラックに後押しされて走行する台車
2007.11.09.(金)14:55頃

走行シーンの披露が終わるとすぐに手歯止で固定していた。

手歯止使用中(FS-509) 台車(FS-509)と連結装置
【写真】 実験用台車(FS-509)
左:手歯止使用中 / 右:連結装置
2007.11.09.(金)14:59頃,15:09頃

実験用台車(FS-509)の概要 【写真】 実験用台車(FS-509)の概要

この試験線には,台車がもう一つある。
これも京阪のもので,2600系(2815号車)に使用されていたFS-327A。
住友金属工業 昭和34年製。

実験用台車(FS-327A) 【写真】 もう一つの実験用台車(FS-327A)
2007.11.09.(金)15:21頃

実験用台車(FS-327A)の概要 【写真】 実験用台車(FS-509)の概要

いずれは台車だけでなくて車両を導入したいとのことだった。

報道機関も来ており,テレビや千葉日報のカメラマンがいた。
他に,「鉄道ピクトリアル」 という腕章を付けた記者も来ていた。
熱心に台車を撮影していたから,次号に掲載されるかも知れない。
ちなみにこの人,勝手に説明パネルをどけて台車を撮影していたぞ〜!
しかも,元に戻してなかったし。

ちなみに,この軌道は隣接する千葉大学の構内道路から柵ごしによく見える。
千葉大は建前上は関係者以外立ち入り禁止ということになっているけれど,
地域住民の通り抜けは事実上黙認されているようだ。

実験用台車(FS-509)とトラック 【写真】 実験用台車(FS-509)とトラック
2007.11.09.(金)15:44頃
(千葉大学構内から撮影)

軌道は9月末頃から建設が始まっているのが見えていた。
この様子も撮影してあるので,改めて掲載します。

この試験線の他に,車両空間の快適性評価のためのモックアップや
ミニサイズの試験軌道なども展示されていた。
これについても改めて書きたいと思います。


国仲 涼太|17:57|再読み込みコメント(6)トラックバック(0)
カテゴリー: 鉄道イベント 

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この記事へのコメント
けん|2007年11月10日 13:56
実験線まで設置するなんてすごいです・・標準軌なら・・広電の路面電車を走らせるかも・・あ・・新幹線も(爆)

というか、国仲さんの部屋にもゲージの小さい実験線があるんでしょ・・・(謎爆)

(;¬_¬) ぁ ゃι ぃ・・・・・
国仲 涼太|2007年11月10日 16:18
● けんさん
広電の関係者も来賓として来てましたよ〜。

私の部屋にある実験線は9mmゲージらしいです(笑)
1369F|2007年11月10日 23:44
これまたすごい施設ですね。本格的な研究を行うという意味では貴重な施設になりそうですね。どこぞの滑走路(交通総合試験路)とは大違いです(^^;)

ところで国仲さんの9mm幅の実験線はなんの研究を…?
327A+509|2007年11月11日 16:59
あの滑走路、昔は色々やっていたけど、増えた近隣住宅の騒音がらみで、今はあまり使っていない。

ちなみに、509は1ヶ月ぐらい前まで前職。
国仲 涼太|2007年11月12日 18:09
● 1369Fさん
100m足らずの線路ですが,今後どんな試験をするのか楽しみです。
けん|2007年11月12日 21:25
国仲さんの部屋の9mmゲージの実験線では・・今後、扇風機の風を当てて・・風の車両に与える影響などが調べられる模様か??

そして、新型制御振子台車の試験も予定されているらしい・・(嘘爆)