2008年11月14日
東京大学 エコライド 実験コースの開通式
今日14日(金),東京大学 生産技術研究所 千葉実験所が一般公開され,
省エネ型都市交通システム エコライドの実験コース開通式が行われた。
エコライドは,ジェットコースターの原理を応用した省エネ型都市交通システム。
独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援により,
千葉実験所の須田 義大(すだ よしひろ)教授が実験コースを敷設した。
観覧車などの遊具を製造する,大阪市のメーカー 泉陽興業(せんようこうぎょう)と,
その製造子会社の泉陽機工がプロジェクトの主体になっている。
10月上旬,敷地内の北側,公道から見える場所に,実験コースの軌道が姿を現した。
【写真】 エコライドの軌道(B駅付近)
2008.10.08.(水)12:54頃
東京大学 生産技術研究所 千葉実験所(道路から撮影)
見た目は確かにジェットコースターの線路そっくり。
レールの終点近くにはブレーキ装置が見える。
【写真】 エコライドの軌道(ブレーキ部分)
2008.10.08.(水)12:54頃
東京大学 生産技術研究所 千葉実験所(道路から撮影)
起点は高さ約3m。
カーブし,勾配を下って終点に向かっている。
【写真】 エコライドの軌道(傾斜部分と曲線部分)
2008.10.08.(水)12:56頃
東京大学 生産技術研究所 千葉実験所(道路から撮影)
更に,11月上旬には車両も姿を現した。
【写真】 エコライドの車両
2008.11.05.(水)18:37頃,18:38頃,18:42頃
東京大学 生産技術研究所 千葉実験所(道路から撮影)
白いボディーに青い帯が入っている。
何となく,1980年代に流行ったケーブルカーみたいなデザインだ。
車体には 「NEDO」 のロゴマークも書かれている。
車輪は上下と外側の3方向からレールを挟んでいる。
かなり簡易的な構造に見える。
そして,開通式当日。
私も実験所構内に入って見学した。
14時半頃,車両の移動が始まった。
終点のB駅付近から,平坦な部分は手押しで移動。
【写真】 B駅からA駅に回送されるエコライドの車両
2008.11.14.(金)14:31頃,14:34頃,14:34頃
東京大学 生産技術研究所 千葉実験所
傾斜している所からはワイヤで引き上げていた。
A駅の先にあるウィンチで巻き上げているのだ。
【写真】 B駅からA駅に回送されるエコライドの車両
2008.11.14.(金)14:36頃,14:37頃,14:41頃
東京大学 生産技術研究所 千葉実験所
軌道の脇には↓こんなものが。
連結するための車両を造っているところなんだそうだ。
【写真】 2両目を製造中
2008.11.14.(金)14:44頃
東京大学 生産技術研究所 千葉実験所
14:45から開通式が始まった。
ギャラリーは招待客が多数。
JR各社や電機系のメーカーの他,不動産関係者もいたようだ。
私のような一般客は少数派。
【写真】 開通式には招待客が大勢
2008.11.14.(金)14:48頃
東京大学 生産技術研究所 千葉実験所
研究所の所長や須田教授,NEDOの代表者,泉陽興業の会長らの挨拶は,
B駅のプラットホーム(足場)を利用して行われた。
【写真】 須田 義大 教授の挨拶
2008.11.14.(金)14:51頃
東京大学 生産技術研究所 千葉実験所
須田教授って,雰囲気が向谷 実さん(from カシオペア)に似てるよね?(笑)
【写真】 来賓らによるテープカットが行われた
2008.11.14.(金)15:09頃
東京大学 生産技術研究所 千葉実験所
テープカットの後,走行デモンストレーションが行われた。
係員が笛を鳴らし,A駅から車両が1km/hで動き出した。
傾斜2°の緩い下り勾配を走り,右カーブを出ると8°の勾配を駆け下りる。
時速30km/h程度の速度が出るそうで,見かけによらず速かったので驚いた。
【写真】 デモ走行するエコライド
2008.11.14.(金)15:13頃
東京大学 生産技術研究所 千葉実験所
平坦な部分に入ると,ブレーキが掛けられた。
車体下部のフィンと呼ばれる突起を,レール側のブレーキ装置で掴んで減速。
更に,回生ブレーキで停車。
【写真】 コンプレッサとブレーキ装置
2008.11.14.(金)15:27頃
東京大学 生産技術研究所 千葉実験所
車両が止まると,くす玉が割られ,開通式は無事に終了。
【写真】 くす玉が割られた
2008.11.14.(金)15:30頃
東京大学 生産技術研究所 千葉実験所
実験コースの概要が書かれたパネルが掲示されていた。
【写真】 試験コースの解説と設計諸元
2008.11.14.(金)15:16頃
東京大学 生産技術研究所 千葉実験所
この車両,実はボディーが木造。
中には測定機器やそのための電源が積まれている。
人が乗るような設計にはなっていないのだそうだ。
【写真】 B駅に到着したエコライドの車両
2008.11.14.(金)15:19頃
東京大学 生産技術研究所 千葉実験所
あれっ,ドアじゃなくて窓から出入りしている!?(笑)
【写真】 人の出入りは窓から!?
2008.11.14.(金)15:32頃
東京大学 生産技術研究所 千葉実験所
電源の制御室には液晶テレビが置かれ,プロモーションビデオを上映していた。
【写真】 分電盤や配電盤のある小屋
2008.11.14.(金)15:26頃
東京大学 生産技術研究所 千葉実験所
招待客の受け付け場所には,エコライドの模型が置かれていた。
車内はシートモケットや冷房装置まで作り込まれ,
外に 「泉陽興業」 の銘板まで取り付けられているという懲りよう。
【写真】 エコライドの模型
2008.11.14.(金)15:33頃
東京大学 生産技術研究所 千葉実験所
開通式の後,来賓と招待者は別室で懇談会に参加していた。
【写真】 完成式の式次第
2008.11.14.(金)15:34頃
東京大学 生産技術研究所 千葉実験所
今後,このシステムの実験が成功し,実用化していくことを願います。
尚,エコライド以外にも一般公開されていたものがあるので,
それについては改めて紹介します。
● 関連記事 東京大学 千葉実験所
- 2008.04.02.(水) 東京大学 生産技術研究所 一般公開 その1:千葉試験線
- 2008.06.07.(土) 東京大学 千葉試験線のその後
- 2008.09.22.(月) 東京大学 千葉実験所に新交通システム実験線
- 2008.11.14.(金) 東京大学 エコライド 実験コースの開通式 【この記事】
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イメージ図と模型を見る限りだと都市内の路線バスくらいの輸送量を確保するくらいのレベルなんでしょうか、未来の都市を走る車両という感じがします。ただネックは…立体交差でないといけない点でしょうかねぇ(^^;) 興味深いシステムではあるんですが、なんかそこが気になったもので…。
路線長はどれくらいあるのでしょうか?・・・広電の路面電車くらいの電停の間隔なら使えそうですが、長距離だと少々苦しいかなと感じます。
また、家のように、坂を登らないといけない地区に路線を引いた場合、坂を下るときはいいけど、登ることができないですね・・・となると、平地向けかな?
実用化に向けての一歩なのだろうから・・今後、改良が加えられるのでしょうね。
狭いエリアでの交通機関として活用出来ないか検討しているようです。
絶対に高低差が必要ですし,踏切を作れるような構造でもないので,立体交差でないと駄目でしょうね。
● けんさん
この実験コースは約100mですが,10kmまでの路線を想定しているようです。
平地でも高低差がないといけないので,いずれにせよ車両を戻すときには動力が必要です。
これからの実験で詳しい仕様が決まっていくのでしょうね。
3年ぐらい前に廃線になり、信号設備などは既に撤去されましたが、高架はまだ残っています。
今のうちにそこを買うなり借りるなりして「巨大な実験線」にするっていうのはどうでしょうか?
ピーチライナーという新交通システムですよね?
撤去するのにも費用が掛かるのでそのまま残されているのだと思います。
その廃線跡も上手い活用法が見付かるといいのですが……



