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K.ARIMORIのお天気日誌

東京・山手から週一回ペースで更新!! 都民生活とお天気とのエピソードを綴っています。

December 2010

31 Dec

上越国境周辺、今夜からドカ雪要警戒

2010123107東京実況sf3_asfe00x_21速報天気図
日本海500T−40度
 みなさま、こんにちは。厳しい寒気のもと、大晦日を迎えました。未明前まで断続した関東南部から北東部のエコー通過(30日午前宇都宮、夜東京初雪観測)は海上へ南下し、関東平野部は概ね冬晴れとなっています。南部三官署Tnは2度台でしたが、9時東京地方平地の平均的な気温も2度台。23区外周部以遠では冬日となりました。昨夜21時高層観測では500Tまたはおよそ550Tが−40度以下地点が輪島と韓国数ヵ所。上層寒冷渦は北陸沖⇒三陸沖へと元日にかけて東進しますが、その西側は早い速度で南下する東西走向の寒気トラフ(500T−43度)があって、対応するJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)主体は今夜は山陰沖⇒近畿、明日元日は次のものが西日本南海上まで南下予想です。

西風卓越⇒北風卓越、山雪型へ
 12月としては記録的積雪を見た長崎など九州日本海側から東シナ海側と内陸部では、今日後半は幾分小康状態ですが、明日は北九州主体に再び大雪発現の懸念があります。東北太平洋側では上層および地上低気圧前面に位置する関係から湿った下層風が流入し、沿岸で雨や霙、平野や内陸で湿った大雪(最大降雪量100cm/24h)の累加が予想されています。
 雪のメッカである上越国境のスキー場では今のところ雪不足状態。しかし、今日後半以降は北西または北寄りの季節風卓越山雪型へと変化し、明後日2日まで上層寒気コア軸でもあることから、相当のドカ雪が想定されます。
 関東平野部では北陸以西でのJPCZ南下の潜在的通過による若干の不安定、今夜以降は三陸沖低気圧周回エコーの南下、とくに2日は季節風走向に幾分かの東分が加わる可能性があって、茨城県、千葉県主体に日本海側仕様の雪時雨発現の若干の可能性はあります。局地特性として正月三が日のTxは予報値を大きく下回ることも考えられ、厳しい寒さにご用心ください。

fxxn519_r201012302100週間予報支援図fcvx14_r201012302100一カ月時系列
寒さ続く正月明け
 週間予報資料、一カ月予報資料ともに、厳しい寒さが続きやすいことを示唆しています。目先の寒気動向を探ると、今般の鍋底型西回りタイプの寒波は正月3日まで。4〜5日に少々緩んで気圧の谷通過(低気圧コース次第で太平洋側降雪可能性あり)。その間にオホーツク海北のブロッキング高気圧は波動をバイカル湖西方で顕在化するリッジセンスへ受け渡して消滅。その隙間を140Eラインに沿って強い寒気南下が予想されます。バイカル湖東方から南東進する寒気との合流懸念もあって、今般と異なり、北・東日本主導の「北極直行便寒波」となるかも知れません。
z500上層アンサンブル図t850下層アンサンブル図
 その後1月8日〜14日の一週間に関しても、北半球高緯度帯三波型、中緯度帯は北米大陸で負偏差域が大西洋と太平洋に分かれて四波型で安定。極東アジアは寒気南下先としてそれまでとの変化は小さく、厳しい寒さがほぼ全国的に続く見通しです。続きを読む »
30 Dec

今夜主体に雨(沿岸寄り)や雪(内陸側)へ

2010123008東京実況sf3_asfe00x_21速報天気図
大晦日は西日本広範囲に大雪
 みなさま、こんにちは。中国遼東半島北(500T−43度)、バイカル湖南(同−47度)を含む上層寒冷渦場(同−40度以下が大きく広がる)が元日にかけて大きく日本南部まで落ち込む見通しです。これにより上層高度場・温度場が極めて低下するのが今般の特徴で、大晦日をピークとして日本全土でさまざまな顕著現象の発現が予想されます。とくに帰省の動線への障害発生が懸念されます。最新の気象情報、道路などの交通情報にご注意ください。
 東京地方ではすでにベッタリと曇っており、8時台後半、神奈川県央から多摩側には空中降雪を示唆する尾流が認められます。この朝の段階の前足降水は届けば小雪となります。日本海東部と関東南東近海に今夜段階で低気圧が進み、後者は東北太平洋側沿岸を急発達しながら北上後、大晦日後半にはゆっくり東北中部沖を東進。JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)は主体が西日本南海上まで押し下げられます。500T−36度以下の大雪目安寒気に日本南部は覆われて、西日本では太平洋側も含めて大晦日主体に大雪となります。今夜、雨(関東〜東北中南部沿岸寄り)や湿った雪(同内陸側)が降った後、東日本も冬型が強まって、正月三が日いっぱい概ね850T−6度以下が継続しそうです。北寄り季節風が卓越しやすく、クリスマス寒波比較で地上気温は低め経過が見込まれます。また、南下する東西走向シアライン(二次以降の寒冷前線)通過に際して対流雲が広がりやすく、今朝の前足降水、夜の数時間の降水機会を含めて、今般寒波期間内に関東南部官署の初雪発表があるものと見られます。

 4〜5日は寒波は小休止し、太平洋側でも降水の可能性があります(低気圧コースによっては関東平野部広範囲降雪の可能性あり)。この頃までにオホーツク海北のブロッキング高気圧は消滅し、一方、バイカル湖西のリッジは発達して、偏西風流線を日本付近へと落とし込みやすい場は続きます。これに乗じて東シベリア⇒沿海州へと北極直行便寒波が日本付近を覗う兆しがあります。今後の資料に注目したいと思います。

東京都心で、初雪
 20時35分、気象庁で初雪が観測されました。平年と比べて3日早(昨冬比13日早)でした。日本海中部の寒気場低気圧の影響範囲に関東地方も組み込まれ、地上低気圧のひとつが関東南東近海に達したことから、内陸冷乾気が午後以降、東京地方に吹き込んで降温ベースを維持。地上気温3度台のもと、雪片混じりの対流性降水がありました。システム的には湿りを含んだ中下層流が伊豆半島から富士山麓で滑昇し、その漏れ出し雲の通過から初雪となったもので、日本海側降水仕様に準じていました。

暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報 第3号
平成22年12月30日16時32分 気象庁予報部発表

1月1日にかけて、引き続き西日本と北日本を中心に雪を伴い非常に強い風が吹き、北日本では猛烈なしけとなる所があるでしょう。また、西日本では1月1日にかけて平野部でも大雪となる所がある見込みです。暴風雪や高波、大雪に警戒して下さい。

[気圧配置の現況と予想]
 日本海には、上空約5000メートルに氷点下36度以下の寒気を伴った発達中の低気圧があって、31日にかけて日本海に停滞する見込みです。また、東海道沖にも、低気圧があって東北東に進んでいます。急速に発達しながら31日朝には三陸沖に達する見込みです。日本付近は31日から1月1日にかけて冬型の気圧配置が強まる見込みです。
 
[防災事項]
<暴風雪・高波>
 
 31日には北日本と西日本を中心に、雪を伴った非常に強い風が吹き、波の高さが6メートルを超える大しけとなり、北日本では波の高さが9メートルを超える猛烈なしけとなる所があるでしょう。
 31日までに予想される最大風速は、
   北日本の 陸上で 20メートル、海上で25メートル、
   東日本の 陸上で 16メートル、海上で20メートル、
   西日本の 陸上で 23メートル、海上で23メートル、
   沖縄地方で    17メートル
 の見込みです。暴風雪や高波に警戒、注意して下さい。

<大雪>
 30日夜から31日にかけては、東日本と西日本の日本海側を中心に大雪となり、東北地方や西日本の太平洋側でも大雪となる所があるでしょう。
 31日18時までの24時間に予想される降雪量は、いずれも多い所で、
   東北地方             100センチ、
   北陸地方、中国地方         60センチ、
   東海地方、近畿地方         50センチ、
   九州北部地方            40センチ、
   四国地方              30センチ、
   北海道地方、関東甲信地方、九州南部 20センチ、
 の見込みです。
 大雪に警戒し、路面凍結による交通障害、なだれ、電線や樹木への着雪に注意して下さい。
 大気の状態が不安定となるため、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。
 その後1月2日にかけても、強い冬型の気圧配置が続くため、西日本から北日本の日本海側を中心に降雪量はさらに増える見込みです。

[補足事項]
 地元の気象台が発表する警報や注意報、気象情報に留意して下さい。
この情報は、「暴風と高波及び大雪に関する全般気象情報 第2号」を引き継ぐものです。
 次の「暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報」は、31日5時頃に発表する予定です。
29 Dec

明日後半、関東平野部も広範囲降雪の懸念

2010122907東京実況sf3_asfe00x_21速報天気図
大晦日にかけて全国荒天へ
 みなさま、こんにちは。昨日来予報値ほど昇温しなかった地点は多かったものの、陽気面では一時的に寒さが緩みました。また、中部日本以西では寒冷前線通過に伴って、発雷地点が数多くありました。
 東京地方でも21時前後にごく弱い驟雨地点はあった模様でしたが、その後は急速に回復し、北西からの季節風が吹き出しています。終夜攪拌効果があったことも手伝って南部三官署Tnは5度前後、東京地方平地全般には−0度〜3度主体でした。
 昼間は幾分冷たいものの、大掃除などには有り難い冬晴れに恵まれます。問題は明日以降です。昨夜21時高層解析では中国東北区500T−43度、バイカル湖南部同−47度。これらの寒気は低気圧性の動き(相互回転)を伴いつつ東南東進し、日本海南部付近を指向見込みです。地上低気圧のひとつは関東南東近海に明夜達しそうで、全国的な低温場のもと、殆どの地方で降水形態は雪となりそうです。
 関東平野部でも東岸部や南岸部以外、雪で地上に届く公算大で、降水時には内陸寄りの気温分布圏に入ることが通例の東京地方では、官署初雪、郊外でうっすら積雪の可能性大かと見られます。その後、大晦日以降は850T−6度以下局面が続き、とくに大晦日後半から元日、JPCZ相当のシアラインが太平洋岸へと南下することから、30日降水はかりに官署周辺では雨で済んでも、大晦日または元日に初雪観測となる見通しです。
 この大晦日から元日にかけては北陸・山陰500T−40度前後が予想され、東北地方東方近海で低気圧急発達もあって、全国的な荒天と日本海側や西日本広範囲での大雪発現が懸念されます。

暴風と高波及び大雪に関する全般気象情報 第1号
平成22年12月29日16時00分 気象庁予報部発表

30日は、西日本を中心に強い冬型の気圧配置となり、非常に強い風が吹き、大しけとなる所があるでしょう。暴風や高波に警戒して下さい。31日には、全国的に大荒れの天気となる見込みです。

[気圧配置の現況と予想]
 30日夜には、西日本の上空約5000メートルに氷点下36度以下の寒気が流れ込み、西日本を中心に冬型の気圧配置が強まる見込みです。
 31日になると、北日本には発達した低気圧が進み、東日本の上空にも強い寒気が流れ込むため、日本付近の冬型の気圧配置は一層強まり、全国的に大荒れの天気となるでしょう。
 
[防災事項]
<暴風雪・高波>
 
 30日は、西日本を中心に、非常に強い風が吹き、波の高さが6メートルの大しけとなる所があるでしょう。
 30日までに予想される最大風速は、九州で20メートルの見込みです。暴風や高波に警戒して下さい。
 31日には、全国的に非常に強い風が吹き、海は大しけとなる見込みです。

<大雪>
 30日は、西日本の日本海側を中心に降雪が強まり、大雪となる所があるでしょう。
 30日18時までに予想される降雪量は、中国地方の多い所で30センチの見込みです。大雪や路面凍結による交通障害、なだれ、電線や樹木への着雪、落雷や突風に注意して下さい。
 31日から1月2日にかけて、強い冬型の気圧配置が続くため、西日本から北日本の日本海側を中心に降雪量はさらに増える見込みです。

[補足事項]
 地元の気象台が発表する警報や注意報、気象情報に留意して下さい。
 次の、「暴風と高波及び大雪に関する全般気象情報」は、31日5時頃に発表予定です。
28 Dec

昼間寒さ和らぐが、風の強まり注意

2010122806東京実況sf3_asfe00x_18速報天気図
寒気場内不安定現象、随所に
 みなさま、こんにちは。今般一連の寒波のなかで上層高度場低極局面に入りつつあります。西日本500Zは5200m前後まで低高度化しており、500T−30度前後の寒気場が日本列島をすっぽり覆っています。
 そうした場を今日28日(500Z−36度)、明後日30日(同−42度)に寒気トラフが通過し、地上では日本海⇒東北を低気圧が急発達しながら東進。また、太平洋沿岸沿いをキンク(前線上の低気圧センス)が東北東進します。通過位相は30日のものが幾分南寄りとなります。
 全国的に暴風級の吹き荒れの懸念があり、日本海沿岸部、太平洋沿岸部ともに突風や発雷、降水(前線暖域では沿岸平野は一時的に雨転、内陸高地はすべて雪)の強まり、前線通過後は気温急降下を伴います。最新の気象情報にご注意ください。
 東京地方では多摩から23区外周部で日界前後には氷点下降温した地点が多く、概ね今季一番の冷え込みを更新した朝となりました。世田谷区でも過半は冬日でした。昼間は南西風が強まってTx13度程度が見込まれ、今夜も21時過ぎに寒冷前線が通過するまでは比較的暖かですが、所々で驟雨の後は、明日にかけては今度は季節風が強まります。西寄り⇒明日29日後半北寄りからの風向きに変化。この変化に際して風花が舞う(初雪観測)可能性があります。

z500上層アンサンブルt850下層アンサンブル
1月二週目にかけて3波型定着か?!
 なお、年末年始の強い冬型は上層場が次第に東谷変化を見せることから、北寄り季節風卓越となって、関東北部山沿いから中越でドカ雪懸念があり、関東平野部陽気もTx5〜7度程度(予報値は今のところ高め設定)が想定され、厳しい寒さとなる模様です。また、三が日明けには南岸低気圧による広範囲降雪の可能性も見え始めています。
 1月5日〜11日に予想される上層高度場500Zおよび下層温度場850Tアンサンブル平均図を引用しました。寒気南下の矛先が日米欧へ向かう3波型予想です。起日に近づいての短期数値予報との整合性を気にしながらも、近年まれな大寒波継続への各種備えを心がけたいものです。
27 Dec

明日前半、一時的に冬型緩む

2010122712東京実況sf3_asfe00x_00速報天気図
東北⇒道南沖を低気圧通過へ
 みなさま、こんにちは。昨日後半来、西日本から冬型が強化され、西日本山間でも大雪となった地帯がありました。今朝の東京地方のTnは地点較差大でしたが、都心部でも新宿御苑で0度台となり、気象庁地点も7時25分、2.5度を観測。露場に初霜が降りました。銚子では初氷が観測されています。
 12時気温は8〜11度台で、この時季本来の陽気あるいはやや低め陽気です。関東平野部に関しては明日の寒冷前線通過によるお天気の崩れの懸念は殆どなさそうです。明日昼間はいくぶん寒さは和らぐものの、すぐに季節風吹き出しが始まって、明後日は寒そうです。
 北陸周辺では明日は昼間主体に平地雨転の見通しですが、山間高地では雪のまま降り続き、沿岸平野では発雷や突風、また、全国的に明日は風の強まりが想定されます。

強い冬型の気圧配置に関する全般気象情報 第1号
平成22年12月27日14時59分 気象庁予報部発表


12月30日は、低気圧が日本付近を急速に発達しながら進み、その後、1月2日頃にかけて、強い冬型の気圧配置となるでしょう。このため、北日本及び東日本から西日本にかけての日本海側を中心に風雪が強まり、大荒れの天気となるおそれがあります。暴風や高波及び大雪に警戒・注意して下さい。

 12月30日は、低気圧が日本付近を急速に発達しながら進み、12月31日に日本の東に達し、強い冬型の気圧配置となるでしょう。強い冬型の気圧配置は1月2日頃にかけて続く見込みです。
 このため、12月30日から1月2日頃にかけて北日本及び東日本から西日本にかけての日本海側を中心に風雪が強まり、大荒れの天気となる見込みです。
 暴風や高波及び大雪に警戒・注意して下さい。

 北日本及び東日本から西日本にかけての日本海側を中心に降雪が強まり、12月30日から1月2日頃にかけて大雪となるでしょう。
 また、大気の状態が不安定となるため、発雷する所もあり、積雪の多い所では、なだれの起こるおそれもある見込みです。

 西日本を中心に降雪や低温により農作物の被害の起こるおそれもありますので注意してください。

 今後、地元気象台が発表する警報・注意報や気象情報に留意して下さい。



26 Dec

西日本側から新たな寒気流入始まる

upr_auas50x_00上層天気図sf3_asfe00x_21速報天気図
昼間Tx、関東平地では10度前後
 みなさま、こんにちは。今年最後の日曜日です。東北地方広範囲に重篤な豪雪をもたらした上層寒気(実測−40.3度秋田/解析−43度KMA)は北海道南東海上へ中心を移しました。が、顕著な日本谷(135E帯付近を軸とする低高度場)は周辺の気圧配置(主因はオホーツク海北方に形成中の上層ブロッキング高気圧)から今後一週間変化せず、周回寒気トラフが次々に本州緯度帯を東進していきます。日本海500Tは概ね−36度以下が継続して、日本海側や内陸での大雪条件となります。
 今日から明日前半、周回寒気トラフのひとつが西日本⇒東日本・東北を東進。その背後から新たな下層寒気(850T−9〜−12度)が西日本から進入開始します。7時までの観測データによれば、長崎県や熊本県で降水が顕在化しており、長崎のそれまでのTn1.6度は7時観測値です。また、山口で積雪1cmでした。
2010122607東京実況snc00全国積雪深
若松で積雪記録、更新中
 JR磐越西線沿いに記録的な豪雪となっています。若松(福島県会津地方)の積雪深は昨夜90cm前後で一旦小康しました。が、日界前後から再び積雪加速し、100cm超。7時に115cmで歴代記録タイとなりました。東・北日本で降雪雲走向は南分を帯びているため(南西⇒北東)、十勝支庁広尾(日高山脈東麓だが太平洋岸沿岸間近)で100cmに迫り、盛岡46cm、仙台7cmなどとなっています。沿岸海水温影響から地上気温が幾分高い北陸主要都市でも10〜20cm台となりました。寒気影響場は波状的に続き、東北・北海道付近でトラフ対応地上低気圧は28日頃、30日頃に発達するため、大雪とともに暴風雪、沿岸高波、多雪地とくに山岳での雪崩発生への要警戒期間が長引きます。
 東京地方では終夜南または南西からの迂回季節風吹走となりましたが、未明から多摩地方では北西風へと変化し、冬日地帯が広がりました。官署Tnは横浜2度台、東京3度台、千葉6度台(7時まで)でした。冬晴れと乾燥は続きますが、今夜以降は遥か南海上を東北東進する前線や低気圧の雲域の若干の影響(高曇程度)は見込まれます。週間予報気温値は結構高めの示唆も見られますが、東京地方平地平均ではTx10度前後、Tn0度未満の年の暮れで、大晦日、元日、二日にかけてさらに一段と低温となりそうです。
25 Dec

北海道南部〜山陰、大雪懸念続く

2010122507東京実況sf3_asfe00x_18速報天気図
西風多雪地帯で特にご用心
 みなさま、こんにちは。聖夜に合わせたかのように昨夕以降、東京地方でもみるみる降温し、地上に届きはしなかったものの、対流雲からは所々に空中降水の幕が垂れていました。和歌山、大阪、神戸ではこの降水は地上に届き、今朝までに初雪が観測されています。日界には都心部も4度前後となって、今朝は23区外周以遠で冬日でした。世田谷東・中部では8時前から西寄りからの季節風が強まっています。昼間Txは南東部沿岸以外、関東地方広範囲にひと桁予想です。暖かくしてクリスマスをお過ごしください。
 北海道北140E帯が低気圧で、季節風走向に北・東日本太平洋側で南分が加わりがちです。北海道の降雪分布は特異となって、十勝沿岸寄りや胆振、渡島など太平洋側寄りで降雪量が増えます。東北や北陸、山陰では上層正渦度移流が明瞭で、東北北部500T−39度の強い寒気場のもと、大雪要警戒が続きます。
fefe19_r201012242100週間地上気圧図
 北海道付近から沿海州付近を半時計回りの低気圧性ループを描く作用寒冷渦は、その西象限を早い速度で南下する周回トラフをいくつも伴っています。モンゴル東部⇒中国東北区と黄河上流⇒朝鮮半島指向のトラフ接近から26日は日本付近の上層流線は西南西からとなります。このため日本海側への下層寒気移流は小康状態へ向かいますが、南西諸島から西日本へ降水域が拡大。西日本では概ね850T−6〜−9度の下層低温場が続くことから、多くの地方で雪が舞いそうです。この降水域は東日本太平洋側では海上通過主体の見通しです。
 なお、28日と30日頃にも作用渦外周を南東進⇒東進する周回トラフの通過が予想されます。関東平野部での降水に繋がるかどうかは微妙ながら、31日と1月1日は強い冬型必至で、今般比較で等圧線走向は縦縞傾向大。北寄りからの強い季節風卓越が予想され、東京地方も凍えるような冷たさ、寒さになる模様です。
24 Dec

東北・北陸をはじめ大雪、暴風雪に厳重警戒を

2010122406東京実況sf3_asfe00x_18速報天気図
西風風上、吹き抜け地帯要注意
 みなさま、こんにちは。明けの明星が鮮やかだった夜明けでした。下層寒気進入が東〜西日本太平洋側では本日これから本格化段階であったことに加え、終夜西寄りからの季節風が断続し、今朝までの東京地方平地Tnは概ね1〜8度台でした。但し、温度集中は23区外周部と多摩南部に寄った分布となりました。
 東シベリアに上層ブロッキング高気圧が顕在化して居座り、その南側のバイカル湖付近⇒中国東北区⇒北海道付近を強い上層寒気(500T−39〜−45度)、下層寒気はJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の北側は850T−15〜−24度、南西側は−9〜−12度が進入しやすくなります。
2010122412東京実況 
 地上低気圧は間宮海峡付近を半時計周りに遅速周回し、26日前半にかけて強い冬型気圧配置が持続しそうです。東北と北陸地方をはじめ西寄り季節風卓越で降雪量が増えやすい特徴がある地帯では大雪発現に厳重警戒を要します。また、暴風と高波に要注意です。JPCZ上陸地帯では小擾乱通過が繰り返され、集中豪雪となる地点も出てきそうです(落雷・突風注意)。山岳主体に多雪地帯で新雪雪崩発生にもご用心ください。
午後から陽気急変へ
 13時に12時の東京実況図を加えました。23区外周部と多摩北部中部は北寄りの風、多摩南部と大田区は南西の風。気温分布に大きくは影響はしていないようですが、23区から多摩北部は10度台地帯も広がっています。
 相反する風向きは午後以降、北寄りの風に軍配があがり、陽気急変に繋がるものと思われます。怪しい対流雲も一時的に増えるかも知れません。降水には繋がらない見通しです。
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太平洋側も氷雪注意日、あり
 週間予報資料を見ると、日本付近は極度に上層高度場が低下した負偏差で、北〜東日本では500Z5100m以下の日も多くなります。上層寒気は根強く、下層寒気は南西日本ほど負偏差が大きい状況が続きます。26〜27日、28〜29日、30〜31日と小刻みに周回トラフ(500T−39度前後)が西・東日本上空を接近通過し、太平洋側の空模様も不安定となりがちです。関東平野部でもこれらの影響には要注視で、地形的収束性や伊豆諸島北部付近の小擾乱による短時間悪天(降雪可能性濃厚)も頭の片隅に想定しておきたいものです。
z500上層アンサンブルt850下層アンサンブル
 1月中旬にかけても寒気影響を受けやすい場は続き、強い冬型ベース。近年についぞなかった長期型の寒さ厳しく多雪の冬本番へと向かいそうです。
23 Dec

「引き」に「押し」が加わり、冬型本格化

2010122307東京実況sf3_asfe00x_21速報天気図
北日本荒天、長引く
 みなさま、こんにちは。昨夜21時高層解析によれば、バイカル湖付近の上層寒冷渦対応の寒気コアは500T−50度前後を示し、東シベリアで次第にカットオフ顕在化予想のブロッキング高気圧の南縁を今週末にかけて、沿海州⇒北海道指向で接近します。また、中国東北区からバイカル湖付近に次の寒冷渦循環場が醸成され、週明け以降の連続寒波襲来へと繋がりそうです。
 昨日は仙台をはじめ東北地方太平洋側で12月としては記録的な大雨となり、夜以降は道東沿岸にもその範囲が広がりました。また、道東内陸では湿った大雪となっており、盛岡や宮古でも1度台へと降温して、未明前後から雪混じりになってきた模様です。ご投稿にあった小田原市の状況同様に、季節風攪拌も手伝って東京地方のTnも区々でした。気象庁地点では9.1度。多摩にかけて1〜10度でした。
 関東地方周辺視点では今日段階はまだ850T0度がじわじわ南岸沖へと南下する程度ながら、クリスマス期間に同−6度(西日本日本海側で同−10度前後)へと降温し、年内継続して同−3〜−9度前後を行き来する予想です。年末にはひときわ大規模な寒気南下やその直前に寒気場内低気圧絡みの悪天示唆も見られます。

暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報 第1号
平成22年12月23日16時31分 気象庁予報部発表


24日から強い冬型の気圧配置となり、北日本と北陸地方では、雪を伴った非常に強い風が吹き、大しけとなる所があるでしょう。暴風やふぶきによる交通障害、高波に警戒して下さい。また、大雪やなだれにも注意して下さい。

[気圧配置の現況と予想]
 北海道の南東海上に発達した低気圧があって、日本付近は冬型の気圧配置になってきました。24日には、北日本の上空約5000メートルに、氷点下33度以下の寒気が南下して、冬型の気圧配置が強まる見込みです。

[防災事項]
<暴風雪・高波>
 24日は冬型の気圧配置が強まって、北陸地方と北日本では日本海側の地方を中心に、雪を伴った非常に強い風が吹き、波の高さが6メートルの大しけとなるでしょう。
 24日に予想される最大風速は、
  北海道地方 陸上 18メートル、 海上 23メートル、
  東北地方  陸上 18メートル、 海上 23メートル、
  北陸地方  陸上 18メートル、 海上 20メートル
 の見込みです。
 暴風やふぶきによる交通障害、高波に警戒して下さい。

<大雪>
 北日本と東日本では、日本海側の地方を中心に23日夜から雪となり、24日は大雪となる所があるでしょう。
 24日18時までに予想される降雪量は、いずれも多い所で、
  東北地方 50センチ、
  北海道地方、北陸地方、関東甲信地方、東海地方 40センチ
 の見込みです。
 大雪やなだれに注意して下さい。また25日には、冬型の気圧配置がさらに強まり、降雪量はさらに増える見込みです。

[補足事項]
 地元の気象台が発表する警報や注意報、気象情報に留意してください。
 次の、「暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報」は、24日5時頃に発表予定です。
22 Dec

徐々に冬型気圧配置へ。夕刻以降、降温

2010122206東京実況sf3_asfe00x_21速報天気図
東北から北海道太平洋側で大雨へ
 みなさま、こんにちは。低気圧が城東地区を通過中だった6時の速報天気図と東京地方実況図を引用しました。世田谷区内7箇所の観測点では45〜51mm/24hを記録し、今月の降水量は150mm超しました。東・北日本で例年になく低気圧活動は活発です(上層正偏差と負偏差境界にあったため)。
 これまでの気温は日界に概ね7〜8度台、低気圧暖域にごく短時間入った湾岸、都心、城東で13度前後に昇温した後、8時には10度前後に戻っています。
 上層場で北西⇒南東へ張り出したトラフが北日本でカットオフする関係から、地上低気圧は三陸沿岸を減速北上し、発達します。湿った東寄りからの風が脊梁山脈にぶつかり、東北太平洋側から道東沿岸部で大雨、後背内陸では湿った大雪、北日本主体に暴風、全国的に高波に厳重警戒を要します。最新の気象情報にご留意ください。
 500T−30度が今夜には東北日本海側から北陸上空へと南下、遅れて850T0度以下が本州を南下。23日後半以降は全国的に強い冬型となります。盛衰を繰り返しながらも冬型は年内そして新春早々にかけて継続し、厳しい低温局面を迎えます。日本海側各地と季節風が吹き抜ける地帯ではとくにイヴ以降は雪の情報にご注意ください。
 26〜27日、離岸しながらも低気圧が東日本に影響する懸念があります。降れば雪となる温度場予想のため、この動向にも注意を払いたいと思います。

暴風と高波及び大雨に関する全般気象情報 第3号
平成22年12月22日16時14分 気象庁予報部発表

発達中の低気圧の影響で、北日本では、23日にかけて非常に強い風が吹き、大しけが続くでしょう。暴風、高波、高潮に引き続き警戒して下さい。また、東北地方を中心に大雨となっており、低地の浸水、土砂災害、河川の増水やはん濫にも警戒して下さい。

[概況]
 前線を伴った低気圧が、宮城県付近にあって北北東に進んでいます。この低気圧は、この後も、発達しながら北東に進み、23日夜には釧路沖に達する見込みです。
 
[防災事項]
<暴風・高波> 低気圧の接近で、東北地方では非常に強い風が吹き、大しけとなっています。低気圧の北上に伴い、非常に強い風の範囲は、北海道地方にも広がり、23日にかけて続く見込みです。また、北海道太平洋側でも大しけとなるでしょう。
 なお、低気圧の動きが遅いため、北日本では非常に強い風が長時間継続し、大しけが続くでしょう。  
 23日までに予想される最大風速は、
  北日本の海上で25メートル、陸上で20メートル、
 23日までに予想される波の高さは、
  北海道太平洋側と東北太平洋側で8メートル
の見込みです。
 暴風や高波に警戒して下さい。
<大雨> 東北地方では、大気の状態が不安定となり、雷を伴った激しい雨の降っている所があります。23日にかけて、東北地方では、雷を伴った1時間に50ミリの非常に激しい雨の降る所があるでしょう。 
 23日18時までの24時間に予想される雨量は、東北地方の多い所で、180ミリの見込みです。
 低地の浸水、土砂災害、河川の増水やはん濫に警戒し、落雷、竜巻などの激しい突風に注意して下さい。
<高潮> 低気圧の接近に伴い、北日本では23日にかけての満潮時を中心に、高潮に注意や警戒して下さい。
<大雪> 北海道地方では、内陸部で湿った雪が降り、大雪となる所があるでしょう。 23日18時までの24時間に予想される降雪量は、北海道地方の多い所で、50センチの見込みです。
 雪による交通障害、電線や樹木への着雪にも注意して下さい。

[補足事項]
 地元の気象台が発表する警報や注意報、気象情報に留意して下さい。
 次の「暴風と高波及び大雨に関する全般気象情報」は、23日5時頃に発表予定です。
21 Dec

太平洋沿岸近海を低気圧、発達しながら接近

2010122106東京実況sf3_asfe00x_18速報天気図
東京地方は夕刻前後から雨に
 みなさま、こんにちは。昨日は南西風流入こそ千葉、神奈川県、東京都南部まででしたが、寒冷前線位相通過の際の暖気塊作用からそこそこのTx昇温には繋がりました。その余韻と内陸や高地冷却の狭間から、今朝の東京地方平地の気温分布は6時、1〜9度台。10時は湾岸で一部11度超、大半は10度未満。多摩北部では一部7度台です。東西長く、標高差もかなり大きい東京地方。気温の地点較差の大きさは特徴の一つです。
 さて、南岸沿い⇒本州東岸沿いを低気圧が発達しながら通過予想。とくに東岸沿い北上時点には、ほぼ直上で上層トラフがカットオフし、示度の急激な深まりが懸念されます。西〜東日本の太平洋沿岸地方、湿った東寄りの風の吹きつけがある東北地方東斜面で大雨、三陸北東部と後背内陸では湿った大雪、北海道では道東沿岸部で一時的な雨転、その後全道で暴風雪。明日ないしは明後日前半にかけて荒天に関する各種情報にご留意ください。
 東京地方では今夕以降明朝まで冷たい陽気のもとでの雨(11時発表予報値は22日Tn10度だが、降水開始直後からそのラインを割ってTn5度程度が見込まれる<中国地方山間12時実況気温参照>)、その後は強制晴とTx昇温、明夕以降は段階的降温と湾岸海上主体に季節風吹き出しが想定されます。

z500上層アンサンブルt850下層アンサンブル
本州以南、寒さ厳しい年末年始
 年末年始(12月29日〜1月4日)の上層高度場および下層温度場アンサンブル平均図を引用しました。イヴから始まる寒波は流入盛衰を繰り返しながら、少なくとも今後2週間は続く見通しです。午前のコメントに見られた短波寒気トラフ派生のカットオフ寒冷渦影響など悪天要因が太平洋側にも及ぶ機会もあるかも知れません。全国的に厳しい寒さと氷雪による交通障害など各種影響への心積もりを要しそうです。

暴風と高波及び大雨に関する全般気象情報 第1号
平成22年12月21日16時05分 気象庁予報部発表

22日から23日にかけて、発達する低気圧の影響で、北日本では非常に強い風が吹き、大しけとなるでしょう。暴風、高波に厳重に警戒して下さい。また、東北地方を中心に大雨となるため、土砂災害、河川の増水やはん濫にも警戒して下さい。
 前線を伴った低気圧が、四国沖にあって東北東に進んでいます。この低気圧は、22日朝には関東沖を通り、その後、発達しながら北北東に進み、22日夜には三陸沿岸に達する見込みです。
 22日夜からは、千島近海にある高気圧の影響もあって、低気圧の動きは遅くなるでしょう。

[防災事項]
<暴風・高波>
 低気圧の接近で、北日本では22日から23日にかけて、沿岸と海上を中心に風が非常に強く吹くでしょう。低気圧の動きが遅くなるため、東北地方では非常に強い風が、長時間継続するおそれがあります。  
 22日までに予想される最大風速は、北日本の海上で25メートル、陸上で20メートルの見込みです。
 また、22日から23日にかけて、北日本の太平洋側では6メートルを超える大しけとなるでしょう。
 22日までに予想される波は、
   東北太平洋側     7メートル
   北海道太平洋側    6メートル  の見込みです。
 暴風や高波に、厳重に警戒して下さい。
<大雨>
 低気圧や前線周辺では、大気の状態が不安定で、西日本から北日本の太平洋側では、雷を伴った激しい雨が降る所があるでしょう。 
 22日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
  東北地方   150ミリ
 土砂災害、河川の増水やはん濫に警戒し、低地の浸水、落雷、竜巻などの激しい突風に注意して下さい。 
<高潮>
 低気圧の接近に伴い、東北地方では満潮時を中心に、高潮にも注意して下さい。

[補足事項]
 地元の気象台が発表する警報や注意報、気象情報に留意してください。
 次の、「暴風と高波及び大雨に関する全般気象情報」は、22日5時頃に発表予定です。
20 Dec

雲多いが昼間は寒さ和らぐ

2010122006東京実況sf3_asfe00x_18速報天気図
九州南西海上に低気圧纏まる
 みなさま、こんにちは。上・中層雲に覆われたまま朝を迎えました。6時までの東京地方の気温は23区4〜6度台、多摩1〜5度台、山間の桧原では冬日継続です。全国的には日本海側で接近中の寒冷前線暖域に位置している関係から、一時的に昇温しています。
 この寒冷前線位相は北日本を東進、日本南部を南下します。その前面主体に不安定で、地点によっては発雷、突風、強降水などの現象を伴う可能性があります。房総半島南東沖にも弱い低気圧センスが認められますが、陸上のお天気への影響は小さい見通しです。
 前線位相は九州南西海上付近で留まり、明日前半には低気圧発生。その後若干の発達を見せながら南岸沿いを東進し、日本南部広範囲に纏まった降水をもたらします。その後は寒気進入が波状的に開始し、24日には明瞭な寒波襲来。全国的に厳しい寒さと日本海側や内陸で風雪や大雪局面を迎えそうです。
 25日後半⇒26日前半、こうした寒気移流場の南端を低気圧が陸地からやや離れて日本南海上を北東進するとの予想がモデル主流になっています。降れば太平洋側陸上降水は概ね雪となりそうながら、降水主体は海上通過の公算大かと想定はされます。

2010122012東京実況201012201200-00関東気温
昼間Tx昇温は区々
 関東平野広範囲での南西風吹き上げを、千葉県沖の小低気圧センスが邪魔立てしています。11時多摩南部と城南で始まったその吹き上げも、12時世田谷では早くも北西風へと変化。城西にかけては練馬区概ね11度台、世田谷区役所14度台、湾岸(とくに城南)16度前後。このあたりが今日のTxでしょうか。
 気象庁地点は微妙にこの南西風が入り込んでいるようないないような・・・・(その北3km程度の距離にある台地上の本郷は北寄りの風で比較的低温です)。関東中北部に関しては、寒冷前線前面の一時的な吹き上げが生じるか否か? 通過後の赤城おろしから群馬県南東部や埼玉県北西部はごく短時間昇温するのかも知れませんが、半信半疑といったところです。
19 Dec

曇ベースで、昼間薄ら寒い

2010121907東京実況sf3_asfe00x_21速報天気図
昼間陽気、明日暖⇒明後日寒
 みなさま、こんにちは。昨夜は関東東部、北陸地方、四国北部などで早々に冷え込み始め、日界前に氷点下へと落ち込んでいきました。移動性高気圧直下の晴天静穏に伴う放射冷却現象顕在化に拠ります。同様に東京地方でも八王子市周辺で同じ現象が見られました。が、関東南部視点では日界直後から北高センス場へと変化。雲が広がって未明の放射冷却は抑制されました。よってTnはここ数日比較で若干高めとなっています。
 昼間はこの北高センスから局地的な冷気ドームの堅牢化が進み、Tx昇温ははかばかしくはない見通しです。どうぞ暖かくしてお出かけください。
 明日は関東東方海上と北日本や日本海側の悪天域狭間で、消極的ながら暖気場。昼間は暖かくなります。夕刻以降はショット冬型から寒気進入が始まり、明後日は再度北高型⇒西日本南岸低気圧接近でお天気は崩れ、昼間は再び凍える陽気へと戻っていきそうです。
 その後、暖気場⇒寒気流入低温場への転換期間(他地方比較で降温は遅れるが、空模様も曖昧)を経て、クリスマス週末は冬型強化。北寄り季節風卓越から関東平地も肌を差す乾寒が予想されます。26日の南方離岸低気圧による主に降雪は、35N以南主体で、房総南部や伊豆諸島北部、伊豆半島で影響大の可能性があります。このあたりの予想は演算替わりが想定され、週後半に詳しく検討したいと思います。
18 Dec

移動性高気圧に次第に覆われて、穏やか

2010121807東京実況sf3_asfe00x_21速報天気図
明日は下り坂。夜は小雨も
 みなさま、こんにちは。南部三官署のTnは揃って3度台でした。が、7時実況図をご覧になってもわかるとおり、例えば、新宿御苑1度台、石神井や久我山、成城0度台、葛飾−0度台など、23区に限っても湾岸都心を離れると、時季本来の冷え込みとなり、拙宅裏の駐車場の車たちもバリバリの霜に覆われていました。
 渡島半島西と襟裳沖を低気圧が発達ベースで通過中。北海道ではほぼ全道で纏まった降雪+低温、東北内陸でも朝までに10cm前後の降雪を見た地点が見られます(盛岡など)。日本海沿岸部では一時的な冬型の強まりから西や北西からの季節風が強まっています。
 本州南部以西は次第に移動性高気圧圏内となり、明日前半にかけて穏やかな冬晴れが期待されます。西日本南岸などでは昼間比較的暖かくなりますが、同内陸以東以北では時季本来の陽気で、夜間は再び冷え込みます。
 明日後半は関東南岸沖には等圧線の窪みが生じて、局地的な谷場。朝から雲が広がりやすく、昼間はひえびえとする可能性があります。また、夜以降は小雨が降り始め、月曜日にかけて小さく崩れます。水曜日にかけては曇雨天ベースで、クリスマス週末は強い冬型へと移行しそうです。アリューシャンリッジの一部はオホーツク沿岸へ回り込み、沿海州付近へと進む寒冷渦進路を目下の予想比較でさらに押し下げる懸念もあります。週明け半ば以降は寒波情報にご留意ください。関東平地もこの寒波ではほぼ全域で北寄りからの季節風が卓越し、850T予想で想像するよりも地上寒気は厳しい見通しです。凍えるような陽気は聖夜には相応しいのかも知れませんね。
17 Dec

今週末、関東では師走らしい陽気続く

2010121706東京実況sf3_asfe00x_18速報天気図
全国的には明日後半から寒さ緩む
 みなさま、こんにちは。昨日昼間の低温状況をベースとし、深夜から晴れ上がったことも手伝って、今朝は今季一番の冷え込みとなりました。東京地方では23区外周部以遠で冬日。比較的高温寄りだった世田谷区東部(西部では概ね冬日)にある拙宅周辺でも降霜を確認しました。
 東日本850Tは−3度程度ながら、この時季から1月にとくに目立つ蓄寒傾向が見られ、昼間もさほどの昇温はなさそうです。下段に引用した週間予報資料を見ると、今般の寒波以降、来週は全国的には寒さが緩む期間となりそうです。が、東日本に関しては850T偏差は上がっても並み程度予想で、気圧の谷通過時には降水することもありそうです。平地での降水形態は目下のところ雨が見込まれます。クリスマス週末に関しては今後の数値予報の日替わりに注目したいところです。個人的には一年の総決算時期ですし、東京地方周辺での降雪積雪は避けてもらいたいものと願っています。

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年末年始は寒気厳しそう
 各ご投稿者からのコメントにも散見されますが、強大なシベリア寒気(500Z作用渦<極渦のひとつで北半球最大の寒冷渦>位相とほぼ重なる)とアリューシャン付近で根強いブロッキング性の上層リッジとの勢力攻防により、厳しい寒気南下地帯、緩衝地帯(前面暖気と後面暖気の直接対決場で荒天発現しやすい)、リッジ場の布陣がどのように変化していくのか?に拠ります。注目点は、シベリア寒冷渦の総観動向に低気圧性軌跡が想定されることと、北極圏で相対的に正偏差場が拡大し(AO負振動)、寒冷渦の作用場(つまり負偏差域)が次第に中緯度側へ南下するとの演算がなされていることです。
z500上層アンサンブルt850下層アンサンブル
 目先、クリスマス前の比較的温暖な期間の後は、130E帯付近40N帯以北を覆う強大な寒気団がほぼ居座り、日本付近を頻繁に上層寒気トラフが通過。小刻みに寒気吹き出しがあるものと想定されます。本州以南では地上気温も平年比低め、北海道では低気圧が近傍で発達しやすく、寒暖振り幅が広がり、荒天が発現しやすい・・・・と読める一カ月予報資料となっています。
16 Dec

真冬並みの昼間寒さに。不安定降水の懸念あり

2010121606東京実況sf3_asfe00x_18速報天気図
南部官署で初雪の可能性も
 みなさま、こんにちは。昨日は朝の内は抜けるような青空でしたが、昼間は上層雲の下に層積雲が増え始め、夜以降は曇ベース。6時までの観測記録を見ると、千葉、東京、横浜ともに未明に降水がありました(Tn5〜6度台/東京地方平地では概ね4〜5度台)。西日本太平洋側にかけても降水を見ている地点は結構あって、等しく低温条件であることから、所によっては雪が舞っているかも知れません。 冬型降雪中の東日本日本海側官署では新潟、高田、輪島、福井で積雪しています。
 上層トラフ接近通過から日本海東部と関東東近海に小低気圧が発生し、関東地方も弱い気圧の谷に入ります。曇ベースで昼間昇温は殆どなく、Tx6〜9度の範囲の冬本番の寒さが予想されます。暖かくしてお出かけください。
 東日本視点では上層寒気ピークは明日後半、下層寒気ピークは土曜日前半の見通しです。関東平地でも上層正渦度移流や波状的な下層寒気進入継続から雲は生じやすく、この期間内に南部官署でも初雪観測の可能性があります。
 なお、中国大陸では高気圧張り出しの南下から25N帯付近まで雪が降っています。
15 Dec

日本海側各地で雪。関東平地も今夜は雲増える

2010121506東京実況sf3_asfe00x_18速報天気図
午後以降、ぐんと冷える
 みなさま、こんにちは。3時速報図を見ると、極東アジア全般に典型的な冬型気圧配置となってきました。日本海には雪雲がびっしりと広がり、日本海側では実況雨や霙の地点も、明日にかけて雪となります。
 昨夜21時の高層観測によれば、オホーツク海沿岸で500T−47度、大陸高気圧(JMA解析1064Pa)中心近傍のモンゴルで同−42度。また、沿海州から中国東北区で850T−30度以下、朝鮮半島北部で同−24度、中部で−12度となっており、今夜には−6度線は西日本では太平洋側まで南下し、明日にかけて継続予想です。東日本では明後日には日本谷強化から各層での低温ピークを迎えます。
 日本海収束帯影響から北陸東部と東北日本海側で纏まった降雪となり、下層寒気の浸透と東シナ海トラフ深まりが重なって、九州地方中北部平地でも積雪する可能性があります。

axfe578_r201012150900高層解析
 東日本太平洋側への寒気浸透は脊梁山脈が当初はある程度抑制しますが、波状的に広がり続けて、北寄り季節風と東海道沖や伊豆諸島の西寄り季節風との収束から夜以降は雲も広がりやすくなります(9時高層解析図から引用。輪島850T−7.9度だが、米子、福岡、チェジュ島は−9度台。鹿児島も−4.0度。北陸北部側と西日本日本海側から沿岸一部以外、雨⇒雪へと変化中)。なかでも関東平野部は露点温度がきわめて低下しやすい局地特性から、各層気温がぐんと低下する今夜以降(今朝までのTnは東京地方平地では概ね4〜9度台。21時以降にこれを下回る見通しです)、降水がある際には地上まで雪や雪アラレのまま届く地点もあるものと思われます。乾気の貫入予想とともに中層上層流予想があって、対流性降水が発現しやすい条件下にはあるからです。

山形県肘折で65cm/12hの集中豪雪
 日本海側で集中的な降雪に見舞われている地方があります。肘折では16時には積雪75cmに達しました。山形県では大雪発表市町村が拡大しています。なお、14時段階には東北太平洋側や西日本日本海側内陸寄りで1度程度にまで降温してきました。夕刻前後までの実況推移が雨や霙の地方も次々に雪転する見通しです。
大雪に関する山形県気象情報 第3号
平成22年12月15日14時15分 山形地方気象台発表

最上では、15日夜遅くまで大雪に警戒して下さい。また、村山、置賜、庄内でも15日夜遅くにかけて大雪に注意して下さい。県内は、着雪にも注意が必要です。
【気象概況】
東北地方の上空約5000メートルには氷点下36度以下の寒気が入っており、冬型の気圧配置が強まっています。
【雪】
<実況>
15日14時までの主な地点の12時間降雪量と、14時現在の積雪は次のとおりです。(アメダスによる速報値)
       12時間降雪量  積雪の深さ
大蔵村肘折   65センチ   65センチ
新庄      28センチ   28センチ
尾花沢     28センチ   28センチ
西川町大井沢  26センチ   28センチ
小国      17センチ   17センチ
<地域・時期・量的予想>
県内では、15日夜遅くにかけて湿った雪が降り続き、山沿いを中心に大雪となる見込みです。
15日24時までに予想される12時間降雪量は、いずれも多い所で
 最上   山沿い55センチ 平地35センチ
 村山   山沿い40センチ 平地20センチ
 置賜   山沿い40センチ 平地30センチ           
 庄内   山沿い40センチ 平地10センチ です。
<防災事項>
最上では大雪による交通障害に警戒して下さい。村山、置賜、庄内では大雪による交通障害に注意して下さい。県内では、路面の凍結、電線や樹木への着雪に注意して下さい。
【補足事項】
気象台の発表する警報や注意報、気象情報に留意して下さい。次の「大雪に関する山形県気象情報」は15日17時30分頃に発表する予定です。
14 Dec

北日本は暴風雪と低温、本州日本海側も雨⇒雪へ

2010121406東京実況sf3_asfe00x_18速報天気図
北・東日本主体に低温傾向長期化へ
 みなさま、こんにちは。昨朝から降り始めた東京地方の雨は時折小康状態の時間帯はあったものの、今朝7時段階もまだ降り続いています。平地気温はその間、5〜8度台で終始しました。なお、低気圧や前線位相に近い東〜西日本南岸では昨夜以来、15〜20度となっており、6時実況では房総南東岸、伊豆諸島、伊豆半島で19度前後となっています。が、銚子9.0度など降水中の地上暖気北上は関東地方では35N線が北限の模様です。
 昼前まで降水は残る気配であることや、局地的に俯瞰すれば下層暖気の内陸側への北上は抑制傾向のため、降り止み後の一時的昇温も前日予報値(東京都心Tx19度)比較で、かなり下回る見通しです。関東平地では概ね10〜15度範囲かと想定されます(南岸一部や伊豆諸島は午前中19度前後)。

z500上層アンサンブル図t850下層アンサンブル図
 大陸高気圧はKMA版速報天気図では1066hPa解析(JMAでも1060hPa前後)。昨夜21時高層観測ではカムチャツカ〜オホーツク海〜沿海州〜中国東北区〜モンゴル〜バイカル湖西は500T−40度以下で、コア2カ所は−47度解析となっています。850Tも−39度解析エリアがあり、昨日モンゴル地上で−45度観測の情報がありました。アリューシャン南北位相のブロッキング高気圧は今後も停滞し続け、大陸寒気のアラスカ側への漏れ出しを抑制します。この寒気団はAOとの関連で周期的に盛衰はしながらも、ベースとしては拡大強化が予想されています。地上低気圧は日本付近⇒オホーツク海で発達、寒気南下軸は沿海州⇒北日本主体が続き、東日本も低温側へ組み入れられやすい傾向が見込まれます(13日21時起算GSM中期予想図と週間予報資料参照)。
 目先、今夕前後⇒17日は冬型で、日本海収束帯が形成され、その北側の下層寒気は850T−10度以下、北海道では−20度以下。一時的に南側の西日本日本海側へも−9度前後進入が演算されています。北陸東部以北で平野部も纏まった雪、北陸西部付近も山沿いでは雪、西日本日本海側で雪主体の時間帯がありそうです。関東平野部では当初は他地方比較で降温は遅れ気味にはなるものの、とくに16日以降はTxTnともに平年偏差負(低め)が継続傾向へと向かうものと見られます。
13 Dec

伊豆諸島や東海以西南岸で大雨も

2010121312東京実況10121309ASAS
降り出し、東北内陸以北では雪に
 みなさま、こんにちは。8時世田谷で小雨を感じ始め、11時本郷では往来の水を撥ねる音から降水本格化を知りました。12時までの気温推移は漸降傾向で概ね6度台地点が23区、多摩の別なく広がっています。南岸低気圧通過前の典型例の北北西風卓越が今日も目立ちます。
 北日本では沿岸部で12時5度超地帯もありますが、宮城県や山形県では内陸や平野部で−1〜+3度、岩手県や秋田県では氷点下地点のほうが多く、とくに後者地方では降り出しからしばらくは降雪するものと見られます。

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 低気圧は明朝には関東東海上と北海道南東海上に達し、9時解析図で1058hPa表示の大陸高気圧が次第に張り出し、段階的波状的にじわじわと寒気浸透が始まります。16日9時、西日本日本海側850T−9度が進入し始める予想となっています(9時起算72時間後予想)。東日本太平洋側で明日昼間こそTx15〜18度の昇温局面はありそうながら、ごく短命。上述過程から関東平地でもその後は雲が広がる局面はありそうで、明晩から水曜日は不意の降水があるかも知れません。木曜日以降は平地は冬晴れベース、関東北部山間、山沿いでは本格積雪開始となりそうです。
12 Dec

冬晴れ⇒下り坂へ。明日明後日、崩れる

2010121209東京実況sf3_asfe00x_21速報天気図
西〜東日本南岸で纏まった降水へ
 みなさま、こんにちは。昨日昼間、東日本では寒冷前線前面の暖域で南西風がやや強まり、比較的暖かくなった地帯が広がりました。が、映像を通して見た午後のお天気は北九州で寒気移流に伴う時雨と雷鳴、阪神地方では寒冷前線通過に伴う驟雨。関東平地も夜には降温局面に転換し、夜通し強く北西風が卓越しました。今朝までのTnは23区で4〜9度台、多摩平地で1〜7度度台でした(掲載は9時実況図。概ね10度前後。季節風晴天時特徴から城南湾岸寄りと多摩丘陵南西部で高温、多摩北部で低温傾向)。
 間宮海峡⇒オホーツク海へ進んでいる発達した低気圧は北海道上空へ500T−36度級、850T−18度級寒気を引き下ろし(シベリアの寒気コアは500T−45度以下、850T−39度)、猛吹雪となっている地帯があります。東北北部へも850T−12度は広がり、北日本では暴風と大雪に対して要警戒です。
 昨夜21時高層解析によれば、圏界面200Zの強風軸は日本付近で南北収束傾向です。対応して上層500Zの流れも早まっており、一方、フィリピン東海域上空の高度場はMJO位相対応から一時的に高まって、西・東日本南岸沖〜華中・華南の地上前線活動を顕在化させます(下層暖湿流強化と影響範囲北上)。明日明後日はこれらの変化によって、西日本⇒本州で降水域が急速に広がり(低気圧前線本隊北側の850T3度付近に東西位相前線潜在)、南岸沿いでは火曜日主体に一部大雨となる懸念があります。850T分布予想からは明日の降り始めは北陸山間・関東甲信高地・東北平地では雪からの地帯もありますが、火曜日は東北北部内陸と北海道で雪、東北中部以南は雨の見通しです。
 その後は冬型ベースが持続し、北海道日本海側に加え本州の高地や内陸では纏まった積雪へと繋がる見通しです。また、平野部でも九州地方にかけて降雪する範囲が広がります。
11 Dec

寒冷前線通過。昼間暖かく、夜前半不安定

2010121106東京実況sf3_asfe00x_18速報天気図
明日は時季相応の寒さへ
 みなさま、こんにちは。昨夜は関東北東と南西に移動性高気圧が達し、両者からの移流が収束して南岸、平野南部で降雨を見た地帯がありました。夜半過ぎからはすっきりと晴れて5時都心5.9度、6時実況では多摩で1〜3度台(桧原は冬日)となっています。弱い西風卓越から都心部へは冷たい気塊が及びやすくなりました。早朝からのこの風向きの卓越はまた、昼間の南西風強まりと昇温への示唆。Txは18〜20度程度が見込まれます。
 沿海州沿岸に発達中の低気圧があって、東日本以西の沿岸島嶼ですでに南西風が強まり始めています。この影響から上越市高田では4時26分Tn−0.2度だった直後、5時には8.0度まで昇温。山陰や四国・九州沿岸島嶼も6時12度前後でした。低気圧に伴われた寒冷前線が西日本⇒東日本を夜初めにかけて通過し、明日前半にかけて一時的に冬型となります。その後週明け月曜日には低気圧が発達しながら南岸沖を東北東進予想(降水形態は東北地方中部以南は雨主体)。以降は寒気移流が続き、冬型ベースとなります。今夜以降の冬型で北海道は本格的な根雪開始ですが、火曜日後半以降は東北地方でも根雪開始地点が次第に増え、西日本日本海側にかけて高原スキー場の積雪は急増していきそうです。
10 Dec

冬晴れ⇒午後以降、穏やかな晴天

201012100600-00全国気温sf3_asfe00x_18速報天気図
明日昼間は暖かい
 みなさま、こんにちは。9時高層解析では500T−25度前後、850T−3度前後の低温場のなかにはありますが、地上では冬型は急速に緩和し、西日本近海に移動性高気圧が進んできました。今朝は九州地方主体に内陸部で冷え込み、鹿児島などからも冬の便りが届きました。
 日本付近のお天気の変化は早く、明日は沿海州沿岸を低気圧が発達しながら北日本北方指向で接近し、北海道では暴風、本州日本海側でも強風高波要注意。太平洋側では沿岸近い地方で暖かな南西風が流入して、Tx15〜20度ゾーンが広がる可能性があります。
fzcx50_r201012092100週間アンサンブルfcvx14_r201012092100一カ月時系列
 しかし、寒冷前線通過後は、日曜日主体に北日本では冬の嵐、本州以南でもこの時季本来の陽気に逆戻りし、週明け早々は南岸低気圧接近の公算濃厚で、西日本や東日本平地では雨、東北地方では纏まった降雪に繋がるかも知れません。
 この気圧の谷通過を境として、冬型ベースが持続する見通しです。週間予報資料、一カ月予報資料ともに中旬半ば以降年明け7日までの期間内、ほぼ全国的な低温傾向を示唆しています。侮れない厳しい寒気来襲もそのなかに波状発現するかも知れません。最新の寒気予想にはとくにご注意をもって年の瀬、年始を健やかに過ごされたく祈願いたします。
z500上層アンサンブルt850下層アンサンブル
 なお、12月18日〜24日の一週間に予想される上層高度場、下層温度場アンサンブル図を併せて引用しました。直前の予報で、寒気が南北位相でシャープに入り込む際、とくに厳しい寒冷現象が発現しがちです。本ブログでは日々更新のなかでそうした特徴が見える場合には、なるべく早期にお伝えしたいと思います。
9 Dec

夕刻前後から季節風強まり、今夜は寒く

upr_auas50x_00上層天気図sf3_asfe00x_00速報天気図
不安定さ、夜半まで
 みなさま、こんにちは。12時までの観測履歴を見ると、北日本太平洋側で比較的穏やかである以外は、降水を見た地点が多く、関東地方平地も昨夜半前から未明にかけて小雨や氷アラレが降りました。
 朝までに23区4〜5度台、多摩1〜3度台のTnを記録し、11時まではひと桁気温が概ね続きましたが、12時になって10〜11度台まで昇温してきました。能登半島沖に上層寒冷渦(500T−33〜−36度)が解析され、南へのびる寒気トラフは明瞭です(引用の9時上層天気図参照)。これら位相の前面となる午後前半は一時的に南寄りの風も入って、ほっとする陽気の時間帯もありそうですが、夕刻には一転、強い季節風吹き出しとともに寒気がドッと進入。対流雲が増えて対流性降水に繋がる地点もありそうです。
 明日はこの寒冷渦などは日本遥か東方へ遠ざかり、その後数日、上層高度場、下層温度場ともに35N帯以南では一旦上昇予想です。但し、西南西流場へと傾きやすく、11から12日には低気圧が発達しながら沿海州沿岸⇒北日本を通過し、北海道で大荒れ、東北から北陸地方でも荒れそうです。
 その間もシベリア寒気団範囲はじわじわと拡大南下し、14日頃の低気圧通過は南岸または本州上となる模様。その後は25日前後まで冬型主体の寒さ厳しい日々が想定されます。

奈良で初雪、観測
 関東平野中南部から東海東部を除いて、相応の低温場のなかでの降水が見られます(13時)。手元に届いた情報では、金沢、福井、奈良で初雪観測。夕刻前後からは宮城県平野部や福島県中通り地方などで雪が降り出す地帯があるものと見られます。
8 Dec

一旦回復するも、夕刻から再び不安定に

201012080600-00関東気温sf3_asfe00x_18速報天気図
近傍山地で初冠雪
 みなさま、こんにちは。6時までの最深積雪は日光6cm、軽井沢3cm。関東から甲府盆地平地では概ね雪混じりまでは免れたものの、Tn5度前後の地点が多くなりました。また、高地では軒並み雪転した模様です。世田谷区では1〜2時台主体に6〜7mm/24hの降水を観測しています(区内7ヵ所観測点)。
 降水原因となった上層寒気トラフはひとつが朝の内に関東東方へ抜けます。お天気は短時間回復します。が、次の寒気トラフは寒気核(500T−36度級)の落ち込みを伴い、日本海南部⇒北陸・関東北部・東北南部付近の地上低気圧東進に繋がる見通しです。関東平地での広範囲降水とはならないものの、今夜半⇒明朝主体に伊豆諸島北部や房総沿岸で雨、北部山沿いから長野県で雪が降る地点があるものと想定され、明日は西〜東日本で冬型が強まります。
 なお、相変わらず週間予報資料内のモデル間ばらつきは大きく、先が読みにくくなっています。180E帯南北強大リッジ派生+MJO東進伝播から期間中盤に20N帯サブハイが明瞭になって、同時に実況で南北位相の大陸寒冷渦影響圏が東西位相となる(日本付近はゾーナル流線)数日後、再び南北位相へと変化するなか、14日前後に華南華中⇒本州南岸付近を進む低気圧通過と東方近海での発達(冬型強化)というシナリオがメインのようです。これまでとは異なって、強い大陸寒気は北日本主体に影響し始める兆しがあります。
7 Dec

低温局面に突入。夜から雨、一部雪

2010120707東京実況sf3_asfe00x_18速報天気図
午後から北風強まり、冬の空へ
 みなさま、こんにちは。伊豆諸島北部近海に低気圧があって、周辺では発雷や驟雨地点があります(3時速報天気図では銚子発雷)。また、寒冷前線位相が北陸沿岸に解析され、朝の内に東北東海上へ抜けます。日本付近は寒気移流場へと変化し、北日本で冬型気圧配置分布になります(北海道日本海側で大雪の恐れ)。
 東・西日本では小刻みに寒気トラフが東進し、とくに今夜から明朝、東日本を深まりながらそのひとつが通過します。850T0度未満の下層寒気を伴い、前面残留暖気との気温傾斜は急。エコーが組織的に発生して広範囲に降水をもたらします。関東地方では明後日にかけて850T0度⇒−3度前後へ向かい、局地的な地上降温現象が生じやすくなります。気象庁予報でも大田原市周辺(栃木県北部)での雪混じりを示唆していますが(5時発表予報)、関東北部から西部では今般の降水は雪が混じる可能性があります。西部冷気が強い北北西風に乗って及びやすい東京と横浜官署で初雪観測に繋がるかも知れません。予報では明朝Tnは南部で6度前後が主軸のようですが、実際には2度前後に達するような降水強度の強まりや局地冷気の収束は有り得ます。

z500上層アンサンブルt850下層アンサンブル
 明日後半以降は上層寒冷渦が朝鮮半島⇒日本海南部へ進み、北陸⇒東北南部付近を対応する地上低気圧が東進しそうです。東北中南部の未済官署で初雪の可能性があります。また、この後面流は西日本850T−6度前後。西日本日本海側や内陸官署で初雪観測タイミングかと見られます。
 なお、昨夜21時起算週間予報資料においても、今週末以降の上層特定高度線位相や下層温度場予想値はモデル間でまちまちで、遥か北東方角からの著しい高正偏差影響伝播(主に南西諸島を含めた上層高度場上昇)があるのかないのか、あるにしてもどの程度の期間で次の局面へ向かうのか、読みにくくなっています。期末に華南・華中から東北東進する地上気圧の谷が深まって纏まった降水をもたらした後、オーソドックスな大陸北西から強い大陸高気圧が張り出す冬型期間へ移行する気配は感じられます。※12月15日〜21日に予想される上層および下層アンサンブル平均図を引用しました。北太平洋および北大西洋高緯度側へのびる高正偏差域と大陸主体に大きく南下する高負偏差域のしのぎあいが予想されています。上層高度場負にやや西傾して下層温度場負が広がります。北〜東日本は暖気寒気境界となりやすく、相変わらず低気圧活動が活発で、荒天が発現しやすい傾向が窺えます。
6 Dec

今夜以降、お天気は下り坂

2010120612東京実況sf3_asfe00x_00速報天気図
うららかな陽気、終幕へ
 みなさま、こんにちは。平地でTn5〜9度程度だった東京地方。12時気温は13〜16度台となっています。午後は短時間、弱い南東風が卓越する地点が多い見込みです。
 明日は北日本に低気圧が近づき、寒冷前線が日本海沿岸⇒東北地方東海上へと達します。また、四国沖付近に別の低気圧が発生し、東〜北日本太平洋沿岸近くを東進⇒北上する見通しです。お天気は下り坂で、日本海側各地と太平洋側島嶼部主体に発雷含みの雨となりそうです。
 これを契機に、週半ば以降は時季相応あるいは幾分低めの初冬陽気に転じます。週間予報資料を見ると、今週後半以降の上層特定高度線位相はモデル間でまちまち。アリューシャンから南西に延びる正偏差場と東シベリア付近の寒気団コアとの相克への見方に大きなブレがあるようです。
 しかし、いずれにせよ、北〜東日本の高温期間は今日明日で終幕かと見られ、以降は波状寒波の影響を受けることが多いシーンへと変化するものと想定されます。

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天気、陽気ともに急変
 9時起算数値予報資料から、明日21時と明後日9時予想図を引用しました。関東地方南部から見て、明日南岸付近を通過する低気圧のその後がポイントです。東日本は太平洋側と日本海側とで著しい下層気温傾斜が演算されており、少なくとも明日午後以降は、先述低気圧後面流が強く吹き出すとともに、関東平地へもこの寒気がどっと進入してきます。
 よって、降水の主体自体も低気圧接近通過前よりも通過後からとなりそうです。関東南東沖⇒北陸沖付近にシアラインを残しており、関東地方では局地的に下層寒気楔状進入へと向かい、明後日前半まで降水は残る公算ありです。
 平地気温が降水時間内にどの程度まで降下するか? 読みにくい面はありますが、地域特性としては西部⇒南東部の順番で明後日との日界までに概ね5度未満へと向かうことでしょう。初雪に繋がる地点があるかも知れません。南部を除いた甲信越地方平地ではかなりの確度で初雪になることだろうと思われます。
 木曜日には日本海南部で上層寒冷渦がカットオフしそうで、その後面流は850T−6〜−9度が西日本日本海側へ到達します。同地帯ではここで初雪タイミングとなりそうです。
5 Dec

昼間はぽかぽか陽気に。明日も同様

2010120507東京実況sf3_asfe00x_18速報天気図
明日後半から下り坂
 みなさま、こんにちは。快晴の空、西部や北部の山容がくっきり見える清澄な大気のもと、夜が明けました。今朝の「熱の島」は中央区、江東区あたりに小さく纏まっており、温度傾斜はむしろ23区内で著しくなっています。葛飾区〜板橋区〜練馬区〜杉並区〜世田谷区から郊外側ではTn5度未満、多摩都市部で3度前後、山間部の桧原では冬日でした。
 全国の気温分布を見ると、強風攪拌が続いた北海道官署では冬日地点は見当たらず、本州以南の沿岸部で10度割れしなかった地点もありましたが、九州地方まで内陸部では降霜級の冷え込み地点も多数ありました。移動性高気圧型の一典型だと言えます。昼間は今日、明日ともに東北南部以南でTx15〜20度地点が多そうで、ほぼ一カ月前の晩秋陽気に相当します。
 しかし、こうした広域でのうららかな陽気もひょっとするとこれが最後かも知れません。明日後半、気圧の谷のなか日本海東部に低気圧と前線、四国沖付近にシアラインまたは小低気圧が発生し、明後日にかけて140E帯から東方へ達します。シベリア⇒130E帯周辺で上層トラフは深まりを見せて高度場温度場ともに低下。この一連のセンスはカムチャツカ近海付近へ勢力を北上させる明瞭なリッジにブロッキングされて、当面の期間固定化される見通しです。日本付近では西〜中部日本主体に強い寒気の波状進入が始まります。水曜日頃から以降は時折小康期間は交えながらも、ベースは平年偏差負(=低め)の師走陽気へと落ち込む見通しです。
4 Dec

冬型⇒移動性高気圧型。穏やかな週末

2010120407東京実況sf3_asfe00x_21速報天気図
北陸以北の強風も減衰へ
 みなさま、こんにちは。昨日は朝までは大雨(小田急線が土砂崩れで一部不通)、昼間はTx23〜24度台の季節外れの陽気、夕方は強風(武蔵野線などで一部運転見合わせ発生)と内陸発雷。と、荒天からさまざまな事象が発現しました。
 速報天気図を見ると6時、低気圧は千島南部近海で970hPaまで深まり、北日本主体に強い冬型気圧配置へと変化しました。北陸以北では強風、北海道では暴風に暫く要警戒です。
 日本南部では次第に南海上指向の移動性高気圧に緩やかに覆われるようになり、穏やかな週末となりそうです。関東平野部では概ねTx15度前後となり、平年偏差やや高めですが、今夜は内陸主体にやや冷え込みそうです。明日はTx17度程度まで昇温してお出かけ日和が期待されます。
 極東アジア周辺の上層寒気コアは一旦、500T−40度程度へと緩和されましたが、850Tはシベリアで−30〜−40度域が点在し、週明け以降は偏西風の南北流の度合いが高まって、北極圏上空に大きく広がっている500T−45度以下寒気団の一端が再び極東アジアへ南下しやすく変化してきます。週半ば以降は西日本以南で寒く、中部日本や東日本も平年偏差やや低めの陽気となる見通しです。
3 Dec

閉塞点通過に伴い東海⇒東北沿岸で強雨

2010120306東京実況10120303ASAS
降り止み後は気温急昇
 みなさま、こんにちは。昨夜22時台に降り出した東京地方では7時現在、湾岸寄りで強い南風(18度前後)、多くでは弱い北または北西風(12度前後)のなか10mm/h前後のやや強い降りが続いています。降水短時間予報では、閉塞点は東海東部から関東南岸⇒関東東岸⇒東北太平洋沿岸を進み、50mm/h級の短時間強雨発現をもたらす対流雲域が盛衰を繰り返しながら、この閉塞点位相に応じて早い速度で北上予想です。北海道では低気圧の急発達による暴風高波と本州太平洋岸を北上する強雨域による二重の激しい現象が予想され、重大な警戒を要します。
2010120310実況10時
 東京地方では湾岸一部以外、降水中は弱い北寄りの風主体で、降り止みは10時台となりました(7時台:23区西部、多摩北部の区市部多数に大雨洪水警報発表中/8時前後にほぼ東京地方全域に拡大/10時30分台に解除)。午後前半にかけては湾岸吹走の強い南寄りの風の範囲が都の中部付近まで北上してTx23度前後の昇温へ繋がる可能性があります(10時東京地方実況図引用/11時は一旦、北寄りの風領域が拡大し、南寄りの強風域は湾岸と町田市周辺に限定されている/13時二次前線が近畿地方まで達し、その前面流効果が都中部ラインまで波及した。東京、羽田、練馬、府中、八王子で23度台/15時以降、二次前線通過による局地的驟雨と風向風速急変⇒陸上突風、海上暴風懸念あり)。
 しかし、夜には850T0度前後の下層寒気が行き渡り、地上気温も急降下していきます。なお、東海や近畿では同−3度が今夕から明日前半維持され、時雨は山間では雪混じりレベルになります。また、衛星画像で薄い黄砂が捕捉されており、西日本ではこの影響を受けそうです。

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寒気団の波状影響、開始
 昨夜知人から頂戴したヨーロッパ方面の資料によれば、ヨーロッパ上層低高度帯相応の500Tは−45〜−50度級です。昨夜21時気象庁起算の週間予報資料、一カ月予報資料ともに、主に中部日本以西で著しい寒冬、東日本で並、北日本でやや正偏差を残した陽気予想となっています。主たる低気圧は目先、北海道近海域で発達ピークを迎えやすく、ひとつの冬型期間の中盤になると二次低気圧が関東東沖付近で顕在化する傾向も加わって、本州以西の冬型気圧配置は長引きやすくなります。
t850下層アンサンブルz500上層アンサンブル
 次第に典型的な三波型の偏西風流線が構築される見通しで、オーソドックスな欧州、極東、北米寒気南下スタイルがその後も長期化する懸念があります。
2 Dec

夜半前⇒明朝、雨。明日昼間、単発昇温

2010120212東京実況sf3_asfe00x_00速報天気図
日本海で低気圧、急発達へ
 みなさま、こんにちは。南部3官署ではTn8〜9度台で朝を迎えました。多摩地方でも5度未満地点は少なく、暖かさが続いています。12時の東京地方気温は北多摩で14度台、城南湾岸で18度台。概ね15度超しています。
 お天気は下り坂で、MSMも参考にすれば、東京地方では概ね24時前後降り出し、明朝10時前後降り止みとなる見通しです。日本海で低気圧は急発達し、閉塞前線が東日本を明朝にかけて東進。閉塞点の南岸沿いを低気圧センスが早い速度で進みそうです。未明前後に強い降りとなる時間帯があります。8時頃からは強雨と止み間の地帯が混合し、都心部などでは止み間が多くなる予想も資料上からは見られます(降水予想に関しては12時起算MSMに基づいて一部変更しました)。
axfe578_r201012020900高層解析図fxfe502_r201012020900GSM12、24時間後
 9時の高層解析図の一部と今夜21時、明朝9時に予想される各層気圧配置図です。日本海低気圧南東象限の東・北日本東岸沿いに鋭い暖気吹き上げが予想され、関東平地では季節外れの昼間昇温、北日本太平洋側では下層暖気収束と地形効果から大雨、全国的に暴風や強風、上層寒冷渦と地上低気圧が直立化する北海道では雨⇒暴風雪と大時化に要注意です。
 関東南部850Tは明日9時10度、夜21時0度前後となる見通し。昼間は一部でTx25度超も有り得ますが、夕方前後には南西風⇒北西風に急変し、気温も急降下していきます。陽気変動にご用心ください。
 なお、西日本主体に黄砂到達の可能性はありますが、9時速報天気図上に「砂塵あらし」地点はなく、杞憂に終わる、あるいはごく軽微に終わるかも知れません。

暴風と高波及び大雨に関する全般気象情報 第1号
平成22年12月2日16時00分 気象庁予報部発表

3日から4日にかけて、日本海で急速に発達する低気圧の影響で、西日本か
ら北日本では、海上を中心に非常に強い風が吹き、北日本の海上は大しけとなるでしょう。北日本では大雨となる所もある見込みです。暴風や高波、大雨に警戒して下さい。


[概況]
 前線を伴った低気圧が東シナ海にあって東北東に進んでいます。この低気圧は急速に発達しながら日本海を北東に進み、3日夜には北海道の西海上に達する見込みです。
[防災事項]
<暴風・高波>
 関東地方と北日本の太平洋側では次第に南寄りの風が強まり、また西日本から北日本の日本海側の地方でも低気圧の通過後、西寄りの風が強まって、3日は広い範囲で非常に強い風が吹く見込みです。
 3日に予想される最大風速は、
  陸上で、15から20メートル
  海上で、20から25メートル
の見込みです。
 北海道では、3日は波の高さが7メートルに達する大しけとなり、4日にかけて大しけが続くでしょう。
 4日にかけて予想される波の高さの最大は、
  北海道地方     7メートル
  東北地方、北陸地方 6メートル
  関東地方      5メートル
の見込みです。
暴風と高波に注意・警戒して下さい。

<大雨>
 低気圧や前線に向かって暖かく湿った気流が流れ込むため、西日本から北日本の広い範囲で大気の状態が不安定となり、雷を伴った1時間に60ミリの非常に激しい雨が降り、3日は北日本で大雨となる所がある見込みです。
3日18時までの24時間に予想される雨量は、
   北海道地方          200ミリ
   東北地方、東海地方、近畿南部 150ミリ
   関東地方           120ミリ
の見込みです。   
 低気圧や前線の通過後は上空に強い寒気が入るため、大気の不安定な状態は3日夜にかけても続く見込みです。
 低地の浸水、土砂災害、河川の増水やはん濫、落雷、竜巻などの激しい突風に警戒・注意して下さい。

[補足事項]
 地元の気象台が発表する警報や注意報、気象情報に留意してください。
 次の「暴風と高波及び大雨に関する全般気象情報」は、3日5時頃に発表する予定です。
1 Dec

暖かな師走の入り。だが・・・・

2010120112東京実況sf3_asfe00x_00速報天気図
土曜日にかけて荒天必至
 みなさま、こんにちは。今朝までの南部3官署Tnは9度台、もしくは横浜10.0度。多摩地方にかけても概ね6〜8度台で、暖かな師走の入りとなりました。12時気温も15度前後で、Tx17度程度となりそうです。
 高温情報の一端が顕れ始めている感はありますが、今後は、段階的波状的に大陸寒気の南下影響が強まります。その過程としてまず、明日以降土曜日にかけて日本付近で急激な低気圧発達が見込まれます。

upr_auas50x_00上層天気図fxfe504_r20101201090036〜48時間予想
 今朝9時の上層天気図500Z・Tと同刻起算の数値予報資料から36時間後48時間後予想図です。南北位相トラフがシャープになりながらシベリア〜中国東北区から日本海、北日本を指向し、その前面で複数の低気圧が日本列島を挟むように北東進しそうです。土曜日には北海道北東で低気圧は非常に発達し、北日本主体に全国的に風、波、雨、土曜日は雪への要警戒状態が続きます。
 関東地方では他地方比較でこの荒天影響は比較的穏便に過ぎそうですが、時季外れのバカ陽気が金曜日に発現する可能性はあります。
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