[日本南部は前線帯で曇雨天が続く]
　おはようございます。フィリピン東方海上１０Ｎ帯のＴＤは今朝３時、Ｔ０６２２となりました。今後は災禍続きのフィリピン１２〜１４Ｎ帯付近を指向する見通しです。私事ながら、相方が１１日から３泊４日で香港へ行きますが、台風の直接の影響はないものの、期間はサブハイ勢力が２５Ｎ付近まで北上するため、縁辺流による悪天や季節はずれの高温といった事象に遭遇するかも知れません。

＜８時実況＞札幌市周辺で強い降雪
●北海道への断続的な上空寒気進入は８日夕刻にかけてひとつのピーク。季節風吹走に北分が加わって、札幌市から小樽市周辺で降雪が強まっている。
●昨夜屋久島周辺に強雨をもたらした低気圧と前線によるエコーは東日本南方海上を離岸して東進中。北陸西部から西の日本海側には８５０Ｔ０度あたりに潜在的な前線帯があり、北東からの下層寒気移流も加わって、山陰地方主体に降水地点が広がっている。

＜短期予想＞９日主体に日本南部はぐずつく
●日本付近上空には北系、中間系、南系の３本の強風軸がある。北系の流れは速く、短周期に寒気トラフが接近通過する。北海道日本海側では降雪が続きやすい。中間系と南系はトラフ位相を揃えつつあって、主だった地上低気圧と前線帯は３０Ｎ帯を東進する。
●朝鮮半島から九州西方に下層収束帯があって、次の中間系トラフ通過にあわせて顕在化する見通し。１０日午前にかけて西日本から東日本３２Ｎ帯付近を低気圧が通過する。首都圏ではとくに冷たい雨模様が９日後半から想定される。

＜七日予想＞５００Ｚ正の高偏差域が通過
●Ｔ０６２２の北側ではサブハイ勢力が２５Ｎ付近まで北上し、日本付近は１３日頃をピークに５００Ｚ正の高偏差となる。南西諸島から西日本で下層気温もとくに高めとなり、縁辺流によるまとまった降水発現の可能性がある。
●期間後半には、やや北偏しながらも冬型が強まり、５００Ｚ高度はゾーナルなまま次第に下がっていく。翌週にかけて寒気氾濫期が予想される。

＜四週予想＞クリスマス直前期は寒くなりそう
●上記七日予想どおり、第一週は全国的な高温期。但し、北へ行くほどその傾向は小さくはなる。
●期間平均アンサンブル図によれば、北半球の寒気氾濫場所は前イニシャルと変わらず太平洋と大西洋海上主体で、陸上の多くは５００Ｚ正偏差傾向。暖冬傾向の地域が多い。日本付近では北東象限のオホーツク海からアリューションが低気圧発達による負偏差で、北冷西暖傾向が窺える。大陸高気圧の張り出しは並で、地上気圧配置の基本は冬型。
●ガイダンスによる示唆の方向は、西へいくほど少雪、高温、多雨、寡照。北日本ではとくに北海道で並冬。東日本太平洋側ではぐずつく期間があることが窺える。

＜東京では＞日曜日前半まで曇りや冷たい雨
�。呼�(金)：今日予想されていた降水はとりあえずは回避された形。曇天ベースだが雲間から日差しがこぼれる局面もある。ＭＩＮは山手では７度前後だったが、ＭＡＸも１０度をやや越える程度。寒い。
�■稿�(土)：今日の低気圧通過と比べると、やや接岸傾向で次の低気圧は接近する。西日本から広がる降水域は東・北日本にもかかる。８５０Ｔは低下傾向で、６度前後の低温下での小雨が降り続く。
��１０日(日)：前半はぐずつきが残り、後半回復へ。午後または夕刻には晴れてくる。湿りが残ったところへ放射冷却が効くので、１１日朝は霧が出たり、強い降霜が見られたりするかも知れない。ＭＩＮ６度、ＭＡＸ１１度前後か。