[近畿中部は朝から、関東南部は夕方から降雪見込み]
　19日(土)21時起算の気象庁ＧＳＭに則って、臨時更新します。近畿から関東では20日(日)
から21日(月)前半にかけて降雪する公算が高まっています。

＜降雪の原因＞低温場を進む南岸沖低気圧
●19日21時解析で、中国華中奥地110E付近にあるトラフが深まらずに早い速度で西日本から東日本に近づきます。その南東象限で前線および低気圧が顕在化します。四国沖かた伊豆諸島南部32N付近を東進する見通しです。
●約１週間近く続いた下層低温主導のベースは大きく変わらず、衛星画像に見える朝鮮半島北部付近から日本海へと指向する上層雲域の南南西で下層雲域が拡大します。本州沿岸部には内陸冷気と海上暖気境界の潜在的な前線発生も予想され、低気圧進路イメージよりも北へ降水域は拡大する見通しです。

＜降雪の公算＞近畿から関東で高い
●19日21時の850Tは米子−5.7度、舘野−8.5度、輪島−10.7度で、強い下層寒気が残留しています。一方、富士山頂は宵までの−20度前後から−15度前後まで昇温、阿蘇山頂も宵の氷点下から南東風に変化後＋１度台に昇温しています。20日０時現在、九州西部２地点で降水カウントが始まりました。
●降水域は朝には近畿地方西部付近まで、夕刻には東海から関東南部付近まで達する見込みで、12時間前起算資料よりも早まっています。降水終了は中国地方東部から関東で21日前半の見通しです。が、その後もぐずつき、地上低温は続きます。
●西日本では比較的まとまった降水量が予想されています。九州では降水前半に1000ｍ級で雪ですが平地では雨。四国では瀬戸内側では雪の地点もありそうで、中国地方では雪の地点が多そうです。近畿中部以東では概ね雪で降る地点で占められそうです。

　関東地方における積雪有無予想については、朝の更新またはその後の新資料により検討します。西日本の山沿いでは朝までに積雪する地点があることが予想されます。センター試験実施中でもあり、最新の気象情報、交通情報にご注意ください。