
明日はさらに不安定に
みなさま、こんにちは。ここ一連、引用画像は3時ASAS(アジア地上天気図)と5時広域気温アメダス図+東京都実況図のコンビネーションを踏襲しています。次第に陽気が夏本来の仕様へと回復してきている様が如実にわかります。異例の低温仕様は北海道東部沿岸限定となりました。
全国観測記録と見ると、5時までのTnは瀬戸内沿岸都市や九州北部都市で26度前後。熱帯夜が復活してきました。西日本では朝鮮半島南部⇒頭上へと南下するサブハイコアに覆われて、内陸部主体に昼間Txは所々35度超しそうです。
東・北日本も東岸部以外、Tx30度前後地点が大半になります。が、サブハイ張り出しの東端部に位置し、北北西⇒南南東軸の上層正渦度移流は続きます。また、明日は地上〜下層の南北走向シアラインが通過します。東岸部スレスレまで500T−6度もかかるため、不安定度合い満載状況です。世田谷上空は6時台、全天に高積雲が広がっており、中層の上昇流内在を窺わせています。


GSM示唆の東北地方主体に今夜以降明日にかけて通過予想の南北走向降水域表現はやや誇大な感触はあるものの、局地的にシビア現象を伴った対流性降水の発現は想定され、昼夜を問わず、発雷を伴いそうです。この種の雷雨は関東地方ではタイミング面からは深夜⇒未明通過のことが比較的多く、夕刻までは安定した夏空でも夜更けて急に降られることがあります。
5時までの東京地方Tnは都心湾岸で23度台、山手多摩東部で22度台、八王子青梅で20度台でした。夜間陸風卓越時の典型分布で、ほぼ平年並みまで陽気回復しています。昼間Txは湾岸で30度未満以外、32度前後で、練馬や八王子で34度程度が想定され、夕刻以降の降温はさらに鈍化。明朝は都心周辺で熱帯夜復活の可能性もありますが、早朝までに雷雨襲来があれば、22度程度まで降温するかも知れません。
総合的に見れば、東北地方以南は今後一週間、サブハイ圏内予想。中盤まではコアは西日本、期末寄りは東日本。この期末には関東甲信や東北南部でも高温情報発表級の猛暑発現の懸念もあります。但し、鉛直軸の空気柱の尺度として高度を見た場合、昨夏は500Z6000m前後のこともありましたが、今般は上昇して5910m程度かと見られ、ようやく平均的な「梅雨明け十日」の気圧配置となり、常識的な暑さ厳しい期間が待ち受けているぐらいの解釈でよいと思われます。十分な風通しと水分補給で、暑さによる体調不良を阻止しましょう。
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ところで、私事で恐縮ですが、昨日富士登山を終え無事帰ってきました。ARIMORI様、ひろ様ご教示ありがとうございました。ARIMORI様のご教示がほぼ正確で、朝は晴れて富士宮市内から富士山頂が望めましたが、程なく中腹に雲がかかり、登山中も山頂へ向かう上昇気流が続いて雲が湧いていましたが、積乱雲を形成するほどではなく、8合目ぐらいからは良く晴れて頂上は雲一つない快晴で雲の向こうに駿河湾が見渡せました。
また、平日で登った時間もお昼すぎでしたので、懸念された剣ヶ峰での記念撮影の順番待ちもなく、旧測候所横の頂上でゆっくりすることが出来ました。また、前日(22日)の伊豆北条氏遺跡めぐりでは高曇りで南風ながら涼しい風が吹いてハイキング日和となりました。
今日の小田原は、日差しもあるものの、どちらかと言えば曇りベース。あまりパッとしない空模様でした。気温は、Tn21〜Tx29℃といったところ。南東風で、湿気が多く、蒸し暑さが戻って来ました。
明日以降、サブハイにしっかり覆われる予報に変わり、高温警戒情報も出されたとのこと。ただ、関東平野には海上からの南〜南東風が入りやすい気圧配置が主で、ARIMORI様のNo.3コメントにもありますように、南東海上の平年比負の涼しい空気が入ることになれば、暑さもさほどにはならなくて済みそうです。また、お天気次第では、蒸し暑いながらも真夏日そのものも少なくなるかも知れませんね。
8月1日頃から一週間、近畿以東東北以南に早期高温警戒情報が発表されています。500Zを見ると、今朝の更新内容どおりの本州上サブハイ予想ですが、委細に見ていくと、北日本への張り出しは平均的な偏西風リッジ場に乗っかったもので、相対的に高高度場が形成されそうだという代物。850T予想は関東東南東方海域主軸に平年偏差−1.5度程度の負。関東南部都市部ではさほど際立った高温とならないとする見方は変わっていません。
東高センスもあることから、東や南東からの湿りの影響は比較的大きいかも知れません。つまり、すっきり晴れる機会は少ないかも知れないということに繋がってきます。
http://blog.crooz.jp/miitake/ShowArticle/?no=12
こういうのがいっぱいあるから温暖化とか蓄熱とか酷くなるんだよね。
最近暑いのも全部そのせい。昔は大手町33〜35℃連発なんて無かった。
週末ばかり天気が悪いのは、人間に対する抗議の意かも。
管理人から:原発の問題はさておき、「昔は大手町云々〜」は年によりけりでした。地域的に周期的に北東風流入はあることから、数値面ではならされて平年値は以前は盛夏期でTx31度台主軸だったと思います。以降は都市温暖化により高くはなってはいますが、とくに真夏日日数が急増したといったことも逆に認められないようです。Tnへの都市温暖化のほうが明瞭で、以前は23度台前半程度だったものが今般はピークで24度台半ばでしょうか?! 南岸沿い以外、関東平野部のセミ棲息の主力は冷涼を好むとされるミンミンゼミです。植生に反映する地味の問題はあるものの、気候の捉えからは物語っているものもありそうです。
週末に天気が悪いというのは偏西風影響が大きい地帯の周期性の問題であって、土日戸外巡回が業務の主体ですが、個人的にはそれほど悪い影響を蒙り続けた印象まではありません。ピーカンよりは発汗が抑えられる曇天や小雨のほうが居心地が良いからかも知れません。
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