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冷涼と熱い高気圧境界⇒不安定
 みなさま、こんにちは。東北太平洋岸から関東東岸で相変わらずやませ吹走、関東平野部で脱・熱帯夜が今朝も続いています。熱帯夜範囲は今朝は西日本沿岸寄りに限られており、日本海高気圧からの比較的冷涼な気塊の流れ込みが寝苦しさを和らげた格好です。

 昨日立ち寄った先々で、報道で流されている週明けからの猛暑復活に戦々恐々の方々多数でした。実は東谷傾向は週明け半ばまで完全消失でもなく、こと関東平野部に関しては平年並みの暑さへ戻る程度が想定されます。首都圏では甲府盆地周辺が一連猛暑ベースですが、この傾向も続いて、Tx30度前後の本日も、この一帯では予報値34度です。週明けは37度前後に上昇する日もあるかも知れません。

201308030500-00全国気温2013080305東京実況
日本海側はまだ雨の懸念
 北西流場が続くということは、これまで散々見ていたとおり、供給元の暖湿気度合いによって集中雨発現の懸念も消えないということに繋がります。一両日は小見出しに掲げた性質の異なる2つの高気圧の境界域移動がポイント。上層や高空のトラフ南下とリンクしており、断続的に安定度が悪化します。本日は比較的安定していますが、今夜以降は西日本で悪化し、南北走向の潜在前線帯の東進となって、明日は中部日本、明夜には東日本でも不安定降水発現頻度が高まります。とくに、九州西岸、北岸、山陰、北陸で要注視。下層暖湿気が中層北西流の指向に促されて進入する懸念有りの地峡、海峡でもエコー盛衰と進行具合にご注意ください。

 とはいえ、夏のレジャー視点で見れば、今週末は海山ともにまずまずの条件下で、平地の熱中症対策と驟雨遭遇や高地入山中の低体温症対策に留意すれば、元気に満喫ができる天候の地点は多そうです。

 なお、発表条件の揃いとしては本日の北陸、東北地方は梅雨明け機会です。上述したとおり、週明けも安定した夏空はこれら方面では期待薄。ここはネックですが、日平均気温が盛夏標準または超えまでジャンプする見通しという発表推し材料もあります。※午後、北陸、東北地方の梅雨明け発表がありました。速報値で7月上旬に関東甲信⇒その他日本南部各予報区一斉に発表されました。確かに、気温水準では明瞭な節目でしたが、降水に関しては発表十日以降8月上旬まで降水日は多く、確定値変更有無にご留意ください。