暖湿流+前線で大雨断続
みなさま、こんにちは。9時までの24時間降水量を見ると、高知県土佐湾西岸で100mm前後、暖湿流が斜面で一次作用する一帯で70mm前後、昨日夕刻まで前線直下だった東京都心でも20mmとなっています。関東平野部では夜半から回復し、暖域風下の強制晴となってきました。8時台には30度超地点も散見されます。とはいえ、中層や上・高層の雲は取れにくく、直射はやや弱め。かつ、季節の歩みから入射角度も下がってきています。Tx35度超は地点が限定され、関東南部では32度程度、沿岸部では29度台以下主軸の見通しです。
なお、今朝までのTnは湾岸都心で25度超、都観測点を加えると新宿御苑で24度前後に代表されるなど、都心部緑地と山手以西で24度台以下、八王子で21.8度でした。
東京管区気象台サイトには既に、北の丸公園実験観測値7月分の掲載があります。Tn25度超のいわゆる熱帯夜は2夜(大手町11夜)、月平均気温は26.0度(大手町26.8度)。真夏日日数こそ大手町を1日上回っていますが、晴天日は少しでも内陸に寄るほど昇温する現象は周知。気象庁の虎ノ門移転計画の進捗が遅れている関係から、北の丸公園の「実験観測」の冠がなかなか取れません。とはいえ近時、移転と観測点変更は現実化しますし、そろそろ正式アメダス観測点として速報値リアルタイム表示、予報番組などでは大手町観測値との併記が望まれます。また、石神井移転後の練馬アメダス値よりも北の丸公園値は夏季晴天日のTx以外やや高い。これは23区の実勢をよく示しており、数値信頼性をすでに十二分に実証していると思われます。
関東平野部では前線暖域に明日前半まで位置し、降水懸念は比較的小さい模様です。明日後半は次第に前線走向が南下し、不安定となります。また、北海道東方に地上高気圧が位置して、北東気流の越境進入も想定され、東岸部(海霧注意)から降温プロセスへと入ります。
Comment
Tn27.4℃。小田原アメダスでは観測史上4番目に高い朝を迎えました。朝から非常に蒸し暑いです。上空はやや雲が多めながら晴れていて、今日も厳しい残暑となりそうです。
一方、茨城県内には東からの冷涼な風が入り始めています。前線が北関東まで南下してきているようです。
また、四国には広範囲に非常に発達した積乱雲がかかっています。再び豪雨災害が懸念されます。
今後1週間程度は、前線の多少の南北動はありながら同様の気圧配置が続きそうですが、来週末には前線も関東の南に下がる機会があるかも知れませんね。
今日の神奈川県海老名は、晴れ時々曇くらいの天気でした。Tx33.2℃、Tn24.6℃、南風が吹きましたが少々暑い風でした。
今日は九州北部から東北にかけて局地的に激しい雨がありました。明日も西日本から東北にかけて局地的な強い雨に注意が必要ですね。関東北部も前線近傍で不安定な空模様となりそうです。一方、関東南部は明日も夏空となり南西風がフェーンとなり、今日以上に暑い地点も出てくるかもしれません。ただ午後は南部でも局地的なにわか雨の可能性があります。
明後日については前線が関東上に停滞し、オホーツク海高気圧が張り出すことから、関東平野に北東気流が浸透するのではという昨日付コメントがありましたが、サブハイが強まる局面になるので、微妙なように感じます。ただお盆休み最終日としては残念な天気になってしまいそうです。
今日の小田原市内、前線の南側で、雲が広がりやすいながらも日照時間も長く、南西風フェーンも効いて厳しい暑さとなりました。Tn24.0℃、Tx32.5℃でした。
関東の南東海上に夏の高気圧が居座り、前線が長々と日本列島を横切る。高層天気図を見てもブロッキング状態で、前線や高気圧の縁辺部の多少の振れはあるものの、基本的には地上のこの気圧配置ももうしばらく続きそうですね。
西日本と東北、場合により北信越や関東北部での大雨もしばらくは続いてしまいそうですので、被害が続出しないか心配されます。
大雨や土砂災害を見る度に、猛暑の方がまだましかな、と感じます。一方で、夏場に気象災害で命を落とされる人の数は、近年、実は熱中症が一番多いとの事ですので、暑さになれ、汗もかきなれてきた頃ですが、気をつけなければいけませんね。
来週金曜はサブハイが後退、500hplマイナス6度以下の寒気が本州を覆う予想です。この寒気はすぐ北上する見込みですが、来週金曜前後は暖湿流流入もあり、本州付近は雷雨が起こりやすくなると考えます。前線近傍では梅雨末期のような豪雨となる懸念があります。今後の注目点です。
コメントする