2014081505東京実況14081503ASAS
暖湿流+前線で大雨断続
 みなさま、こんにちは。9時までの24時間降水量を見ると、高知県土佐湾西岸で100mm前後、暖湿流が斜面で一次作用する一帯で70mm前後、昨日夕刻まで前線直下だった東京都心でも20mmとなっています。関東平野部では夜半から回復し、暖域風下の強制晴となってきました。8時台には30度超地点も散見されます。とはいえ、中層や上・高層の雲は取れにくく、直射はやや弱め。かつ、季節の歩みから入射角度も下がってきています。Tx35度超は地点が限定され、関東南部では32度程度、沿岸部では29度台以下主軸の見通しです。

 なお、今朝までのTnは湾岸都心で25度超、都観測点を加えると新宿御苑で24度前後に代表されるなど、都心部緑地と山手以西で24度台以下、八王子で21.8度でした。

201408150900-00レーダーアメダス合成図
 東京管区気象台サイトには既に、北の丸公園実験観測値7月分の掲載があります。Tn25度超のいわゆる熱帯夜は2夜(大手町11夜)、月平均気温は26.0度(大手町26.8度)。真夏日日数こそ大手町を1日上回っていますが、晴天日は少しでも内陸に寄るほど昇温する現象は周知。気象庁の虎ノ門移転計画の進捗が遅れている関係から、北の丸公園の「実験観測」の冠がなかなか取れません。とはいえ近時、移転と観測点変更は現実化しますし、そろそろ正式アメダス観測点として速報値リアルタイム表示、予報番組などでは大手町観測値との併記が望まれます。また、石神井移転後の練馬アメダス値よりも北の丸公園値は夏季晴天日のTx以外やや高い。これは23区の実勢をよく示しており、数値信頼性をすでに十二分に実証していると思われます。

 関東平野部では前線暖域に明日前半まで位置し、降水懸念は比較的小さい模様です。明日後半は次第に前線走向が南下し、不安定となります。また、北海道東方に地上高気圧が位置して、北東気流の越境進入も想定され、東岸部(海霧注意)から降温プロセスへと入ります。