谷川連峰ほかで雪大降り
みなさま、こんにちは。一昨日後半から西日本の南岸部で顕在化開始したTx20度超現象。昨日は東日本の南岸部にも拡大しました。低気圧暖域北限の暖湿気に、シアライン南限のフェーン昇温が加わった複合作用です。
都心Tx19.5度は11時台半ばまでに発現しており、11時台後半には15度割れへと降温しました。この端境に羽田や茂原でTx21度台となりました。
深夜以降は季節風吹き下ろしによる風音を聞く展開で、3時前後までは攪拌から5度前後で一旦留まりましたが、日の出前後にTn1〜2度台地点が増えました。
本日の季節風の風系は北寄りで、上層寒気は幾分上滑り、下層寒気は東日本では今夜前後がピーク(850T−9度前後)です。信越・中越・谷川連峰で再びドカ雪気味です。
昼間陽気は昨日比較で10度前後低下して、Tx10度超地点はMSMでは湾岸沿いの南半分程度だろうと示唆しています。
成蹊気象観測所の観測によれば、吉祥寺北町の月間降水量は27.5mmです。乾燥が続いています。また、11月24日の初雪時にTn−0.1度を観測していますが、12月中盤にかけて地表温度はなかなか氷点下に下がりませんでした。北の丸公園でもTn0.0度でさえ結氷しなかった事例がありました。12月下旬以降は地表温度は易々と氷点下に達して長時間持続し、今朝は今のところそうはなっていないものの(今夜更新して達する公算大)、冬日が基本となっています。練馬アメダスとは富士街道の道のりを考えるときわめて近所のように思いますが、吉祥寺北町のほうが観測値は低温寄りになっています。
ちなみに小職は城西一角在住です。地元周辺の観測値として、都の世田谷区役所局(高温バイアスがあったが近時補正したのか適正に感じる)、久我山局、成城九丁目局(近時高温バイアスが出ているように感じる)、練馬アメダスとこの伝統ある成蹊気象観測所を重視参考にしています。
Comment
KY様のコメントにありますように気候と海流との関係は重要で、黒潮大蛇行と南岸L雪が関係しているのは最近知って驚きました。また親潮の弱化は北日本では2003年以降顕著な冷害はなくなり、冷害を死語にしつつあるプラスの側面もあり、最近青森県の農業研究関係者から聞いた話では以前に開発された冷害に強いコメの品種はむしろ高温障害が出るとのことで、新たな「青天の霹靂」という品種を開発したとのことでした。これも2月の感覚同様、冷害頻発の昭和と平成の違いと言えそうです。
今日で1月も終わりですが、今日の分は除いて1月の平均気温は札幌−3.9度(−0.3)仙台2.5度(+0.9)東京5.8度(+0.6)名古屋4.8度(+0.3)大阪6.3度(+0.3)福岡7.4度(+0.8)となり、昨秋以来の傾向が続き、北海道が寒気の影響を受けてやや寒冬、他の地域は暖冬で東海から近畿にかけては1月中旬の強い寒波で平年に近いという所です。今冬のここまではAOプラスを受けて北ほど寒気の影響が強かったものの、北極寒気がAOプラスの割には強まらず、そのため偏西風が相対的に弱く、たまに蛇行して1月中旬に日本に強い寒気をもたらせたという所でしょうか。その点では、暖冬の中1月下旬に一発寒波がやってきた昨冬同様の推移とも言えそうです。
今日の大分はTx9.2℃と10℃に届きませんでしたが、昼前から快晴ベースでした。近年は立春前なのに光の春と気温の春を同時に感じられることが増えてきました。昭和の気候が染みついた人が最も寒いのは2月というのは平成生まれには違和感があるでしょう。昭和時代から実際は最寒月は1月だったのだけれど、1977年2月中旬、1981年2月下旬、1984年2月など低温極値クラスの寒波が2月にきているということも昭和の人たちが最寒月を2月と思う一因だとも思います。
naraoさま、信長さまから私の昨日のここ2年の関東高温集積についてのコメントがありました。黒潮(海流)の視点を見落としていました。黒潮が強化され、低気圧の発達につながっていることなどの論文がヒットしますね。海水温も考えていましたが、海水が“流れてくる”ってことをすっかり忘れていました。黒潮の流路を改めて見直すとフィリピン沖〜先島〜沖縄(で分岐して対馬海流)本流が太平洋ベルトに沿って東に向かいます。
先島の高温が特に南関東に影響を及ぼし、北陸では海水温高過ぎで雪水比が昭和の同程度の寒波に比べて大幅に悪化。これでつながってくるのではありませんか?去年の年平均気温が勝浦で特に高く0.3℃も大幅更新(従来の1位は1990、1914年)、銚子では1979年に及ばなかったという事実とも整合します。都市化の小さい沿岸地点といっても銚子と勝浦では違った面もあり、海流に着目すると高温要素としては銚子では「親潮の弱化」、勝浦では「黒潮の強化」が強く現れると考えます。
なにも関東ローム層の上だけが東京では有りませんよ。
かつては大阪在住であったようですが、長いこと住む内、巷に溢れる上京者中心のゴシップに毒されてしまったようで残念です。
管理人から☞懐かしくも感じられるHNなので、レスします。本ブログの冒頭に「山手から日々更新」と、そのスタンスを明確にしています。また、小職は東京生まれです。家族生活の都合上、大阪府在住期間もあったということです(人生から見たら短期間ですが・・・)。小職自身、その立ち位置を明確にすることで本ブログを続けています。ニュアンス、トレンドを汲んで戴いている長年のコメンテイターがおられます。なにかと地域対立へと仕立て上げる昨今の世界的な風潮はどうなのでしょうか。共存とか人としての折り合いとか、身につけるべきマナーがありません。それと、ネット至上文化の落とし穴というべきか、世界的に母国語力が大きく欠如しています。言い放ちで捨て置き。あまりにも無責任ではありませんか? 「気象歳時記」です。日常見ることができる気象ネタを題材に綴り続けています。見えない場所に主題を持たないのは、言える権利もないし、言うべきでもないからです。ご理解戴けますか?
昨日はアメダス観測史上1月の最高の21.1℃を観測した小田原ですが、今日はTx10.8℃。ただ日差しはあって、平年比若干のプラス。Tnも2.1℃で、昨日の暖かさが尾を引いた形でした。
今日で1月も終わり。アメダスで降水をカウントした日数は3日。累計で27ミリで終わりました。とにかくカラカラに乾き切った1か月でしたが、それだけに雨上がりの昨日の朝は眩しい朝日と早春の心地よい冷たさが加わって、清々しさは格別でした。
気温の面では、冬日が14日で特別多くはないものの、−3℃以下の日が5日あり、冷え込みはそこそこ厳しかった印象です。日中は日照時間の多さに比例して、Tx10℃以上の日が21日もあり、暖かい日が多かったですね。この乾燥、日較差の大きさのためか、市内では風邪やインフルエンザが猛威を振るっています。
懸念の花粉症。narao様同様、私も憂鬱な季節目前ですが、幸い症状はまだ出ていません(先日多少のむずむず感がありました)。それでも、もう時間の問題と覚悟しています。南岸Lで、花粉を黙らせて欲しいところですが、週間予報支援図では、もうしばらく南岸Lの気配はなさそう。しかし昨日発表になった2月7日からの1週間アンサンブル予想図は、地上で北高南低となっており、上空の寒気もしっかりしているので、期待できるかも知れないと考えています。
今日は終日、一桁前半の気温でした。
週末の立春は穏やかになりそう。
その反動が、すごくなるかも?ですね。
2/6から続く冬型の極め付けが、
2/9南岸低気圧、2/10寒冷渦のイタズラによる猛烈な冬型か?
また山陰エリアがヤバイと思います。(参考:気象庁GSMモデル)
昨夜から今朝にかけては非常に風が強く、安眠が阻害されるほどでした。風のために放射冷却は無く、最低気温は1℃。ただ、風は水面の熱を奪い去るので、氷は風がある朝の方が厚くなりますね。
明日後半からは北海道に1級寒波が入るようですが、北日本中心であることと、当地では日射が多くなる北風ですので、今日のような好天になると思われます。北海道への寒気の流れと、三重県方面への雪雲の流れの傾向は、晩秋からずっと続いていますね。
>KYさま
先島諸島の異常高温が注目されやすく、サブハイの強まりの中心をフィリピン東方に置くのかと思いましたが、本州の南東・南鳥島とするのが現象の説明には合っていそうですね。とくに北回り寒波の横滑りは、考えもしない概念でした。明日からの寒気がまさにそうなのでしょうか。高層データの年代推移もどうなっているのか興味深いです。
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