残雪+下層超低温=記録的夜間冷却の懸念
みなさま、こんにちは。南岸Lは昨夜20時台、八丈島すぐ南海上を通過し、首都圏降雪もその前後1時間がピークだった。午後、関東北部から中部に広がっていた地上−0度ラインは夕刻から22時前後まで都心、横浜、千葉市街に到達。着雪や倒木による停電が千葉県と神奈川県、急激な積雪増加による交通障害や歩行転倒事案が都区内で目立った。
拙宅近隣の方のツィートによれば、21時に−1.0度、積雪深26cmだったようだ。小職は降雪動静をおおよそ読んでいたので、退局21時、最寄駅着22時を選んだ。田園都市線の混乱情報があった。が、その状況が済んだ後で、全車各停変更以外、支障はなかった。
降雪終局、23時台にかけて、ごく細かな雪粒となり、日界前後は氷点超えした。一方、千葉県北西部から茨城県南西部、埼玉県広域にかけて、8時前後まで放射冷却が途絶えず、11時、久喜アメダスなどまだ氷点下だった。
東京地方は南西風が進入した範囲では一部10度超え。一方、成蹊気象観測所の観測記録を見ると13時台も4度前後。さいたまアメダスに至っては13時に漸く1.7度。埼玉県以北は概ね4度台以下が続いている。13時、本駒込局4度台、南千住6度台など、冷気溜まりの染み出しが始まった地帯がある。
9時高層観測では沿海州に広がる極大寒気団はコア−49.9度。都市気候顕著な北京9時現在気温−12度。こうした冬将軍の進入、概ね10cm超している首都圏平野部の新雪効果、昼間までしぶとく居残る内陸冷気。気温予報で所々に−10度が見られるのも、決して過大ではなさそうだ。
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今日23日の大分のTxは10.4℃と10℃を超えました。晴れ間も多くて対流雲も少なく、12月から比べたら日差しの強まりも感じられます。しかし昼過ぎから急に北西風が強まって体感的には大変寒く感じられました。
この一連の寒波としては22日の関東の南低大雪は"露払い"的なものですが、それにしては予想外の大雪となりました。残雪があるままこれから今般の寒波の主力が押し寄せてくるため、24日朝は関東での冷え込みが厳しくなりそうです。また九州北部から中国地方の平野部でも24日の日界を回って氷点下のところは真冬日のところも出てきそうです。それにしても、今度の寒気はすごい下層の強さです。平成の寒気は上層型が多かったのですが。また、25日から26日は北陸から東北にかけて記録的に低いTxが出る恐れがあります。。同時に関東の冷え込みと北陸の豪雪が予想されています。また継続期間も長く、深刻な事態が起きる可能性もあるかと思います。また、南低は一週間の間隔で来ることも多く、月末には"締め"の南低があるかもしれません。
また、naraoさまも触れられていますが近畿では平成最低のTxになるところが出てきそうです。この寒波は典型的西回りと違って鹿児島ではそれほどの低温、大雪にもならず、また冬彦さまの触れられていますように北海道もそれほどではないので北回りではもちろんありません。これが寒気の中心が北陸から関東を直撃するいわゆる「中回り」寒波なのでしょうか。
昨日の記事へのKY様のコメントにある通り、今回、水戸では28年ぶりの19cmの積雪を記録しました。降水量は13.5mmで、氷点下1℃程度での降雪時間帯が多くありました。興味深いのは、22日21時頃までは雪水比通りに積み増したものの、その後は-1℃以下で2.5mm降っているものの1cmしか増えていないことです。実際、20時台までは実に雪片らしいものが降っていましたが、それより後は、ほぼ水滴状の大変細かい雪が強風と共に横殴りに、舞っていたのを確認しています。理由について詳細を調べるに至っていませんが、もしかしたら逆転層が生じていたのでしょうか。
加えて、特筆すべきなのは、東京で大雪となるタイプの南岸低気圧でのほとんどの場合よりも南東側に雨雪の境があったことです。用事ゆえに本日実走してきましたが、鹿行地域においても鉾田市内には十分な積雪が残っており、鹿嶋市北部(旧大野村)や潮来市西部まで雪は積もったようです。珍しいことです。
さて、明朝から数日間、水戸では朝晩の強烈な冷え込みが予想されています。もっとも、今冬もすでに-5.0℃を一日、-4.9℃を2日経験しており、仕事の関係で滞在する県北の城里や常陸大宮で-7℃から-8℃も体験していますので、-10℃近い寒さでも身体は然程驚かないかもしれません。
ご存じの通り、水戸を含む茨城県北部は栃木県南部と同様、冬型ではめったに積雪すらしない地域にあり、かつ南岸低気圧通過時には南関東ほど降水量が多くないゆえ、最深積雪記録は宇都宮同様32cmと東京・横浜・千葉を含む南関東各所や甲信より少ないところですが、一発寒波でなくても平均的に冷え込みが厳しいエリアゆえ、外水栓には水抜き栓が付属しているものも多く、やはりプチ寒冷地なのだなぁ、と実感しているところです。
今朝6時前の出勤時、拙宅周辺は昨日の雪が薄っすら残っていましたが、自転車で5分南下しただけの職場周辺は雪も跡形なく消えていました。狭い足柄平野でも、積雪の差はよく見られます。路面は凍結していなくて、ラクラクでした。
西風が強い今夜は、まだ5℃以上と暖か。明日日中もフェーンが効いて7℃前後まで上がると思いますが、夜以降、当地にも今季一番の寒気が入り始めそうです。25日から3日ほどは、−5℃以下の朝が続くかも知れません。
富士山南東麓の収束気流による雪雲を、まだ見ていない今季。明日も当地は西風型で晴れベースですが、強力寒気の下、風のぶつかる関東中部では、午後は驟雪を見るかも知れないですね。
850hPaの予想気温で見ると関東南部沿岸に近い場所でも‐7度〜8度台、郊外では低いところでは‐12度前後にまで下がる予想になっています。気象庁の予報では都市化が加味されていることで、
それほどの予想気温になっていませんが、もし850hPa予想気温に忠実であれば、関東地方
にとっては30年ぶりの低温となりそうです。関東地方では低温記録はどれも30年以上前のものばかりであり、日本の中では北海道、北東北、甲信越と共に、最も更新から遠ざかっている地域です。低温記録を更新又はそれに匹敵する気温はこの30年間ほとんど観測されてこなかっただけに、実に気象フリークにとっては待望の寒波と言えそうです。九州での2012年2月、2016年1月の寒波の再現が見られるチャンスかもしれません。
積雪効果も加味されて竜ヶ崎での1984年1月20日に観測されたアメダス値としては関東平野部最低の-15.5度に匹敵する観測を出す地点があるかもしれません。当日は佐倉でも-12.7度を観測しています。もし、この下層寒気でも80年代の記録に遠く及ばなければ、おそらくもう都市化が進み過ぎてしまったということでしょう。
一方、北海道はこの場に応じても最低気温は高めに推移し、平年並みかそれよりも高い気温にしかなりません。低気圧の西編により、寒気の中心の東方軸へ移動という場の転換はなかなか起きないようです。結果的に北海道は全国で唯一、暖冬で終わる可能性が高いと思います。札幌の‐10度ゼロ、関東南部平野部よりも高い年間最低気温も既に現実味を帯びてきます。
アメダス値以前の関東の低温はつくば-17.0(1952年2月5日)の他、八王子や青梅等でも‐15度前後が観測されているとされています。大正以前は農村部では−15度前後は普通に出していたのかもしれません。
降水量はわずかかと思いますが、気温が非常に低いので、広範囲に雪景色が広がると思います。また、雪雲のラインが停滞すると予想される四日市付近は、昨年のような40cm級のドカ雪になるかもしれません。
昨日の北の丸の気温と降水量と積雪量の
絶妙なバランスには、思わずうなってしまいます。
寒気ラインは、東北本線とほぼ一致しており
仙台、福島、宇都宮、久喜、さいたまから本郷台地
そして北の丸へのラインが低温と積雪のマッチングでした。
本日は北の丸積雪深がかなりねばっているようですが
露場の関係もあるかもしれませんが、むしろ
0℃前後の水分とのこれまたバランスの恩恵かと
思います。
気温がかなり低い軽い雪は、融けるのも早いです。
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