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立場の逆転というのは、映画「猿の惑星」しかりで面白い題材ですが、2011年のオーストリア映画「ミケランジェロの暗号」、アカデミー外国映画賞を授与されてるのでみてみましたが、いやーなかなか面白かった。

富豪のユダヤ人画商を父に持つヴィクトルと、その家の使用人の子の非ユダヤ人のルディ。

少年時代は仲の良かった二人の、反ユダヤとナチス台頭がオーストリアまでやってきてからの立場の逆転、そして一枚の「ミケランジェロ」の絵を巡っての、また立場の逆転の騙しあい。そしてやっと「絵をみつけたら」なんと、、、のここまでの話しの流れ、、、

なんだか手塚治虫先生の「アドルフに告ぐ」みたいだなー、脚本書いた人「アドルフに告ぐ」読んだんじゃないのかなー?なんて思ったほど、よく似てました。

まあ、ラストのオチは途中でわからないでもなかったですが、ナチのSS将校だったルディが戦後も無事でいられるって、ちょっと「?」を感じましたが、まあ、いいと、、、。

それなりに楽しめた映画でした。 

まあ、オーストリアは戦後かなりたつ迄、ナチの被害国と思われてたようですが、実はドイツよりもナチ党員が多かったとか、ヒットラーはオーストリアが生んだ英雄でしたら、オーストリア人の多くが積極的にドイツとの併合を望んだとか、ヒットラーナチの責に戦後全てしてますが、他の欧州国しかりですが、オーストリアもユダヤ人弾圧には、力を入れていたとか、ある時期からバレちゃって、オーストリアはけっしてヒットラーナチの被害国ではなかった、むしろ協力国だったと認識されるようになってますねー。

例によってナチは糞なんですが、 「ミケランジェロの暗号」でのナチはちょいと人間的で、かなりマヌケ。

ボクは如何にナチとはいえど、そんなに人間が画一化できるのか?という疑問が長年あったので、この映画の糞は糞でも、血も涙もないオール「ターミネーター」のサイボーグみたいな「殺人兵器」「拷問マシン」のような人間ではなく、人間的でマヌケなナチもいただろうという解釈の描き方、ボクは良かったと思いますね。