2016年06月24日

NYだよ、おっ母さん! その40

NY話のつづきです。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20160515.html


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そんなこんなで無事土産物を物色してメトロポリタン美術館を跡にした私は、次に行動を移す前にまず腹ごしらえをしようと思いました私はニューヨークに来てまだ名物を食べていません。それはホットドッグ出発前に成田空港で食べましたけれど、やはり本場のホットドッグを食べて帰らないわけにはいきませんね

本当はヤンキースタジアムでメジャーリーグを見ながら食べたかったのですが、当時は残念ながらシーズンオフそれはまた次回来た時の楽しみということにします

それでメトロポリタン美術館の前に屋台が何台か並んでいて、ホットドッグを売っていました。その屋台に書いてあるのは「DISABLED VETERAN」すなわち傷病退役軍人です米軍は戦地で負傷し何らかの障害を負った人の再雇用問題に苦慮していますが、その一つの策として特別なスキル無しにいわば誰にでもできる屋台のホットドッグ屋さんという第二の人生を用意している様子。

そうなってくると益々同じ退役軍人として(?)ここで買わないと、と思い「One Hotdog,please」と片言の英語で注文。ホットドッグが2.5ドルと、あとミネラルウォーターが1ドルいうことだったので5ドル紙幣を渡します。おじさんは笑顔で「Thank you」とホットドッグと水を渡してくれました。

・・・で、ちょっと間があったのですが、おじさんは次の作業に取りかかってこちらにお釣りをくれるような素振りがありませんどうも端数はおじさんへのチップ(募金?)扱いになっているようですね海外では細かいお釣りはくれないことはよくありますが、アメリカでもそんなことがあるとは思いませんでした。まあ税金を差し引いても1ドルくらいいいですけどね・・・

それで受け取ったホットドッグは思ったよりミニサイズ正直アメリカンサイズのでかいものが来るかと思ったのですが、300円くらいなら日本でもこのサイズ感というレベルでした。

で、気になるお味ですが・・・これが思ったより美味い正直味に関してはあまり期待していなかったのですが、案外柔らかめのパンにソーセージ、ケチャップ、マスタードが絶妙に絡み合って美味しかったです満腹感には程遠いですが、十分満足しました

実はもう一つアメリカで食べたかったのが「チリ」。これはニューヨークの名物でも何でもなくて、コロンボ刑事の大好物なだけです合わせてチリドッグにしようか・・・とも思ったんですが、それはとりあえず今回止めておきましたまた次回来た時のお楽しみにしておきます。(つづく)

2016年06月22日

Brexit前に一段と様子見ムード強まる

★☆★☆ 締め切り迫る!

テレビ、日経新聞、日経CNBCなど様々なメディアでお馴染み、経済コラムニストの大江英樹氏が金沢で初の自主開催セミナーを開催されます!!

内容 :「その損の9割は避けられる」
(※人間が陥りがちな日常の不合理な行動について行動経済学の面から考え、その原因を探ると共にそうならないようにして損を避けるにはどうすればいいかを考える)
日時 :6月24日(金)19:30〜21:00
場所 :石川県金沢市 ITビジネスプラザ武蔵
参加費:3000円

詳細を下記リンクよりご確認の上、お申込みください。
http://www.kokuchpro.com/event/officelibertas/

大江氏の著書「その損の9割は避けられる:“後悔しない選択”ができる行動経済学」好評発売中!

「行動経済学」という名前の固さにとっつきにくさがあると思いますが、聞けば「あぁ、自分の身にも当てはまる」というわかりやすさと発見があり、必ず自身のトレードに役に立つと思います。
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日経平均は本日反落。前日のNYは注目のイエレン議長の議会証言を無難に通過して小じっかり。

それを受けた日経平均でしたが朝方から売りが先行。昨日まで3日間で800円近い上昇を見せたことから、さすがに利食い売りが出ました。為替も円高方向に振れると次第安。中国株も軟調スタートとなったことで、前引けにかけて16000円を割り込む場面も。

後場は日銀のETF買いなども背景に買い戻しの動き。ただ前日終値では上値が重く、引けにかけては失速しました。売買高は16億株台、売買代金は1.7兆円台と低調でした。


投資判断は「中立」に。また長い間更新をサボっていましたが、その間に株価は安値を付け、足元はBrexitを問う選挙も近づいてきたので投資判断は様子見の「中立」に引き上げました。

サボっていた間の話をまとめると、ドル円は105円という節目を割り込んで、14年9月以来の円高水準にまで上昇してきました。日本国債の10年もの金利が-0.21%と最低を更新したということで、理屈で言えば円安に向かわないとおかしくもありますが、逆に「日本国債が買われて資金が流入した結果円高になった」と解説することもできます。この辺りは材料の2面性ですね。どちらでも都合良く解釈が可能です。

しかし105円を割り込んだ現水準は非常に厳しいところです。トヨタ(7203)を筆頭に外需企業が最も保守的に見た今期の想定ドル円レートラインが105円だったので、それすら割り込んでしまうということは今期減益見通しがほぼ確実になってきた、ということでもあります。

またチャート的にも105円は13年の高値水準であり、第二バズーカ前の14年10月の安値という節目でもありました。そこを割り込んでしまうと14年に横ばいが続いた101円辺りまでは節らしい節が無いので、スルスルと行ってしまいます。逆に言えば、まだ十分円高余地があるということです。

実際、今イギリスのEU離脱を控えているのにヨーロッパに投資資金を向かわせるのは難しいです。ただそんなことを言いながらも「あっ、そういえばイギリスの国民投票があるんだった」と思い出したようにユーロドルのチャートは8日からようやく下がってきましたけれど、長期的には昨年11月からの底打ち反転相場(つまりユーロ高)が続いています。現実的にヨーロッパにも資金は向かっています。

円が本当に安全資産かどうかは意見の分かれるところですが、他国との比較感での治安の良さはあまり異論が無いと思います。アメリカでは50人も死者を出すテロ事件があり、イギリスでは残留支持派の野党女性議員が銃殺されるという痛ましい事件が続きました。

イギリス国民投票に関しては本当にわかりません。今のところ残留の確率は70%以上とは個人的に思っていますが、世界的に右極化の傾向があるので、こればかりは正確に予測できませんね。そもそもアメリカ大統領選挙に関してもトランプ氏がここまでくるとは思わなかったので、当事者国でもわからない以上本当に蓋を開けてみるまでわからないでしょう。

実際、イギリスで残留派の女性議員が射殺されてしまったのはかなり衝撃的なニュースでした。これで同情票が一気に入り込みますから、個人的にはもう残留は確定したのではないかと思いますし、実際市場もそういう方向に動き始めているのでしょう。かつて難民の子供が海岸に遺体で打ち上げられたショッキングな一枚の写真から、難民に対する同情論が一気に盛り上がったように、特に欧米系の人々は情緒的な部分が強いですから。

実はイギリス国民の中で今回の投票比率は68%程度と想定されていて、1/3くらいの人は無関心なのだとか。関心はサッカー以下で、20代のイギリス人の若い男性に「How do you think about Brexit?」って聞いてみたのですが、最初「ブリグジットって何?」って反応されました。まあ私の発音が悪かっただけという説もありますが・・・。

一応「自分も含めて若い世代の友達は皆残留を希望しているが、年寄りが離脱を望んでいる」ということでした。よく言われているようにかつての大英帝国の栄華を知る高齢者は特にプライドが高いので、独立を望むかも知れません。

お隣中国が面子を重んじるように、大国病というのは確かに存在するのだと思いますので。一般的に高齢者の方が成功体験に囚われ考え方が意固地になりやすく、また投票率も高いので、その辺りは経済合理性よりもむしろ人間らしい感情論が先立つかも知れません。しかし彼も「でもまあ多分残留するでしょう」と楽観的な感じ。

と言うわけで、イギリスがEUに残るか離脱するか、真剣に憂慮しているのは世界中の経済人か投資家くらいのもので、当の本人達はのほほん。それ故今回の行方は浮動票をいかに取り込むかがカギでした。その浮動票が残留に流れ込むことになれば、やはり残留の確度は一気に高まると思います。離脱に投票すると、まるで自分が過激思想に属するような気になりかねませんし、一部の人は「今度の国民投票はそれくらい重要なことなんだ」と気付かされたかも知れません。

そういう意味でも今回の犯人はとんでもない大馬鹿者ですね。結局自分の短絡的な行動で一国の大事を決めかねることに成りかねませんから。まあ元々バカだから実行したんでしょうけれど。

問題はそれを受けて株価がどうなるかですが、イメージとしては、残留が決まったとしても最初少し買い戻しが入って→その後下落になると思います。というのは、結局その話がいつまでも燻り続けるからです。それが円高を誘因して日本株は弱いと思います。日本は今のところ東京が独立するなんて言い出さない限り、分離独立は無い国ですからね。・・・次の都知事選で誰か言い出さなければ良いですが。

逆に離脱となっても、実際に離脱するかどうかはその後のEU首脳間の交渉となるので(一昨年のギリシャでも債務削減拒否派が国民投票の結果勝利したものの、結局債務削減案を飲んだ)、実現そのものに対する疑問符も付いて暴落とまではいかずにきつめの下げ程度ではないかと思います。

既に離脱を睨んだ備えのプット買いなども入っていることなどから、一定程度の織り込み・備えもありますし。決まった瞬間はドカンと下がるかも知れませんが、その後次第に落ち着きは取り戻すと思います。

が、結局はその後下がっていくイメージです。この結果がEU各国の独立派の台頭を許して、政情不安に繋がるからです。次はフランスという話もありますし、イギリスそのものもスコットランドの独立懸念が再燃し、不安定要因になりそうです。いずれにせよこの流れ(世界的な右極化、独立志向)は時間の問題と思われます。

ですから私の長期的な観点はイギリスのEU離脱があろうがなかろうが最終的には下がる、という見解を持っています。当然離脱無しの方が目先安心感は強く出やすいと思いますが(現実的に保険のプットの売却などでリスクオン姿勢は高まりやすい)、決定権が第三者にゆだねられている話で予測が難しいですから、そこに予測のパワーを費やさない方が良いような気がします。

ちなみにその日、日本時間では24日(金)になりますが、午前8時に投票締め切り→開票結果が完全にわかるのが15時頃だそうです。と言うことは、24日はその場中に伝わる開票速報に一々振り回されるマーケットになるということです。また日本市場が良いオモチャにされそうですね・・・。

日経平均のチャートを見ると、2月〜6月までの安値を結ぶ下値抵抗線を割り込んできました。三角持ち合い下放れの格好です。

これまでの日本株はSQ通過後はしっかりした動きを見せていました。確かにSQの時の雰囲気が悪ければ悪いほど、そこが陰の極となって翌週からジワジワと買い戻しが入りました。2月や4月が特に顕著ですね。

空売り比率はメジャーSQの10日に57.1%という過去最高値を叩きだして以降高水準の値が続き、ここまでの下落を演出しました。今週の戻り局面で空売り比率はさすがに落ち着いてきましたが、引き続き40%に近い水準はキープしており未だ売り圧力の強さを感じます。

世界的にリスクオフの動きから債券買い→利回りが低下していますが、もう一つ空売りの持つ意味として新限月になった先物での裁定取引を売りでやっているというパターンもあるのかと。すなわち、現物売り・先物買いの裁定取引を進めているのではないかとも思います。

株価上昇局面においては現物買い・先物売りの組み合わせによって裁定買い残はどんどん積み上がっていくものですが、本日時点でその水準は1.0兆円台と4年ぶりの低水準。それが今後相場の下落局面を見越して現物売り・先物買いの裁定取引を進めることでそのうち裁定売り残が買い残を上回る状況になってくるのではないかと思います。その兆候として空売り比率の高水準があるのではないでしょうか。

先に為替市場においても投機筋による円買いポジションが上回ってきている状態ですから、明らかにアベノミクス開始から大きな転換点を迎えたのは間違いなさそうです。

イギリスEU離脱に対する懸念から、日経VIも34.5と引き続き2月以来の高水準が続いています。これは先日の日経にも「14000円プットの建玉急増」などと書かれていましたが、イギリス国民投票に対する波乱に備えて「上下どちらかにとにかく大きく動く」と考えている人がオプションのコール・プット両建てで備えている(※ロングストラドルという戦略)ことから、ボラティリティが高まりやすくなっている状態です。

結局それがまた市場を大きく振らせる要因になります。大きな資産を預かる機関投資家であれば、そんな相場の時にリスクを取りたくないですから、極力現金化できるのであれば現金化してしまうでしょう。


・・・と、また文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


その他有料メルマガの成績は下記「じょうしょうダルマ」URLから確認の上、お申込ください。
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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。


2016年06月12日

NYだよ、おっ母さん! その39

NY話のつづきです。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20160515.html


お次はルノワール「シャルパンティエ婦人と子供たち」ルノワールの出世作となった作品ということですまたしても学の無い私はルノワールと聞いて銀座ルノアールしか思い出さないのですが、彼の作品は全般的に楽しそうな雰囲気の絵が多く、人気がありますね

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そして有名なゴッホの麦わら帽子をかぶった自画像ですゴッホは何枚も自画像を描いていますが、そのうちの一つ。フロアの真ん中にデンと展示されていました

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実はこのゴッホの自画像の裏にもう一枚絵がありますと言うのも当時お金が無くて画材が買えなかったので、気に入らない絵の裏を再利用して描かれたそうなのですと言うわけで、ちゃんとその裏の絵も見られるように展示してあります。実物を見た人だけがわかるようになっています

↓同行者の顔が映り込んで、ほとんど見えないところはご愛敬
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そんなこんなで既に2時間近くが経過し、あっという間にガイドさんの引率は終了現地にて解散となりました。後は各々好きなところを自由に見て回るなり帰るなりお昼を食べるなり、ということで。いやー、やっぱり専門家の解説があるのは良いですね初めて見学される方にはお奨めです色々勉強になりました

ガイドさんと別れると、私は一人であちこち気になる作品をランダムに見て回りましたところどころで芸術家の卵と思われる人達が、デッサンの練習として実物を見ながら絵を描いている姿が見かけますこの中から将来本当にメトロポリタン美術館に絵が展示される人が出てくるのかも知れませんね

そんなことを思いながら、更に1時間くらい色々と見て回ったのですが、私は重要なことを改めて思い知らされます。「これ、とてもじゃないけど一日で回りきれないじゃん」ガイドさんに案内してもらったのはいわゆる「ここだけは見ておけ」的なベスト50くらいで、収蔵点数300万点と言われるこの美術の化け物の館はとても攻略できませんさっさと見ても丸3日は要するでしょう

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これら世界的な価値がある作品をじっくりと一つ一つ堪能しながら回るなんて、どだい無理な話だ、という絶望的な気持ちにお腹も空いてきましたし、土産物も物色しないといけないので、ものすごく後ろ髪を引かれつつメトロポリタン美術館から出ることにしましたさらば、まだ見ぬ美術品達よまたニューヨークに来た時は寄らないといけませんね(つづく)

2016年06月11日

メジャーSQ値が大きな上蓋に

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日経平均は金曜続落。前日のNYは原油価格の値下がりを受けてエネルギー株が売られた他、利上げ観測が後退する中で金融株も売られ軟調。

それを受けた日経平均も朝方から売りが先行。寄り前に発表された5月の国内企業物価は予想を若干上回ったものの特段影響無く。メジャーSQ値が16639円で決まると、株価はそこを上値に抑えられた展開が続きました。香港ハンセン指数が著名投資家ソロス氏の弱気発言を受けて売られた事も重石に。

後場は一時16500円を割り込む場面がありましたが、日銀のETF買いなども背景に一段安は阻止。引けにかけて値を戻し、何とか16600円台に乗せて終わりました。売買高は22億株台、売買代金は2.4兆円台とメジャーSQの割には低調でした。


投資判断は「やや売り」。引き続きアメリカ株が最高値に近づいている中、日本株はドンドンと値を下げていく格好になっています。SQ前にオプションに絡んだ売買で値を持ち上げられていた分の剥落が続きました。タチの悪いことにそのせいもあってSQ値が上値に付いてしまい、その分今後苦しめられることになりそうです。

金曜のNYは原油安が重石で軟調。それを受けたシカゴ225先物は16390円ということで、月曜の日本株も売られてスタートするものと見られます。

日本株が弱いのは、前回の繰り返しになりますけれど、一番の問題は外国人が日本株に全く興味が無くなってしまったことにあります。足元の出来高の薄さは世界レベルのお話でもありますが、そもそも外国人投資家が居なくなっているのは毎週発表される投資主体別売買動向からもわかります。

消費増税すらできないくらい景気が弱いなら、バイバイアベノミクスだ、というような空気感が半端ないですね。アメリカは利上げできるかどうかが景気のバロメーターですが、日本は消費税が上げられるかどうかがバロメーター。これだけ支持率が高くて、これだけ人手不足な程失業率が低いのにできないのなら、もう金輪際消費増税は無理だと外国人でなくとも私も思います。
http://www.opticast.co.jp/cgi-bin/gai.cgi

それ以外にも表れる相場の厚みの無さは、例えば信用買い残に出てきます。先週末時点の信用買い残は株数ベースで34億株。これはアベノミクス開始の12年末以来の低水準で、個人投資家などを中心に熱が低下しているのがわかります。ご存じのように、アベノミクス開始以後個人投資家もずっと売り越しが続いていますしね。

また裁定残高も1.8兆円はやはり今年2月頃から続く低水準。公平を期して言えばメジャーSQ前のポジション調整で減っていたとも言えますが、ここ3ヶ月間の推移を見ても、SQ通過後も増えなさそうな雰囲気です。

なので現実的に言って「アベノミクス紀」は終了し、次の時代に向けた新しい期待感を感じさせられないと、外国人投資家は戻ってこないでしょう。当然単に「アベノミクスリターンズ」とか言葉尻や革袋を変えるだけではなく、中身もまた変えないと意味がありません。ですからしばらく外国人の買いはアテにできない状況が続きそうです。

日本がダメなら海外に頑張ってもらわないといけません。とりあえず原油の方はなんだかんだで高値を付け、WTI原油は51ドル台に乗せてきました。ドル安が追い風になっていますが、その他でもカナダの森林火災からナイジェリアでの武装グループの暗躍、インドの需要増など、確かに材料を探せば色々あります。ただ木曜辺りからやや変調気味で足元では50ドル割れとなってきました。

ただこの水準になってくるとまたシェールが続々息を吹き返すことで、需給バランスはすぐ均衡点(40ドル以下)に収束すると思います。実際足元でも掘削リグの稼働数が増加に転じてきています。

もし自分が大口の需要家だったら30ドルくらいでとっくに原油予約してしまいますし、実際中国もそのくらいに買い漁った備蓄が洋上タンカーの中にまだまだ貯蔵してあります。実需ではなくあくまで金融商品としての推移と考えておいた方が良さそうです。


新興市場は「売り」。金曜は各指数共に堅調。前日にLINEの上場は無いと伝わったばかりなのに金曜朝には「今日上場承認される」と日経で報じられて一転関連株が買われる動き。円高による売り圧力の大きい1部の代わりに買われるような格好になりました。

正直しぶというという感じがしますが、日経JASDAQ平均なんかはジワジワと1月高値に接近していますから、需給環境は確かに良いです。6月はまた後半からIPOラッシュが始まること、また7/15にLINEが上場、7/19にマザーズ先物が取引開始と、イベント的にはまだ猶予があります。その辺りを目指してラストスパートをかけてくるのかどうか。


【ポートフォリオ銘柄】
DMS(9782)は反発。同業のイムラ封筒(3955)が8日に発表した第一四半期の好進捗を背景に買い戻しの動き。また金曜は引け後にはDMSの協業先ラクーン(3092)が4月期本決算を発表。無事今期も引き続き増収増益見通しではあるものの、数字的には物足りない感じでした。協業している「SD export」の知名度が伸びないため、今期は広告宣伝に力を入れるとのこと。

正直残念な話ですが、まあ今期広告宣伝に力を入れるということなのであれば、それに期待しましょう。また他にも色々越境ECサービスを行っている企業があるので、DMSもドンドン協業の手を広げていけば良いとは思います。


売りポートフォリオのオリエンタルランド(4661)は続落。6月に入ってから特に弱い動きが続いていますが、断続的に売られ1月以来の安値水準となっています。

来週16日に上海ディズニーランド開園がいよいよ控えていますが、色々伝わる事前報道では「ホンマに大丈夫か?」というような内容のものが多いです。正直質は悪そうですけれど、むしろ質が悪い方が日本のディズニーランドのイメージダウンに繋がります。日本人も東京ディズニーランドが楽しいから本場のアメリカの方にも行ってみよう、という気持ちになる人が多いでしょうし。

また足元では中国の軍艦が尖閣沖に侵入してきたことで、日中の緊張が高まりつつあります。原油が上がってきたら所有権を主張し出すところがいやらしいですけれど、またこれで中国政府による嫌がらせで訪日観光客が減るかも知れません。まあ元々訪日外国人観光客の割合は6%程度にしか過ぎない同社ですが、株価的にはインバウンドの伸びが材料視されてきただけに影響はあるでしょう。

チャート的にも同社の場合200日線まで全てが下落トレンドになっており戻りが弱く、引き続き下値模索が続きそうです。


同じく売りポートフォリオの日本郵政(6178)は続落。海外の金融株安や来週の日銀金融政策決定会合に向けたマイナス金利拡大に対する懸念から、日本の金融株も売られる動き。同社も順調に下落基調が続いて、2/15の急反発で開けた窓を埋めにかかる動きになってきました。

また、金曜は来月のLINE上場が正式決定。郵政3社以来の大型上場ということもあって、リバランス目的で既存上場株には換金売りが出やすくなってくると思います。時価総額ベースでウエイトの大きい同社は、やはりその売り圧力が大きいでしょう。


【注目銘柄】
日本軽金属HD(5703)は反落。こちらは前回も当欄で取り上げましたが、有料メルマガにて6日より買いで取り上げ。7日には急騰し、全般的には高値圏をキープしました。

ただ一応今回は早々に今週いっぱいで終了としましたので、取り上げ根拠を以下に公開します。

「【評価】
業績    △
テクニカル △
需給    ○
同業他社比 ○
流動性   ◎

その他ポイント ラニーニャによるビール消費好調


アルミの総合メーカー。今期は減収ながらも増益を見込む。世界的にアルミ製品の需要が伸び悩む一方、足元では自動車の軽量化に伴ってアルミ製品に対する注目度が高まっている中、自動車分野での採用に注力していく方針。アジアでもトラック向けなどが引き合い強く、現地生産によるコスト低減を進めている。

決算発表と同時に中期経営計画を作成。3年後までに営業利益を前期比の約2割増を目指し、有利子負債の削減を計画する。今期は控えめな予想に止まっているものの、足元ではアメリカの利上げ延期観測に伴いドル安からアルミ市況に対する上昇圧力に期待感。

テクニカル的には200日までの各移動平均線を上回り、上値が軽いところ。ただ長期的には昨年11月以降220円水準に上値抵抗力があるため、この水準を明確に上回れるかどうかが目先の焦点に。もし上回れない場合は6月高値と合わせて長期的な三尊天井を形成してしまう点は要注意。

MACDやパラボリックは暗転。一方、一目均衡表は三役好転の形が続いており、ストキャスには割安感が出ているところ。ボリンジャーバンドも+2σの上昇が続いていることで、上値余地が拡大している流れ。

需給面では12年の再上場以後順調に右肩上がりの展開が続いており、総じて良い形。5月の決算以後は基本連続陽線が続いており、短期的にも需給は良い流れ。

信用買い残は差し引き145万株で、再上場以後の最低水準にまで改善。他方、機関投資家による空売り報告ではドイツ銀行が6/1時点で1000万株弱の空売りを入れていることから、実質的には売り長の状態が続いているものと見る。

予想PERは7.3倍で同業の大紀アルミニウム工業所(5702)の5.0倍との比較では割高。PBRは0.9倍で同0.5倍との比較でも割高である。予想ROEは12.8%で同11.6%との比較では高い。配当利回りは2.8%で市場平均の1.9%との比較でも高い。なお、中期経営計画では配当性向30%目標を掲げており、それに照らし合わせれば今後増配余地も」


・・・と、また文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


その他有料メルマガの成績は下記「じょうしょうダルマ」URLから確認の上、お申込ください。
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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。

2016年06月10日

NYだよ、おっ母さん! その38

NY話のつづきです。
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お次はフェルメールの「眠る女」写真はピンぼけで見えないのですが、頬杖をついて眠っている女性の背後には「仮面を踏むキューピッド」という絵が飾られており、キューピッドは愛を、仮面は不誠実を意味することから、この女性は失恋の悲しみをワインで忘れようとしている、と解釈されていますうーん、深いですね

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次は同じくフェルメールの「窓辺でリュートを弾く女」背景に欧州の地図が描かれており「これは仕事か何かで遠くに行ってしまった旦那(もしくは恋人)のため、帰ってきた際に聴かせるリュートを弾いて練習している姿だ」とはガイドさんの解説「こういう風に色々と想像してみるのが絵画の楽しみ方だ」と。なるほどーなので正解はありませんね

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その他色々な絵画を手短に鑑賞し、途中ロダンコーナーに寄ります。部屋全部に彫刻家ロダンの作品がズラリ展示してありましたロダンと言えば「考える人」くらいしか知りませんでしたが、当然色々な作品を残しておられます。

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「ロダンは後ほどご自身でじっくり鑑賞してください」ということでさらっと流し、また絵画ゾーンに戻りますお次はエドガー・ドガ。私の中でドガと言えば、刑事コロンボ「2枚のドガ絵」に出てくる画家さんというイメージが真っ先に来るのですが、バレエの踊り子さんを描いた作品が多いです。

↓またしてもピンぼけですがドガの「ダンス教室」
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そのうちの「ダンス教室」は先般ご紹介した「みんなのうた」の「メトロポリタン美術館」の歌で最後に主人公が絵の中に閉じ込められた、という曰く付きの作品です

それはともかく、バレエの踊り子達がそれぞれの技量を披露する中、左側にはバイオリンを手に先生が指導していますまたピアノに肘をつきながら、それを眺める謎の女性ガイドさんは「この女性は一体誰で何を言っていると思いますか?」などと我々に聞いてきます。

「雇い主の女帝」とか「今踊っている娘のお母さん」とか皆それぞれの意見を言いますが、ガイドさんは「そうかも知れませんね」とだけ一言。「では次に行きましょう」と結論丸投げで次の絵画へと向かいましたまあやはり答えなんて無く、それぞれのイメージやストーリーで楽しむことが大切だということですね(つづく)


2016年06月09日

弱い機械受注などを受けて軟調

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日時 :6月24日(金)19:30〜21:00
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大江氏の著書「その損の9割は避けられる:“後悔しない選択”ができる行動経済学」好評発売中!

「行動経済学」という名前の固さにとっつきにくさがあると思いますが、聞けば「あぁ、自分の身にも当てはまる」というわかりやすさと発見があり、必ず自身のトレードに役に立つと思います。
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日経平均は本日反落。前日のNYはドル安や原油高が寄与し、関連株の上昇からダウは4月以来の18000ドルを回復。

それを受けた日経平均でしたが、朝方から売りが先行。為替が円高で返ってきたことや、朝方発表された機械受注が予想を下回ったことが嫌気されました。また韓国中央銀行が過去最低水準までの利下げを発表したことで、輸出競争の激化を懸念する円高に拍車がかかりました。

後場も断続的に売られて昨日安値に接近すると、日銀のETF買いなども背景に値を戻す展開。ただ引けにかけては力尽きました。売買高は16億株台、売買代金は1.8兆円割れと低調でした。


投資判断は「やや売り」。アメリカ株が最高値に近づいている中、日本株はドンドンと値を下げていく格好になっています。本日発表の投資主体別売買動向でも外国人投資家の2週連続の売り越しが報告されており、バイバイアベノミクス感が半端ありません。

日本にとって一番の問題は、外国人がすっかり日本のことを信用しなくなったことだろうと思います。黒田総裁はやらないと言ってやるし、安倍首相はやると言ってやらない。自分が例えば外国に投資しようと思った時、そういった国の株に投資しようと思うでしょうか?ただでさえ海外のことはわかり辛いのに、アメリカの利上げやイギリスのEU離脱など、不透明感が高まる中でリスクの高い投資は敬遠されるでしょう。

先月後半の上昇は所詮ドレッシングであり、段々と化けの皮が剥がれる形でチキンレース(売り方に対してブラフをかまし、空売りポジションをはき出させる、という作業)も終わったのではないかと思います。ドル円も一気に106円前半にまで円高が進み、6月で最も高い水準になっています。

今週も昨日まで強かったのは、明日のメジャーSQに絡んだオプションのポジションをとっている投資家による指数操作の面が強かったと思います。昨日までは17000円の建玉が最も盛り上がっていたため、17000円に引力が働いて上値に引き寄せられていました。

ただ昨日既にオプションのロールオーバー(限月の入れ替え)が進んでおり、投資家の目線は来月以降に移っています。従って本日は引力が無くなったので重力に従って居心地の良い16500円を目指して落ちただけ、と言えます。

「いつもアメリカ株と日本株の連動性に注意するべきと言っておきながら、S&Pなどが最高値圏にあるのに、こういう時だけアメリカ株を無視するのか」と言われそうですが、残念ながら今日本とアメリカの連動性は弱いと感じています。

実際、アメリカ株は昨年7月以来のチャイナショック前の高値水準を回復しているのに対し、ドル建てで見た日経平均は本日156.2ドル、昨年7月頃は165ドルくらいでしたから、5%強程出遅れているというようなことが言えます。

この5%強という数字に関して「むしろ案外アメリカ株に追随している」と好意的に捉えることも可能でしょう。日経平均が弱いのはそれよりも円高が進んでいるためで、昨年7月がドル円123円辺りでしたから、為替分だけで13%くらいの下押し圧力があります。日本株の戻りが弱いのは当然です。

先々のイメージもやはり下向きに見ています。アメリカFOMCやイギリス国民投票に向けて、売り仕掛けが目立ってくるのではないでしょうか。

日替わりで結果が変わる国民投票の世論調査ですが、正直力のある機関投資家なら、多少裏金を使ってでも世論調査の結果を操作しようとするでしょう(合法・違法手段を問わず)。別に実際の票を買収するわけではなく、あくまで一調査会社の調査結果だけをチョコチョコとバイアスをかけるだけならば、世界的な大問題にまでは発展しませんし。

一方でそのニュースを受けて先物などが大きく上下するのですから、そこで使われたコストは十分回収できます。ですから、この辺りの不確定要素で右往左往するのは本来非常にばかばかしい限りです。実際世論調査がアテにならないのは、イギリスの過去の選挙結果予測の例だけ見ても明らかです。

しかし個人的には昨日の日経一面「三菱UFJ銀行が入札の特別資格返上へ」という報道で日本売りが一段と進むのではないか・・・と思ったのですが、これに関してはとりあえず昨日はほとんど反応がありませんでした。

日本国債はいわゆる「国債村」と呼ばれるように非常に閉鎖的な市場を作っていて、かつては国内金融会社のシェアが95%と大きくほぼ無条件で国債を買い支え、どんなに日本が借金大国になろうとも価格が安定する、至って平穏無事なマーケットを形成していました。勿論健全では無く、為政者にとって都合の良いマーケットですね。

それが日銀による国債の買い入れ辺りから変調を来たし、遂にはマイナス金利導入の世の中になりました。日経記事にもあったように「特別資格は発行当局と意見交換(ざっくり言えば談合)できる権利が与えられている一方、発行予定額の4%以上を引き受ける義務を負う」というもの。

以前はどうせ顧客から預かった資金の運用先として国債を買うからそれで良かったんですが、足元のマイナス金利によってその「4%以上買わないといけない」という縛りがデメリットになってきたわけです。

そんな中、国債村の村長とも言うべき三菱UFJ銀行が降りる、と言ったので(まだ報道ベースですが)、これはなかなか衝撃的であると。まあ足元ではどうせ日銀が年80兆円ずつ買っているのでマーケットが混乱するということはないですが、今後同じような銀行がドンドン出てきて(その方向性は強い)、最後に日銀だけになると完全に国債を通じた金融システムはおかしくなってきます。

まあ今でも実質的にはおかしな事にはなっているのですが、本当の意味でお札を刷って借金を減らすというだけになりますから、益々モラルハザードを招きやすくなりますし、インフレ圧力が強まります(既存に出回っている貨幣価値が下がるという意味で悪いインフレ)。同時に出口戦略が採りにくくなり、本当にインフレ率が上がってきた時に今度は上昇を抑えることが出来なくなる恐れが生じます。

今の段階ではどんな手段を使ってでもインフレ率が上がれば良い(と少なくとも政策当局は考えています)し、出口戦略が遠のくのであれば緩和が継続ということですから、それが前向きに捉えられたという見方もできなくはありません。ただ学者さんとか、まともに論理的に物事を考えられる人は大きな懸念を抱くはずです。個人的にもこれは良くない話であると思います。

ともあれ現段階で特に悪材料視されなかったのであれば、これはとりあえず横に置いておいて良いのかも知れません。我々に出来ることは出てくる政策などに対応して株を売買する、もしくは自分の考えに近い政治家に選挙で一票入れるまでですから、是非に関してはこれ以上何も言うことはありません。


新興市場は「売り」。本日は各指数共に堅調。問題児アキュセラインク(4589)が最近iPS細胞絡みの話で加齢黄斑変性関連に再度注目度が高まってきたことや、SBIHD(8473)の保有比率引き上げがあってストップ高。一方、「神の手」の概要発表から買われていたブランジスタ(6178)が13時に突然急落するなど「らしさ」「懲りない面々」というキーワードを想起させます。

他方「上場するする詐欺」状態であるLINEの7月上場に関し、親会社の韓国NAVER関係者が韓国紙上で否定。個人的にはちょっと付き合いきれません。

とりあえず足元で再度円高トレンドが出てきたことで、新興市場が消去法的にも買われる動きになるのは仕方無いかなとも思います。まあ東証1部が薄商いの中でも資金が回っているという点は評価しても良いのかも知れません。


【ポートフォリオ銘柄】
日本プロロジスリート投資法人(3283)は続伸。本日は日本株がオプションなどの影響で弱含む中、東証REIT指数は14時以降日銀によるREIT買いなどの影響もあって急にプラス圏に切り返しました。前場に出た5月の都心オフィス空室率が4.05%となり、賃料が6年ぶりの高水準となったこともオフィス系REITの刺激材料に。

また先般のアメリカ雇用統計の数字を受けてアメリカの利上げ観測が後退したことも、高利回りの金融商品にとって追い風となっています。アメリカの利上げが無いのであれば、追加緩和と呼べるような大規模な政策は出てこないでしょうから、来週の日銀金融政策決定会合を控え、小手先のREIT買い付け額が増えるかどうかに注目が集まっています。


月曜寄り付きから買いポートフォリオとなった三菱製紙(3864)は小じっかり。原油が昨年7月以来の高値となったことを受けて本日は製紙業が業種別値下がり率上位でしたが、同社は唯一のプラスでした。この銘柄に関しては基本動きが無いのでしばらく放置の予定ですが、いずれは王子HD(3861)との距離が一層縮まっていくような展開になっていくと思います。


月曜寄り付きから売りポートフォリオとなった大東建託(1878)は反落。ただまた組み入れてから買われる動きが続いています。うーん相性悪いですねぇ。もう一度75日線を割ってくるところから勝負だと思います。


【注目銘柄】
日本軽金属HD(5703)は反発。こちらは有料メルマガにて6日より買いで取り上げ。7日には急騰し、本日も地合が悪い中で高値圏をキープしています。ドル安を受けた商品市況の改善を期待して、アルミ価格の上昇を見込みました。結果、220円の節目を突破してきており、長期三尊天井を拒否。上場来高値水準が見えてきました。


・・・と、また文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


その他有料メルマガの成績は下記「じょうしょうダルマ」URLから確認の上、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。

2016年06月05日

NYだよ、おっ母さん! その37

NY話のつづきです。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20160515.html


お次は彫刻ゾーンにまずはパッと目に飛び込んでくる後ろ姿の彫刻。初期のミケランジェロ作「Young Archer」という作品ですどうやら未だにこれがミケランジェロの作品なのかどうかは論争があるようですが、とりあえずミケランジェロの作品として紹介されました。

ですが、その彫刻は我々におしりを向けて展示されていますガイドさん曰く「これは今の若い館長のアイデアで、この彫刻は後ろ姿が素晴らしいということで敢えて逆に展示してあります。なので背後がライトアップで照らされているのです」とのことうーん、なるほどーこういう風に館長次第で作品も色々味わいが変わってくるものなんですね勿論正面に廻れば、表側から見ることは可能です。

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その他数点彫刻を見て、引き続き急ぎ足で絵画ゾーンへと向かいます

まずはクロード・モネの油絵から「ザーンダム」というオランダの風景画ですこれもガイドさんの解説によると「良く見ると河畔の木の下に女性が一人佇んでいるのがわかります。これはモネの奥さんと見られ、旦那が絵を描いている間、奥さんがずっと河畔で作品が出来上がるまで待っていたのだとわかります」とのこと。

特にモネの奥さんは長い闘病生活の末に32歳の若さで亡くなったのだとか。それ故、モネと奥さんの愛情が伝わる作品になっているようです。なるほどー、やっぱり専門家のこういう話を聞くと、また一層味わい深いものになりますね

↓急いで撮ったので若干ピンぼけ
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その他、ラファエロの「Madonna and Child Enthroned with Saints」などを見たりして、また足早に次の作品へと移動しました(つづく)

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2016年06月04日

5月の成績発表

★☆★☆ 行動経済学について勉強してみませんか?

テレビ、日経新聞、日経CNBCなど様々なメディアでお馴染み、経済コラムニストの大江英樹氏が金沢で初の自主開催セミナーを開催されます!!

内容 :「その損の9割は避けられる」
(※人間が陥りがちな日常の不合理な行動について行動経済学の面から考え、その原因を探ると共にそうならないようにして損を避けるにはどうすればいいかを考える)
日時 :6月24日(金)19:30〜21:00
場所 :石川県金沢市 ITビジネスプラザ武蔵
参加費:3000円

詳細を下記リンクよりご確認の上、お申込みください。
http://www.kokuchpro.com/event/officelibertas/

大江氏の著書「その損の9割は避けられる:“後悔しない選択”ができる行動経済学」好評発売中!

「行動経済学」という名前の固さにとっつきにくさがあると思いますが、聞けば「あぁ、自分の身にも当てはまる」というわかりやすさと発見があり、必ず自身のトレードに役に立つと思います。
日本の行動経済学の大家である大江氏のご著書、是非ご一読ください!

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今回は5月の成績発表です。5月は追加緩和無しショックで大幅安スタートとなったものの、その後は下げ幅を次第に縮める動きに。末にMSCIのリバランスに伴う買いが入って高値を付けましたが、その後は消費増税延期決定と景気対策が見えない失望感から改めて売られる動きとなっています。そんな中、私のポートフォリオはどうだったでしょうか?早速検証してみましょう。


【買い銘柄】

日本プロロジスリート投資法人(3283)
260600円→240500円(22営業日保有 下落率7.7%)

追加緩和無しの余波から5月のREIT指数は断続的な下落が続きました。また日銀による一部REITの保有が5%を超えたということも話題になって、今後日銀が買い辛くなるのではないかという懸念も下落に繋がりました。加えて同社は5月決算でもあったので、4000円弱の分配金落ちもありました。

6月はまた日銀の追加緩和期待感の高まりから底堅い展開とはなりそうですが、さてどうなるか。他方ではアメリカの利上げも迫っており、この辺り日米の金利政策の駆け引きがポイントになりそうです。なお同社に関してはまだ5%ルールに日銀の名前が出ていないことから、日銀の買い余地は十分あると見られます。


DMS(9782)
659円→693円(22営業日保有 上昇率5.2%)

決算での今期見通しの順調な伸びを好感して、少しずつ買われる動き。5/17には大型のクロス取引が発生し、そこから地味に次第高の展開になっています。引き続き越境EC関連株としての成長に期待。利回りやPBR面からの割安感から見ても、きっかけ次第で株価4桁は夢ではないと思いますが。


日本セラミック(6929)
5/14より 1982円→1983円(15営業日保有 上昇率0.1%)

決算を受けて今後の成長期待からエントリー。決算翌日は大幅高となって、これは上手いタイミングでインできたな・・・と思っていたら、あっさり元の水準に戻ってしまいました。

同社は自動車でも多く使われるセンサーで世界首位ですが、今後自動運転が見込まれる自動車の部品として多くの部品点数、かつ高精度のものが求められるわけですが、同社が世界で唯一それをこなす力があると言えます。自動運転の手前の段階として、現状でも自動ブレーキや自動縦列駐車などが既に実用段階に入っています。同社に対する引き合いはまだまだ高まっていくものと見ています。


【売り銘柄】

キーエンス(6861)
67160円→69240円(17営業日保有 上昇率3.0%)

地合の暗転を見込んで割高感からの売りエントリーとしましたが、高値を更新してきたところで白旗。ただ結果論を言えば、高値更新7万円乗せでピークアウトした感じがありますね。大人しく我慢すべきでした。チキンレースに負けました・・・。


大東建託(1878)
15495円→16670円(5営業日保有 上昇率5.2%)

消費増税延期観測によるデメリット株としてエントリー・・・しましたが、消費増税延期前の段階で高値更新となったことから敢えなく損切り。そしてこちらも結局我慢していた方が良かったパターンになりました。バカですね〜。

ただ先日日経で「首都圏のアパート空室率が上昇」と報じられたこともあり、やはりこの辺り厳しい業界だと思います。実際に消費増税延期も決まり、そうなってくると建築の駆け込み需要は無くなりますし、財源確保のために過度な節税は禁止になる方向にあると思っています。空室ばかり増えても空き家問題に拍車がかかるだけですしね。

と言うわけで今回凝りもせずにもう一度来週月曜の寄り付きから売りポートフォリオ入れとします。外国人の保有比率も過半を超え高いですし、外国人売りが続けば遂には売られるのではないかと。これでまた踏み挙げられたら救いようの無い大バカですが、リベンジしてみます。


ソフトバンクG(9984)
5988円→6373円(20営業日保有 上昇率6.0%)

こちらは上値抵抗線を越えられないから大丈夫だろう・・・と思っていたら、6月に入って突然アリババ株の売却が発表され急騰。こちらも年初来高値更新となってきたところで損切りとなりました。そしてお約束のようにその後下がっています。うーん、やはり今年本厄の力はすごいですね・・・。


オリエンタルランド(4661)
5/12より 7283円→7095円(16営業日保有 下落率2.6%)

今期の弱さを見込んでエントリー。6月は上海ディズニーランドの開業もありますが、それ以外にも中国での観光産業が次々開業というのもあって、足元では1月以来の安値水準となっています。親会社の京成電鉄(9009)も一緒に売られる動き。
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/160602/mcb1606020500021-n1.htm

まあ上海ディズニーで満足せずに日本のディズニーに遊びに来るという好循環も期待できますけれど、どちらにせよ元安トレンドが続く中、中国人観光客の足も遠のく懸念があります。チャート的にも7200円の下値支持線を割り込んで75日線も下落に転じてきたことから、長期下落トレンドは決定的と見られます。


日本郵政(6178)
5/14より 1400円→1388円(15営業日保有 下落率0.9%)

決算を受けてエントリー。その後は1400円を挟んだもみ合いが続きましたが、足元では地合の下落に合わせて下放れの動きが出ています。2月以来の安値水準に。上場前にオーストラリアの物流大手トール社を買収しましたが、一時は豪ドルも円安に振れたものの、結局足元では12年以来の円高水準にまで落ち込んできました。

他方、かんぽ生命(7181)の保険料引き上げ話はプラスなものの、結局戻りは売られ下落が続いています。ゆうちょ銀行(7182)はマイナス金利継続による利ざや縮小に加え、セブン銀行(8410)同様にATMでの不正引き出し被害にあっており、なんらかの対策を講じる必要があるでしょう。何かと色々問題を抱えており、弱い動きは続くと見られます。


以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
-0.23(%/営業日)という結果が出ました。

計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。


ちなみにその間
日経平均 4/28終値 16666円→16642円(22営業日 下落率0.1%) -0.01(%/営業日) 
TOPIX   4/28終値 1340  →1337 (22営業日 下落率0.2%) -0.01(%/営業日)

今月はベンチマークに敗北。地合の下落を見込んで売りポートフォリオを増やしたのですが、それらが軒並み踏み上げにあって損切り。今年一番の失敗と言って良さそうです・・・。


そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数689.7ポイント
あぁ、一気に700ポイントを割り込んで1年前の水準に戻ってしまいました・・・。今月は頑張ります。


それで、まず今回は一銘柄買いポートフォリオに入れたい銘柄があります。それは三菱製紙(3864)です。

名前の通り三菱系の製紙会社ですが、業界5位で業績はようやく復調傾向にあるものの、業界を取り巻く環境は引き続き厳しい状態が続いています。その分製紙業界はそれぞれセルロースナノファイバーや売電など、紙以外の分野に力を入れています。同社もリチウムイオン電池向けセパレーターやタブレット向けフィルムなどを次の成長ドライバーと位置付けています。

先般発表した中期経営計画でも着実な収益力の回復と有利子負債の削減を掲げています。3年後にはその機能材の利益を倍以上に引き上げる意欲的な目標になっています。正直、前回の中期経営計画は未達に終わったので実行力がどの程度あるのか疑問ですが、ともあれ方向性は示しています。

今回の計画で最も注目を集めたのは、先般日経でも報じられましたが王子HD(3861)との提携を拡大し、北越紀州製紙(3865)と大王製紙(3880)連合に見切りを付けたこと。大王製紙の経営混乱から仲違いが続く両社との連合計画は断念し、大人しく業界最大手側に付くことにしました。

製紙業界の主軸である製紙製造は正直衰退産業なので、業界再編は待ったなしです。そこにいつまでも固執して再編に遅れれば遅れる程状況は厳しくなっていくのですから、今回の決断は英断でしょう。

というわけで今後既に大株主でもある王子HDによる完全子会社化の動きが期待でき、ひょっとすると映画「卒業」のラストシーンのように、土壇場で北越紀州製紙が敵対的TOBをかけてくるかも知れませんね。そうなった場合、キーマンである同社の価値は否応なしに高まってくるとも思います。それぞれ株主総会もあって、話も転がり始めるのではないかと。

そんなわけで明日、明後日に株価が急騰するということは考え辛いですが、待っていればいずれ上がってくるのではないかと。今後原油価格の下落、円高を予想するなら、それらは製紙業界にとっては追い風になりますし。月曜寄り付きからポートフォリオ入れ。目標は120円とします。


そして記載余地も少なくなってきましたが、気になる5月の相場展望。投資判断は引き続き「やや売り」でいきます。

金曜の雇用統計は非農業部門雇用者数の伸びが予想を大きく下回るわずか+3.8万人に止まり、一気に6月利上げ無し→ドル売り、金買いの流れになりました。アメリカの方は緩和継続期待感からそれ程下がらなかったものの、とばっちりを受けるドル円は一気に106円台半ばまで円高が進み、それを受けてシカゴ225先物は16330円と下値の抵抗線16500円を割り込む格好になっています。

元々今回の雇用統計は通信大手ベライゾンのストの影響で3.5万人ほど下押しするという予測は出ていましたが、それを差し引いたとしても急速な伸び悩み。まあアメリカの就業者数1.5億人の伸びが予想の+16.4万人に届かなかった、ということがどれほどのものか、と言えばそれまでなのですが、とにかく為替の材料にはされますね。

アメリカの株価に関してはS&Pが年初来高値水準をキープしていますし悪くはありません。注目のOPEC総会もイランの反対などもあり、元々合意が期待されていなかったことから、原油は大して下がっていません。

ただ、反応はそれぞれこれから少しずつ出てくると思います。株に関しては元々空売り比率も高かったので、ひとまずイベント通過による買い戻しなどが下支えたと思います。ただ株も原油も更に上値を買っていく理由に乏しく、そして懸念のイギリスのEU離脱に向けた国民投票の日が段々近づいてきます。売り方にとっては格好の材料です。

足元の上昇が売り方にとってのチキンレースの最終局面だったという認識で、それら外部環境の不透明感に巻き込まれる形で日本株も下落局面が続くと思います。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。

2016年06月01日

安倍首相の会見を控えて様子見売り加速

★☆★☆ 行動経済学について勉強してみませんか?

テレビ、日経新聞、日経CNBCなど様々なメディアでお馴染み、経済コラムニストの大江英樹氏が金沢で初の自主開催セミナーを開催されます!!

内容 :「その損の9割は避けられる」
(※人間が陥りがちな日常の不合理な行動について行動経済学の面から考え、その原因を探ると共にそうならないようにして損を避けるにはどうすればいいかを考える)
日時 :6月24日(金)19:30〜21:00
場所 :石川県金沢市 ITビジネスプラザ武蔵
参加費:3000円

詳細を下記リンクよりご確認の上、お申込みください。
http://www.kokuchpro.com/event/officelibertas/

大江氏の著書「その損の9割は避けられる:“後悔しない選択”ができる行動経済学」好評発売中!

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日経平均は本日大幅反落。前日のNYは世論調査の結果、離脱支持派が優勢になったことでイギリスのEU離脱懸念が再燃し軟調。

それを受けた日経平均は朝方から売りが先行。為替が円高で返ってきたことや、昨日MSCIの買いで上がった分の反動売りが出ました。ただ売りが一巡すると、その後は少しずつ買い戻しの動き。朝方出た法人企業統計で設備投資が好調だったことや、中国の各PMIの指標が予想の範囲内だったことから安心感が広がりました。

後場は日銀によるETF買いも入って底堅い動きが続いていましたが、14時になった途端急速に円高が進む格好。昨日MSCI組み入れが期待されて大幅高した上海総合指数が下げに転じると、一段と下げ足を速めました。

引け後の安倍首相の会見に対する様子見気分が台頭し、今年初の6連騰はならず。全業種マイナスの全面安でした。引けでは17000円をキープできませんでした。売買高は20億株弱、売買代金は2.1兆円台と2兆円は超えました。


投資判断は「やや売り」。そして本日夕方に安倍首相により「消費増税見送り、衆院解散無し」が正式発表されました。この辺り読売新聞報道通りの展開に。それを受けてドル円は再び円高進捗となり、日経平均先物は更に売られる展開になっています。

ともあれこれで国内のイベントは終わりましたから、次は今週最も注目度の高い2日のOPEC総会が焦点です。原油に関しては2年前から総会後は荒れやすくなっており、14年11月、15年6月、12月、それぞれその後の原油価格下落も演出しました。今回も総会前というタイミングに50ドルという節目を付けてきており、出尽くし感が高まるようなかなり恐い感じを受けます。

アメリカ商品先物取引委員会(CFTC)が発表した先物の建玉情報によると、24日時点での原油先物の買い越し幅は前週に比べて2万枚減ったものの尚34.8万枚と昨年5月のピークを上回る水準になっています。つまりだいぶいっぱいいっぱいの印象で、先物の動きだけで更に上値を追っていけるような感じではありません。これが反転急落になると、また市場全体に不安感が広がりそうです。

また、同じくCFTCが円の買い越し幅は2.2万枚まで萎み、今年2番目の低水準。110円を超えたところで一気に4万枚のポジションが解消され、これまでは円買いポジションの巻き戻しが円安水準維持に貢献してきましたが、今後はそれに期待できなくなりそうです。もっとも、円ポジションに関しては歴史的に円売りポジションが恒常的なので、今後は円売りポジションの構築が円安圧力を強めるのかも知れません。
http://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=5070

この為替に関して影響が大きそうなのが次の雇用統計。足元のアメリカ堅調な指標や要人発言を鑑みて、6月利上げは随分織り込まれてきている印象はあります。従って、今回の雇用統計は予想を下回る弱さが出てくると、素直に利上げできないリスクが意識され、売られる展開になると見ています。

ただ日本の消費増税延期とは異なり、アメリカの利上げに関しては本当に可能かどうかはまだ不透明な部分が大きいです。まず今回のOPEC総会の結果を受けて原油が急落することになるとどうなるか。またアメリカでも予想インフレ率の低下や、株安→逆資産効果から消費者心理を冷やし(本来原油安は消費者に恩恵があるはずですが)、利上げ見送りになる可能性があります。

加えて次回FOMCの日程が15日ですが、翌週にはイギリスのEU離脱に向けた総選挙が行われます。これでもし本当にイギリス離脱となると、株価は大きく売られるでしょうから、その場合アメリカの利上げが暴落に拍車をかけたと言われかねません。その責任をFRBが負えるのかどうか。

他方、その点日本の方はまだ気楽です。FOMC後に日銀金融政策決定会合を控えているので、アメリカが利上げをすれば円安に勢いを付けるため追加緩和をすれば良いだけですし、アメリカがやらないなら(解散総選挙も無ければ)日銀はやらなければ良いだけの話。消費増税も無しなのなら、黒田さんも今本気を出すつもりは無いかも知れません。この前のG7で各国と何か話が付いているのかどうか。

ともあれ本日から6月ですが、6月はとりあえず日経平均が上がりやすい月で、戦後の勝敗では1月に次いで勝率が高く44勝23敗。昨年は下落しましたが、アベノミクス最高値を記録したのが昨年6月です。

もう一つのアノマリーとして、6月は特に最終週に強いという話。と言うのも株主総会が集中すること(今年も例年通り月末一日前の6/29に現在788社が予定)で、株高の誘因が働きやすいという面があるようです。また、6月末は12月期決算の中間期ということもあり、年末の掉尾の一振に近いドレッシング買いが働くとも言われます。

ところが、アメリカの方は9月に次いで弱い月となっているのだとか。国内で解散総選挙でも決まれば日本独自の要因で強含んだ可能性もあったかもしれませんが、その芽は無くなりました。となると、日本株も連れ安するリスクは残ります。戦後はともかく、現在は間違い無くアメリカの株価の影響を受けやすい時代になってきましたから。

逆に言えば、6月は重要イベントが続く中、それらのイベントを上手く乗り切ることができれば、月末にかけて帳尻合わせの上昇が見られるかも知れません。つまり先月のような動きですね。そんなナイーブな状況ですから、商いが細るのは当然かも知れません。

一方、中国の方は5年3ヶ月ぶりの元安水準で、一段の元安に。中国人は自国通貨から逃げ出してビットコインを爆買いする、という流れになっており、結果ビットコインが2年ぶりの高値なのだとか。この辺りそろそろ当局が規制してくると思いますが。
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/06/2-23.php

またBloombergが伝えたところによると、昨日中国の先物が誤発注っぽい注文で一時10%安になったとのこと。幸い現物市場に大きな影響を及ぼさなかったそうですが、実は5月中に2回あったらしいんですね。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-05-31/O80XPO6JIJUO01

1度なら単なる誤発注かも知れませんが、立て続けに起こるということは偶然というよりも、それが起こった背景が気になってきます。

すなわち、その誤発注をさばききれない程商いが閑散としている(普段も一定の確率で起こる誤発注が、薄商いの中で超目立つ結果になる)、もしくは実は売りたくて売りたくてウズウズしている大口投資家がいる、あるいは何らかの商品と連動する注文となっているが(例えば人民元とか)その発動条件のトリガーにしょっちゅう引っかかるほどもう片方の商品の価格が臨界点を下回ってきている・・・etc。

そもそも何故現物株と連動しないのかも気になりますが、こういう変化にもちょっと神経質になっておくべき時期ではないかと思います。それが商いが薄い時期に起こりやすい偶発性の衝撃に繋がります。

実際、中国に対して弱気な見方は多く、先月は中国に対して空売りが多く入ってきて、1年ぶりの高水準となったのだとか。原油と中国は非常に気にして見ておかないといけないでしょう。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-05-31/O80PYH6TTDS501


新興市場は「売り」。本日は各指数共に軟調。途中までは共にしっかりしていましたが、14時以降は東証1部と歩調を合わせて突然崩れました。ストップ安の幅が倍になっても収まらないアキュセラインク(4589)の話はもう飽きて、本日はLINEの来月上場が市場を盛り上げました。

ただ個人的にはもうLINEはオワコンだと思っており、上場のタイミングは完全に逸したと思います。前社長の森川さんが辞めた時点で、もうピークは過ぎたでしょう。関連株も散々しゃぶり尽くされましたし、今更でしょうね。それだけを理由に追いかけるのは止めた方が良いと思います。


【ポートフォリオ銘柄】
売りポートフォリオのソフトバンクG(9984)は続伸。アリババ株の一部を売却すると伝わったことで、財務体質の改善期待感から朝方大きく買われ、そして本日年初来高値更新となってきたので、あえなく損切りとなりました。あぁ、これで売り銘柄3連敗ですね・・・。そしてその後は地合の急落に合わせて鎮火していきました。

しかしアリババ上場時は「売らない」と言っていたのに、あっさり変節しましたね。個人的にはもっと早く売っておくべきだったと思うのですが、それでも16年で2000万ドルが670億ドルにまで大膨張したのですから、外野が偉そうにあれこれ言えるレベルの成功ではありませんね。

それにしても最近はゲーム会社のスーパーセルを売却するなど、急に現金化が進んでいるような感じです。これは世界経済の変調を読み取ったのか、それともスプリントに費やす費用が膨らむのか。もし後者なら本来スプリントの株式の方を何とかしないといけないのかも知れませんが。


・・・と、また文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


その他有料メルマガの成績は下記「じょうしょうダルマ」URLから確認の上、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html


そして次回は5月の成績発表です。5月は正直売り方に早い段階から傾けすぎて、損切り連発でしたから成績は悪いと思います。この辺りを清算して次に進みたいと思いますが、ともあれお楽しみに!



※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。

2016年05月31日

NYだよ、おっ母さん! その36

NY話のつづきです。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20160515.html


それから引き続き急ぎ足モードで美術館を廻りますサージェント作「マダムX」も遠目で見ながら「当時女性が白い素肌を晒して男性を誘惑するようなことがタブーとされていたため、非常に衝撃的な作品」とガイドさんから解説を受けます。「見たい方は解散後ゆっくり見てください」とのこと

↓遠目で見た「マダムX」(右)
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そんなこんなでアメリカゾーンを過ぎて一階に戻りますそこではステンドグラスの作品を見たり、壁画を見たりメインの作品をそれぞれ解説受けますが、また残念ながらあまり覚えていません

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そこからまた移動して、今度は「武器・甲冑」ゾーンに移りますここには全世界の武器や鎧などが各種展示されていました。確かに古来武器も美術品ではありますが、本当にココはなんでも展示しているんですね中世の騎士の鎧や槍がドンと展示してありました。元軍人の男子としては、やはりテンションは上がってしまいますね悲しい性

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しかし漫画「ベルセルク」とかで見たことはありましたが、実物を見たのは初めですで、位の高い人用のデザインなのでしょうけれど、よくよく見ると甲冑に細かい模様が描いてあります。それが正直なんか気持ち悪かったです

それにしても馬にも甲冑を着せてあって、これだけ全身鉄板でガードされていたら絶対やられないような気もしますこんなの大群で迫ってきたら絶望的ですね一方で中の人は無茶苦茶暑かったり、重くて馬がバテたりしないかとか、色々な点で余計なお世話な心配です槍もこんな長いの持っても、懐に入り込まれたら終わりじゃないか、とか

他に目を引くのはやはり日本人として日本刀。あの妖刀「村正」もありましたうーん、こんなところで出会えるとはゲーム「Wizardry」では最強の武器でした

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ちなみに「SAMURAI SWORD」と言えば、この数時間後それに絡んだ事件が発生するのですが、当時の私は知る由もありませんでした。

ともあれそんな感じに眺めているとあわや置いて行かれかけたので、慌てて皆を追いかけました(つづく)

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