日々妄想 -書籍と家電の個人的記録-

一介のサラリーマンの日々の読書記録と家電レビューの覚え書きです。 文庫本を中心に、時々家電の衝動買い、さらにはへっぽこ登山まで?

2013年01月

路地裏ビルヂング (文春文庫)路地裏ビルヂング (文春文庫)
著者:三羽 省吾
販売元:文藝春秋
(2013-01-04)
販売元:Amazon.co.jp


 古ぼけた雑居ビルで働く人々に起こる人生の様々な、ほんの小さな転機を綴った連作短編です。古ぼけた雑居ビルである辻堂ビルヂングにはその賃料の安さからちょっと変わった店子たちが集まります。怪しげな訪問販売、無認可保育所、零細個人塾等々。これらの会社で働く人々の人生のちょっとした葛藤、閉塞感をビルの住人との交流の中で少しづつ解決していくストーリーです。
登場人物としては個性豊かな面々が出てきます。最初は訪問販売会社の加藤くん。最初はちょっと頼り無さげな新入社員だったのに、中盤からはすっかり子分を従えたボスキャラに変身してしまっているのが笑えます。そして良い味を出しているのが、1階の飲食店店員、通称"ガンジャ"。おでん、沖縄料理、ホルモン焼きと形態を変えても常に不味いという奇跡の味と片言のニホンゴが物語に一服の清涼感を与えてくれます。

この1階の飲食店こそが"辻堂ビルヂング"のオーナーであるお嬢さんのお店であり、やがてビルの立ち退きに当たってその生い立ちも明らかになってきます。そして、ビル立ち退き後の爽やかなラストに心癒されることとなりました。

このような物語を読むと、自分の生活と思わず対比させてしまうもので、残念ながら私は雑居ビルのような場所で勤務したことがありません。正確には雑居ビルのような場所で働いたことはあるのですが、雑居ビルと呼ぶにはあまりにも巨大なオフィスビルであり、店子同士の交流などあるはずもなく…。そして現在はいわゆる自社建物で勤務のためさらに他組織との交流が無く…。愚痴になってしまってますね。

自分の体験をも踏まえると、人生のちょっとした転機って自分の回りの異質なもの(ヒト)との交わりから始まることって多いような気がしています。逆に同質な人たちとのみ関わっていると、次第に閉塞感を感じてしまうというか…。

本作品は、個性豊かな店子が集まることによって生じるそんな異質なもの同士の出会いによって人生の転機を切り開く人々の姿をうまく描いているように思いました。

な〜んて言ってもすぐ故障するエレベーターは嫌だし、全然効かないエアコンも嫌だし…、やっぱり快適なオフィスのほうが良いかなw。いや、快適な雑居ビルがベストか?


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Sonyの小型球型ポータブルスピーカー、SRS-BTV5レビューの続きです。

デザインはまさに球。大きさとしてはテニスボール大で手の平にすっぽりと収まるかわいいサイズ。スピーカーユニットが上面を向いており、その上空に音を360°拡散させる目的のディフューザーが設けられており、デザイン上のアクセントになっています。充電端子搭載もカバーで覆われ、球型であることへの配慮が見られ、非常に美しいデザインです。

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スピーカー表面はつや消し処理が成されていることと音質向上のために樹脂厚が厚いことから手に持ってみても非常に質感が高く、小さいながらもずっしりとした感じです。しかし決して重量自体が重いわけではなく、持ち運びも非常に楽です。

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電源のON/OFF、ペアリング操作はスピーカー底面のスイッチで行います。操作のためにスピーカーを裏返さなければならないこと、操作モードが分かりにくいためあまり使いやすいとは思えません。ちなみにスイッチを右へスライドさせると電源オン、2秒以上右へスライドし続けるとBluetoothペアリング開始、1秒ほど右へスライドさせると電源オフとなります。左へスライドさせるとNFCモードがオフとなります。

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底面には滑り止めのゴムが設けられている他、この部分にステータスランプが設けられています。このランプが非常に秀逸で、やや下方に向けて発光します。そのため、ベッドサイド等で部屋が暗い状態で使用してもランプの光が眩しくなく、なおかつスピーカーの状態も分かるスグレものです。ちなみに電源オンでブルー点滅、ベアリング完了でブルー連続点灯、バッテリー低下でオレンジ点滅、充電時にはオレンジ連続点灯となります。

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この機種ならではの機能としてNFCによるワンタッチ接続がありますが、対応機器を持っていないので評価は割愛させて頂きます。通常のBluetooth接続に関しては特に問題有りませんでした。マルチペアリングも問題無しです。

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充電端子はマイクロUSB。φ3.5mmAUX入力端子とともにカバーに覆われています。デザイン優先とはいえ、充電端子はやや奥まった位置に配置されているため、例えばL字型のケーブル等ではやや差し込みにくい印象がありました。充電は3時間ほどで完了です。

またこのサイズにハンズフリー機能を持っているのも大きなポイントです。試しに使ってみましたが必要十分な性能といったところです。これだけ小型な機種で少人数の電話会議に使用可能というのは非常に価値があると思います。

肝心の音質ですが、意外に中高音重視のセッテングです。音のこもりも少なく、なかなかクリアな音を出してくれます。ただしJBL Micro Wirelessと比較すると高音の伸び、クリアさは一段下です。逆に低音域に関しては寂しい印象です。こちらに関してもJBL Micro Wirelessのほうが一枚上手です。ただし、携帯電話等の内蔵スピーカーと比べれば良い音であり、充分かと思いました。

しかし何と言っても本機種の売りの1つであるディフューザーの効果がこれらネガティブな印象を払拭してくれます。小型のモノラルスピーカーにしては臨場感豊かで、設置場所を選ばず気持ち良い音を聞かせてくれます。これがとても便利で、置き場所に気を使うことなく常に内蔵スピーカーよりも良い音を楽しむことができます。iPadで動画を見るときには、画面から離れた場所に置いてもある程度の音場感を感じることが出来るため、その小型なサイズによる存在感の無さと相待って特に好相性に感じます。

充電池による駆動時間は公称5時間、通常の音量での使用では4時間30分程度でバッテリー低下ランプが点滅しました。そこからの使用可能時間は20分程度と短いため注意が必要です。音量に関しては出力が1.2Wと小さいですが静かな屋内での使用では充分すぎるかと思います。

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付属品としては充電用のマイクロUSBケーブルとメッシュのケースとシンプルです。メッシュのケースは品質も高く使い勝手も良いですが、傷に対しては少し注意が必要かと。私の場合にはケースに入れてカバンの中に入れておいたら一部塗装が剥がれてしまいました。

色々と不満点も書いてきましたが、トータルで考えた場合その圧倒的な小ささによる存在感を感じさせないさりげなさとデザインの良さ、サイズの割には広がる音場感と持ち運び使用時にこれを上回る機種は無く、外出時には専ら本機種を使用しています(音質面で上回る機種があるのに…)。本当に不思議で、使用感が抜群に良いのです。出張時の就寝前に小音量で音楽を聞いたり、ベッドの上でiPadで動画を見るときに使用したり等々…。自宅外への頻繁な持ち運びを考えているにであれば本機種がベストバイかと思います。

私はブラックカラーのものを購入しましたが、他にもブルー、ピンク、ホワイトとカラーバリエーションも豊富で、どれも良い質感を持っていました。個人的には汚れが目立つけどホワイトでも良かったかなと今でも思っています。

SONY ワイヤレススピーカーシステム ブラック SRS-BTV5/B
SONY ワイヤレススピーカーシステム ホワイト SRS-BTV5/W 
SONY ワイヤレススピーカーシステム ブルー SRS-BTV5/L
SONY ワイヤレススピーカーシステム ビビットピンク SRS-BTV5/P 

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Sonyから持ち運び可能な小型Bluetoothスピーカーが出たのは知っていました・・・

量販店等通りかかっても、出来るだけ見ないようにしていました・・・

これ以上、ポータブルスピーカーを買うわけにはいかないのです・・・

しかし・・・、やはり買ってしまいました・・・。

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このテニスボール大の球型、しかも質感も高く非常に”カワイイ”感じ。店頭で見かけて思わずそのままレジへ持っていってしまいました。デザインと質感はこのサイズのポータブルスピーカーでは頭1つ飛び出しています。

実際に使用してみて、正直、出力1.2Wの小型モノラルスピーカーですから高音質は望めません。音質自体は想像していた音質レベルの期待を大きく超えるようなものではありませんでした。しかし、例えば旅行・出張等でこいつを持ち出し、袋から取り出しホテルのベッドサイドに置き、就寝前に小音量で音楽、あるいはiPad等で映画を見るといったシチュエーションにおいて本機種を上回るものは無いと感じました。

何というか、一連の動作にストレスを感じず少しだけ高音質を楽しめるというか・・・。本体のデザイン・サイズ、電池の持ちと音質のバランスが絶妙で使用していて音質とは関係無い部分で心地良さを感じられるというか・・・。

改めて、特に出先で使用する小型ポータブルスピーカーは音質面のみならず全体の使い勝手の良さが重要であると再認識させられました。

次回、詳しくレビューします。

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