日々妄想 -書籍と家電の個人的記録-

一介のサラリーマンの日々の読書記録と家電レビューの覚え書きです。 文庫本を中心に、時々家電の衝動買い、さらにはへっぽこ登山まで?

2014年04月



2014/12追記
発売から時間が経ち、価格は¥5,000を切ることが多くなってきました。これはもう買い!です。
ライバル機(JBL CLIP)も同様の価格ですので、もうこれは好みの問題です。

※実際に2台購入してのレビューはこちらを参照ください。
(レビュー)TWS機能の素晴らしさ

今回は発売されたばかりのTDKのポータブルBluetoothスピーカー、TREK Micro A12についてです。前回、同じTDKのA33を試聴して、その基本性能の高さに関心しましたので今回も期待大です。


まず、このA12が属するジャンルについて。ポータブルBluetoothスピーカーにはその価格帯と大きさによっていくつかのジャンルに分かれますが、この製品は最小の部類のポータブル機になります。小型化のため、ほとんどステレオ効果が得られないためにモノラルスピーカー一発、という製品が多く、Sony SRS-BTV5、JBL Micro wirelessが代表的な製品となります。最近では屋外やお風呂での使用を前提とした防水仕様のものが多いです。


このジャンルの製品の弱点としては、音場の広さ等は期待出来ないこと(これは上位ジャンルでも一体機である以上大きく差は無いです)、フルレンジスピーカーのみという仕様から来る低音域の弱さが挙げられます。


しかし本機は、このサイズで背面にパッシブラジエターを搭載!。さらに、2台使用するとステレオ化が可能、とこれら欠点を補うような機能を搭載しています。さっそく見て行きたいと思います。


まずは外観から。デザイン的にはTDKの上位機種、A26の流れを汲むものです。プラスチッキーではありますが、このサイズであればそれほど気になりません。前面、背面のグリル等、全体的にがっしりとしており、好感が持てます。またカラビナも付属するのですが、この取り付け部もしっかりしています。


大きさ、重さについては競合機と比較するとやや大きめ、重めです。JBL Micro wirelessよりは一回り大きく、片手で持って手の平からやや余る程度。その他の防水機(マクセル等)と比較するとほぼ同等のサイズ感です。


防水、防塵仕様ということで、各種コネクタ類はラバーカバーの中。メイン電源スイッチ、ステレオ化機能スイッチ、充電端子(マイクロUSB)、AUX端子(IN、OUT)など。AUX OUT端子があるのが特筆出来ますね。


では早速Bluetooth接続を行います。接続はBluetoothボタンを長押しと一般的な方法です。NFC機能もありますのでこちらで接続も可能です。接続完了後、接続機側の操作をしていないにも関わらず自動的に音楽の再生が始まるのでちょっと注意が必要です。


さて、音を聴いての第一印象は、"こりゃいいわ!"というものでした。まずSony SRS-BTV5のように音が篭っている感じは無く、高低音ともに伸びやかに音が出ています。JBL Micro Wirelessと比較すると、クリアさでは一歩譲りますが、何より厚みのある低音域のおかげでバランスが良く、聴いている時の"良い音"感はA12のほうが高いように思います。


パッシブラジエターの効果はあるようで、このサイズの中では低音がしっかり出ているように思います。ただ、サイズなりの低音ですので過度な期待は出来ません。小音量時には効果が弱いのと、本体の置き方によって低音の出方が大きく変わる印象を持ちました。


このスピーカー、外形が直方体であることからスピーカーユニットを真上に向けて置くことも、スピーカーユニットを自分のほうに向けて置くことも可能です。ここは実はポイントが高く、このサイズのスピーカー(JBL Micro Wireless等)では外形が円柱形のため机に置く際にはスピーカーユニットを真上に向けるしか無いのですが、本機ではシチュエーションに合わせて置く方向を変えることが可能です。また、パッシブラジエターを背面に搭載している関係上、机にスピーカーユニットを真上に置いた状態では置く机によって低音の音が変わります。ある意味好みの音に調整出来るのが面白いです。


そして面白いのが、TWS(True Wireless Stereo)機能を利用して、本機が2台あればステレオスピーカーとなる点です。早速試してみました。操作方法としては、ラバーカバーの中になる本体スイッチをTWSモードに設定、スピーカー1側(左側)のスピーカーを電源オン、続いてスピーカー2(右側)を電源オン、スピーカー1側のBluetoothボタンを長押し、さらに操作機器とペアリングを行います。全ての操作が終了して、3台のペアリングが終了すると、左側スピーカーは白の、右側スピーカーは赤色のランプが点灯します。この配色、オーディオケーブル等に採用されている"右=赤色"の原則に従っており分かりやすいです。音量調整はスピーカー1側で行えば左右連動します。


さて、ステレオ化した状態で改めて聴いてみます。うん、音場が流石に広く、心地良いです。左右のスピーカー間もワイヤレスのため配置も自由自在。旅先でベッドサイドに2台配置も楽勝だなあ、と妄想してしまいます。低音はさすがにちょっと弱い気がしますが、これはアリな機能だと思います。価格もこなれてくれば1台あたり¥6,000は切ってくるでしょうし、¥10,000クラスのBluetoothスピーカーを買うならこれを2台買っても良いと思わせるものがあります。重量的にも2台で400g以下ですし、場合によっては1台だけ持ち運ぶことも可能ですし。ただ、音の遅延がちょっと気になりました。音楽用途では問題無いのですが、動画再生ではちょっと気になるかもしれません。


さらの本機にはAUX OUT端子があります。つまりはBluetoothレシーバーにもなる訳です。これはちょっと良いホテルなんかにはオーディオセットがあったりしますよね。そこに接続してワイヤレスで再生、何てことも旅先で出来るわけで、よく考えられていると思います。


こうして見てくると、ポータブル用途に特化した多彩な機能(防水、ステレオ化等)、そこそこ良い音(パッシブラジエター搭載、高音そこそこ)と鉄板というか、小型機の定番になる可能性があるんじゃないかと感じます。現在は登場直後ということもあって価格も高いのですが、¥6,000切ってきたらJBL Micro Wirelessから買い替えても良いかも、場合によっては2台買ってJBL FLIPも置き換えようかな、と本気で考えたりしています。いや〜、侮れません、TDK。

(Amazon) TDK TREK Micro A12 

公式サイト

※2014/11追記
現在はマイナーチェンジ版で一回り大きくなったA34シリーズが登場していますが、基本特性に大きな差はありません。お好みと価格で選択するのが良いかと思います。

今回はTDKのBluetoothスピーカー、TDK A33を紹介します。TDKというメーカー、音響機器ブランドとしてはマイナーな印象がありますが、このA33というスピーカー、とにかく評判が良いようです。そのためどんなもんなのか、試聴してきましたが、確かに価格を考えるとすごく良い、という印象でした。


まずは外観から。サイズ的には、JBL FLIP2やUE BoomBoxのようなペットボトルサイズのポータブル機とBOSE SoundLinkシリーズ、Sony X5といった大型機の中間といったところです。ただし手で持つとズッシリと重く(重量は1.2kg)、大型機と捉えて良いと思います。


デザインは…、個人差はあると思いますが、無骨というか、うーん…。防塵・防滴構造であるため、上面の操作ボタンはラバーで、アウトドアでの使用を考慮してか操作ボタンが大きく使いやすい印象を持ちました。スピーカーの角度を変更出来るよう、下面に折りたたみ式のスタンドがあるのは嬉しい配慮ですね。


防滴構造ということもあり、AUX端子、電源端子等はカバーで覆われており、使用時にはカバーを開く必要があります。出力が大きいですので、ACアダプタは専用タイプになります(12V 2A)。USBポートからの充電出力に対応していますが、これがACアダプタ接続時のみ使用可能です。内蔵バッテリーからの充電出力には対応していません。内蔵バッテリーもニッケル水素電池ですので放充電に注意が必要です。


また、メインの電源スイッチがラバーカバーの中にあり、さらに別の電源スイッチが上面にあります。上面のスイッチはスタンバイボタンのようなもので、未使用時に20分でオートパワーオフになります。こちらもアウトドアでの使用を強く意識した仕様だと思います。


音質面には拘りを感じます。スピーカー部分はフルレンジスピーカーの他に63mmサブウーハー×1、パッシブラジエター×2と価格面を考えれば贅沢な仕様です。またBluetoothのプロファイルもAAC対応(apt-Xには未対応)。


さっそく試聴してみました。まず聴き始めて驚くのが、その豊かな重低音です。聞き込んでいくと、お腹に響くような低音部はそれなりなのですが、耳に聞こえる低音が非常に量が多いなあ、といった印象を持ちました。同じく低音をウリにするBOSEの各機種と比較すると、SoundLink Miniのように頑張って低音部を捻り出している印象は無く、余裕を持って音を鳴らしているイメージがあります。音圧もA33のほうが高いと感じます。SoundLinkⅢと比較すると、音の傾向は似ていると感じますが音の深さはわずかにBOSEのほうがあるかなあ、といった感じでした。さすがサブウーハーとパッシブラジエターを搭載しているだけあり、低音部に関しては相当レベルが高いと感じました。


対して中高音部は、煌びやかとか、クリアといった言葉は出ないけど、きっちりと出ている印象を持ちました。解像感はほどほどですが、これだけ低音を出してながら高音部についてもおろそかにはしていないのは立派だと思います。BOSE Sonndlink Miniと比較すれば、バランスの良いA33が圧勝、SoundLinkⅢとでは若干SoundLinkのほうが良いかな、と。Sony XシリーズとではXシリーズ側に分があるように思います。


後、店頭での視聴でしたが、騒々しい店内でもかなりの音量を確保出来ています。音量重視の方にも良いと思います。音量インジゲータのランプはちょっと分かりにくい気がしますが。


うーん、サイズに拘りが無ければ、価格¥10,000クラスでは断トツに音質が良いのではないでしょうか。加えて防塵、防滴仕様とプラスアルファもある。これは良機種です。こうなってくると、下位機種のA26もかなり気になるところです。


(Amazon) TDK A34
(Amazon) TDK A33 






時代は2016年。中国軍の南沙諸島の占領計画を発端として、日本・韓国・ベトナム・インドの4カ国が"沿岸同盟"を結成。長年の軍事力による恫喝に対抗し、石油備蓄の枯渇による経済崩壊を狙い石油タンカーを潜水艦により攻撃する通商戦を展開する。これに対抗する中国軍、そして日本・韓国という安保条約を抱え参戦の危機にあるアメリカの出方は…。


いわゆるトム・クランシーに代表される軍事スリラーものですね。ラリー・ボンド氏といえば、"ヨーロッパ最終戦争"に代表されるような長大で重厚な作品が印象に残る、軍事スリラー界の重鎮ですね。私も子供の頃読みました。しかし時代は変わり、東西冷戦の対決が題材の定番だったのが中国対アメリカへ変わり、そして中国対アジア諸国へとなるとは…、時代は変わったものです…。


今回の主役は潜水艦です。潜水艦ものの名作と言えば、"レッドオクトーバーを追え"な訳ですが、本作はあのような潜水艦同士の息詰まる攻防のようなものは描かれていません。あえて言えば、双方の戦いを監視、時には妨害するアメリカ軍の潜水艦の戦いが見所かと思います。総じて、大規模な軍事衝突は国際社会からの批判が高まる現代において、海の中で隠密に展開し、有効的に相手に打撃を与える潜水艦戦がきっちりと描かれており、読み応えがあります。たった数隻の潜水艦が大きな流れを作る、まさに現代の海戦の影の主役であることを強く認識させられます。また最新の作品らしく、潜水艦も最新型が登場し、また対弾道ミサイル防衛(BMD)による防衛も描かれるなど、新しい発想も多く織り込まれていると思います。


そしてこれも最近のトレンドなのでしょうか、アメリカは積極的に関与しようとしません。大規模紛争に発展するのを極力避けようとします。あ、不変なものもあります。最後は結局アメリカがおいしい所を全部かっさらっていくということですww。アメリカ万歳!、これだけは永遠に不滅なのですww、って言い過ぎでしょうか。内容については最後まで読んでのお楽しみということで。


それにしてもこの種の軍事スリラーもの、文庫なにに価格の高騰は何とかならないものなのでしょうか…。本作は上下巻のみですからまだ良いのですが、これが複数巻ともなるとちょっと手が出ないことも多く、高い→手が出ない→購入者が減る→ますます価格が上がる という悪循環に陥っているような気がしてなりません。

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