日々妄想 -書籍と家電の個人的記録-

一介のサラリーマンの日々の読書記録と家電レビューの覚え書きです。 文庫本を中心に、時々家電の衝動買い、さらにはへっぽこ登山まで?

2015年04月

削り屋 (小学館文庫)
上野 歩
小学館
2015-03-06



歯科大に通い、歯科医になる予定だった剣拳磨。ひょんなことから大学を辞め、あてもなく歩いていた時に見つけた旋盤工募集の看板。歯科実習で研磨の腕を褒められたことを頼りに旋盤工の道を歩みだすのだが…。

旋盤、って言っても分かんない人多いんだろうなあ。ましてやNC機でない汎用旋盤なんて。私自身、学校の実習で使ったくらいかなあ。まあ、仕事上ではそれなりに接点があったので分かりますが。

基本的なストーリーは旋盤による金属加工の奥深さにハマった主人公が、汎用旋盤に拘る頑固な師匠の下様々な困難を乗り越え、ついには技能五輪を目指す青春ストーリーなのですが…、まあ何と勢いのあるストーリーというか、荒削りと言うか…。

例えば剣磨が最初に大学を辞めるくだりであるとか、永遠の(?)ライバル、コンツェルンの息子との因縁とか、強引なストーリー展開が結構目立つように思いました。部分部分で見ていくと、最初に旋盤を触って上手く削れなかったけど上達していく場面や、東日本大震災により応援に行かされる話であるとか、良いなあと思う場面が多いのですが、全体として見ると細かいプロットを丹念に拾って全体のストーリーを組み立てていく力が欠けているのかなあと感じました。

しかしですね、この部分が良くなるととんでもなく化ける作家さんかもしれません。題材の選定、力のある筆力、章単位でのストーリーの組み立てには眼を見張るものがあるように思います。それだけに何とも荒削りな仕上がりなのが惜しいというか、あっ、旋盤が題材だけにわざと荒取りしただけのかw、だとしたら凄すぎるや。

実際のところ、私もこういった精密加工に関わっていたことがあるのですが、もう殆どが段取り命ですね。ツールの選定、ツールの状態チェック、ワークの固定(旋盤ならバイトの固定、かな?)。後はNC機だろうが汎用機だろうがあんまり差は無いかなあ。全くの素人が覚えるまでの時間は大きく違うけど。決して職人の世界!とか変に持ち上げず、うまく旋盤に関わる事象を紹介しているように思いました。

ソニーのBluetoothスピーカー、SRS-X*シリーズは登場から間も無いうちにマイナーチェンジによりSRS-X**シリーズへと変更になりました。 主な変更点はソニー独自の高音質コーデック、LDACの実装になります。しかしこのSRS-X3→SRS-X33への変更に関しては本体の小型化という大きな変更があり、フルモデルチェンジと言って差し支えない内容となっています。LDACの評価は対応機器を持っていないので不可能ですので、その他の点を中心に詳しく見ていきたいと思います。
まずパッと見て、SRS-X3とほとんど差が有りませんw。デザインも、質感も。SRS-X3のデザインは個人的にかなり良いと思いますし、 上位機種とのデザインの整合性を考えれば変更は難しかったのでしょうね。上面がラバー仕上なのはSRS-X33以下クラスの特徴ですね。

しかし手で持つと、明らかにSRS-X3より小型化されているのが実感出来ます。本体の形状が異なりますが、JBL CHARGE2とほぼ同等か、ややスリムに感じるほどです。本体重量はそれなりに有ります(730g)ので重く感じるのですが、これなら持ち運びもいけるかな、といったレベルです。外形寸法としては20%の小型化ということですが、それ以上に小型化したような印象を持ちました。

スペック的な変更点としては、バッテリー駆動時の最大出力がAC電源時と同じ20wとなったこと、音質の調整でしょうか。最大出力が上がっているのは好ましいのですが、apt-X非対応は痛いですね。apt-XにしてもCSR 社の独自コーデックな訳ですのでLDACが悪いとは思わず、将来的に業界スタンダードになる可能性が無い訳ではないと思いますが、現時点ではこのクラスでapt-Xに対応していないと多くの人が本スピーカーの性能を充分に発揮出来ないのでは…。

 

それでは試聴してみます。前機種、SRS-X3では強過ぎる重低音に戸惑った訳ですが…、これはそこまでは重低音は出てきませんね。いや、充分以上な重低音なのですがまだ節度を持っている印象です。小型化した上でここまで重低音をキープしているのはさすがです。

それに伴って中高音もやや明瞭になったかなあ、全体としてはSRS-X3に比べてややバランス型の音質になったかなあ、と感じました。とは言え、音の解像度がそこまで高いわけでも無く、美音系という訳でも有りません。いわゆる元気な音、ロックやJ-POPなんかには最適な味付けですね。この辺りはソニーはうまいですね。SRS-X55と比較すると、もう全ての面でSRS-X55が圧倒的に上。BOSE COLORだったらトータルでこちらのほうが良いかなあ。JBL CHARGE2と比較すれば個人的には中高音重視でCHARGE2を選びますね。そんな立ち位置です。

 

総論としては、前機種のSRS-X3がクラスベストバイと言える性能を持っていただけに後継機の本機もベストバイと言える内容です。特に小型化した上で同じ性能を保っているのは素晴らしいと思います。それだけにapt-Xコーデックを未実装としたのだけが?と感じてしまいます。

将来的にLDACが業界スタンダードになれば些細な問題点なのですが、じゃあこのような Bluetoothスピーカーを5年間、同一機種を使い続ける人がどれくらいいるのか、という話です。この種のスピーカーの性能UPは目覚しく、2年前の機種を思い出すと現時点で一線級の性能を持っているのはごく僅かです。(ソニーで言えばSRS-BTS50なんて酷い音質ですよね)  そんな状況下で、将来的には使えますよ、という機能を追加して旧来の業界スタンダード規格を切り捨ててしまう発想は、うーん…、いかにもソニーらしいやwwって、旧機種はSBCコーデックだけだったじゃん!。このクラスまで高音質コーデックを実装してくるとは、これは売れますね…。

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