日々妄想 -書籍と家電の個人的記録-

一介のサラリーマンの日々の読書記録と家電レビューの覚え書きです。 文庫本を中心に、時々家電の衝動買い、さらにはへっぽこ登山まで?

2015年06月

年末に特価で購入したTDK Trek Micro A12、2台でTWS機能を使用してステレオで(特にお風呂場で)使用していますが、このA12の2台セット販売品、Trek Twin A20がA12の1台の価格よりも安く売られています…。



2台で使っても良し、1台で使っても良し、これは本当にオトクだと思います。

(Amazon) TDK Trek Twin A20

A12のレビューは下記を参照下さい。価格以上の価値があると思います。
 
ポータブル機の本命かも(レビュー TDK Trek Micro A12)
TWS機能の素晴らしさ(レビュー2 TDK Trek Micro A12)

TDKと言えば、コストパフォーマンスに優れて音質ソコソコなBluetoothスピーカーを連発してくれる良メーカーですが、TDKの新製品(って言っても大分経ってるけど…)が今回紹介するTrekFlex A28です。このA28、TDKらしくギミック満載で相変わらずの魅力的なスピーカーなのでした。それでは詳しく見ていきたいと思います。
本機の特徴は、何と言っても円筒形の形状に、デフューザー(スピーカーの音を拡散させる板)を取り付けた、360°無指向性のステレオスピーカーであるということです。無指向性のスピーカーというと、Sony X1が挙げられ、確かに音の広がりという面では非常に効果的なのですが音の伸びが(特に指向性のある高音部の)抑えられてしまうという欠点が出てきてしまいます。本機ではどのような音作りをしてくれるのでしょうか。

形状等の紹介は置いておいて、早速試聴です。おっ、低音の量感が豊かですねえ。パッと聴くと、低音がよく出ているように感じます。が、実際の所は本当の重低音はあまり出ていません。もう少し高い周波数の低音が前面に出てきている感じで、これが低音豊かに感じさせてくれる味付けなのでしょう。これは新機能の1つで、実際の低音お倍の周波数の音を強調することにより、錯覚で低音が出ているように感じさせるというものらしいです(MaxxBass、原理は良く分からん)。まずまず効果があると思いますが、ウーハーのついた機種には敵わないと思います。TDKで言えばA33には劣り、A26よりは良いかな、といったレベル。

対して中高音は、無指向性の割には頑張っているなあと感じます。A33に近い、決して気持ちが良い伸びがある訳では無いですが不満では無い、といった感じです。音の広がりは非常に良く、リスニングポイントを選びません。その代わりステレオ感は相当低めです。本体を縦置きでも、横置きでもどちらでも使えるのも良いです。どちらかと言うと縦置きのほうが使用感が良いです。

本体形状は、円柱の側面を2面、スパッと切った形状。質感はややプラスチッキーではあるのですがTDKの他機種同等レベルです。大きさは、UE BOOMより一回り大きく、Mega BOOMよりも小さいサイズ。500mlペットボトルよりは少し大きいかな。TDKらしく、防水防塵仕様です。IP65ということで、防水性は他機種より上がってますのでよりアウトドア指向が高いと言えます。さらに耐衝撃性も確保(IK07)。完全なアウトドア仕様ですね。

スイッチ類も例によってラバー仕様。使いやすいですが、メインの電源スイッチが防水カバーの中にあるのも相変わらずです。充電池がニッケル水素電池で使い勝手が良くないのも相変わらずの欠点ですね。連続再生時間が8時間と、こちらもアウトドアには充分。

こうして見てくると、アウトドアを強く指向したBluetoothスピーカーとしてはレベルが高く、欠点が少ないと感じます。直接的なライバルとしては、UE BOOMになるかと思いますが円安効果もあって価格が高く、比較になり辛いかと。本格的なアウトドアスピーカーとしては大本命と言えるでしょう。

ただし、音のレベルで考えれば、TDK A26プラスα相当でしか無いとも言えます。TDKらしい、音に対するコストパフォーマンスの良さというのはあまり感じにくいのも確かです。A28という品番からも言えるかと思いますが、A26のアウトドア仕様、くらいに考えておくと良いかもしれません。

(Amazon) Trek Flex A28

恋するあずさ号 (実業之日本社文庫)
坂井 希久子
実業之日本社
2015-04-04



名前が同じだというだけで新宿駅から夜8時発の特急あずさに飛び乗った介護士の梓。何も無い諏訪湖畔で自殺志願者に間違われ、連れて来られたのは高遠町の民宿。のんびりとした田舎に癒されつつも、東京に戻れば介護の仕事にあまり望まない恋人との結婚話…。東京と高遠を往復するにつれ、梓を救ってくれた陶芸家の桂に心惹かれていくが…。

一言では言い表せない本作ですが、筆者は題材についてよく調べ上げて書いているよなあというのがよく伝わってきます。桜の名所である長野県旧高遠町(現伊那市)の風景や季節毎の空気感、訪問介護という仕事の内容や働いている人、家族の心情。これらの描写が物語へと没頭していく良い脇役となっています。

しかし何と言っても本作最大の見所はこの頼りない、どこか抜けている主人公の梓でしょう。小学生からお婆ちゃんまで自然と友達になってしまう子供っぽさ、ここで?、と登場人物に言わしめる泣き虫ポイントの外れっぷり…。題名の通り、一応はラブストーリーではあるのですが、もうどちらかと言えば梓の抜けっぷりのほうを楽しんでしまうくらいで。

この抜けているという感覚、筆者はポイントにしているようで、良い記述があったので紹介します。"人は誰でも頼りない、抜けている部分があって、だからこそ他人を必要とし、抜けている部分にはまる人が相性が良いということだと思う"。うーむ、深いですね。

しかしいよいよ恋人と婚約か、という日に梓はやらかしてしまいます。その後は桂ともギクシャクし始め、とようやくラブストーリーに復帰、ラストを迎えます。そして文庫本に追記されたというエピローグで、幸せな結末を予感させてくれ、ある意味梓の保護者的感覚で読んでいた私はホッとしたものですw。

いや、しかしこれ読むと田舎に住みたくなっちゃうよね、上手いよねえ、書き方が。えっ、今でも充分田舎に住んでるんだけどww。

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