ここ最近、Bluetoothスピーカーのレビューを更新していませんでしたが、あまり新機種が登場していないということもあり、あまり心に惹かれる機種が無かったためです。スピーカーなんてのはアナログの世界ですから、そう頻繁に技術革新が起こるわけでもなく、ある意味正しい姿なのでしょうが…。

Bluetoothスピーカーの特徴として、音質そこそこ、圧倒的な利便性、手軽さがあると思います。Bluetoothスピーカーの黎明期には、この利便性から爆発的に人気が高まった訳でして。そこからが高音質化、重低音の強化、防水性と機能が向上していったのですが、ここ最近は行き着く所まで来た感が強く、各社従来機種のマイナーチェンジに留めているものが多くなってきています。


と、長い前振りを経て本題です。新機種不在のなか、Sonyより新機種の登場です。品番はSRS-XB3と、分かる人には分かるように、X33相当の重低音強化版なのだな、と容易く想像出来ますw。元々X33でも重低音はかなり強化されていたのですが、そこから更に重低音重視とは一体どんな仕上がりになっているのでしょうか。それでは詳しく見ていきたいと思います。

まずは外観から。基本路線はX33〜X77と同一テイストですが、X33より一回り大きいですね。重量930gは気軽に持ち運び、というレベルでは無いように感じました。また外観の質感についても、X33についてもデザインは上位機種譲りながらやや劣る印象が有りましたが、ツヤ消し処理が施されていないこともありさらにプラスチッキーな印象が高くなっていて、あまり好印象ではありません。でも操作ボタンも大きくて使いやすく、ヘビーデューティーな感があってこれも有りかな、とも思います。

本機はIP5X相当の防水性を持つこともあって、端子類にはパッキンのついたカバーが設けられています。流石にこのクラスとなるとUSB端子による充電は難しいですね、専用のACアダプタが必要です。連続再生時間は、まさかの公称24時間!。実使用上でもかなり良い線行くと思いますし、この辺りは着実な進化が感じられます。勿論USB端子からの給電機能有りです。

スピーカー径は48mmフルレンジ、とX33より大型化。ここは期待が持てます(X33は34mm)。対向式のデュアルパッシブラジエター方式による低音増強はX33と同等ですね。対応コーデックはSBC、AAC、ソニー独自のLDAC。しかしLDAC、音は良いのですがなかなか他社には普及しませんね。まあAACとLDACがあれば取り合えずはこのクラスに求められる音質は確保出来るでしょう。


それでは試聴してみます。うん、重低音!。これが第一印象でした。これは特徴有るというか、個性的で尖った音作りですねえ。特にお腹に響く極低音域が強いというより、耳に低音とはっきり分かる低音域に厚みがある印象です。特に低音のブースト機能であるExtra Bass機能オンにするとやりすぎっ!、と思わず言いたくなるレベルです。

ここまで低音重視ですと、どうも中高音域はイマイチかな、と思ってしまうのですがX33レベル以上の音質は確保されている印象を持ちました。う〜ん、意外に悪くないかも。X33から買い替えるということは無いでしょうが、新しく買うなら今更X33ではなくXB3だな、と感じます。あまりボーカルについては綺麗に聞こえる、といった印象は無く、ノリ良く聴かせる機種です。

競合機としては、BOSEのSoundlinkMiniⅡでしょうか。音の傾向はこのXB3になって更に似てきた感が有りますが、大きさ・機能・価格からあまり競合しないように感じます。やはり価格が高いだけあって、所有する喜びはBOSEのほうが高いように思います。JBL CHARGE2+は価格帯・機能共にバッティングしますね。低音の量感はXB3のほうが上ですが、音のトータルバランスはCHARGE2+に軍配が上がるかなあ。

こうして見てみると、前機種のSRS-X33からは着実に進化していますが、その尖った音作りにおいて好みが分かれる機種であるように思います。重低音重視、ノリ重視であれば非常に相性が良いと言えるでしょう。しかし汎用性を持った機種を選びたいのであれば、JBL ChARGE2+をオススメします。しかし最量販価格帯の機種に良くここまで個性的な音作りをしてきたなあ>Sony...。

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(レビュー)ロングセラーになりそう(Sony SRS-X33)
(レビュー) 理想の1台か!?(JBL CHARGE2)