モノラル一発のBluetoothスピーカーと言えば、高価格ながら機能多彩、低音強めのSony SRS-X1,X11、低価格で防水のTDK Trek Micro A12、中高音クリアなJBL CLIPとある程度定番と言える機種が揃いつつあるわけですが、そんな中評価に苦しむ機種がJBLから出てきましたよ。それが今回レビューするJBL GOです。まあ、このクラスでは機種を乱発するJBLですので驚きは無いのですが。

何故、 JBL CLIPという機種があるのに似たような機種を?とも思うわけですが、触ってみるとなるほど、こいつは日本円で¥4,000以下、US$30以下をターゲットにした、無名メーカー品とガチンコで勝負するための機種ですね。JBL CLIPでは高コストすぎるのでしょう。実際、アメリカでは30ドル以下での販売ですし。そういった視点から見ると、訳の分からないメーカーのものを買うくらいならJBLを、というのも理解出来ます。では詳しく見ていきたいと思います。
デザインは、ついに長方形となりましたね。日常使いでは円形より長方形のほうが圧倒的に使い易いのです。シンプルで好印象なのです。側面はCLIPと同等のラバー仕上げで触り心地は良いのですが、細部を見ていくとプラスチッキーな感も強く、全体の質感は決して高いとは思えません。デザインが良いのに救われている感じですね。

カラーは5色展開ですが、何故か定番のブラックが有りません。近い色としてはグレーですかね。このシンプルな形状でブラックって結構良いと思うんだけど…。

しかしこの前面と(背面にも!)あるJBLのデカいロゴ、何とかならないんですかねww。そんなにアピールしなくても、と個人的には思ってしまうのですが。

仕様的な面を確認していきますと、スピーカーユニットはCLIPと同じ40mmフルレンジです。連続再生時間も同じく5時間ですが、充電時間が2時間から1.5時間に減少していることから充電池の容量は減っているんじゃあないでしょうか。それに併せて最大出力も3.2wから3wに減っていますね。Bluetoothのバージョンは何気にver.4.1。その他、内蔵式のケーブルコードとカラビナが無くなったのがCLIPからの変更点でしょうか。CLIPから不要な機能を取り除いて、微妙にコストダウンを図った感じです。防水機能であるとか、TWSによるステレオスピーカー化といった付加機能はありません。

試聴してみます。パッと聴くと、おお、CLIPに近いなあ、と感じてしまいます。低音は弱め、というか現在の水準では皆無に等しいのですが、その分中高音が引き立つ設定で、中高音重視の私好みです。しかし聴き続けていくと、あれっ、CLIPってもう少し伸びやかというか、クリアな感じがあったような、と感じるようになりました。改めてCLIPの音を聞いてみると、やはりこちらのほうが心地良いです。差は小さいのですが、ちょっと音のクリアさに欠ける感じですかね。

ちょっと気になっていたのが、本体の剛性感があまり良くないなあということです。CLIPは、SonyやTDKの競合機種同等の剛性感があるのですが、このGOはやや劣る感じです。この辺り、スピーカーユニットは同等でも音の品質に差異が生じているのでは、と勝手に邪推してしまいます。

とまあ文句もいろいろ書いてきたのですが、こいつは何と言っても低価格機。登場直後でもJBL CLIPよりも低価格なプライスタグが掲げられているわけですから。もう少し経って、価格がこなれて来れば下手な無名メーカー品を買うよりもよっぽど良い選択になると思います。そう考えると、ややブランドネームに頼っている感もありますがデカデカとロゴを表記するという理由も理解出来るような気がします。

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