チューブ型のデザインが良く、私も未だに初代モデルを愛用しているJBLのBluetoothスピーカー、FLIPシリーズですが、そのクリアな中高音は未だに一線級ですが低音強調のトレンドの中ではやや見劣り感も否めませんでしたが、この度パッシブラジエターを搭載して新たにFLIP3として生まれ変わりました。これが実にバランスの良い、魅力的なモデルに仕上がっているように思います。モバイルバッテリー機能を不要とすれば、Bluetoothスピーカーの1台目として協力に推奨出来る出来栄えです。それでは詳しく見ていきたいと思います。



外観は、伝統のチューブ型デザイン。シンプルながら高品質なのですが、今回はフルモデルチェンジ。従来までのややクールな印象から、やや野暮ったい、良く言えば暖かみのある印象を受けました。基本は最近のJBLデザイン文法に則っているのですが、スピーカーメッシュ部がファブリックで出来ていることが影響しているのでしょうか。新たな試みとして悪くないと思います。少なくともCHARGEシリーズよりもスッキリしていて良いと思います。

JBLのロゴがオレンジ色に変わったため、個人的には本体色ブラックが、ロゴのオレンジとのコントラストが良くお気に入りです。USBケーブルもオレンジ色なのが気合入っていますね。サイズ、重量は従来までのFLIPシリーズ大差ない印象で、今となっては軽量モデルの部類に入ると思います。従来までの付属していたケースは無くなってしまいましたね。

FLIP3最大の特徴であるパッシブラジエターですが、CHARGEシリーズよりは一回り小さい印象です。ロゴが中央にあるものの、剥き出しでドロンコーンが振動する様が眼に見えるのはCHARGEと同様です。また、防滴仕様となったのもポイントが高いです。IPX5相当と、まあ一般的な使用には問題無いのではないでしょうか。操作ボタン類も大きくなって、一目で分かり易くなっており、よりアウトドアを意識した仕様となっています。何気にBluetoothの仕様もVer.4.1とアップデートされていますね。

では試聴してみます。あのクリアな中高音は保たれているのでしょうか。うん、悪くないです。パッシブラジエターにより低音に厚みが出ていますが、CHARGEやSony X33のように低音を強調した感じではなく、あくまで音に厚みを与えるレベルにとどまっています。あまり無理していないからか、ボワーンとした印象が無く、きっちりお腹に響く低音を出しているように感じました。

低音が強調されていないことにより、中高音が引っ込むことなくクリアに耳に届くことにより従来のFLIPシリーズの特徴は受け継がれているようです。とにかく、低音と中高音のバランスが良い、これに尽きます。ライバル機と比較すると、音の傾向が異なりますのであまり比較にならないと思います。オールマイティなのは本機でしょうね。後はお好みの世界です。

いやあ、発売当初ながらFLIPシリーズらしく売価は抑えめ。これが更に価格が下がれば、¥10,000クラスでは無敵でしょう。機能、音質全てにおいて実にバランスが取れた名機となる予感大です。うーん、買い換えたくなってきたww。

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