1万円前後の価格帯におけるBluetoothスピーカーのベストバイと言えば、JBL FLIPシリーズでしょう。程良いサイズに音質も充分、チューブ型のデザインも良好と、初めてBluetoothスピーカー買うならFLIPシリーズ買っておけば間違い無い、そんな機種です。

現行のFLIPシリーズはFLIP4へとモデルチェンジしていますが、歴代のFLIPシリーズの進化を顧みるとそれは低音強化と機能強化の繰り返しだったように思います。まずはチューブ型のデザインとクリアな中高音で当時のBluetoothスピーカーの中では頭一つ飛び出した音質を叩きだしたFLIP、そしてFLIPをベースに低音強化の味付けを与えたFLIP2。

(レビュー 中高音派に JBL FLIP)
(レビュー 正統進化 JBL FLIP2)

しかしBluetoothスピーカーの売りの一つに、”このサイズで驚きの重低音!"ということを重視され始め、どちらかと言えば中高音を売りにしていたFLIPシリーズは劣勢を強いられます。そこで登場したのがチューブの両端にパッシブラジエーターを搭載したFLIP3。防滴機能も付与され、従来のシンプルなデザインからアウトドア志向へと方向性を変えてきた機種でもあります。これにより、いわゆる重低音が売りな機種ほどではありませんが充分な低音を確保しつつも、売りである中高音の伸びをギリギリ残すという実に万人受けの良い機種に仕上がったのでした。

(レビュー 好バランス! JBL FLIP3)



そして現行機種のFLIP4。見た目からFLIP3のマイナーチェンジ版なのかな、と特に気にしていませんでしたが改めて確認してみると音の傾向も結構違う。やはり現時点ではBluetoothスピーカーにこれ上何を望むのだ?と思えるほど良い仕上がりとなっており、やはりFLIPシリーズは鉄板だなあと感じた次第です。それでは詳しく見ていきたいと思います。

まずは仕様面から、FLIP3との変化点を挙げていきます。
・防水性の強化(IPX5→IPX7)
・連続再生時間の延長(10時間→12時間)
・重量増(450g→515g)
・SiriやGoogle Nowといった音声アシスタントへの対応

こうして見ると、基本はFLIP3から大きな変化は無いですね。防水性、連続使用時間もこのクラスでは十分すぎるレベルです。デザインは初代FLIPから続くチューブデザインですが、シリコンラバーとファブリック調のスピーカーメッシュで悪くないと思います。何故か充電ケーブルがオレンジ色なのは?ではありますが、、、。側面のドロンコーンが動く様が確認できるパッシブラジエターも相変わらず健在です。

そんな訳で外観からは殆どFLIP3からの変化を感じませんが、試聴してみます。おおっ、こんなにFLIPシリーズって低音強かったっけ?って思うほど低音強化されています。同じJBLではCHARGE3ほどではありませんが、かなり近いレベルに来ています。一方で競合機種(BOSE Revolve、Sony SRS-XB30)と比較するとそこまで低音を強調していないかな。下品にならないギリギリの所、と個人的に感じました。Sony SRS-XB20に近いかな。

一方でSRS-XB20と比較すると伸びが良いなあと思うのは中音、ボーカル域。FLIPシリーズらしいクリアさは従来機に比較して感じにくくなったかなと感じましたが、はやり中高音の味付けがうまいですね。以前ほど中高音派向け、という感じではなくなりましたが、低音から高音までバランス良く再生する優等生、といったところでしょうか。

こうして見てくると、Bluetoothスピーカーのトレンドである低音強化、アウトドア志向をきっちり強化しており、相変わらず1万円クラスでのベストバイ機種であることは間違い無いように思います。とりあえずBluetoothスピーカーを買いたい、となればとりあえずこれ買っておけば大きな不満は無いでしょう。一方で、FLIPシリーズらしさというか、個性が薄くなってきている感も出てきているかな、と。優等生ではありますが、ちょっと物足りないというか。。次モデルではフルモデルチェンジで、FLIPシリーズらしい個性を感じさせるモデルを期待したいですね。

(Amazon JBL FLIP4)