日々妄想 -書籍と家電の個人的記録-

一介のサラリーマンの日々の読書記録と家電レビューの覚え書きです。 文庫本を中心に、時々家電の衝動買い、さらにはへっぽこ登山まで?

カテゴリ: ポータブルスピーカー

Bluetoothスピーカーの市場拡大に伴って、いわゆる高級スピーカーメーカーもお手軽なBluetoothスピーカー商品を投入しており、本製品もその1つです。英国の老舗オーディオメーカー、ケンブリッジオーディオが投入したBluetoothスピーカー、Yoyo Sです。そのサイズや構成は典型的な高級Bluetoothスピーカーの法則に則ったものであり目新しさはあまり有りませんが、その音作りには感心するものが有ります。それでは詳しく見ていきたいと思います。



ケンブリッジオーディオは1968年英国創業のオーディオメーカーで、比較的低価格で音質が優れた製品を出す印象があります。BluetoothスピーカーについてもあくまでステレオスピーカーであることにこだわったYoyo M、Bluetoothスピーカーの利便性にこだわったYoyo Sの2つをリリースしました。Yoyo SはBose SoundLinkⅢに代表される大型の一体型スピーカーであり、まさにSoundLinkⅢをイメージしてもらえれば良いです。外観は流行りのファブリック調、というよりファブリックを使用しています。英MartonMills製のファブリックを使用とのことで、外観の品質は価格なりのものを有していると思います。色もダークグレー、ライトグレーにブルーと渋い色が揃っており、インテリアになじみやすいと思います。上面は樹脂製になりますが、あまり安っぽさは感じません。電源ケーブル等は全て下面から引き出せるのは背面がスッキリして良いですね。



仕様面で特記するようなものはあまり有りません。USB給電有り、ハンズフリー用マイク内蔵、連続14時間再生と普段使いには困らないと思います。面白いのはジェスチャーコントロールと呼ばれる、本体上面を手で左右にかざすだけで再生一時停止、スキップ等が行えることです。実際に試してみましたが・・・、比較的本体に近いところでジェスチャーを行う必要があるため、これなら本体上面に専用のボタン設けたほうが良くない?と感じてしまいます。まあ付加機能としては面白いですね。

では試聴してみます。スピーカーユニットはフルレンジ×2にパッシブラジエターと標準的です。フルレンジスピーカーについては上位機種のYoyo Mと同様と奢っています。音質は、実にバランスの良い音を出すなあ、と。どちらかと言うと中高音を重視しているように思いますが、基本フラットに近い味付けです。注意深く聞くと低音もそれなりに出ているのですが、変に欲張っていない分中高音の良さが際立っているように感じます。解像感もこのクラスですので十分、これは良い音です。

ライバル機との比較ではまずはBoseでしょうか。これは音作りの方向性が全く異なりますので好みの問題。重低音重視か、全体のバランスを重視するかで決められますね。Sonyの高級機ではどうでしょうか。Sonyはややドンシャリ強め、ケンブリッジオーディオはおとなしめといった感じ。高級機メーカーで言えばB&O、傾向は似ていますがYoyo Sのほうが柔らかい音質というのでしょうか、このクラスになるとメーカー毎の味付けが明確で良いですね。

本機の実売価格は20,000円程度、高級機のメインストリームですね。この音質とメーカーのブランドバリューを考えるとコストパフォーマンスも良く、重低音一辺倒なBluetoothスピーカーの中で比較的フラットな味付けを持つ本機は貴重な存在で、音のレベルも高い。フラットな音作りを好む人にはうってつけの機種だと思います。

(Amazon) ケンブリッジオーディオ Yoyo S
(Amazon) ケンブリッジオーディオ Yoyo M
(Amazon) Bose SoundLinkⅢ

Bluetoothスピーカーのカテゴリーの中で、小型高品質機種というものが挙げられます。通常は小型機であればモノラルスピーカーですが、ステレオスピーカーを搭載しながらなおかつ持ち運びに便利な軽量モデルです。しかしながらスピーカーの音質はある程度サイズにも依存しますので、音質面で言えば良好、とも言い難く価格に見合った満足感は得られにくく。。。そのため価格に見合った高品質な外装を採用し、さらに価格が上昇していく、、、 そんなカテゴリーです。

今回紹介するharman kardon TRAVELERもそんなジャンルに属する1台です。harman kardonで言えばEsquire miniという小型軽量機が有りましたが、そちらの後継、というよりは一回り大きいサイズです。どのような特徴を持っているのでしょうか。それでは詳しく見ていきたいと思います。

(公式サイト) harman kardon TRAVELER



まずは外装から。価格を考えれば当然かもしれませんが、高品質で文句は有りません。基本はアルマイト処理されたアルミボディ、上面は革仕上げでエッジ部はダイヤモンドカット。アウトドア向きではありませんが、出張等でホテルの室内で使う等では何の文句も出ません。底面は全面的にシリコン仕上げですので使用時に滑りにくいのも良いですね。色は3色での展開、ブラックが無難なのでしょうがブルーが意外にカッコ良いです。

大きさ的には、iPhone8 Plus程度のサイズでしょうか。もちろん厚みは異なりますが。超小型機という訳ではないですが、重量も300g程度ですので持ち運びに支障は出ないでしょう。機能面ではまあ不足は無いです。連続再生10時間、USB給電機能(バッテリー容量は2,500mAですのでオマケ的な機能です)、充電端子はmicroUSBなのはちょっと古いかもです。巾着袋型のキャリングケースが付属しているのは親切ですね。



機能面でのトピックはノイズキャンセル機能付きのマイクでしょうか。この種のスピーカーには電話に接続してハンズフリー機能を持たせているものが多いですが、より明瞭に音声を伝えることが出来るということで、電話会議に特化した仕様です。確かに仕事中、スマートフォンをハンズフリーにして複数人で電話会議を良くしますもんね。出先でもコンパクトな電話会議システムが欲しいという需要は少なからずありますからね。まあ昔と比べてスマートフォンのみで完結することも増えましたのでそこまで必要?と個人的には思います。

では試聴してみます。うん、低音は出てないですねw。サイズを考えれば仕方無いことです。でも不思議と満足感があるのは、中高音はキレがあって小気味良いからでしょうか。小さいながらもステレオ音声であるというのも有りそうです。このサイズの割には健闘、良いんじゃあないでしょうか。

Esquire miniと比較すると、低音含め全領域でTRAVELERのほうが良好。重量差を考慮しても、今更Esquire miniは無いかなあと思います。後はBeo Play P2との比較では、低音はBeo Play P2のほうが良く出ています。中高音の差は小さいですが、ステレオ音声で音の広がりを出せるTRAVELERのほうが有利でしょう。Bose Soundlink Microはジャンルが違うので比較対象にならないかなあ。

個人的にはこのジャンル、とにかくコストパフォーマンスが悪くで食指が沸かないのです。その中で本機はサイズ、重量を大きくしたことで音質面を大分改善してきたかなあという印象です。高品質なデザイン、ビジネスにもプライベートにも使用可能で持ち運びも便利、悪くない選択です。何というか、出張の多いビジネスマンなら有りでしょう。私? うーん、後は価格だけかなあ。この音質で15,000円超えはちょっと・・・。

(Amazon) harman kardon TRAVELER
(Amazon) B&O Beoplay P2
(Amazon) harman kardon Esquire mini

(レビュー) デザインだけでノックアウト B&O Beoplay P2
(レビュー) 使う人を選びそう harman kardon Esquire mini

1万円前後の価格帯におけるBluetoothスピーカーのベストバイと言えば、JBL FLIPシリーズでしょう。程良いサイズに音質も充分、チューブ型のデザインも良好と、初めてBluetoothスピーカー買うならFLIPシリーズ買っておけば間違い無い、そんな機種です。

現行のFLIPシリーズはFLIP4へとモデルチェンジしていますが、歴代のFLIPシリーズの進化を顧みるとそれは低音強化と機能強化の繰り返しだったように思います。まずはチューブ型のデザインとクリアな中高音で当時のBluetoothスピーカーの中では頭一つ飛び出した音質を叩きだしたFLIP、そしてFLIPをベースに低音強化の味付けを与えたFLIP2。

(レビュー 中高音派に JBL FLIP)
(レビュー 正統進化 JBL FLIP2)

しかしBluetoothスピーカーの売りの一つに、”このサイズで驚きの重低音!"ということを重視され始め、どちらかと言えば中高音を売りにしていたFLIPシリーズは劣勢を強いられます。そこで登場したのがチューブの両端にパッシブラジエーターを搭載したFLIP3。防滴機能も付与され、従来のシンプルなデザインからアウトドア志向へと方向性を変えてきた機種でもあります。これにより、いわゆる重低音が売りな機種ほどではありませんが充分な低音を確保しつつも、売りである中高音の伸びをギリギリ残すという実に万人受けの良い機種に仕上がったのでした。

(レビュー 好バランス! JBL FLIP3)



そして現行機種のFLIP4。見た目からFLIP3のマイナーチェンジ版なのかな、と特に気にしていませんでしたが改めて確認してみると音の傾向も結構違う。やはり現時点ではBluetoothスピーカーにこれ上何を望むのだ?と思えるほど良い仕上がりとなっており、やはりFLIPシリーズは鉄板だなあと感じた次第です。それでは詳しく見ていきたいと思います。

まずは仕様面から、FLIP3との変化点を挙げていきます。
・防水性の強化(IPX5→IPX7)
・連続再生時間の延長(10時間→12時間)
・重量増(450g→515g)
・SiriやGoogle Nowといった音声アシスタントへの対応

こうして見ると、基本はFLIP3から大きな変化は無いですね。防水性、連続使用時間もこのクラスでは十分すぎるレベルです。デザインは初代FLIPから続くチューブデザインですが、シリコンラバーとファブリック調のスピーカーメッシュで悪くないと思います。何故か充電ケーブルがオレンジ色なのは?ではありますが、、、。側面のドロンコーンが動く様が確認できるパッシブラジエターも相変わらず健在です。

そんな訳で外観からは殆どFLIP3からの変化を感じませんが、試聴してみます。おおっ、こんなにFLIPシリーズって低音強かったっけ?って思うほど低音強化されています。同じJBLではCHARGE3ほどではありませんが、かなり近いレベルに来ています。一方で競合機種(BOSE Revolve、Sony SRS-XB30)と比較するとそこまで低音を強調していないかな。下品にならないギリギリの所、と個人的に感じました。Sony SRS-XB20に近いかな。

一方でSRS-XB20と比較すると伸びが良いなあと思うのは中音、ボーカル域。FLIPシリーズらしいクリアさは従来機に比較して感じにくくなったかなと感じましたが、はやり中高音の味付けがうまいですね。以前ほど中高音派向け、という感じではなくなりましたが、低音から高音までバランス良く再生する優等生、といったところでしょうか。

こうして見てくると、Bluetoothスピーカーのトレンドである低音強化、アウトドア志向をきっちり強化しており、相変わらず1万円クラスでのベストバイ機種であることは間違い無いように思います。とりあえずBluetoothスピーカーを買いたい、となればとりあえずこれ買っておけば大きな不満は無いでしょう。一方で、FLIPシリーズらしさというか、個性が薄くなってきている感も出てきているかな、と。優等生ではありますが、ちょっと物足りないというか。。次モデルではフルモデルチェンジで、FLIPシリーズらしい個性を感じさせるモデルを期待したいですね。

(Amazon JBL FLIP4)




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