2011年03月21日

安かれ北陸よ

29b9cfa2.jpg 早朝から青春18きっぷで北陸道に向けて出発 ―― まず敦賀で下車し、越前国一宮にして北陸道総鎮守の氣比(ケヒ)神宮(写真)にて北陸原発の無事を祈願。原発反対運動もいいのだが、せめて福島以外の施設について当座の無事故無災害を願う気持ちをまずは国民全体で共有したいものである。

 再び鈍行に乗り武生で下車、御誕生寺へ行き住職の板橋興宗禅師と2時間ほど歓談。近著『ありがとうさん』でも「私たちは、文明を利用して生きているというよりも、文明という繭の中で生かされている存在に過ぎないのではないか。」「これからなにを獲得して、なにを捨てるべきか、それを見定めることができるような、知恵と決断力が必要です。」と諭す禅師(海軍兵学校出身)と、昼食そっちのけで今回の大地震および原発事故のわが国文明史における位置づけなどについて大いに語る。

 最終目的地は福井 ―― 柴田神社と福井県護国神社に参拝し、やはり原発の無事と国家安泰を願う。やはり大河ドラマの影響か以前来たときよりも格段に参拝客が増えていた柴田神社の資料館では、「旦那より柴田勝家公が好き」というボランティア案内員の方とすれ違いざま小一時間戦国談義。

 夕方は福井の知人に海の幸をご馳走(感謝☆)になりつつ憂国談義、やはりこちらの刺身は分厚くていい。帰りは福井からの列車が遅延して敦賀で先に終電が出てしまったが、駅員に交渉(途中から他の乗客の皆さんも参加)したところ特急しらさぎに(しらさぎの乗客には申し訳ないことに)そのまま乗れるようになり、なんとか京都着。

 しかし鈍行の終電が出てしまいホームが混乱しているとき、聞こえよがしに「今乗客が殺到してきてまして…」などと駅長室に無線連絡していた車掌はちょっとヒドい。こっちは授業で「民営化されてからJRはサービスがよくなりました」って教えてるのになー。

kunojun at 23:59|PermalinkComments(3)TrackBack(0)キマグレお出かけ | 小旅行

2011年03月20日

第1回兵庫県教育再生協議会研究大会

6dfba8ed.jpg 朝から大阪護國神社にて御奉仕 ――本日はあさなぎ関西支部定例大会 & ジャーナリスト有本香女史の記念講演。

 昼過ぎに少し抜け出し、元町駅近くのラッセホールにて第1回兵庫県教育再生協議会研究大会(写真)で冒頭発表を担当。タイトルは「国史と国体(國體)を捉え直す −国家・歴史に対する傍観者から“当事者”への転換」―― 大ざっぱに言えば子供・若者を日本人として教育する際に歴史や“国のかたち”についてはどう伝えるべきかといった内容。
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○ この度の震災で日本人全般に危機管理・安全保障意識が喚起されたとは思うが、「国家をまもる」ということは学問上「国家の三要素」といわれる〈領域〉〈国民〉〈主権〉に加えて(特に長い歴史をもつ国家においては)〈国体〉(=constitution、国のかたち)をまもることに他ならない。

○ 近代以来の“わが国のかたち”とは、狭義には天皇の御存在そのもの。広義にはそれをまもるための諸制度すなわち[憲君主制 議院内閣制 (日本型)資本主義、そして風潮として付け加えるならば そゞ掬寛容。

○ そうすると我が国の〈国体〉にとって脅威(対抗概念)となるのはまずは(易姓)革命、そして上記 銑い紡弍するものとして'君主独裁 '共和政(首相公選制) '共催主義(統制経済) '排他的な宗教。近現代史上そうしたもの(思想)からわが国をまもる必要があった。

○ そのためには、実際の歴史において〈国体〉の危機をどうやって乗り越えてきたかということを含めしかるべき国家観・歴史観を国民が最低限共有することが必須。日本というものを受け継ぎ、伝え、まもってきたもの/人物に重点を置いてこそ「国史」(公式の歴史)。すなわち国(〈国体〉)をまもるために命がけで戦った先人たちの足跡でもあるが、現在そうして国をまもった(まもろうとした) 方々、そして天皇の御存在は教育の場でどう伝えられているか?
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 日程変更による時間制約のため自分の発表終了後ほどなく中座したが、30名以上の参加者があり懇親会も盛況であったとのこと。

20110320第1回兵庫県教育再生協議会研究大会

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2011年03月19日

国民会館で講演「さぁ選挙に行こう!」

2fef4526.jpg 昼、大阪城(写真)のド真ん前にある国民会館で講演する。タイトルは「さぁ選挙に行こう! −もう少しステキな日本人であるための政治参加」 ―― 主催者のmy日本さんから関西での第1回勉強会として若者たちが今回の統一地方選で選挙にどのように関わったらいいか(法律上やってはいけないことは何か)について扱いたいと相談され、それならばむしろ有権者としてまず選挙に行く大切さをメインに据えてやってみましょうと提案したもの。

 50名近い参加者を前にして、1時間半頂いた講演時間の中で
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○ 代表者を決める(あるいは代表者になる)方法は、選挙以外には古来より輪番/籤引(クジビキ)/世襲/革命などがある。そうした他の手段が歴史上どのように展開されたかを踏まえたうえで、今の「選挙」というシステムの重大な意義を考えるべき。ちなみに、わが国で(皇室が無くなるという意味での)革命が起きたことはない。

○ 日本にとって重大なことを決める際、その時点で日本に生きてる人間(「人民」)だけの意思で決めようとしてはならない。これまでの歴史上国家を構成し守ってきた人たち、そしてこれから日本人として生まれてくる人たち(「国民」)の意思が反映されるようにせねばならない。これがわが国の歴史・文化・伝統を尊重することにつながるし、教育や環境問題についてはこの観点がなければまともな議論にならない。

○ 現在政治は大衆化しているが、一般有権者は通常目先の事象や利害にとらわれた判断をしてしまいやすい。だからこそ選挙という「間接民主制」が基本となっており、国民(住民)投票やデモといった「直接民主」的行動は原則補完手段にすぎない。

○ わが国憲政史上デモによって政策が頓挫し政権が倒れた例は第一次護憲運動(1913、第三次桂太郎内閣)・シーメンス事件(1914、第一次山本権兵衛内閣)・米騒動(1918、寺内正毅内閣)があるくらい。これらは全てメディアも暴動化した数万の民衆の味方となったし、大正デモクラシーというある意味特殊な政治風潮下でのこと。戦後は安保騒動(1960)で全学連による、あの大規模デモ隊による国会突入があっても安保改正という政策は揺るがなかった。デモによって政策・政権が変わってしまわないというのは、健全な国家運営(ひいては国体)にとってむしろ安全弁。
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といったことに触れ最後にわが国の選挙制度や政党政治、そして公職選挙法の基本的なところを述べて締めた。わが国で易姓革命が起こらないことについてフランス革命や戊辰戦争の例を挙げて説明させて頂いたことは意外と新鮮であったようである。

 なお冒頭、震災から退避して来阪中とのことで急遽個人的にお誘いした政治キャスターの佐野美和女史(元 ミス日本/元 八王子市議)に、一般人の政治への関心を高めるためにあえて出馬したご自身の経験も含め10分ほど話をお願いした。講演後、現職地方議員および4月の統一地方選挙立候補予定者6名からもご挨拶。

 受付で置いて頂いた私の共著書もありがたいことに完売、主催者側の好意もあり著者購入価格と売価との差額を震災義捐金として全額寄付。講演会後は近くで参加者ともどもお茶会、主婦の方々のパワーには勇気づけられた。


 夜は別件で、会議を兼ねた会食。

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kunojun at 23:59|PermalinkComments(3)TrackBack(0)講演・演説 | 会議

2011年01月13日

爆弾三勇士

77bbb620.jpg 論文執筆のためPHP研究所で調べもの(thanks to S主任研究員)―― その中で松下電器の社内新聞を超高速で見ていると、面白い記事を発見。

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〈財界朗話〉 関西財界 爆弾三勇士
 六月一日夜、大阪ホテルで帽子界の覇王堀抜義太郎氏の十周年記念祝賀会が開催された。出席者は関西官界財界の名士二百五十名に達する盛会であつたが席上祝賀の辞を述べた財界の重鎮片岡安博士は開口一番、関西財界に於てその不動の新年と力強き経営とスピーデイな発展の点に於て、最近めきめきと売出してきた爆弾三勇士がある一人は本夕の主催者堀抜義太郎氏であり、一人は電気会の新進松下幸之助氏であり、他の一人は重工業の中山悦治氏である、と。
 続いて立上つた下村海南博士も『然り、最近我が関西財界に最も力強く物凄い勢ひで台頭してきた堀抜、松下、中山三氏の
爆弾三勇士説には意義なく賛成するものである』と述べるや満場拍手喝采、此の所、関西財界爆弾三勇士誕生の場面であつた。
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昭和12年6月20日発行『松下電器社内新聞』第34号より(漢字は現代のものに置き換え)

 この「爆弾三勇士」とはもちろん、第一次上海事変(昭和7年)の際に敵陣突破を図り爆死した3兵士(戦死後二階級特進)のことを意識しての表現であろう。が、もし今のわが国においてお祝いの席でこうした表現を使った日にはどうなるか・・・当時の財界人の風流心、もとい英霊顕彰心に拍手を送りたい。

 夜、授業。

kunojun at 23:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)調べもの | 授業

2011年01月01日

肇国(チョウコク)の地に初詣

b0bec6d1.jpg 初詣に橿原神宮へ ―― 愛国的な方でもこの神宮のいわれを意外と知らない、すなわち〈日本〉がどこで始まったかを知らない方が結構多いことに最近驚いている。

 行きの電車の中で隣り合わせた方に話しかけてこられ、彼が将棋の本を読んでいたのでそれをツッコむと有名な少年棋士の祖父に当たる方と判明。また橿原神宮に着いてから待ち合わせの若桜友苑で物思いにふけっていると、どこかでお会いしたような方に遭遇。その拍子に想起した名前を出し尋ねてみるとやはり橿原高校(当時)の将棋部顧問の先生であった(当時私は高校生奈良県代表)。高校時分以来13年ぶりのご縁だが、元日からこうもまとめて将棋ネタを招来してしまうとは将棋を再開してみろというお告げか。

 昼過ぎに地元市議会議員ご夫婦(軍艦瑞鶴会世話人)と合流し歓談、色々な資料も見せて頂く。帰り道に地元の石清水八幡宮へ立ち寄り、にわか雪の降る中『徒然草』第五十二段を頭に思い浮かべつつ下山。

kunojun at 23:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ちょっと特別な日 | キマグレお出かけ

若桜友苑

00a7d021.jpg 橿原神宮の敷地内。真珠湾攻撃以来の武勲艦であった空母瑞鶴や共にエンガノ沖で戦没した駆逐艦、第六〇一航空隊、第十三期海軍甲種飛行予科練習生の慰霊碑がある。

 毎年4月11日に「甲飛第十三期殉國之碑慰霊例祭」が、瑞鶴が沈没(昭和19年)した10月25日には「軍艦瑞鶴戦没者並びに物故者慰霊祭」が行われる。年々減ってはいるが、従軍経験者も参列している。

kunojun at 23:58|PermalinkComments(1)TrackBack(0)みどころ 

菅直人に対する落選運動??

9ae9fed1.jpg 駅から橿原神宮への参道において、露店にまぎれて菅直人に対する落選運動と思しき意思表示が・・・。

 我が国肇国の地は、今の民主党政権に“NO”を突きつけているようである。

kunojun at 23:57|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ふと目についたもの 

2010年08月01日

強気で生きてる人ほど 些細な寂しさでつまずくものよ(中島みゆき)

 30歳の誕生日。30代最初の日、出かけ先で最初にたどり着いた場所は・・・チャリ置き場。

 今後アンケートに答える時とか、39歳の人と同じ □ にチェックを入れる羽目に・・・でもって39歳になった自分はどんな感じであろう。さり気なく過ぎ行く誕生日のはずが、意外に感慨も深く。

 ともあれまずは、両親に感謝!

kunojun at 23:59|PermalinkComments(3)TrackBack(0)ちょっと特別な日 

2009年08月08日

マネー・トラップ

bcb01293.jpg 夕方まで図書館で調べもの、夜は会議+会食。

 渡辺喜美元行政改革担当大臣が新党「みんなの党」結党 ―― 将来政治学の教科書に載る政党系統図には、この名前も出るようになるのか。


 政治家には二種類いる・・・難局に際して国民に覚悟・我慢を求める方と、国民の目の前にエサを吊るす方である(場合によっては政党単位で)。「税金を安くしますよ」というエサをちらつかせて人心をつかみ、良心的な敵対勢力を葬ったのちに独裁化した政治家(政党)が前世紀のドイツに存在したのは歴史的事実である。悪政/苛政の類は、最初は国民の味方たることを標榜するのが定石。それを見抜くのが一般国民に本来求められる良識であろう。

kunojun at 23:59|PermalinkComments(2)TrackBack(0)休日でもキャンパスへ 

2009年08月07日

「参議院議員の被選挙権は30歳以上、つまり私はまだ立候補できません」「えーー!?!?」

c9590676.jpg 朝〜夕仕事、帰宅して原稿執筆。

 皇太子殿下が甲子園開会式御出席のため神戸入り ―― 小学生の頃、高校野球の期間はTVにかじりついて全試合のスコアブックをつけていたことを思い出す。


 人間には二種類いる・・・野球をする人と、観る人である。観る側の人はたとえ野球どころか一切のスポーツのセンスがなくとも、プレイする側の人のエラーを好きなだけなじることができるしそのことでしっぺ返しを喰らうこともない。しかし政治はそうはいかない ―― われわれ国民は選挙で一票の権利をもつとともに、その政治家を選んだ責任をもたねばならないからである。安易な政局批判は、国民自身に確実にはね返ってくる。

kunojun at 23:59|PermalinkComments(1)TrackBack(0)御仕事 
livedoor プロフィール
最近の著書/執筆/記事掲載など


○ 2010/11/20 『時事評論』第681号に「国政に反映されぬ『保守の意思』」掲載

○ 2010/7/23 『総図解 よくわかる日本の近現代史』出版

○ 2010/4/26 『ファンダメンタル政治学』出版

○ 2009/11/24 『総図解 よくわかる世界史』(新人物往来社、共著)出版