July 10, 2008
チベットのお香

音楽も止めて、細かいものあれこれはガラスのキャニスターか籠に放り込み、スペースを作ってみます。
必要なものは全て与えらるし、これからもいいタイミングで来る事を深く理解して、お腹の中に覚えこませます。まだ何か足りてない気がしていたら、それは今じゃない方が宇宙的にはいいからなのではないでしょうか?
私はテレビを見ないのですが、やっぱり仕事に影響があるような場面で困る時があるので、見たほうがいいのかなって思ったりもします。そんな些細な事ですら、どうすることが、自分にとって正しいのかいつも考えます。
取り巻く状況はいつもくるくる変わるし、あまり一度決めた事にこだわらなくてもいいのではないかと、最近は思います。
新しいボスとランチを食べながら、去年の自分が一年後の自分の映像を見たら、この人はいったい誰なんだ?と思うだろうな…。たった一年で登場人物まで変わってしまうのだから、考えだって変わるのです。
顔だって変わるし。免許証を更新しに行って、10年前の免許証とまじまじと見つめて比較しました。歳をとったということが、意外と10年という日数じゃ感じないことに気がつきました。なのに、毎日という単位ではくるくる変わるから、歳の問題よりはるかに顔に影響する事があるはずだなって思います。
太陽の光や、食べ物や、人に言った言葉や、言われた言葉、目に入るものたち。そして顔に対する、こうありたいというビジョン。
こんな取り止めもない思考に対しても、お風呂の支度をする間に漂うチベットの香りは、しっかりと包み込んでくれます。
March 20, 2008
曇りの春

近くにより過ぎない。
ただこれだけだけど、興味がなくて近寄らない、もしくは嫌だから近寄らないのと違って、好きだから近くによらないのは、結構難しい。
桜が咲きそうだとのニュースを聞いて、あれから一年たってしまった、と思った。
結局あまり明るくてハッピーな一年ではなかったけど、そのおかげで大事なものがなんなのかということが、おぼろげながら見えてきた。
春になれば、天使が羽をバサバサしながら降りてくる。
うす曇の空から光のスジが見えた時が、そのサインです。
天使は心配性で、かわいくて、小さくて、しっかり者でもあります。
誰の中にもいるから、見つけたらぎゅっとつかんでみてください。
kupkup at 20:44|Permalink│Comments(0)
January 29, 2008
理想の休暇

ヨガができる感じのよいスタジオが同じビーチ沿いにあるので、午後からはそこで体をのばしたり静かに体の調子を整える。
夜はレストランへ行く時もあるけど、野菜を使った新しいメニューを考えてご飯の用意をする。バラの花びらを使ったジャムなども手作りする。
同じ価値観の数人の友達がいて、彼らと食事を供にしたり夕飯後のお茶に寄ったりする。
そんな休暇が取れれば、普段超忙しくてもバランスが取れると思う。
ここまで書いて、そうだこれは休暇だけではなく、こういう人生が送れれば最高だなと自分が思っていることに気がついた。
kupkup at 22:33|Permalink│Comments(1)
November 24, 2007
保証なんてないけど

こういう話は、言葉の強さと響きにまず痺れてしまって、本当の意味にたどり着くのがかなり困難だと思う。
こうして書きながらも、次から次へと言葉は溢れてきても、どれもピタリとは言い当てられない。
だから、こういう事は会話や文字で表現することではないのかもしれない。
それでも今日、このことを思ったことを残す為に書いてみる。
気がつけば、あなたがこうしてくれないから私は不幸、あなたがこうしてくれれば私も保証してあげる。
といった、利害関係で結ばれようとしてしまっている。
そんな関係は後々寒い思いをしてしまうだろう。
損した気分になっても、恥ずかしい思いをしても、伝わってなくても、私自身が愛の保障である存在になりたい。
天から金色の光が地球にめがけて降り注いでいました。
数年前から冬が好きになりかけているけど、こういう空を時折見せてくれるのも好きなところ。
kupkup at 18:53|Permalink│Comments(0)
November 23, 2007
音楽と香りの神様

この20年ちかくの間で自分の体を通過した好きだと思った音楽が、これまでとまったく関係のないつきあいの中で出会った、わたしとは違う国で生まれ育った人から、最近唐突にもたらせた。
最初に出逢ったころ、彼は私の好きな曲を口ずさんだ。
その曲を歌える人を初めて見たから、その時からどうしても彼のことで頭がいっぱいになってしまった。音楽の力というのは思った以上に恐ろしい。
「どうしてこんなに私の好きな曲を、いろんなジャンルから見つけられたの?」
と尋ねると、ふふふと笑うだけだった。
ただ、最近元気のないわたしを見て
「好きだたった音を通して、昔のことを思い出すことで、自分自身のことをもっと好きになって欲しい」と言った。
人の気持ちを理解することは好きだし、結構得意な方だと自分のことを思っていたけれど、彼のことはまったくといっていいほどわからないし、勘違いばかりしてしまう。
今の心配事は、彼がエタニティの香りをつけているから、いつの日か、この香りを通してしか彼を思い出せないようなことが訪れることだ。
そんな日は永遠にこないよう、香りの神様にお願いする。
もう既に、切ない思いと共にしか感じられなくなってしまった、彼からただようエタニティの香りが薄い日は、ほっとする。