Kupuca式フォトコラム

思いつくこと、思いつくまま。 のんびりのんびり、パチリパチリ。

のんきに更新中。 いつのまにやら宮崎在住。

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キリンジのエイリアンズという曲が好きで、
折に触れ何度もリピートして聞いてきた。

いつだったかアイロンがけをしていたら、ふいにこの曲が流れてきた。
なんだろうとつけっぱなしにしていたテレビに目をやると、流れていたのはコマーシャル。
今テレビでこの曲を聴く機会があるとは思っていなかったので驚いたけれど、
好きなメロディーの持つ引き込む力は強いもので、
コマーシャルが終わるまでの十数秒じっと手を止めて画面を見ていた。

この曲を聞いていると、そこに描かれている2人の日々を構成する街の音の連なりだけでなく、
相反するただひたすらに音のない空間に包まれてしまったようなやり場のなさも感じてしまう。
小さな星の片隅にいる2人、誰の視界にも入ることのない閉塞感、
だからこそのロマンス、流れていく時間。
2人でいることの孤独や、2人でいることの安堵、救い。

たった数分の曲を聞いている間にぼんやりとそんな風なことに思いを馳せて、
そしてまた自分の当たり前の日常が戻ってくる。

それにしてももう随分と昔に発表された曲なのに、今の時代に紛れて聞いても
少しも色あせていない。
音楽の持つ強い吸引力に時々手や足を止められたりしながらも、
またアイロンをかけたりニンジンを買ったりして、私の毎日も流れていく。

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しばらくぶりに書く日記。
記憶から消しようもない出来事がおこったり、
それを乗り越えて進む人たちに逆に励まされたり。
長く生きていても、初めて経験することはたくさんある。当たり前のことだけれど。
驚いたり怖かったり、嬉しかったり恥ずかしかったりしながらの、今日だ。

今年は桜の便りがなかなか聞けなかった。
予定されていたさくら祭りなども数週間の延期を余儀なくされていたりして、
こういうイベントに携わる方たちの苦労が偲ばれる。
こんなことは初めてという地元の声を聞くと一体どうしたことだろうかと気にもなるけれど、
遅まきながらも今年もちゃんと、桜は花を咲かせてくれた。

こちらは残念ながら晴天には恵まれず、美しい盛りと雨や曇り日がかちあうことが多かったので
風の余りない夜に、夜桜を見に出かけてみた。
簡単なお弁当と温かいお茶、おやつも少し。
敷物、ひざかけ、ランタン、久しぶりにカメラと三脚も持って。
平日だったけれど多くの人々がやはり桜を楽しんでいた。
こちらは火器の使用が許可されている場所も多く、
淡い桜色の連なりに、バーベキューの煙がモクモクと重なっていたりもして
それもまた春のこの時期ならではの賑やかさ。

あの日そんな私たちの頭上で、対照的に静かに佇んでいた花は、
風のない夜に包まれてまだしっかりと木々と共にあった。
今頃は緑色の芝生の上をてんてんと白く染めているのだろうか。

日本の各地に住んでいる友人達も、それぞれの場所で見た花の景色を教えてくれた。
あちこちでたくさんの桜がぶわっと咲いて、春がやってきた。
今年もやってきた。

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髪を乾かそうとドライヤーのスイッチを入れたのに、
いつまでたっても冷たい風しか出てこない・・・。
いつもならすぐに赤いHOTマークが点灯して、温風がワサワサと髪を乾かしてくれるのに。
洗い髪が冷たく肩に触れたまま、なんだかひどくやるせない気分。
そろそろ桜の頃とはいうものの、まだ冷える午後11時に。

嘆いていても仕方ないのでストーブの真ん前に座り込んでタオルドライ。
風邪はひきたくないので少しでも熱気を頭にあてようとおかしな体勢でいるうちに
なんだか笑いそうになってくる。もー。

翌日。
念の為に何度もスイッチを入れて確認してみるがやはり温風は出ない。
なくては困るので仕方なくドライヤーを買いに出かけた。
もう昨夜のような寒い思いはしたくない。
この歳になると頭が濡れたままの状態って首も肩も冷えすぎて本当に辛いもの。
電化製品の故障は本当に突然やってくるもので、
あいつらはこちらの油断をついてふいにそういうことを仕掛けてくるのだ。
でも今夜からはまた安心してワサワサ頭を乾かせる。

ということで先にお風呂に入った夫のところへ新しいドライヤーを持って行こうと思っていたら、
洗面所に早くも上がってきてしまった気配が。
「ちょっと来てー!!」
と呼ぶ声に「はーい」と返事をしつつ、その私の耳に届くドライヤーの音。

ドライヤーの音?
今日買ったドライヤーは今まさに、私のこの手にあるのに?

夫によると壊れたはずのドライヤーは、なんとなくスイッチを入れてみると
何事もなかったかのように快調に温風を送り出してきたそうだ。
あれから1週間が経過したけれど、その後もなんの問題もなく旧ドライヤーは温風を出し続け、
急いで買ってきた新しいドライヤーはまだ箱から取り出されてすらいない。

あいつらはこちらのアタフタをヒヒヒと笑うようなことをしれっと仕掛けてくるのだ。

洗面所に入るたび、収納棚の上にどんと鎮座する新しいドライヤーの箱が目に入る。
旧ドライヤーはもう、いつ壊れたっていい。
いやむしろ新しいのを使いたいのだ。
でも、壊れない。
今日も鼻歌でも歌うような調子で機嫌よく温風を吹き出している。
どうしてくれよう。

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昔からてぬぐいが好きではあったけれど、この頃その好きさ加減がなぜか増している。
どうにもこうにもたまらなく好きで、
お店などでズラリと並ぶてぬぐいを眺めているだけで楽しい。
まさにてぬぐい熱再燃といった感じ。
日本らしい繊細で豊かな色合い、心をくすぐるデザインの数々。
ついつい手が伸びて買ってしまうけれど、その1つを選ぶに要する時間の素敵なことといったら。

薄くて邪魔にならないし、よく水分を吸ってくれる。
ジャブジャブ洗うのが気持ち良いし、乾くのも早い。
切りっぱなしの縁をきちんと縫って使う丁寧な方もいると聞くが私はそのまんま。
最初は糸がほつれるけれど、プツプツ切って気にせず使う。
使う程に縁がフワフワとフリンジ風になって行くのもかわいい。
紙を使った工作に没頭する時も、工程においててぬぐいが活躍するシーンがあったりする。
他の布でも差し支えはないが、やはり薄手で柔らかく強いてぬぐいが勝手が良い。
使って洗って乾かすたびに柔らかく布が馴染んでいく。
おまけにその日の気分や季節によってデザインを選んだりできるのだから気分も上がるというものだ。
側にてぬぐいの精でも飛んでいるのかと思うほど、いい点ばかりを羅列してみる。

最近何枚か買い足したのはブルー系のものが多かった。
あー、てぬぐい好きやわぁー。

あんまり言っているので夫の出張土産にもてぬぐいがセレクトされていたりした。
自分の好みだとどうしても似た雰囲気のテイストになるので、
目新しいタイプのものにまたクツクツと嬉しくなるのだ。

日本の宝、てぬぐいなのである。

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あちこちを転々とする暮らしではあるけれど、
どこにいても季節がくればその土地の花が咲いて人々で賑わうのは同じ。
そういう当たり前の繰り返しにひどく安堵する。
今までに暮らした場所で見たそれぞれの花、その時々の、かすむ空や暮れていく色や撫でる風の感触を
ぶわあーーっと思い返しながら見た今年のコスモス。
良い天気で、少し厚手の長袖のシャツが失敗に思える程の暑い1日だった。

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