2016年10月10日

レッグカルベペルテス病(大腿骨頭無菌性壊死症)

レッグカルベペルテス病(大腿骨頭無菌性壊死症)とは、大腿骨(太ももの骨)の骨頭部分が壊死してしまう病気です。
小型犬に多く、3~12ヶ月齢(多くは6~7ヶ月齢) の成長期に発症します。
発症すると痛みにより後ろ足をかばって歩行したり、挙上してしまいます。
進行によっては大腿骨頭が脆くなってしまった結果、二次的に骨折してしまい激しい痛みを起こすことがあります。

今回の患者さんは9ヶ月齢のトイプードルちゃんです。
右の後ろ足をかばっている事を主訴にご来院されました。
身体検査では右後肢を後方に進展した際に股関節周辺に痛みを訴え、その他の関節には異常を認めませんでした。

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 レントゲン検査
 罹患している大腿骨頭が一部虫食い状に写っています
 また太ももの筋肉が細くなっているのが分かります

治療計画としては、保存的治療(痛み止めの薬で様子を見る)や手術(大腿骨頭骨頚切除術や股関節全置換術)が選択肢となります。(※当院では股関節全置換術は対応できません)
今回は痛み止めの薬を使っても症状は強くなる傾向があり、大腿骨頭骨頚切除術で治療を行わせて頂きました。

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 術後のレントゲン

骨頭
 切除した大腿骨頭骨頚
 本来は滑らかな大腿骨頭が壊死して凸凹になっています

術後の経過はとても良好で、抜糸の日には多少の跛行は残るものの元気いっぱい走り回れる状態になり、ご家族も大変喜ばれているご様子でした。

この病気では体重をかける際に痛みが生じ、足をかばい続けてしまう事から(ご家族が気付けない程度に症状が続いていることがあります)、気が付いた時には筋肉量が著しく低下していることがあります。その場合には適切な治療をしても機能回復までにかなりの長期間を要するケースがあるため、早期に治療を行うことが大切になります。
歩行に異常が認められる場合は早めにご相談ください。 


『倉敷いぬとねこの病院』
倉敷市水江1198-6-102
℡086-486-1843 

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