2006年03月26日

遂に我が家にもケーブルTVの波が。なんだか大家の計らいで無料設置になるらしく。BS系がタダで見れるようになるとのこと。いわゆるCS系のチャンネルも結構安く見れるということで、前杉並にいたころも入っていたんですが、今回もとりあえず加入しちゃいました。セールストークに弱い俺。

ついでってんでネットも遂にケーブル導入。ネット代もかなりお徳に。これでADSLとも(NTTとも)オサラバです。月曜に工事が入るんで、ちょっとの間ネット不通になるかも。その間、コメントへのレスが遅れるかもしれませんが、何卒ご了承くださいまし。

ray結構前に観たのに随分後回しになってしまったのですが。seasonのエントリ見て思い出しまして。
本日のエントリは映画「Ray」でございます。

先月タワレコに行った時これが980円で売られておりまして(あと、「さらば青春の光」も)、これはいい機会とばかりに購入。先日の休みにようやく初鑑賞しました。

結論から先に言いますと、「なりきりレイ」ことジェイミー・フォックスの演奏シーンがもうちょっと観たかったかなー?という印象。レイ・チャールズの人間像を追った伝記映画ですから、バランスが難しいところではありますね。

まあそうは言っても。天下のレイ・チャールズの半生。興味深くはありました。
確かにレイの人間性を描いた映画なのは分かりますが、黒人ならでは、スーパースターならではの結構ヘヴィーな描写が多くて。それがちょっと見てて辛かったんですよね。そういったヘヴィーなもろもろを出さずには語れないのも分かります。レイ・チャールズの人生自体が娯楽向きでははないとも思います。

しかし、同じく順風満帆の人生ではなかったボビー・ダーリンの生涯を、あんなにも軽やかに、そしてちょっぴり悲しく描いた「ビヨンド・ザ・シー」に比べ、ちょっと濃かったかな〜と。ラストもなんか?って感じだったし。最後は演奏シーンで華々しく終わって欲しかったな〜。

とは言え見所はいっぱいです。特筆すべきはやっぱり演奏シーン。ナット・キング・コールのフォロワーから脱し、オリジナリティを確立した「アイ・ガット・ア・ウーマン」の録音現場の興奮ぶりや、初めて「ホワッド・アイ・セイ」が演奏された時の逸話を描いたシーンは何度も見たい名シーンです。
他にも、レイがカントリー・ミュージックのアルバムを録音した時のくだりには、グッと来るものがありました。逸話として有名な話だけにね。

あくまでも好みの問題かも知れませんが、レイ・チャールズのCDを聴いた時やライブ映像を観た時のような高揚感があまり感じられなかったのが残念です。
「レイ・チャールズってどんな人?」という問いには、十分答えられる内容ではあると思います。「レイ・チャールズってどんなミュージシャン?」という問いにはこちらを。

ま、結局2時間ちょっとの映画じゃあ彼の音楽の凄さは分からないってぇことなんでしょうなぁ。俺も更に勉強せねば。この映画を観てそう思いました。


kura_mokura_mo at 03:15│コメント(4)トラックバック(0)Movie │

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この記事へのコメント

1. Posted by デフレ親父   2006年03月26日 12:17
CD-RもDVD-Rも年下の友人が私好みをチョイスしてはせっせと焼いては
届けて貰えるという有り難くも情けないオヤジは3/22に54歳になっちまった!

そんな1枚「RAY」も日本封切り前に入手?が、環境整わず未聴のまま…
辛い内容だったら困ってしまうし、今ハリウッド的にあっさりまとめられたら
腹が立つ!古い話で恐縮ですが片岡義男の名著”ぼくはプレスリーが大好き”
(三一書房・71初版)の”ブルース”の項でR・チャールズの出演料ジ゙ャム1缶を
床にこぼし、すくって食べたというエピソードは果たして描かれているのか?
今やブルースとC&Wの融合と賞されるレイの功績だが、白人マーケットへのABCの戦略
だったことの二面性と苦悩は上手く描がかれているのか? 怖くて観られない
 
それにしてもライトな小説を書く前のテデイ片岡はイカしてる。 
2. Posted by kura_mo   2006年03月26日 19:54
>デフレ親父さん
レイ・チャールズのことを詳しく知る方でしたら、この映画はどう感じるのか興味深いです。
結果的にはよくまとまっているとは思いますが、どちらかというと苦悩面に多く時間を割いていると思います。
あまり娯楽性を求めるのも不謹慎なのかもですが、やっぱり音楽あってのレイ・チャールズだと思いますので、俺の感想もわかっていただけますよね?

3. Posted by BYRD   2006年03月29日 00:14
こんばんは。こちらへのコメントが遅れまして申し訳ございませんm(__)m

先日ようやく観た『ビヨンド・ザ・シー』がストーリーそのものと演奏シーンとのバランスがすごく良いことを考えると、この『レイ』は普通に観る映画としては確かに重過ぎるかもしれませんよね。演奏シーンをもうちょっと増やして欲しかったというのは正しく同感です。

それにしてもこういった音楽ものの伝記映画ってやっぱり音楽好きしか観ないのですかね?この『レイ』にしても『ビヨンド・ザ・シー』にしても一般的にあまり盛り上がっていないような気がして。。。なんか寂しいです。

ケーブル導入おめでとうございます!
しばらくエントリされないのは寂しいですが、復帰後のエントリ楽しみにしています(^^)

4. Posted by kura_mo   2006年03月29日 02:56
>BYRDさん
お。「ビヨンド・ザ・シー」もご覧になりましたか。良かったですよねー。
しかし「ビヨンド〜」がボビー・ダーリンの再評価に(日本では)全くと言っていいほどつながっていないことを思うと(映画自体も早々に打ち切りになったそうな)「Ray」はまだもうちょっとましだったのかなーとも思います。ちょうど亡くなって間もないということもあってか、大手CDショップには「ジニアス・ラブ」やベスト盤が山積みされていましたし。
おそらく今公開中の「アイ・ウォーク・ザ・ライン」もしかりなんでしょうな。映画がヒットしなくともその人の音楽が再評価されて欲しいなーとは思います。

ケーブル、あっさり開通しましたが、なんか以前より遅くなった気が。。(^^;

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