2007年10月03日
秋ともなると俺を悩ませるのは、ここ数年悪化の傾向をたどる鼻炎。もうね、涼しくなってきたら即鼻づまり。9月後半になると待ってましたとばかりに始まるから不思議です。春〜夏は全くなんでもないのにね。
クシャミ→だだ流れの鼻水→鼻のかみすぎで鼻血→鼻づまり のエンドレスループ。困ったもんです。ここ1、2年はもうあきらめの境地ではあるんですけどね。。
早くも年末商戦の前哨戦か?と言わんばかりのリリースラッシュ。ジャズばかり買ってるわけにもいかなくなってきました。目のくらむようなラインナップに、過剰な期待をするなというのが無理ってもんです。
本日のエントリはその中でも大本命といいますか、それにしても待たせすぎだぜ!な細野さん新作。Harry Hosono & World Shyness「Flying Saucer 1947」です。
YMOの再結成やらなにやらがあってすっかりオクラ入りしたのかのハラハラしましたが、こうして無事にソロアルバムが届けられたのは喜ばしいこと。このままテクノ回帰しちゃうのかとまじ心配しましたよ。あ、あのなんでしたっけ?HASYMOでしたっけ?は買ってませんよ。ちなみに。
2005年の「歌うハリー」復活から約2年。届けられたソロアルバムは、九段会館での居心地の悪そうなホソノさんからは想像できない、貫禄のうたいっぷり。まるでずっと歌い続けてきたかのような、いぶし銀の輝きです。
「東京シャイネス」から「ワールド・シャイネス」へ。俺が目撃したのは九段会館〜フジロックのみですが、その過渡期といいますか、試行錯誤の過程だったのかも知れません。
「昔の自作曲を歌う、SSWとしての活動」はあくまでお祭り的イベントであったと。フジのMCでもそんな感じのことを嘯いて、古いジャズ〜カントリーナンバーばかりを披露。(俺の)度肝を抜いてくれましたが。その過程はこうして実を結んだ、ということなんですね。納得。
そう考えると、墓堀人(失礼!)鈴木惣一郎氏が参加していないというのもなんとなく察しがつくというもの。現在進行形のホソノさんに口出しするほど、彼も野暮じゃないでしょう。
いまやりたいことをやる、的な気分屋な一面を持ちつつも、実はものすごく熟考型。しかもそんな熟考ぶりを全く感じさせない、爽やかな余裕っぷり。それこそがホソノさんなんですね。それがソロ作ともなればなおさら。
古いヒルビリーも、かつてのレパートリーも(テクノ期多し、なのは意図的なのか)、見事なカントリー・ミュージックとして昇華されています。一聴した感じはハリー&マックにも似た感触でしたが、音響的な部分すらもとっぱらった、ノン・オルタナ感と、何よりも溢れんばかりのユーモア。これがソロアルバムたる所以でしょう。
ライナーでホソノさんも指摘していたように、近年のライ・クーダーのアルバムに非常に近い感じですね。1940年代アメリカ、UFO、自身のルーツ・ミュージックの再考という観点。などなど。聴いた方なら分かるはず。
俺らのような青二才には想像上の世界でしかない時代。それらの風景を、ノスタルジックなだけでない感覚で料理する、現代的ミュージシャンシップ。本当に恐れ入ります。
それにしても客観的に見ると地味なアルバムですねぇ。渋すぎて死にそうだ。笑
こんな素敵なアルバムをメジャーリリースしたスピードスターにも敬意。
この路線、まだまだやりたいみたいだし、ホソノさん、次はモアベターでしょ?なんて更なる期待もしてしまう。罪作りなオジサマです。
クシャミ→だだ流れの鼻水→鼻のかみすぎで鼻血→鼻づまり のエンドレスループ。困ったもんです。ここ1、2年はもうあきらめの境地ではあるんですけどね。。
早くも年末商戦の前哨戦か?と言わんばかりのリリースラッシュ。ジャズばかり買ってるわけにもいかなくなってきました。目のくらむようなラインナップに、過剰な期待をするなというのが無理ってもんです。
本日のエントリはその中でも大本命といいますか、それにしても待たせすぎだぜ!な細野さん新作。Harry Hosono & World Shyness「Flying Saucer 1947」です。
YMOの再結成やらなにやらがあってすっかりオクラ入りしたのかのハラハラしましたが、こうして無事にソロアルバムが届けられたのは喜ばしいこと。このままテクノ回帰しちゃうのかとまじ心配しましたよ。あ、あのなんでしたっけ?HASYMOでしたっけ?は買ってませんよ。ちなみに。
2005年の「歌うハリー」復活から約2年。届けられたソロアルバムは、九段会館での居心地の悪そうなホソノさんからは想像できない、貫禄のうたいっぷり。まるでずっと歌い続けてきたかのような、いぶし銀の輝きです。
「東京シャイネス」から「ワールド・シャイネス」へ。俺が目撃したのは九段会館〜フジロックのみですが、その過渡期といいますか、試行錯誤の過程だったのかも知れません。
「昔の自作曲を歌う、SSWとしての活動」はあくまでお祭り的イベントであったと。フジのMCでもそんな感じのことを嘯いて、古いジャズ〜カントリーナンバーばかりを披露。(俺の)度肝を抜いてくれましたが。その過程はこうして実を結んだ、ということなんですね。納得。
そう考えると、墓堀人(失礼!)鈴木惣一郎氏が参加していないというのもなんとなく察しがつくというもの。現在進行形のホソノさんに口出しするほど、彼も野暮じゃないでしょう。
いまやりたいことをやる、的な気分屋な一面を持ちつつも、実はものすごく熟考型。しかもそんな熟考ぶりを全く感じさせない、爽やかな余裕っぷり。それこそがホソノさんなんですね。それがソロ作ともなればなおさら。
古いヒルビリーも、かつてのレパートリーも(テクノ期多し、なのは意図的なのか)、見事なカントリー・ミュージックとして昇華されています。一聴した感じはハリー&マックにも似た感触でしたが、音響的な部分すらもとっぱらった、ノン・オルタナ感と、何よりも溢れんばかりのユーモア。これがソロアルバムたる所以でしょう。
ライナーでホソノさんも指摘していたように、近年のライ・クーダーのアルバムに非常に近い感じですね。1940年代アメリカ、UFO、自身のルーツ・ミュージックの再考という観点。などなど。聴いた方なら分かるはず。
俺らのような青二才には想像上の世界でしかない時代。それらの風景を、ノスタルジックなだけでない感覚で料理する、現代的ミュージシャンシップ。本当に恐れ入ります。
それにしても客観的に見ると地味なアルバムですねぇ。渋すぎて死にそうだ。笑
こんな素敵なアルバムをメジャーリリースしたスピードスターにも敬意。
この路線、まだまだやりたいみたいだし、ホソノさん、次はモアベターでしょ?なんて更なる期待もしてしまう。罪作りなオジサマです。
トラックバックURL
この記事へのトラックバック
1. ハリー・ホソノ&ザ・ワールド・シャイネス/FLYING SAUCER 1947 [ AFTER THE GOLD RUSH ] 2007年10月04日 00:46
ぼくはこのアルバムを聴きながら、大きくガッツポーズをしたい気分でいっぱいなのだ。
お帰りなさい! 細野さん。
一時は、安易にYMОに日和ってしまうのかとハラハラしたり、イライラしたり。でももう心配無用。細野さんはやってくれた。2005年9月の狭山におけるパフォ...
この記事へのコメント
1. Posted by mintslife 2007年10月03日 17:26
こんにちは。
お久しぶりです。
想像以上、ホント完全にヤラレました。
PVも観ましたが、格好良いですね〜。
お久しぶりです。
想像以上、ホント完全にヤラレました。
PVも観ましたが、格好良いですね〜。
2. Posted by nyarome007 2007年10月04日 00:44
>あ、あのなんでしたっけ?HASYMOでしたっけ?は買ってませんよ
には爆笑。(すみません、細野さん)
私もkura_mo さんと同じくあの路線にまた戻ってしまうのではないかと冷や冷やした口ですから。
仰るとおり、ライ・クーダーにとっても近い世界なんですよね。驚いたことに。
そして、まるでテキサスの乾いた風に吹かれているかのような「SPORTS MEN」にはやられっぱなしなのです。
これ、シングル切ってもいいくらいの出来ですよね。
には爆笑。(すみません、細野さん)
私もkura_mo さんと同じくあの路線にまた戻ってしまうのではないかと冷や冷やした口ですから。
仰るとおり、ライ・クーダーにとっても近い世界なんですよね。驚いたことに。
そして、まるでテキサスの乾いた風に吹かれているかのような「SPORTS MEN」にはやられっぱなしなのです。
これ、シングル切ってもいいくらいの出来ですよね。
3. Posted by kura_mo 2007年10月04日 02:03
>mintslifeさん
こちらこそ、ご無沙汰しております。
PVがあるんですね!チェックせねば。。
>nyarome007さん
爆笑どうもです。笑
ちゃんと聴かないであーだこーだ言うのもなんなんですが。。ただ俺にはあまり必要ない音なのかも、ですね。
ライ・クーダーにも是非聴いてもらいたいですね。共演も夢じゃないかも?
こちらこそ、ご無沙汰しております。
PVがあるんですね!チェックせねば。。
>nyarome007さん
爆笑どうもです。笑
ちゃんと聴かないであーだこーだ言うのもなんなんですが。。ただ俺にはあまり必要ない音なのかも、ですね。
ライ・クーダーにも是非聴いてもらいたいですね。共演も夢じゃないかも?