2008年10月07日

行って来ました朝霧。
今年も文句なく楽しく過ごせた2日間でした。年々激化をたどるチケット争奪戦はいかがなものかと思いますが、出演者関係なくチケットが入手困難になるという状況は、経験した人なら誰でも分かるであろう、「理想の音楽フェス」に限りなく近いという事実に裏づけされた、信頼度の表れなんだと思います。
実際今年は俺も正直知らない出演者ばかりだったのですが、フタを明けてみれば例年と変わらず楽しむことができました。結局誰が出ようとあの環境であれば充分楽しめるんですよね。恐るべし朝霧。あ、天気は結構重要ですけど。今年も大いに恵まれましたからね。何組かはCD買ってみようかなという気にさせてくれましたし、収穫も多いフェスでした。
ベストアクトは思い入れの勝利という感のG.Loveですね。非常にフェス向きのアッパーな選曲で、文句なしです。1stの曲はやっぱり嬉しい。

Heartache Boulevard EP朝霧も終わると本格的に秋。静か目のルーツ寄りの音楽が恋しくなってきます。
本日のエントリはEilen Jewell「Heartache Boulevard」です。

イーリン・ジュエルと読むこの女性シンガーは、俺が以前から気になっていた人で、カントリー系アメリカン・ルーツ・ミュージックをチェックしている方であれば既にご存知かと思われます。
セカンドアルバム「Letters From Sinners & Strangers」が、雑誌等で絶賛され、注目を浴びているシンガー・ソング・ライターである彼女ですが、今作はそのセカンドアルバムとファーストアルバム「Boundary County」からの2曲に、カヴァー曲3曲を追加したEPということで、値段も手頃だったので購入してみました。

実はこのEPを買う際に新宿赤黒さんでファーストとセカンドを試聴させてもらったのですが、一発で気に入ってしまい、2枚ともその場で買いたい衝動に駆られたのですが、あいにく手持ちが少なかったこともあり、泣く泣くこのEPを購入したという経緯がありまして。今日のところはこの5曲でガマン、なのです。ちなみにこちらのEPはサイト通販&ディスクユニオンのみで入手可だそうです。

ぱっと聴きはギリアン・ウェルチ(新作まだ?)に近いかな、という印象で、それが俺の琴線に触れた要因だったのですが、このEPに収められた彼女のルーツとも言える楽曲(ビリー・ホリデイの「Fine & Mellow」、ブルーズ・スタンダードの「Nobody’s Business」、フラット&スクラッグスの「I’m Head Over Heels In Love」)や、タイトルトラックを聴くにつれ、どちらかというと資質はノラ・ジョーンズやマデリン・ペルーに近いのかな、と思う瞬間もあり。ライブを見るとかなりカントリー寄りみたいですね。
つまり、アメリカン・ルーツ系の女性シンガーの俺の好みの要素を凝縮したような人なのです。キライな訳がない。ルックスもキュートだし(笑)

キュートなルックスに比例するかのように、カラッとした溌剌なサウンドで、上記の先輩達が持っていた「憂い」的な部分はあまり感じられないのですが、そこが逆に重くならずに気軽に楽しめる感を出していていいですね。リピートしまくりです。
バックには腕利きのミュージシャン達が揃っているようで(オッサン率高し)、このキュートな新人を全力でバックアップしています。確かに新人らしからぬサウンドで、ドスが効いてますもんね。オッサン(俺含む)は美人には弱いですかね〜。
最近はそのバックメンバー達を含むグループ「THE SACRED SHAKERS」名義でもアルバムをリリースしたばかりということで、そちらも要チェキですね。

イーリン・ジュエル。この秋イチオシのルーツ系シンガーになりそうです。

kura_mokura_mo at 02:22│コメント(0)トラックバック(0)FOLK | Country

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