2009年01月14日

冷えますねぇ。
昨日は友達とホルモンを食ったりして、風邪もほぼ完治状態。薬は飲んでますけど。
土曜日には寒風吹き荒れる中チャリで飲みに出かけたのですがもうそろそろチャリでの遠出は危険ですね。。さてこれからはどうやって出かけたものか。

去年のCD再発市場のトレンドと言えば認める認めざるに関わらずSHM-CDということになるのでしょうか。猫も杓子も所謂高品質CDとやらを乱発する有様。ブルースペックって何?
紙ジャケには比較的寛大だった俺ですら半ば呆れ気味です。でもまあそういうことなんでしょう。手を変え品を変え同じものの再発を繰り返すレコード会社。過去の遺産の食い潰しと言ったら言い過ぎかも知れませんが。
それでもまだ紙ジャケには愛情が感じられたんですけどねー。最近は紙でもSHMってやつが多くて、高くて買えたもんじゃありません。貧乏人は中古でも買ってろってことなんでしょう。はい。そうします。

jump本日のエントリは丁度去年の今頃愛でていたヴァン・ダイク・パークスの紙ジャケ「ジャンプ」です。
世間的には「ジャンプ」と言えばヴァン・ヘイレンかも知れませんが、俺にはこっちです(両方84年ワーナー作という点に注目されたし)

無理矢理な帯が微笑ましい(ステッカー部が半分隠れちゃってます)てことはこれは当時(84年)日本盤の発売がなかったってことなんでしょうか?それとも帯なし?

ヴァン・ダイクは2007年の年末に5作品が紙化されまして、俺は正月に一気に買いなおししたのですが、今思えばこれと、次の「東京ローズ」は紙じゃなくても良かったかな。。?なんて思っております。いやでもおかげで愛着度倍増したけど。
前述したように帯も無理矢理だし、そもそも70年代後半くらいからのものの紙ジャケって紙質がショボイ。ペラッペラでね。これもオリジナルに準じた格好なんでしょうけど。
だからこのヴァン・ダイクのも最初の2枚はガッチリした厚紙仕様なんですが、その他のものはペラい感じで。
まあそんなペラい紙ジャケであってもあの頃はありがたがっていたんだなぁと思うと、自分の熱の冷めやすさに嫌気がさしたりもしますが。

だからといって本作はじめヴァン・ダイクが残した名作にミソがつくわけでもなく、こうして聴き返してみても、ノンリマスターとは思えないほどに素晴らしいダイナミックなサウンドに圧倒されます。まあ「元」が良いんで当たり前なんですけどね。

「ジャンプ」は98年に出たライブ盤の1曲目がそのタイトル曲だったということもあって、その頃に慌てて買った覚えがあります。
アメリカ南部の民話「ブレア・ラビットの物語」を元にして作ったアルバムとのことですが、そんなのは聴いてるうちにどうでも良くなってきて。
初期の数枚で展開されたコンセプチュアルな音世界からやや外れ、所謂ヴァン・ダイクの音世界のイメージを分かりやすく構築しているようにも感じられ、それ以来彼のアルバムの中でも最も良く聴き返す1枚となりました。

未だに自分の中での位置づけが定まらない永遠の問題作「ソング・サイクル」、壮大なテーマにやや気後れしてしまう「ディスカヴァー・アメリカ」等に比べて、幾分カジュアルで聴きやすい作品。俺はそう思います。
そしてこの世界観及びサウンドは後のブライアン・ウィルソンとの共演盤「オレンジ・クレイト・アート」へと結実するのです。うん、いいまとめ(笑)

ヴァン・ダイクといえば最初の2枚で片付けられてしまいがちですが、むしろその後のアルバムの方が興味深い部分多いんですよね。これの前の「ヤンキー・リーパー」とかもホントいいアルバムですよねー。「東京ローズ」に関してはノーコメントですが(でも面白いアルバムですよ!)

1曲目を聴くといつも何かが始まるようなドキドキ感を感じてしまう、そんな素敵な1枚。こんなにも愛らしくマッドなアルバム、そうそうありません。

kura_mokura_mo at 03:00│コメント(10)トラックバック(0)ROCK 00'S | MONDO

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この記事へのコメント

1. Posted by BYRD   2009年01月15日 00:39
kura_moさん、こんばんは。

ヴァン・ダイクが紙で出ていたとはこのエントリを拝見するまで全く知りませんで、完全にチェック不足でした。(^^;

それと自分も昨年あたりから登場してる高音質CDはお高いので買い直したりはしてないですね。ほんとここまでくるとキリがないといいますか。。紙ジャケになってからも3回以上出し直してるのもありますからね。(^^;
2. Posted by kura_mo   2009年01月15日 01:56
>BYRDさん
なんか2007年の年末にひっそり出てたみたいっす。俺はローウェル・ジョージの紙買った時に発見しました。

しかしあのSHMなんたらとやらのブームにはいかんせん乗り切れませんね。。なんたって高い!
中古なら確実に1000円以下で手に入るようなものを出してるってのもあるんですけどね。。
紙ジャケに散々踊らされていたのかも?と自分自身を見つめなおすきっかけにもなりましたけど。
3. Posted by スワン   2009年01月18日 23:59
5 本年もよろしくお願い致します。
「夜のスウィンガー」に引き続き「紙といつまでも」ってタイトルに反応して記事を読んだら大好きな「ジャンプ!」。一番多く聴いたヴァンダイクのレコードは間違いなくコレです。
紙は持ってませんが、アナログ盤とプラCDで持ってます。ジャケのウサギさんの向きがレコードとCDとで違うのですが、この紙はどうなのでしょうか??
音楽と関係ないのですが、気になって仕方がありません。
4. Posted by chitlin   2009年01月19日 00:46
最初の2枚だけで済ませてるchitlinです。
こちらのエントリのおかげで目から鱗が。
スワンさんのコメントにも動かされます。

どうせなら紙ジャケットCDを探してみますっ。
5. Posted by kura_mo   2009年01月19日 00:58
>スワンさん
今年もよろしくお願いします(^^)
タイトルは毎回苦労してるんでそこに反応してくださるのが実は一番うれしかったり。
ウサギの向きですか!知らなかった。紙盤はごらんの通り向かって左向きですね。これはアナログに準じてると思います。
最初のCDは適当なトリミングがされたのでしょうか?確かにウサギもでかかったような気がします。
6. Posted by kura_mo   2009年01月19日 01:00
>chitlinさん
ヴァン・ダイク好きはみんな3枚目以降がイイ!って言うと思います。なんていうか名盤っていう肩書きがない分彼の本質が良く分かるような気が。

単にオタク気質なだけなのかもしれませんがね。。
でも一聴の価値はありすぎですよ!
7. Posted by スワン   2009年02月03日 03:05
転勤先の大阪から実家のある千葉に引っ越してきました。
さっそくこれのアナログをチェックしたところ、kura_moさんがアップしている写真とアナログはウサギの向きが一緒でした。
プラCDだけが逆向きですね。アナログの紙質は本当にペラペラでした。
オリジナルに準じていますね。(^^)

ちなみに「ふられてBANZAI」はマッチの曲の中でも5本の指に入る好きな曲です。(一番好きなのは「ホレたぜ乾杯」)
8. Posted by kura_mo   2009年02月04日 02:11
>スワンさん
関東御帰還、おかえりなさいませ。
そして早速の報告ありがとうございます。やっぱ紙ジャケって再現度高いんだなぁ。。

俺は一番好きなのは「ギンギラギンにさりげなく」ですかね。やっぱ(笑)

是非都内にお越しの際にはご一報ください。ご一緒に一杯どうですか?
9. Posted by Backstreets   2009年02月07日 19:05
私は発売当時に輸入盤のLPを買ったので、国内盤のアナログは発売されなかったのかもしれません。
アメリカ南部の童話集『アンクル・リーマス』をモチーフにし、ディズニーの音楽を連想させるようなサウンドにもかかわらず、アメリカでは相変わらず売れずにオランダでベスト・セラーになったと聞きます。全3作同様、素晴らしい出来映えなのに惜しいことです。
10. Posted by kura_mo   2009年02月10日 00:56
>Backstreetsさん
帯がないってことは日本盤が出なかったってことなんでしょうね。紙ジャケにムリヤリ帯つけることないのに(笑)
ヴァン・ダイクのアルバムってどれくらい売れてるんでしょうね?なんか調べるのも怖い気が(^^;

でもこういう作品を堂々とリリースしつづけたバーバンク/ワーナーは本当に素晴らしいレコード会社だったんだなと思います。

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