2010年02月01日
雨は夜更け過ぎに雪へと変わりました。流石に寒いです。暖房の温度をアップ。
今日も昼ごろから職場等で「今晩雪だって?」だけで会話が成り立つくらいの話題で。都会の人間にとって雪は何かちょっとしたイベントみたいなもんなんでしょうな。俺もちょっと気にはなってましたけど。
ただ雪見酒と洒落こむには時間が遅すぎたようで。。
エンケン箱を買ったのがきっかけになったのか、日本づいてきております。週末もツタヤで借りまくり。主に昔よく聴いてたやつですけど。
本日は、ようやくのエントリ。浅川マキ「こんな風に過ぎて行くのなら」です。
先日の訃報以来、ちゃんと聴かなきゃって気持ちが急激に高まってきていたのですが、ようやく作品を入手することができました。
なんか、ミュージシャンの方が亡くなると急にCDが売れたり注目されたりするじゃないですか。あれ、ちょっとイヤだなぁって取り上げられ方も多いですよね。で、それに便乗してCD買っちゃうような行為はちょっと躊躇してたんですけど、今回ばかりは「しまった」と思いましたね。もっと早く聴いておくべきだったと。
実はマキさんの歌を聴いたのはもう数年前で。知人から貰ったCD−Rで初期の曲を十数曲ですが、それで初めてちゃんと聴いて衝撃を受けまして。ただ彼女のCDはちょっと高価だったこともあって(Darknessシリーズね)なかなか手が出せなかったんですよ。そのうちちゃんと聴こう、とは思っていて、良く飲みに行くバーでも去年ピットインでライブをやってた頃、「1回は観たいですね」みたいな話で盛り上がりつつファーストを聴いたりとか云々。
言い訳はもうよそう。
こんな素敵なアルバムに、茶化した文章も似合わない。
ここに収められた10曲は、96年のセッションで録音されたもの。今は入手困難という話でしたが、ユニオンで定価で買うことが出来ました。
バックの演奏はかなりロック色の強いもので、俺が知っているマキさんのサウンドではありませんでしたが、彼女について俺が知っていたことなんて、所詮その程度のものだったんだということなんでしょう。
どの訃報記事を読んでも「昭和」「新宿」「アングラ」のキーワードばかり。確かに活動自体はアングラだったかも知れませんが、常に自身の音楽に対して真摯な姿勢を持ち続けた人だったんだということが、今作を聴いて少し分かったようにも感じました。ほとんど、全くと言っていいほど語られることのない作品である今作ですらも、これだけのクオリティとパワーを持っているのですから、改めて驚きました。
90年代に世間を賑わせた数多くの「本格派女性シンガー」の何人が今作以上の作品を作りえていたか疑問です。それくらい、生き生きとした、かっこいい歌がここには納められています。昭和のイメージなんてアホらしくなるくらい。
世評だけが物の価値を決めるわけじゃない。それが音楽なら尚更。
何がカッコイイかなんて、人に教わるだけじゃダメだろう。
マキさんはこのアルバムの中で俺にそう歌っているようにも聴こえました。
少しばかり 時が経てば 誰もがあたしのことなど忘れるだろう
遠い所で呼んでいるような そんな気さえするのだが
また ひとつ星が消えていく
「別れ」詩:浅川マキ
改めてマキさんのご冥福をお祈りします。
今日も昼ごろから職場等で「今晩雪だって?」だけで会話が成り立つくらいの話題で。都会の人間にとって雪は何かちょっとしたイベントみたいなもんなんでしょうな。俺もちょっと気にはなってましたけど。
ただ雪見酒と洒落こむには時間が遅すぎたようで。。
エンケン箱を買ったのがきっかけになったのか、日本づいてきております。週末もツタヤで借りまくり。主に昔よく聴いてたやつですけど。
本日は、ようやくのエントリ。浅川マキ「こんな風に過ぎて行くのなら」です。
先日の訃報以来、ちゃんと聴かなきゃって気持ちが急激に高まってきていたのですが、ようやく作品を入手することができました。
なんか、ミュージシャンの方が亡くなると急にCDが売れたり注目されたりするじゃないですか。あれ、ちょっとイヤだなぁって取り上げられ方も多いですよね。で、それに便乗してCD買っちゃうような行為はちょっと躊躇してたんですけど、今回ばかりは「しまった」と思いましたね。もっと早く聴いておくべきだったと。
実はマキさんの歌を聴いたのはもう数年前で。知人から貰ったCD−Rで初期の曲を十数曲ですが、それで初めてちゃんと聴いて衝撃を受けまして。ただ彼女のCDはちょっと高価だったこともあって(Darknessシリーズね)なかなか手が出せなかったんですよ。そのうちちゃんと聴こう、とは思っていて、良く飲みに行くバーでも去年ピットインでライブをやってた頃、「1回は観たいですね」みたいな話で盛り上がりつつファーストを聴いたりとか云々。
言い訳はもうよそう。
こんな素敵なアルバムに、茶化した文章も似合わない。
ここに収められた10曲は、96年のセッションで録音されたもの。今は入手困難という話でしたが、ユニオンで定価で買うことが出来ました。
バックの演奏はかなりロック色の強いもので、俺が知っているマキさんのサウンドではありませんでしたが、彼女について俺が知っていたことなんて、所詮その程度のものだったんだということなんでしょう。
どの訃報記事を読んでも「昭和」「新宿」「アングラ」のキーワードばかり。確かに活動自体はアングラだったかも知れませんが、常に自身の音楽に対して真摯な姿勢を持ち続けた人だったんだということが、今作を聴いて少し分かったようにも感じました。ほとんど、全くと言っていいほど語られることのない作品である今作ですらも、これだけのクオリティとパワーを持っているのですから、改めて驚きました。
90年代に世間を賑わせた数多くの「本格派女性シンガー」の何人が今作以上の作品を作りえていたか疑問です。それくらい、生き生きとした、かっこいい歌がここには納められています。昭和のイメージなんてアホらしくなるくらい。
世評だけが物の価値を決めるわけじゃない。それが音楽なら尚更。
何がカッコイイかなんて、人に教わるだけじゃダメだろう。
マキさんはこのアルバムの中で俺にそう歌っているようにも聴こえました。
少しばかり 時が経てば 誰もがあたしのことなど忘れるだろう
遠い所で呼んでいるような そんな気さえするのだが
また ひとつ星が消えていく
「別れ」詩:浅川マキ
改めてマキさんのご冥福をお祈りします。