2010年02月08日
週末は友人と居酒屋でジブリ論を繰り広げてみたり(ポニョ後)、友達んちで唐揚をご馳走になったり、初めて知人数人を俺の行きつけのランチバイキングに誘ってみたり、初めて東京都庁の展望台に登ってみたりと、風邪気味にも関わらず遊びまわった結果、見事に風邪がぶりかえしました。今日の昼間はちょっとツラかった。。しかし俺にはエスタックイブがある(笑)
今夜も早く寝ます。。
浅川マキさんから始まった俺内和モノ熱、まだまだ続いております。先日はテレビで高田渡さんを紹介する番組なんぞを観まして、久しぶりにフォーク再燃。アナログを引っ張り出して聴いたりツタヤでそれ系を借りたりと、今や気分はすっかり昭和な感じです。
そんな中、この方も先日のテレビ番組で感銘を受けた一人。本日のエントリは岡林信康「うつし絵」です。
いい意味で期待を裏切る、過去は振り返らないという姿勢は正しくアーティストと言えるものであると思うし、そんな意味でもここ最近の岡林さんの活動には興味深いものがあります。
最近はCDの再発もあったりして精力的に公の場に登場している岡林氏ですが、俺の中のイメージと言えばやはり伝説的なフォークシンガー、孤高のアーティストとしての彼であり、テレビで見るそのリラックスした姿には正直驚きました。まあもういい年だからってのもあるでしょうけど。。
今作は75年作。岡林さんが「演歌」に取り組んだ異色の1枚です。
岡林さんの全ての作品を網羅しているわけではないので、俺が異色というのも変な話なんですが、まあ最初聴いた時はあまりのド演歌っぷりにビックリしましたね。
何度も手放そうと思った1枚なんですが、何故か妙にしっくりくる感触がありまして。それは俺が幼少の頃に親や祖母から聴かされた、あの世界なんですよね。
うちの実家で聴く音楽と言えば、昔から演歌と相場が決まっていました。当時まだ親も若かったと思うんですが、所謂歌謡ポップスは全くと言っていいほど聴いた記憶がありませんね、俺が小学生になって自主的に歌謡番組を観るようになるまでは。
俺はそんな田舎臭い雰囲気が大嫌いで、一生演歌だけは好きになれないと思っていました。今でも別段興味はありませんが。
しかし刷り込みって大きいもんですね。たま〜にテレビでやる「懐かしの演歌特集」みたいなの見てもほとんどの曲知ってますもん。
今作に感じた、妙に懐かしい感じというのも、そういう俺の体質からなのかも知れません。
ただそこは岡林さん、ただの演歌とはちょいと違うテイストも含めつつ。特に歌詞が話題になることが多い「橋〜実録・仁義なき寄合い」は完全に彼の世界です。
まああと歌い方ですかね。基本的に演歌のようなこぶしを効かせるような歌い方ではないので、曲によっては演歌には聴こえないです。
元々「山谷ブルース」とかだって、歌メロはド演歌的な世界だと思いますし、歌謡〜演歌的なセンスは元々彼が持っていたものだったのかも知れませんね。それぐらい自然な感じ。まあ、ディランで言えば「ナッシュヴィル・スカイライン」的位置づけなんでしょうね。ディランの中のカントリー、みたいな。
さらっと聴いてしまうと全部同じ曲に聴こえるのが難点ですが(アレンジも一緒だしね)、やはり美空ひばりさんが取り上げた2曲「月の夜汽車」「風の流れに」が突出しているようには感じます。俺は初期の岡林さんを彷彿させる「春の裾」が好きですね。
最近作は前述した美空ひばりさんの楽曲を歌ったもののようで、今俺が一番気になる新譜です。もちろん、ここからの2曲も入っています。
岡林信康。まだまだ俺には大きすぎる存在です。
今夜も早く寝ます。。
浅川マキさんから始まった俺内和モノ熱、まだまだ続いております。先日はテレビで高田渡さんを紹介する番組なんぞを観まして、久しぶりにフォーク再燃。アナログを引っ張り出して聴いたりツタヤでそれ系を借りたりと、今や気分はすっかり昭和な感じです。
そんな中、この方も先日のテレビ番組で感銘を受けた一人。本日のエントリは岡林信康「うつし絵」です。
いい意味で期待を裏切る、過去は振り返らないという姿勢は正しくアーティストと言えるものであると思うし、そんな意味でもここ最近の岡林さんの活動には興味深いものがあります。
最近はCDの再発もあったりして精力的に公の場に登場している岡林氏ですが、俺の中のイメージと言えばやはり伝説的なフォークシンガー、孤高のアーティストとしての彼であり、テレビで見るそのリラックスした姿には正直驚きました。まあもういい年だからってのもあるでしょうけど。。
今作は75年作。岡林さんが「演歌」に取り組んだ異色の1枚です。
岡林さんの全ての作品を網羅しているわけではないので、俺が異色というのも変な話なんですが、まあ最初聴いた時はあまりのド演歌っぷりにビックリしましたね。
何度も手放そうと思った1枚なんですが、何故か妙にしっくりくる感触がありまして。それは俺が幼少の頃に親や祖母から聴かされた、あの世界なんですよね。
うちの実家で聴く音楽と言えば、昔から演歌と相場が決まっていました。当時まだ親も若かったと思うんですが、所謂歌謡ポップスは全くと言っていいほど聴いた記憶がありませんね、俺が小学生になって自主的に歌謡番組を観るようになるまでは。
俺はそんな田舎臭い雰囲気が大嫌いで、一生演歌だけは好きになれないと思っていました。今でも別段興味はありませんが。
しかし刷り込みって大きいもんですね。たま〜にテレビでやる「懐かしの演歌特集」みたいなの見てもほとんどの曲知ってますもん。
今作に感じた、妙に懐かしい感じというのも、そういう俺の体質からなのかも知れません。
ただそこは岡林さん、ただの演歌とはちょいと違うテイストも含めつつ。特に歌詞が話題になることが多い「橋〜実録・仁義なき寄合い」は完全に彼の世界です。
まああと歌い方ですかね。基本的に演歌のようなこぶしを効かせるような歌い方ではないので、曲によっては演歌には聴こえないです。
元々「山谷ブルース」とかだって、歌メロはド演歌的な世界だと思いますし、歌謡〜演歌的なセンスは元々彼が持っていたものだったのかも知れませんね。それぐらい自然な感じ。まあ、ディランで言えば「ナッシュヴィル・スカイライン」的位置づけなんでしょうね。ディランの中のカントリー、みたいな。
さらっと聴いてしまうと全部同じ曲に聴こえるのが難点ですが(アレンジも一緒だしね)、やはり美空ひばりさんが取り上げた2曲「月の夜汽車」「風の流れに」が突出しているようには感じます。俺は初期の岡林さんを彷彿させる「春の裾」が好きですね。
最近作は前述した美空ひばりさんの楽曲を歌ったもののようで、今俺が一番気になる新譜です。もちろん、ここからの2曲も入っています。
岡林信康。まだまだ俺には大きすぎる存在です。