2010年02月09日

ここん所の寒さのせいか、Twitter等でも風邪っぴきな方が多いようで(俺含む)
しかし今日は20℃を超える生暖かさ。これでは体がついていけませんなあ。

ちょっとの変化でも、聴く音楽に変化が現れるものなんで、やっぱ気温、気候って重要だなあと思います。

My Father's Faceそんな今日は春の香りも感じさせるほんのり暖かい作品をエントリ。Leo Kottke「My Father's Face」です。
母親の顔を忘れてしまったと歌ったのはかの遠藤ミチロウ氏ですが(笑)父親の顔というタイトルでこんな心温まる作品。レオ・コッケのお父さんはきっと素晴らしい人なんでしょうね。俺の親父はこういう音のイメージのじゃないなあ。

レオ・コッケは数年前、Phisnのベーシストであるマイク・ゴードンとの共演作でロックファンの間にも名前を知られるようになった感のある、アメリカン・ミュージック界でも指折りのギター名手です。俺は学生時代ルーツミュージックマニアだった後輩(サイトウ!)から教わったんですけどね。

その頃もっぱら聴いていたのは70年代の作品で、12弦ギターをまるで3人がいっぺんに弾いているかのような凄いテクニックでバキバキに弾きまくるものだったのですが、
今作はそれからしばらくして中古で買った、89年のアルバムです。500円くらいだったか、凄い安かったんです。
プロデュースは今や大御所であるTボーン・バネット。ここでは70年代の諸作とはうって変わって、非常に穏やかなフォーク路線の曲が中心。後にアメリカーナという名前で呼ばれることになる、楽器のエコー感を生かした、空間を感じさせるサウンドが展開されています。1曲目なんてまるでヴァン・ダイク・パークスみたいだ!

90年代後半のビル・フリーゼルもそうなんですが、この時期アメリカの音楽から距離を置いていたライ・クーダーが鳴らすべきだった、鳴らしてほしかった音、みたいな雰囲気のサウンドを持っているような、そんなアルバムにも感じます。まあ俺の私論ですがね。実際ライがこのテのサウンドに走っていたら今のような評価はなかったと思いますしね。ただあの頃キューバの音楽と言われても。。みたいな所があった人も多かったんでは?

レオ・コッケのギターテクニックを堪能したい向きにはあまりオススメできませんが、彼の意外に親しみやすいソングライティングの妙味と、渋さの中にも優しさを感じさせるビターな歌声を楽しめる好アルバムと思います。アマゾンでも激安なんでリラックスしたい方は是非。なんせどんだけアルバム出してるかも分かんないような人ですからね。。

kura_mokura_mo at 22:40│コメント(0)トラックバック(0)ROCK 80'S | FOLK

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