2010年04月01日

最近日に日に酒への依存率が高くなっているような気が。
っていうほど飲んだくれてるわけでもないんですが。なんか夜バイト終わって夜遅く帰ってくると缶ビールの1本くらい飲まなきゃ寝れませんわな。て感じでちょっとずつ増えてしまっていまして。
バイトのない日も友人を誘っちゃあ飲んで帰るという日が増えてきて。今日もちょっと飲んできちゃいました。

酒を飲むのは週末だけ、というストイックな生活を送っていたのがすげー昔に思えてきてしまいます。うーん。でも飲みたくなっちゃうんですよね、何故か。最近はレコ代を削ってまで飲む始末。やっぱストレスなのか知らん。結果イイ気分にはなるんですけどね。。

Twitterからの流れで、夕べからジャズを集中的に聴いています。なんかきっかけがあると熱がぶり返しますね。

Here's Lee Morgan本日のエントリはLee Morgan「Here's Lee Morgan」です。
リー・モーガン!初エントリかしら。大好きなトランペッターの一人です。
名前からしてかっこいいですしね。風貌もスマートでイケてるんですよ。厚い唇もセクシィ。

モーガンといえばやはりブルーノート黄金期の作品群の印象が強いですが、忘れてはいけないのがこの1枚。
時期的にはジャズ・メッセンジャーズ在籍時(来日1年前)、BN盤「キャンディ」と「リー・ウェイ」の間。60年2月、ヴィージェイ録音盤です。レーベルのせいもあって影に隠れがちな1枚ですが、内容は最高のハードバップ盤です。

初期BN時代のモーガンは自作曲が少なく、どちらかというとあるコンセプトにそったアルバム作りに特徴があった(というよりもBNが彼に対してとったコンセプトなんでしょうけど)のですが、ここでは半数の3曲を作曲。より自由に自分の音楽をプレイしているような空気が感じられて実に躍動感があるんですよね。ちょっとB級感もあるけどリラックス感が伝わってくるというか。
だもんで聴いてて楽しいんですよね。もちろんBN諸作も素晴らしいんですが、聴きやすいのはこっちかな、と。音も一体感があっていいんですよ。全部の楽器の音が均等に聴こえるというか。

ジャズ・メッセンジャーズ流れのファンキーな「Terrible “T”」からアルバムはスタート。最初のちょっと荒いけど力強いトランペットソロからつかみはOK。聴く気になりますね、この展開。
3曲目のスタンダード「I'm A Fool To Want You」がこれまた絶品で。「キャンディ」でのバラードプレイのいい所がこの1曲に集約されているような名演で、ベタではありますが、この分かりやすさこそがバラードの良さなんじゃないかと俺は思います。テーマメロディの入りからもうメロメロにさせてくれます。
そして4曲目、ウェイン・ショーター作「Running Brook」。ハードバップの流儀に乗ってはいるものの、このテーマメロディの新鮮な響きはショーターならでは。ショーターをメッセンジャーズに引き込んだのはモーガンだということですが、やはり天才同士通じ合う部分があったんでしょうなあ。
アルバムラストの自作「Bess」もアップテンポながらキュートなメロディのかわいらしい響きの曲で、軽やかに締めくくり。この曲はちょっとマイルスぽいかな。ミュートだからってだけじゃないと思います。

更に今作はサイドメンバーもバッチリで。tsのクリフ・ジョーダンこそ平凡な感じもしますが、Baポール・チェンバース、pウィントン・ケリーといったマイルスグループの要的な存在だった2人のプレイは言わずもがな。そのせいでマイルスぽく聴こえる部分もあるんでしょうね。前述したようにバッキング中のケリーのピアノもよく聴こえるんで、改めてこの人のピアノの良さも伝わります。マイルス盤では音絞られてましたからね(笑)
そしてDrはもちろんアート・ブレイキー。ブレイキー以外のメッセンジャーズのメンバーをあえて使わなかった所にソロ作たりえる所以があるのかも知れませんが、ブレイキーには流石に叩いてもらいたいでしょうね。ただしソロは少なめです(笑)

そんなわけで、このヴィージェイ盤は、BNやプレスティッジといった大御所レーベルでなくとも名盤は出来うるんだという事を俺に気付かせてくれた1枚でもあるのです。やっぱオタクは知識から入りますからね。いけませんなあ。

神々しさはなくても、親しみの持てる好盤。オススメです。

kura_mokura_mo at 22:57│コメント(0)トラックバック(0)JAZZ │

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