2010年06月19日

先日朝の通勤電車内の中吊り広告にて「早くもTwitter恐怖症」みたいな見出しが。あれはSPA!か何かだったと思いますが、一瞬ドキッとしましたね。
確かに俺も一時フォロワーが増えてきた時、返信はどこまですればいいのか、挨拶もどこまですればいいのかとか真剣に悩んだりしましたからね。
まああくまでも垂れ流しなコミュニケーションツールですので、気づいたときや気になったときだけコミュニケーションすればいいんですが、そうは言ってもマジメな方(俺含むw)は深刻にとってしまうでしょうね。俺も改めて自分に言い聞かせたり。

i stand aloneさて本日のエントリはアル・クーパー。先日TLでちょっと盛り上がったもんで、最近寝る前とかよく聴いています。
その中から「I Stand Alone」をチョイス。

アル・クーパーって未だ本国ではベスト盤しか出てないんですよね?あと一連のスーパーセッション系。過小評価も甚だしいですな。
ここ日本では92年の初CD化以降定期的に再発されていて、今でも入手可能。いや実に素晴らしい。中古もたくさんあるけどw

さて本作。俺が一番最初に買ったアルのCDです。理由は渋谷陽一氏がお勧めしてたからw
最初に聴いた時はなんかごちゃごちゃしたアルバムだな、という印象。落ち着いて聴けないみたいな。なもんで、その後はフリーソウルで出会う「Naked Songs」あたりの時期のソウルぽいやつばかりで、このあたりはそんなに聴かなくなっちゃって。

しかしながら一通り彼のアルバムを聴いてみて思ったのは、このソロデビュー作に彼のこの時代にやりたかった音楽の全てが詰まっていたという事なのです。それゆえの散漫さといいますか(笑)、まあやりたいことが溢れていた、実にイマジネイティヴな時期だったんでしょうね。
その後ソウルぽい路線に的を絞っていくのは、ニューソウルあたりの時代の流れに沿った所もあるんでしょうけどね。

ちょっと不気味な笑い声からオーケストラによるOvertuneでアルバムはスタートし、ソウル、ビートルズ、サイケ、サウンドコラージュ、カントリーなど、次々に多様な要素の音楽が展開されるという、まさに詰め込み過ぎで過剰な作品。それでいてしつこさをあまり感じないのは彼のヘタウマで憎めない朗々とした歌声に拠る所なのか知らん。

かのヴァン・ダイク・パークス「ソング・サイクル」が時代を超えた名盤珍盤として現在では高く評価されているのを見ると、今作の不遇っぷりが分かるというもの。是非同列で聴いてみてはいかがでしょう?
本日の記事タイトルにもした楽曲(ピチカートVとの関連性を想起されたし)なんて今聴いても面白い、最高にモンドでサイケな1曲だと思いますね。
まあ、アルがあのアルバムを参考にしたかどうかは別として。。

kura_mokura_mo at 11:48│コメント(3)トラックバック(0)ROCK 60'S | MONDO

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この記事へのコメント

1. Posted by デフレおじさん   2010年06月20日 04:41
>アル・クーパーって未だ本国ではベスト盤しか出てないんですよね?
>あと一連のスーパーセッション系。過小評価も甚だしいですな。

へぇ、そうなんだ
日記で「ブラスロック」の不幸を書いたばかりで、結局CBSの悪口でしたが
BS&Tについて1stが☆☆☆☆☆だという辛口デイブマーシュの評論に舌を巻きましたよ
RollingRecordGuideBookの的確な評論、アメリカのロックジャーナリズムに脱帽だったのになぁ
マーケットはバカなまんまなのか? VDパークスのことは知りませんでしたよ
個人的にはA・クーパー教授はやりたいことが多すぎてとっちらかって散漫な印象しか残らない…
本作も万華鏡アルバムだと総括しちゃってます。それでも許すファンの心がいたい



2. Posted by スワン   2010年06月23日 08:38
5 アル・クーパーのアルバムで一番好きなのコレです。ポップスのカタログみたいなアルバムですね。
B面の銃撃戦のSEのあとに始まるマイナーキーの曲が最高に哀愁があると思います。他の曲ももちろん素敵なんですけど。
3. Posted by kura_mo   2010年06月24日 20:10
>デフレおじさん
散漫と取るかバラエティに富むと取るかは聴き方次第だと思います。似かよった曲が多ければバランスの良いアルバムなのか?とかね。
B.S&Tの1stより今作が好きなのはやっぱりこのいびつさ加減にアル・クーパーというミュージシャンの本質を垣間見れるからではないかと思います。

まあ聴き方色々、評価も人の数だけあるべきだと俺は思います。


>スワンさん
おお、やっぱりそうですか。そうなんですよね。この「色々やっちゃいました感」が凄く面白いというか。69年という時代もあるんでしょうね、ちょっとマッドな感じもたまらなくイイです。
それでいて1曲1曲のクオリティが高いのが何と言っても肝なんですけどね〜^^

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