Dance

2010年07月01日

毎日あちぃっすね。
おかげでビール(発泡酒)の消費量が増えて困ります。梅雨時ってこんなに暑かったでしたっけ?
さてフジロックのタイムテーブルが発表されましたが。こうなってくるともう目前感がすごいです。あれこれ観る順番なんか考えてニヤニヤしっぱなしという方、多いんじゃないでしょうか。
まあ個人的には3日目以外は割とユル目な感じに観れるかな、と。その代わり3日目は鬼ですが。マッシヴとベルセバとナルヨシが被ってるってどうゆう事よ??

さてそんな3日目、実は密かに楽しみにしているバンドが最後の最後に登場するのです。
Scissor Sisters本日はそんな楽しみなバンド、シザー・シスターズの1stアルバムをエントリします。
実は今日出たばっかの3rdを買ってきた所なんですが、まだじっくり聴いていないもので。それは後ほど。

確か何年か前来てましたよね?しかもレッチリとだだ被りのホワイトトリとかで。さすがにそれは観れないでしょ。
まあそん時は実はそんなに彼らの事を知らなくって。なんかこのファーストが2004年にUKで一番売れたアルバムだったとか、その当時MTVとかで「I Don't Feel Like Dancin'」のPVが流れまくってて、なんか変なバンドだなくらいの印象だったんですよね。所謂ヒットチャート系グループじゃねえの?みたいなね。

で、先日もお世話になった新中野TarozさんでパーティDJをやる事になった時、あの曲が頭をかすめまして。ネタとしてブックオフにてセカンド「Ta-Dah」を仕入れてみたと。
最初はネタという事もあってほとんど聴かなかったんですが、アルバムを聴いてみると、これが実に良くって。
なんつうんですか、グラム/モダン・ポップあたりのドギツイUKポップの系譜から、エルトン・ジョン(笑)、ジョージ・マイケル(笑笑)、ディスコ、80sポップ、ビートルズまでを総括したかのような幅広いポップネス(造語)にすっかりときめきダンシンですよw

シリアスなロックファンには目糞くらいのイメージでしか見られていないかもしれませんが、今これほどまでにキャッチーでポップ(死語)な楽曲を書けるバンドってそういないでしょう。
しかもサウンドもちょい下世話さもありますが、総じてよく練られた、ロック系譜のもの。派手さ軽薄さよりもむしろ成熟した味わいを感じます。クイーン経由で90sパワーポップの頂点を極めた、ジェリーフィッシュにも近い音楽性と思います。

このファーストもそうですが、全体的にはイケイケな楽曲ばかりでなく、幾分暗さを感じるものも多く含まれていますし、それらが全部口ずさめるようなメロディを持っているのですから聴いていて嫌な感じはしませんな。
ドギツさもセカンドに比べやや薄味ですし、俺はこっちの方がよく聴きますね。
個人的にはDJでもよくかける、エルトン・ジョンmeetsレニー・クラヴィッツな「Take You Mama」がダントツに好きですね。この曲はホントイイ曲だと思います。PVはダッサいけどw
「エッジ・オブ・セブンティーン」を思わせるイントロからちょいフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド(笑)な展開へとなだれ込む素敵80sなナンバー「Comfortably Numb」も実に素敵なナンバー。
その後にしっとりとベタベタなバラード「Mary」を入れるあたりも流儀って感じで最高です。この曲はちょっと10cc「I'm Not In Love」あたりも感じます。

PVのイメージのドギツさとは一味違う、本格的なUK系譜のポップス、意外と職人肌なのか知らん。でもこの人達、USの方々なんですよね。そこも面白い。あ、ちなみに俺はゲイカルチャーとか全然興味ないっすからねw

ライブはドカーンと盛り上げてくれそうで、楽しみです。最終日体力を温存して臨みたいと思います。

kura_mokura_mo at 22:06│コメント(0)トラックバック(0)

2009年07月22日

フジロック直前!つか明日の晩には出発ですんでフジ前最終エントリですね。
レポ今年も書こうかな。

と。冷静を装ってはみたももの。なんつうんですかこのムズムズ感。
楽しみな気持ちがもちろん大なんですが、さっきまで荷造り最終チェックしてたんですけどな〜んかまだ何かを忘れてる感。これ毎年なんですよ。で、結局たいして忘れものはなかったりするんですけど、これ結局いらなかったな〜ってもんが割とあったり。薬はどこまで持っていけば安心なのか?とかね。
まあ毎年この3日間の為に働いてるといっても過言じゃないですからね〜。いい年こいてって思われるかも知れませんけど、それが音楽の力ってもんでしょう。

あと今年は結局来るの?来ないの?ってはっきりしない友人が数名いまして。
最終日だけ来て月曜に帰る予定みたいなんですけど。も〜なんていうんですか、じれったい(笑) 
まあそういう友達をからかうのも楽しいんですけどね。昨日も4時間くらい飲んじゃいました。

Melody A.Mそして当然ながら今日のエントリもフジモノです。最終日、今の俺的にはウィーザーよりこっち。ロイクソップ「Melody A.M」です。

ロイクソップも何回かフジには来てるとは思いましたが、まだ観れてないんですよね。DJセットとか深夜とかだったような。
で、今年は最終日ホワイトトリに昇格。ちょいキャパ的にどうかなとも思いますが、俺としては凄く嬉しい。

こないだ出た「Junior」のエントリ時にも書いたんですが、俺はこの1stが大好き。
セカンドも悪くなかったけど路線が変わっちゃった感があったのと当時あまりエレクトロ系聴いてなかったのとで思い入れはあまりなくって。でもこのファーストはやっぱり別格ですねー。久々に聴きましたけどやっぱり最高です。
今となっては最近のミーハー路線も大好きで、フェスで聴くなら尚更って所もあるんですが、このひんやりとした北欧の情景を想起させるクールなサウンドはこの時期の彼らならではです。

最近の作品にも共通して言えることですが、どこか歌謡的とも言える情緒あるメロディってやっぱ北欧ならではなんでしょうか?(北欧メタルとかもそんな感じありますよね)
ダンス・ミュージックなのにちょっぴり哀愁。うつむきながら踊れ!みたいな(笑)

アッパーなダンスミュージックで我を忘れて踊り狂うのももちろん楽しいですが(今年は大トリがベースメント・ジャックス!!)、クールダウンしながらもしっかり踊れる、そんなロイクソップのサウンドに今年は最終日を預けてみたいと思います。
でもやっぱ必殺の「Poor Leno」ではちょっと泣いちゃうんだろうな。やるよね?やってくれるよね?


それでは、行って参ります!

kura_mokura_mo at 21:04│コメント(4)トラックバック(0)

2009年02月12日

先日購入した90s以降のR&Bガイドブックによってまたもや病気が発症。もうかたっぱしから聴きたくなっちゃって仕方がない。
幸いなことにこの辺は今底値と言ってもいいくらいの値段で叩き売りされているケースが多く、その欲求もかなりの率でかなえられそうなのです。

という訳で、なけなしの貯蓄を握り締め(病気です)、新宿界隈のブックオフ攻めに行って参りました。新宿御苑〜大久保〜小滝橋通り〜レコファンとめぐりまして。ほぼ500円以下でかなり大量に購入してまいりました。やはりアル所にはアルものです。
この辺(90sR&B)は近いうち再評価来るとにらんでいるんですが、今はホント安いですね。DJネタとしても使えるし、まあいい買い物だったと思うしかない(笑)

finallyその中から1枚エントリ。ブラックストリート「Finally」です。

なんと!今週末にはリユニオン来日公演が迫っているらしい。観には行けないんで、せめてその日のDJでは記念になんかかけたいと思いますが。

ブラックストリートです。はい。懐かしいですね。テディ・ライリーです。そういえば最近名前聴かないなと思ったら今結構な借金王らしい。それで日本ツアーか。。なんか悲しい気もしますね。。

まあ懐かしいと言ってもこのサードは99年ですから比較的最近ですよね(笑)
今回初めて通して聴きましたが、意外と地味。。でした。

やっぱテディ・ライリーと言えば、高校時代にマイケル・ジャクソン「デンジャラス」を聴いた世代(こっちはちゃんと聴きました)ですので、その時の印象が今でも一番強いですね。そこで名前を知って、ガイとかを後追いで聴いたっつー感じです。

ブラックストリートは主に90年代にライリーが活動の中心としていたグループで、全米1位とかかなりヒットしたみたいで、こうして叩き売りの憂き目を見てしまっている訳です。

俺としてはこの中のシングル「Take Me There」がジャクソン5「I Want You Back」ネタってことで前から欲しかったのです。久しぶりに聴きましたがやっぱアガりますね。

その他としてはジャクソンズ(!)「Can You Feel It」ネタの「Can You Feel Me」、ジャネット参加「Girlfriend/Boyfriend」辺りが聴きモノです。
マイケル・ジャクソンをプロデュースしたという強気(笑)からか、ネタ含めすっかりジャクソンファミリーって感じの展開が微笑ましくもあります。そんな所も好きなんですけどね。

しかしこのアルバム、今巷に溢れるR&B系となんら変わらない音ですね。それがライリーの先見性だったのか、それとも限界だったのか。
大物プロデューサーにありがちな、自分の作り上げた音の「模倣」に勝てなかったといいますか、時代の音として取り残されてしまうというか。今作にはなんかティンバランドみたいな音の曲もあったりで。これはマネじゃないよね?
最近のベイビーフェイスみたいに諦めの境地に至るのもそれはそれで清い気もしますが、「デンジャラス」世代としましてはもうちょっとイケイケでがんばってほしいなぁとも思う所であります。ドサ周りじゃあね。。

あとこの人、作曲家としてもホント素晴らしいんですよね。リズム系プロデューサーとして語られがちですが、バラードも極上品多々。その辺はファーストに顕著ですが、今作でも「I'm A Rush」とかベタで素敵です。

それにしてもブラックストリートってメンバーの個性薄いなぁ。ガイ(というかアーロン・ホール)が強力だったからかも知れませんが。どう考えてもテディ・ライリーとその他って感じだしなぁ(失礼) その辺もグループの限界だったのかな、と。

そういえばティンバランドもマドンナの去年作で復活したし、今度はライリーさんに頼んでくれたら面白いのになぁ。なんてね。。

kura_mokura_mo at 03:40│コメント(3)トラックバック(0)

2009年02月06日

Amazonのマーケットプライスってありますよね。所謂中古。あれね〜結構気をつけた方がいいですよ。いやね、今日大分待たされた挙句届いたのがCCCDだったりしたもんで。
注文画面にそんなこと一切書いてもなかったし、[Enhanced]の表記もあったからこれは大丈夫だろうと(CDの構造上EnhancedでCCCDはないはず)
甘かったですね。どうりで安いはずだわ。
もちろん即クレームメール出しましたけど。なんか海外からの発送ものらしいんで返品とかしてもらえるのか知らん。
以前も[Remaster]の表記ありでノンリマスターの旧盤が届いたりしたこともあったなぁ。。やっぱネットでの中古買いはリスクありますね。

bpa帰り道のipodはしんみり優男系SSWに癒されっぱなしのオイラですが、行きのipodでは目下こちらがヘビロテ(←死語)中。

本日のエントリはThe BPA「I Think We're Gonna Need A Bigger Boat」です。
まだ出たばっかのホヤホヤの新譜を買うなんて珍しいことなんですが、これはちょっと聴く前からかなり期待していた1枚なんで。
そうです。耳の早いリスナーの方ならもうチェック済かと思いますが、かのノーマン・クックの新プロジェクトなんです。これ。

ノーマン・クックと言えば泣く子も黙るファット・ボーイ・スリム。まあ俺はファットボーイ自体はそんなに好きなわけじゃないんですが、やっぱビーツ・インターナショナルの頃から彼を聴いてきた身としましては無視できないですね、彼の存在って。

ビーツ・インターナショナル〜フリーク・パワーの頃のノーマンは大好きで、ダンス・ミュージックに興味のなかった俺ですらかなり愛聴していました。クラッシュをネタに使ったりとロックぽかったのも良かったですね。ビーツもフリークパワーも売っちゃってかなり後悔してます。
ファットボーイも1stは買ったんですが、ブレイクして流行りっぽくなっちゃってからは敬遠していまして。最近ようやくベスト盤を買いました(最高!)タローズDJで大活躍しています。

全盛期のファットボーイをようやく認められてきた俺にとってノーマン再始動のニュースは嬉しい知らせでした。しかもロキノン誌に載ったプロモ写真は全裸!イギー・ポップやデヴィッド・バーンがゲスト参加!ってことでこれはなんか面白そうだと。
しかもそのデヴィッド・バーン曲のプロモがまた最高で、こんなん観ちゃったら買うしかないでしょ。

さて肝心の内容ですが、ファーストの頃のファットボーイに近いかな?という印象も。適度な気の抜けっぷりが心地いいアルバムになっていると思います。アゲ過ぎず、シリアスすぎず。
ボーカルが曲によって変わるというスタイルも、過去にノーマンが手がけてきたリミックスワーク集を聴いているようで(4曲目とかコーナーショップかと思った!)、バラエティに富んでいます。
全盛期のファットボーイファンには物足りないかも知れませんが、俺には丁度いい塩梅。ボーカルも入ってるし、聴きやすいですね。

そしてキモなのが、人選&選曲。イギー・ポップの歌うモノクローム・セット!これだけでも買いですね、俺のような人間には(実際は「Heros」サントラ概発らしいけど)つかモノクローム・セット再評価されませんねぇ。フランツとかモロなのにね。
更にニック・ロウ「So It Goes」のエレピ&ハンドクラップ(音)のゴキゲンなソウルフルカヴァー!泣ける!やっぱノーマン、目の付け所が違います。

前述したように、曲によってはボーカリストの色が強力すぎて(イギーとバーンくらいですが)リミックスみたいに聴こえないこともないですが、ほとんどが無名(俺が知らないだけですが)の人達ですので、ノーマン主導のプロジェクトという印象は崩されていません。
特にT-11「Superman」〜T-12「Superlover」の流れは今作の聴き所のひとつだと思います。じんわり感動って感じで。にこやかに泣ける。

つまるところ非の打ち所のないアルバムってことです。構成も飽きないし、踊れるし、泣けるし。最高です。やっぱ俺の読みは正しかった(笑)

これ、売れんのかなぁ。。地味っちゃあ地味ですからね。まあ心配しなくともノーマン・クックの名前でいくらでも稼げるってことなんでしょう。このアルバムは本当に好きなことをやってる感じがして俺は凄くいいなぁと思いました。

kura_mokura_mo at 02:47│コメント(2)トラックバック(0)