2009年01月

2009年01月31日

にんななんな

komoriuta《大作曲家の子守歌》
・ショパン:子守歌 変ニ長調作品57
・ブラームス:子守歌 作品49-4
・シューマン:小さな子守歌 作品124-6 
・シューベルト:子守歌 作品90-2
・フォーレ:子守歌 ニ長調作品16
・ヴォルフ:夏の子守歌
・メンデルスゾーン:子守歌 作品67-6
・シューベルト:子守歌 作品105
・シューマン:眠りの歌 作品121-16
・ヴォルフ:冬の子守歌 
・ラヴェル:ガブリエル・フォーレの名による子守歌
・リヒャルト・シュトラウス:子守唄 作品41-1
・グリーグ:子守歌 ト長調 作品38-1
・モンサルパーシェ:黒人の子守歌
・ストラヴィンスキー:「火の鳥」より 子守唄
・ファリャ:子守歌
・ドビュッシー:象の子守歌
・ベルク:眠れ、眠れ、ただ眠れ 作品2-1
・シマノフスキ:アイタホ・エニアの子守歌 作品52

ジャンヌ・マリー・ピマ(ソプラノ)
マッシミリアーノ・ダメリーニ(ピアノ)
ゲオルク・メンヒ(ヴァイオリン)

1987年【FREQUENZ/CBL 1】

中古CD屋で巡り合った渡りに船的なディスク。演奏者名もレーベル名も初めて目にしますが、これが今の私には重宝しています。

果たして子守唄がひとつの音楽ジャンルとして成り立っているのがどうかについてはさっぱりわからないのですが、こうして同趣旨の曲を続けるとそれぞれの個性の違いがはっきりと聴き取れるのが面白いですね。なかでも秀逸だったはラヴェルの「ガブリエル・フォーレの名による子守歌」。GABURIELFAUREになぞった音名で作られたメロディ、ということで聴こえてくるは「♪ちょうちょ、ちょうちょ、菜の葉にとまれ」に似た旋律。ヴァイオリンとピアノによるこの曲の演奏を聴き、心を安らかにしています。

ヴォルフの歌曲って意外にいいなあ、などという発見もありましたが、ベルクの曲が「眠れ、眠れ、ただ眠れ」というタイトルに相反して、全く眠れそうにないようなおどろおどろしい曲調なのが笑えました。ていうか、これはそもそも子守歌ではないでしょうw

しかしまあ、赤ちゃんというのは泣きやまないものですね。オムツを変えたばかりでも、母乳をさっき飲んだばかりでも、泣きやまない時は徹底して泣きやまない。そして朝夜関係なく一定の時間おきに発せられる泣き声に、疲労感の漂う両親。そんなときには子守歌を聴くと本当に心が休まります。

...子守歌って親のためのものだったのか。

kurakichy at 22:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0) CD 

2009年01月17日

夜も昼も

gulda
《フリードリヒ・グルダ/モーツァルト・アーカイヴ》
モーツァルト:ピアノソナタ第1〜4、5、9、10、12、13、15番、幻想曲ハ短調
フリードリヒ・グルダ(ピアノ)
1980年オーストリア【DG/UCCG 1288/90】

退院してからというもの、ひたすら赤ちゃんの「お腹空いた〜」「オムツ替えろ〜」の泣き声に振り回されっぱなしの我が家。時間軸は全て赤ちゃんが握っているので、何の遠慮もなく夜中に叩き起こされます。これが噂に聞いた洗礼か…文句も言わずに授乳を続ける妻にはほとほと頭が下がります。

でも赤ちゃんは本当に可愛いですね。新生児期はすぐに過ぎ去るともいいますし、今の時間を大切に子育てを続けています。

さて赤ちゃんが家にいると、オーディオにかけるディスクも自然と限られてきますね。不協和音と突発的に盛り上がる曲は選曲不可能ということを受けて、ヘビーローテーションとなったディスクがこれ。

ここに聴くグルダの演奏は繊細で自由で、全然聴き飽きない。カセットテープから起こした音だというのが、このディスクの個性をますます強くしているような気がします。昼に普通の音量で聴けば溌剌さが、夜にググっとボリュームを絞ればその優しさが、一層感じ取れてくるのです。赤ちゃんがモーツァルトを聴いている一方で、私はグルダのセンス溢れる演奏に舌を巻く。


kurakichy at 22:26|PermalinkComments(2)TrackBack(0) CD 

2009年01月01日

謹賀新年

みなさま、明けましておめでとうございます。

新年早々になりますが、ここでひとつご報告を。

去年の年末(つまり数日前)に、私に第一子が誕生しました。

myson

陣痛の苦しみに耐えてくれた妻に感謝しつつ、可愛い赤ちゃんの顔を見つつ、父親になった実感をひしひしと感じているところです。

今年は子育てがメインということで、生演奏に接する時間は最小限にはなりそうですが、その分CD感想をアップできればな、と思っています。
その前に08年の総括もまだ出来ていませんが...それは追々ということで。
とりあえず、本日のウィーンフィルのニューイヤーコンサート生中継は、病室で赤ちゃんとともに見届ける予定です。

09年も一層波乱の年になるかと感じていますが、親になった責任を胸に、何事にも臆することなくぶつかってゆきたいと思います。

それでは本年もよろしくお願い申し上げます。

kurakichy at 15:44|PermalinkComments(7)TrackBack(0)