【朝乃山応援ポスター、愚・直・発(ぐー・ちょき・ぱー)】
相撲好きの友人が作った「朝乃山関 勝手連応援キャッチフレーズ」のポスターです。
傍からは面白がっているようにも見えますが、本人らはいたって真剣です。
ミスター半導体西澤潤一の言葉で、その心は「全力を尽くした後は、ジャンケンポンに任せる。結果は神のみぞ知る。心は澄み、坦懐にして爽やかである」という。
どこかで見かけて何だこれは?というときに思い出してください。


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著者は1978年、大阪府生まれ。昨年は、豊臣時代の朝鮮出兵を描いたデビュー作『天地に燦(さん)たり』(文芸春秋)で松本清張賞受賞。

サハリンに住むアイヌのもとへ、ナロードニキの流れをくみ、ロシア皇帝暗殺事件に連座したポーランド(正確にはリトアニア)人の流刑囚がやってきた。このブロニスワフ・ピウスツキはアイヌ民族調査をして、貴重な録音を残すことになります。その弟ユゼフ・ピウスツキはシベリアに流されたが帰国後独立運動の中心となり、第一次世界大戦後に独立したポーランドの初代国家元首となります。
兄ピウスツキの最後は通説では病死、「本書は史実をもとにしたフィクション」(著者)の立場からすると、これは史実かフィクションか注目に値します。

大学でピウスツキによる録音を聴いた女子大生クルニコワはアイヌ文化に関心を寄せて民族学を学んでいますが、第二次世界大戦の独ソ戦において赤軍将校となり、大戦末期にサハリンに進駐します。
ドイツで赤軍将校を射殺するシーンが衝撃的です。忘れたころに再登場するので要注意です。

サハリンのアイヌ社会では、二人のアイヌのヤヨマネクフ(山辺安之助、後年白瀬中尉の南極点探検に参加)、シシラトカ、和人の父とアイヌの母を持つ千徳太郎治が、恋をしたり喧嘩したり、和人による差別に苦しんだりしながら成長していきます。サハリンが日本領となるや「未開」を圧倒して「文明化」が浸透していきます。アイヌの伝統が衰退する中で、彼らは文明とは何か、自分たちは何者なのか、悩みを深めていきます。

時代の進行に従ってアイヌとポーランドの関係も形をとり、ユーラシア東西にまたがるスケールの大きなストーリーになっていきました。そしてアイヌ青年もピウツスキも共通して抱く悩みは、読者に問いかける問題になってきます。文明の進んだ日本が、どうして生きにくい社会になっているのか、文明はどこから狂ったのか・・・

アイヌが主人公なので、金田一京助、
知里幸恵、関連して石川啄木も、またロシア関係の話なので長谷川辰之助(二葉亭四迷)、大隈重信、本県関係では横山源之助も一役買って登場します。

今でもアイヌ民族を認めないという日本人団体の人々に本書をお勧めします。

なお、文明について考える材料として例によって「ラジオ深夜便(11/18、月)web
【インタビュー】「変わる"アフリカ"と私の30年」立命館大学国際関係学部教授 白戸圭一」が興味深い主張をしています。
※この日のアンカーは、富山市出身の松井治伸さんです。