ファイナンシャルプランニングの現場から

名南経営コンサルティング 栗原真美 公式ブログ

今回は、マイナス金利導入後の株式市場の動きを、業界別に見ていきましょう。

【東京証券取引所:東証指数マンスリーインデックスレポート、業種別株価指数より作成】
マイナス金利後株価指数

金利の低下で利払い負担が減少、大きな借入が将来の収益に繋がるような借入金の多い業界では、マイナス金利が有利になると言えます。公益会社(電気・ガス業)、リース会社、不動産業等が該当するでしょう。

一方、金融関係、銀行業、保険業(特に生命保険会社)等は、マイナス金利導入による長期金利や債券利回り低下の影響を直接受け、逆ざやの恐れもあるため、マイナス金利が不利になると言えます。

まだ短期的な株価への影響ではありますが、今後、余裕資金運用の際に業界別の株価指数の動きにも注目してみてはいかがでしょうか?

【ご注意】この投稿は、2016年6月1日時点での情報をもとに作成しております。今後の市場環境により、内容が異なる場合があります。

前回は、マイナス金利導入から3ヶ月経過後の市場評価についてお話しました。

日銀のマイナス金利導入後、すぐに影響が表れたのが、預貯金、住宅ローン等の金融商品の金利の引き下げです。
メガバンクをはじめ、大手銀行、地方銀行でも相次いで、普通預金金利を過去最低水準まで引き下げました。
また、MMF(マネー・マネジメント・ファンド)は、新規募集の停止、一部の商品は運用を取りやめ投資家に資金を返す償還手続きに入りました。

預金の代わりの運用商品として人気が高かった一時払い終身保険も、販売を停止したり、保険料を改定する(保険料の値上げ)動きが出ています。マイナス金利が長期化すれば、一時払い終身保険に限らず、貯蓄性の高い学資保険、年金保険などの保険商品も販売停止や保険料の値上げの可能性が出てくるでしょう。

マイナス金利導入前後金利

一方で、住宅ローン金利は低下しており、過去最低水準の低金利が続いています。
そのため、借り換えが急増。この機会に、長期固定金利への借り換えを検討される方も増えています。

【フラット35金利推移】
フラット金利

超低金利のなか、余裕資金まで預金や利回りの低い金融商品に預けておくのはもったいない、と資産運用への
関心は高まっています。ライフサイクルやリスク許容度、運用する資金の目的、投資期間等を考慮の上、中長期での分散投資を検討することは、低金利局面を乗り越えるためには、とても重要だと言えるでしょう。

次回は、マイナス金利導入後の株価の動きについて見ていきます。

【ご注意】この投稿は、2016年6月1日時点での情報をもとに作成しております。以降、市場環境によっては、内容と異なる場合があります。

日銀がマイナス金利政策を導入してから、約3ヶ月が経過しました。
先日、弊社で「マイナス金利時代の資産運用」というテーマでセミナーを開催しましたので、その内容をこの場で少しご紹介したいと思います。

そもそもマイナス金利とは・・・

金融機関が日銀の当座預金に任意でお金を預けるときに付く金利を、一部、マイナスに引き下げる政策です。大規模な金融緩和のもと、金融機関は大量のお金を日銀に預けており、お金が市場に流れる妨げになっていました。そこで、日銀は、景気や物価の押し上げに向け、市場の金利水準を引き下げ、企業の投資や個人の消費を促すことを目的とし、マイナス金利の導入を決定しました。
マイナス金利図

マイナス金利導入後3ヶ月の市場の評価は、概ね以下の通りと言えるのではないでしょうか?

・金利(預貯金、住宅ローン等)の低下
・住宅ローンの借り換えの増加
・個人消費は伸び悩み
・企業による投資、設備投資もまだまだ慎重
・余裕資金の運用の必要性は高まっているものの、不安定な市場環境により、投資意欲は伸び悩み

マイナス金利導入による真の効果が表れるのには、時間がかかりそうです。

次回は、マイナス金利導入による「金融商品の金利」への影響をお伝えします。

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