
鳥取といえば砂丘が有名だが、砂丘にはもう一つの名物がある。
砂丘に赤紫色の花を咲かせるらっきょうの花だ。
満開時には景色が赤紫色に染まり、実にきれいだが
今年はそんな景色に出合えなかった。

行った時期が早くて開花していなかったのではない。
赤紫色の花に混じり白い花も所々に咲いていたが、
赤紫色の畑の隣に白っぽく見える畑が点在している。
白っぽく見えるらっきょう畑に近付いてよく見ると本数が少ないように見える。
花は咲いているが葉が少ないから砂地が見えるのだ。

畑仕事をしていた人に聞くと、害虫のネギハモグレに葉がやられているとのこと。
ネギハモグレとはネギやニラ、らっきょうなどのネギ属の葉に卵を産み付け
その幼虫が葉に潜りこみ、葉の養分を吸い取りながら移動するため
葉に白い線状ができたり葉が白くなって枯れていく。
遠目に白く見える畑はこの害虫に葉がやられて枯れ、葉が少なくなっている。

ネギハモグレに葉がやられても、砂中のらっきょう球にまで害は及ばないが
葉が少なくなれば光合成が減り、球根が十分生育できなくなる。
らっきょうは生育すると植え付けた1球が5〜8球に分球するらしいが
分球の数が減る。その分収穫量は減るわけで収益も下がる。
今秋は暖かい日が多かったためネギハモグレが増え
各畑に神代な被害をもたらしているとのこと。
例年なら見渡す限り赤紫色に染まるはずの景色も
写真に撮っても見栄えがしないものになり、せっかく出かけて来たが
残念ながら早々と引き上げることになってしまった。






