恋愛、借りちゃいましたのレビュー。
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各10段階評価
シナリオ…8
キャラクター…9
絵…7
エロ…6
音楽…8
システム・演出…7
総評…8

【感想】
恋愛、借りちゃいました、個人的にはノリが良くて最後まで楽しめた作品でしたね。

何気に初アサプロなんですけど、プレイしていて恋春アドレセンスを彷彿とさせるノリが印象的でした。
サブキャラも含めて皆で和気藹々とやっている感じなんですが、出るキャラ皆個性的な所も恋春アドレセンスと被っているんですよね。
下ネタも平然と繰り出し、多種多様なネタが出てくるカオスっぷりは八日なのか氏の得意とする所でしょう。
正直、アサプロの新作というよりも、恋春アドレセンスの続編と言った方がしっくりと来るんじゃないかと思うくらいにかなり八日なのか氏の個性が強く表現されていましたね。
恋春アドレセンスで既に慣れていたので、カオスなノリにもすぐに順応出来たし程よく楽しめました。
 
シナリオの構成としては、八純・絵未ルートと、ちなこな・椿ルートで大きく展開が分かれる感じ。
というよりも、八純と絵未は三角関係になってから分岐する形なので、他のヒロインとも扱いが違う印象ですね。
更に、八純・絵未ルートから咲希ルート、桃子ルートへと分岐していく形になります。
何気にサブヒロインである筈の咲希や桃子も攻略できる所が一番意外だった所ですね。

まずは椿ルート。
このルートは何よりも二人の関係の変化と、恋愛描写を丁寧に描いている所が好印象でした。
椿の要請から愛人として始まった筈の二人の関係。
そこから恋人へ変化し、最終的には夫婦へと至る一つの物語としての形が凄く良かったですね。
何よりも椿ルートは椿自身が頼れる大人のキャラとして描いていたのが良かった。
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共通ルートでは予備校の教師として務める傍ら、プライベートではゲーマーとしてずっと部屋に引き篭もっているダメ人間として描かれていた一方、

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椿ルートでは今まで月の為に金を稼がなくてはならなかった主人公に対して堂々と私を頼りなさいという場面が凄く頼もしく見えた。
個人的にはここが椿ルートで一番印象深かったシーンですね。
二人の家庭事情を鑑みて、椿が手を差し伸べようとする展開。
椿が、“私を家族として頼りなさい”と言っているように、ここから恋人ではなくて家族としての関係に変化していくのがまた上手いんですね。
だからこそ、最後の結婚式で本当の家族になった瞬間は色々と感慨深かったです。
椿ルートで一番評価したいのは、過程の描写の丁寧さ。
他のルートは言い方は悪いですが、ノリと勢いで最後まで押し通した感じなのに対して、椿ルートは過程を一番重視している感じで良かった。
何気に一番恋愛描写が良かったのもこのルートですね。

次にちなつ・こなつルート。
ちなつ・こなつルートは最後まで二人のキャラの濃さが薄れなかった所が一番の特徴かな。
一見真面目と思わせておいて照れ屋で暴走しがちなちなつと、口を開けば淫語ばかりで主な下ネタ担当のこなつというキャラが濃すぎる双子。
そんな双子の個別ルートは共通ルートからの双子のノリが最後まで続く感じですね。
それ故に好みが分かれそうですが、双子の掛け合いが面白かったので個人的には良かったかな。
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取り敢えず、子供の頃の二人可愛すぎますね。
それがどうしてこんなに個性的な双子に育ってしまったのかという。

次に八純と絵未ルートですが、この二人はある意味で表裏一体とも言える関係でもあるので一緒くたに語ります。
八純・絵未ルートは正しく三角関係を極めた展開とも言えるでしょう。
最初は見栄の為に偽りの恋人関係になったけど、主人公に恋をしていた事を自覚した絵未と、前の学校の時からずっと主人公の事が好きだった八純との仁義なき戦い。
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そんな二人の争いはヒートアップしていき、主人公ですら口を挟めない事態に。
二人とも主人公への想いが強すぎるからこそ、互いに引けなくなっていく所は正しく修羅場ですね。
その後、二人が冷静になって店で互いに恋バナしあう所は二人の仲の良さを表しています。
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それでも、互いに一歩も引けない所は変わらないので、八純による恋のライバル宣言へと繋がるのですが。
その後、紆余曲折あってとうとう二人の内のどちらかを選択する時が来るのですが、その時の選択肢もまた独特でした。
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通帳か現金を直接選ぶって、選択肢の意味を考えてしまうほど。
ここから八純ルートと絵未ルートに枝分かれして最後まで進んでいく感じですね。
主人公が選択した後の八純ルートでも絵未ルートでも、敗れた方のヒロインが最後まで絡んでいく所が二人のルートの一番特徴的な所でしょうか。
主人公へのアプローチの仕方こそ違えど、最後まで絡もうとする辺りに諦めの悪さと想いの強さが見て取れます。
良くも悪くも八純ルートと絵未ルートは三角関係が最後まで付きまとうので、三角関係をどう捉えるかで大きく評価も変わってくる印象ですね。
個人的には今回の三角関係はかなり良かったんじゃないかと想います。
修羅場も有ったけど、親友同士なこともあってずっと険悪な雰囲気じゃなくて、飽くまでも恋のライバルとしての関係にとどめていたのが好印象でしたね。
敗れた方のヒロインが最後まで絡む展開もある意味で三角関係の醍醐味とも思えたので悪い気分じゃなかった。

そして、実は存在する咲希と桃子ルート。
正直、この二人は無いだろうなと思っていたのでかなり意外でした。
二人とも八純・絵未ルートからの分岐なので、三角関係の隙間を上手いこと潜った印象でした。
個人的に評価したいのが桃子ルートですね。
八純と絵未のアプローチに対して、答えを決めかねずにいてその場から逃げ出してしまった主人公。
そんな主人公の様子を見て、主人公の情けなさを攻めつつも恋を知りたいという興味本位から一日限りの恋人関係になりたいと言う桃子。
桃子ルートは一日限りの関係という短い展開ですが、桃子の想いの変化が上手く描かれていて良かったです。
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キスして、そのままエッチしただけの関係なのに、いつの間にか本気で好きになっていたという所がもう良すぎ。
本気で好きになってしまっていたのに、二人のことを考えると桃子は引くしかないからそのまま失恋に繋がる所もまたやるせない。
それでも、最後は主人公の事を応援して、自身も前へ進もうとする終わり方が清々しかった。
桃子ルートはかなり短い展開なのですが、個人的には一番好きな展開でした。
攻略可能な作中のヒロインの中でも、一番恋から縁遠かった筈の桃子が本気で恋をしてそのまま失恋したという所にギャップが有ったし、最後のCGでの可愛さにやられました。
正直、桃子ルートに関してはここで終わるのが勿体ないなと思えるほどに続きが見たい展開でしたね。

シナリオに関しては好みが分かれそうかなと思ったけど、概ね面白かったというのが個人的な評価。
やっぱり、恋春アドレセンスやってたのもあって、八日なのか氏のテキストが肌に合う感じですね。
個別ルートに入っても、皆が絡んでくる所はある意味で安心感が有りました。

絵に関しては、ちょっとバラつきが大きいかなと思いました。
やっぱり、この辺りはプレイしていて気になる所ですね。

エロシーンに関しては、淫語の修正が大きいのが気になった。
今や無修正が大半なのも有って、淫語の修正が有るとエロさは半減してしまいますね。
まあ、エロシーンで一番印象深かったのは椿の制服プレイですね。
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有るとは思わなかったけど、制服プレイを目の当たりにして眼福でした。

曲に関してはボーカル曲の強さですね。
OP・EDともに好きな曲ですわ。

総合的に見ると、十分に面白かった作品です。
今まで敬遠してたアサプロですが、やっぱりライターが入れ替わったのもあって以前よりもとっつきやすくなった感じですね。