どっちのiが好きですか?のレビュー。
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各10段階評価
シナリオ…8
キャラクター…10
絵…8
エロ…7
音楽…8
システム・演出…9
総評…9

【感想】
どっちのiが好きですか?、個人的にはキャラゲーの金字塔と言っても過言ではないくらいにヒロインの魅力を上手く引き出していた作品という評価。
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この作品で一番特徴的なのが、主人公がリードする展開か、もしくはヒロインにリードされる展開かを選択肢によって選べるという所でしょうか。
どちらを選択するかによってその後の展開が各ヒロイン毎にAルート、Bルートと枝分かれしていく事になるんですが、何よりも上手いのが双方のルートを最後まで丁寧に描ききったことなんですね。
各ヒロイン毎に二つのルートに分岐するということは実質的に負担が倍増するようなものなんですが、中途半端な形で終わらせずにヒロインの魅力をそれぞれ違った形で引き出しただけでも十分に凄い。
主人公がリードするAルートでは、主人公がリードする事で主人公によって変えられていくヒロインの姿を見られるのがAルートの魅力的な所でしょうか、
よりヒロインとの甘い関係になり、恋人同士という実感が得やすかったのもAルートで良かった所。
一方で、ヒロインの個性はBルートと比べると埋没していた印象だったのがAルートですね。
ヒロインにリードされるBルートでは、ヒロインがリードする関係上ヒロインの個性がハッキリと出やすかっった所がBルートの魅力的な所でしょうか。
また、ヒロインが主体的な展開になるので、ヒロインの内面まで描かれていた所も良かった。
一方で、主人公は基本的にヒロインのサポートとしての形に徹するようになる印象だったのがBルートですね。
両方のルートをやることで一方のルートだけでは見えてこなかった部分も分かるようになり、よりヒロインの魅力が増した所が今回で一番良かった所でしょう、

以下、個別ルートの感想。
まずはハンナ。
Aルート、Bルート共に最終的に家族の話へと帰結するのがハンナルートの特徴的な所でしょうか。
今の両親やリサとは血が繋がっていないという複雑な家庭環境を持つハンナ。
ハンナルートではA、B共にその複雑な家庭環境から思い悩んでいるハンナが答えを見つけるというのがそれぞれ別の観点から描いた感じですね。
個人的にはハンナルートはどちらかと言えばAルートの方が好きですね。
主人公が積極的にハンナをリードして、リサに対しても一緒に遊んであげたり危ない場面を助けたりと自然に気遣いながら格好良い所も見せたのがAルートで良かった所。
本当の家族と向き合う勇気を持てなかったハンナに対して主人公がロケットペンダントを預かる形にして一旦場を収めて、二人の結婚式で改めてハンナの首元にロケットペンダントが戻る展開も綺麗に纏めていた。

次に芽愛。
学校やバイト先でも後輩として接点が有り、主人公との付き合いも多い芽愛。
いじられキャラとして定着し、悪ノリする主人公との噛み合わせも抜群で二人が喋るとどこまでも暴走していくような勢いでした。
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この二人の掛け合いは作中でも一番SMEEっぽい感じがしていて、あんまりHOOKSOFTの作品やってないのに何故か慣れ親しんだ雰囲気がしましたね。
Aルートでは芽愛が趣味として始めていたハンドメイドの話が中心となって進んでいくのが主な展開。
芽愛がハンドメイドを始めた経緯を話すや、改めて依頼品を作る際に結婚について真剣に考える所はAルートで良かった所かな。
Bルートは何気に芽愛の告白シーンが一番良かったですね。
Aルートでは主人公が芽愛に告白しようとしたら何故か芽愛が逃げ出して最終的に主人公が芽愛を捕まえて告白という割とグダグダな展開だったんですが、Bルートでは芽愛が主導的に動いているせいかそういうグダグダな展開は一切なく逆に芽愛の個性がよく出てていました。
終業式の間に主人公を呼び出して誰もいない教室の中で少し大人びた格好をした芽愛が告白する場面は、芽愛が必死に背伸びして主人公の好みに合わせようとしているのがよく分かってポイントが高い。
ぶっちゃけ、告白シーンは芽愛Bルートが一番好きなんですね。
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開けた窓から見える綺麗な青空と風に靡かれるカーテン、そして少し大人びた格好をした芽愛という対比がCGとしても凄く美しかった。
そこから色々と遠回りした末にようやく本題の告白に入った辺り、芽愛自身が勇気を持って告白したのが分かるしその告白に対しても主人公がきちんと応えるのが良かった。
芽愛Bルートは共通ルートのような二人で馬鹿な掛け合いを続けながら、芽愛が主人公のことを意識する描写が多いんですね。
芽愛自身の元々の個性を上手く活かす形で恋人関係に発展したのが芽愛Bルートの上手い所。
正直、芽愛ルートは元々主人公が芽愛を引っ張る形での関係が出来ていたので主人公がリードするAルートの方が良いかなと思っていたんですが、蓋を開けてみれば芽愛にリードされるBルートの方が芽愛自身の個性がよく出ていました。

次に小柚子。
今まではあまり接点がなかったものの、主人公の隣の部屋に越してきたことから次第に主人公とも関わりを持つようになったという所かな。
主人公の悪ノリにも反応して最後まで付き合う辺りは小柚子自身の人当たりの良さがよく出ていました。
一方で、物を間違えたり、部屋が散らかっている所なんかはドジっ娘な部分も見せていて新たな一面が垣間見れます。
そんな小柚子先輩のAルートですが、こっちは只管小柚子先輩の破壊力に悶えてましたね。
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二人で一緒にプールへデートに来た場面、小柚子にかかったアイスクリームを別の彼氏が取ろうとして主人公が手を跳ね除けた後のこの一言は最高すぎました。
照れながらこういう台詞言われると男心をくすぐられますね。
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続く台詞も小柚子先輩が彼女なんだなって実感できてニヤニヤが止まらなかった。
後は主人公が小柚子先輩に対してあーんさせようとする場面も良すぎましたね。
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SnapCrab_NoName_2019-12-31_11-12-48_No-00あーんさせようとして失敗して項垂れる主人公の姿に乗せられて、私は忠臣がいいの!って言う所はお前らバカップルか!って思ったわ。
本当に小柚子先輩が主人公にべた惚れしているのが分かるし、同様に主人公によって変わっていった姿も象徴していました。
小柚子Aルートは作中でも最も破壊力が高くて胸焼け起こしそうなほどでした。
二人が作り出す甘々な空気がかなり強かったですね。だからこそ、小柚子Aルートは恋する乙女に変わってしまった小柚子先輩を楽しめました。
一方、Bルートは二人の夫婦漫才と小柚子の夢を中心に描いた展開ですね。
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共通ルートでもあった主人公の悪ノリと小柚子先輩のノリツッコミはBルートでも健在で、特に付き合ってからは夫婦漫才の粋に達していました。
Aルートでの二人の甘々な会話も良かったけど、こういう掛け合い見てるとある意味で安心してしまう。
そして、中盤からは自分で考えて答えを出した結果、お茶屋さんへの道を志すようになった小柚子先輩の真っ直ぐな思いが表現された展開になります。
それまで親への反発心とも合わさって幼い頃に夢見ていたことにこだわって意固地になっていた小柚子が主人公の意見を聞いて考えを改め、真剣に自分の将来について考えるようになったのが小柚子Bルートのもう一つのメインテーマでしょう。
そして、新たな夢に向かって只管邁進し、最終的にようやくその夢を掴んで幸せに過ごす二人の姿を見せて〆というのが小柚子Bルートの主な展開。
自分の夢と向き合う形になるんですが、だからこそシナリオの流れが綺麗に纏まったいたのが上手かった所ですね。
正直、小柚子先輩に関してはAルートとBルートどちらもそれぞれの良さが有るので甲乙付けがたいです。

最後に摩耶。
摩耶程付き合う前と後とで評価が大きく変わってくるヒロインも珍しい。
付き合う前は評判通りにドSな性格が滲み出ていて、上手く付き合っているのが主人公くらいという有様。
それが付き合い始めた後からは可愛い部分も見せていてかなりギャップが有りました。
周囲から畏敬を持って接されている摩耶が主人公の前でだけ見せる一面というのが摩耶で一番良かった所でしょう。
Aルートではそんな摩耶の乙女な部分を描いた展開とも言えるでしょう。
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主人公と付き合い始めた後、他のヒロインが主人公に関わってくると摩耶が嫉妬してくる所は摩耶の独占欲を感じられて寧ろ可愛いなと思った。
そして、摩耶Aルートで一番悶えたのがこの台詞。
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完全に恋する乙女になってしまった摩耶の姿がこの台詞で表現されていて、主人公と思わずシンクロしてしまった程。
摩耶が誰にも見せたことのない一面を主人公が独占していると思うとそれだけでも十分に満足です。
Aルートは摩耶とのイチャラブが強かったですね。
主人公によって恋する乙女に変えられてしまった摩耶の姿もまたギャップで萌えた。
BルートはAルート程ではないにせよ付き合うことで変わり始めた摩耶の姿を描き、終盤で摩耶の将来の夢とそこに至る生い立ちが語られる展開ですね。
中でも誕生日プレゼントを貰ったことで泣いてしまった摩耶の姿が特に印象的。
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主人公への申し訳無さとプレゼントを貰った嬉しさが一気に来た結果としての涙なんですが、ここでの涙は完全に反則でしたね。
摩耶のこれまでのイメージを根底から覆すほどに衝撃を受けたシーンで、やはり摩耶も普通の少女なんだなと実感しました。
そして、終盤はAルートで語られなかった摩耶の将来の夢と、そこに至る切っ掛けとなった主人公との意外な繋がりが明かされます。
常に姉に対してコンプレックスを抱えていた摩耶。そんな中、偶然出会った主人公のふとした一言が切っ掛けで天文学者になる夢を諦めなかったという所に不思議な縁を感じさせる。
摩耶Bルートも割と綺麗な〆方でした。

各個別ルートを見返すと、やっぱり主人公の存在が大きんですよね。
基本的に学力も良くて面倒見が良い一方で自然に気遣える所が無駄に高スペックすぎ。
寧ろ、何で本編開始時点まで良い人止まりで大してモテてなかったのか疑問に思ってしまうくらいに良い主人公でした。
まあ、悪ノリし過ぎる所はご愛嬌って感じですが、特別扱いせずに誰とでもコミュニケーションとれる所は羨ましいですね。

本当にこの作品は時間を忘れるくらいにのめり込めましたね。
AルートとBルート、それぞれにヒロインの魅力が有ったので片方が終わったら即効でもう片方のルートまでやってしまうのは最早常識とも言えるくらいになってしまいました。
ヒロインとの距離感や掛け合いからSMEE作品を彷彿とさせた所も個人的には評価高いです。

絵に関して。幾つか気になったCGは有ったけど、基本的にヒロインの可愛さがよく表現されていました。
ちょっと枚数は少ないかなと思うんですが、まあ十分でしょう。

エロシーンに関して。シーン数も必要十分に有り、尺もそれなりに長かったので十分。
個人的には小柚子先輩が一番エロかったですね。
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特にベッドに手をついての後背位がかなり好きな構図で良かった。
後、もう一つこの作品で大きく評価したい所が行為後のピロートークのシーンですね。
二人で語り合う場面も勿論甘々な感じがして余韻を感じられたんですが、中でもEXピロートークシステムを採用した事を個人的には評価したいですね。
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マウスを動かして様々な所にお触りし放題という夢のようなシステム。
ヒロインが指定した所以外でも触れて、様々な反応を返してくるのが最高ですね。
例えば、胸を触るとこんな反応が返ってきたり。
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また、一回目と二回目以降で反応がまた変わってくるので色々な所を二回以上押してヒロインの反応を楽しんでましたw
このシステム考えた人本当に天才かと思いましたよ。

総合的に見ると、キャラゲーとしては満足度の高い作品。
小柚子先輩と摩耶が特に良かったですね。
HOOKSOFTの作品をプレイしたのもかなり久しぶりだったんですが、こうしてみるとHOOKSOFTも随分と変化したなと思わせられる。