風雷戦姫 神夢のレビュー。
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各10段階評価
シナリオ…6
キャラクター…7
絵…8
エロ…8
音楽…7
システム・演出…7
総評…7

【感想】
風雷戦姫 神夢、LiLiMだなあという寝取られ感の薄さは有るものの、バッドエンドルートの種類の多さと神夢が段階的に堕ちていく描写が良かったです。

天夢以来12年ぶりとなる戦姫シリーズの新作という事で期待していましたが、やはりシナリオライターの変更と年月の経過が重なったせいか舞夢の頃と比べると大分雰囲気が異なる作品となっていました。
戦姫シリーズは舞夢しかやった事なかったんですが、舞夢は主人公がヒロインの鎧になるという設定が上手く活かされていてバッドエンドでのエロシーンもそれなりに良かった。
一方で、戦闘に負けて舞夢が敵に犯されると即堕ちしてしまってそのままバッドエンドになるのが一番物足りなかった所。
今回の神夢はバッドエンドルートにもかなり力が入っていて、一度でも誤った選択肢を選ぶとそのままバッドエンドへ直行という形になるんですが一度犯されただけでは終わらず、徐々に快楽に抗えなくなっていく描写が一番良かったです。
敵に犯されて最初こそ主人公に申し訳が立たなくて悔しい思いをしていた筈なのに、犯され続けていく内に快楽を刻み込まれ、最終的には自ら快楽を欲して敵に屈してしまうというのがバッドエンドルートの大まかな展開なのですが、段階的に堕ちていくのでより神夢のエロさが引き立っていました。
一方で、主人公の方もバッドエンドルートに入ってしまうと神夢と一切セックスが出来なくなってしまうので、より神夢が快楽に溺れていく感じが強くなっていて良かった。
一応、サブヒロインの杏那と琳音にも個別ルートは有るんですがいずれも短めで、単独でのシーン総数もそれぞれ3シーンだけという少なさ。
完全に神夢に偏った構成になっているんですが、神夢だけでも妖魔達による陵辱や、人間達による陵辱、悪堕ち後のシーンもそれなりに有って多種多様なシチュエーションで楽しめました。
個人的には神夢が堕ちていく描写なら岩乱ルートが一番良かったかなという感じ。
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岩乱によって好き放題に犯され続け、岩乱を憎んでいる筈なのに身体の方は徐々に堕ちていってしまって、最終的に岩乱に屈してしまう描写が良かったです。

他だと杏那が妖魔に犯され続けて妊娠してしまう所は個人的には作中で一番エロかったシーン。
伐狸尾に攫われ犯され続けてしまった結果、短期間でお腹が大きく膨れ上がって妊娠してしまった杏那。
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何とか杏那を助け出そうとした主人公は伐狸尾の奸計によって石にされてしまい、石になった主人公の上で杏那が出産するという展開が個人的にはピンポイントで突き刺さりましたね。
そのまま伐狸尾の言葉に誘導されて杏那がセックスと出産を望んでしまうようになるというのが凄くエロかった。
ただ、出産寸前でバッドエンドとして終わってしまうのでそこだけが残念でした。出来れば出産するシーンまで見せてほしかったです。

事前に公式で公開していただけあって神夢の悪堕ち後のシーンもそれなりに多かった感じ。
ただ、割と頻繁に悪堕ちするので、悪堕ちのありがたみが薄まってしまったのが個人的には惜しい所でした。
その一方で、悪堕ちした後の狂気に染まってしまった神夢の姿が描かれていたのが良かった。
この辺りは声優のひむろゆりさんの熱演も光っていましたね。
特に杏那ルートだと侑利が後押しする格好で悪堕ちしてしまった後、そのまま主人公と杏那の二人を追いかけ回す時の神夢の狂気は正しく嫉妬に狂った女の末路という感じがよく出ていました。
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主人公を誰にも渡したくないからこそ、それを奪った杏那を邪魔者扱いし、そんな杏那と添い遂げてしまった主人公にも失望してしまう神夢の絶望が表現されているかのようでした。

後は狼麒さんが何気に格好良かったのもこの作品で特徴的な所。
狼麒ルートだと元の主人公の存在を忘れてしまうくらいに狼麒さんが主人公になってたくらい。
主人公が狼麒を信用しないでいると狼麒も完全に吹っ切れて狼麒ルートに入るんですが、神夢を自分のモノにしたいと思いつつも決して神夢に手荒な真似をしようとしない所がまず好感が持てるんですね。
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その上で、九尾を倒す為に二人で共闘関係を築き、これまでの自分の半生を神夢に語る所は完全に主人公そのもの。

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また、“お前は俺の運命の女だ、神夢”と言い放って直接神夢を口説く所は格好良すぎですね。
その後も神夢が暴走しそうになる度に神夢に寄り添い言葉で励まして立ち直らせる一方で、九尾との決着は自分だけで付けようとする狼麒の姿勢は何処ぞの燃えゲーの主人公かよと思ったほど。
狼麒ルートは狼麒が主人公に入れ替わったと思って進めてましたね。
九尾を確実に倒す為に悪の道へ堕ちる選択までしたのに、最後の最後まで紳士的な態度を崩さなかったというのが狼麒さんの魅力。
正史の方でも主人公と神夢の為に自らの身を犠牲にしてまで道を切り開いてるから、仲間思いな上で自己犠牲精神も持ち合わせているという貴重なキャラだった。
主人公と対極的な立ち位置で狼麒というキャラを作ったんだと思いますが、これだと狼麒が主人公でも良かったんじゃないかと思ってしまうんですよね。

絵の方に関しては、引き続き金目鯛ぴんく氏が担当。
やっぱり、舞夢の頃と比べると相当な年月が経過しているせいか結構洗練されてきた印象ですね。
ヒロインの方もより魅力的かつ、エロくなった感じがしていて良かったです。

音楽に関しては、ボーカル曲が強かった印象ですね。
OPが青葉りんごさん、EDがデンカレの担当なのですが、OPの方もデンカレが関わっているので全体的にデンカレ色の強いメタルサウンドで好み。
こういった曲での青葉りんごさん相変わらず上手い。
歌う時は露骨に低音出してるけど、それが上手いこと魅力に繋がっている。

総合的に見ると、バッドエンドルートが充実してたので個人的にはそこそこ期待通りの出来。
ただ、舞夢と比べちゃうとコメディ要素は薄まって魅力的な敵キャラも少なくなったなという所は少し寂しく感じてしまう。
舞夢の頃はミスターNTRとか弾丸電車とか全力でネタ方向に振り切ってる敵キャラも居て面白い所も有ったんですが、今回はそういう敵キャラ居なかったですね。
これも時代の変化によるものと言ってしまえばそれまでなんですが、舞夢の頃のコメディ要素も混じった雰囲気が無くなってしまったのは残念に思う所。