極限痴漢特異点のレビュー。
各10段階評価
シナリオ…7
キャラクター…8
絵…8
エロ…8
音楽…7
システム・演出…7
総評…8
【感想】
極限痴漢特異点、痴漢に対してただならぬ情熱を費やす主人公が面白かった一方でヒロインを堕としていく過程が丁寧だったのが良かったですね。特に方舟は独立以前に出していた最終痴漢電車シリーズの最終痴漢電車を彷彿とさせる設定でした。
この辺りの設定で最終痴漢電車3みたいにまた熱い展開に持っていくんじゃないかと期待していましたが、正しく期待通りの出来でした。
ターゲットが誰であってもこの台詞が出てくる辺り痴漢に対して真摯な姿勢で臨む主人公の姿が描かれています。
職業:痴漢を堂々と公言する所は声出して笑いましたねw
この人、基本的に無職で痴漢して金稼いでるから本当に職業が痴漢になってしまうのがより笑えるという状況。
これが特に顕著だったのが伊澄で、自身のあがり症故に碌に仕事も貰えず事務所に良いようにこき使われていた伊澄を解放させて声優としての夢を叶えさせたんですね。
あがり症を克服させるためのプロセスこそ強引だったものの、お陰であがり症も克服して大声優の仲間入りという成功体験に繋げてしまうのが主人公の凄さですね。
また、逆に手詰まりになった状況でも諦めずに何とか痴漢をする方法を探し出そうとする所も諦めの悪さを示してしましたね。
この主人公の頭の中には痴漢をしないという選択肢は端から無いんだなというのがよく分かります。
基本的な流れとしては、マップ上でヒロインを追って素性を洗い出し、正体が割れた所で3回痴漢して方舟に乗せるかどうかを決めていくというのが主な概要ですね。
痴漢パート攻略のヒントとしては、ヒロインが大きく快楽を感じる所を集中的に連打していけばその分経験値が上がって後に繋がりやすくなるという所ですね。
5人のヒロインを攻略した後、蓮花との決戦、蛮痴漢の内情と方舟の向こう側が明かされることになって一気にクライマックスへと向かう展開になります。
この辺りも割と盛り上がる展開でした。
ずっと謎だったパズルのピースがようやく嵌っていく一方、二転三転する展開で最後まで目が離せなかったですね。
最後も最大の謎が解けると共に新たな局面を予感させる展開で続編への期待をも持たせる〆方でした。
ヒロインはあがり症の声優、周囲の視線に敏感なアイドル、実は痴漢願望が強い女教師、パパ活ギャル、学園の内外で姿を使い分けるメスガキとそれぞれ個性的でどのヒロインも良かったですね。
M&M作品はどうしても年上系のイメージが先行してしまうんですが、今回はそこまでババ臭いヒロインが居なかったのでそういう点でも良かった。
個人的に一番良かったのが、メスガキことしゅかですね。
派手な衣装で主人公の目を釘付けにして態々痴漢させたと思ったら、大声で叫ばれて絶体絶命の状況に追い込まれてしまうという屈辱。
ここから主人公の意趣返しが始まるんですが、学園を突き止めた上で抵抗できない状況に追い込んで痴漢をする所が如何にも主人公らしい。
しゅかに反省を促す筈が、気づいたらいつの間にか恋人みたいなやり取りに変化している所がしゅかの魅力なんですね。
あの時の快感が忘れられなくて再びホームレスに会いに来てしまうという変化が個人的にはドンピシャでした。
やっぱり全ヒロインの中でも特にしゅかはヒロインとしての魅力が突き抜けていた感じでしたね。
CVの有賀桃さんもこういう年下系はあまりやらないイメージだったんですが、しゅかとはピッタリで上手く魅力を引き出していました。
エロシーンは主人公による痴漢がメインですが、方舟の存在や痴漢パートでの失敗・選択肢によるバッドエンドもあって他人が介在するシーンもそれなりにありました。
それらのシーンも全て含めると、計64シーン有って抜きゲーとして見ても不足感は無かったです。
総合的に見ると、主人公の存在が際立っていたのと個性的なヒロインとの相乗効果で思っていたよりも楽しめた作品ですね。
一方でシステムが不安定な所も有ったので、やや惜しい所も。
個人的にはしゅかというヒロインに巡り会えただけでも十分に満足でした。
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