三連休はいかがお過ごしでしたでしょうか?

震災関連では、原発問題を巡る対応や報道の在り方に関して、様々な意見を目にしてきました。とにかく今は「あふれる情報」に振り回されることがないように、「信頼できる情報元」をしっかりと見極めて、冷静な判断を心掛けることが一番だと感じます。

さて、この連休中ですが、土曜日は日本FP協会滋賀支部が主催する一般消費者向けセミナーの運営を滋賀県近江八幡市で行ってきました。

今までは滋賀県内の活動が、大津や草津といった南部地域に集中していたのですが、今年からは他の地域にも少しずつ広げていっています。初めての土地では集客に苦労することが多いのですが、地道な活動を続けていきたいと思います。

そして、月曜日にはひふみ投信のセミナーに参加してきました。

ひふみ投信は、レオス・キャピタルワークスが運用する直販型の投資信託で、さわかみファンド浪花おふくろ投信セゾン投信コモンズ投信などと同様、代表者や運用責任者の方が各地でセミナーを開くことで、投資家の裾野を広げる活動を積極的に行われています。
創業者で最高投資責任者(CIO)である藤野英人氏は、昨年セミナーなどでご縁のあったセゾン投信の中野晴啓氏やコモンズ投信の渋澤健氏とともに「草食投資隊」として活動をされていますが、今回初めてご縁をいただくこととなりました。

運用のプロが教える草食系投資
渋澤 健 中野 晴啓 藤野 英人
4532354218



セミナーの最初30分は、家計の総合相談センターでご一緒している投資ブロガーのかえるさんのお話。

<※家計の総合相談センターは、4月1日に大阪オフィスがオープン。それを記念して4/2と4/7にセミナーを行います!>


「大きく儲ける投資と増やす投資は違う」という話や、「投資の中で忘れちゃいけないのが自己投資。仕事と生活を安定させるための自己投資を怠ってはいけない」には、改めて共感いたしました。

さらに、投資をする以上「預金に勝つ」ことが大切であるという点も強調されていましたが、これはまさにその通りですよね。いくら「市場平均に勝った」といっても、マイナスになってしまえば「預金に勝つ」ことはできません。
そういう意味で、お話の中にあった「絶対収益」という方針はとても大切だと思います。

今回は、ひふみ投信主催のセミナーのゲストというお立場ではありましたが、ひふみ投信について「合う方針」だけでなく「合わない方針」を明確にされていたのも印象的でした。

そして後半の約1時間は藤野氏のお話。

投資は「元手がないとできない」ものではなく、「これからお金を作っていく人にこそ必要」という基本的な考え方のお話からスタートしましたが、話の本題は「3月11日の大震災を経て、今後の投資環境がどのように変わっていくのか」という内容。

当然ながら、事前に用意されたレジュメがあるわけではなく、この一週間に藤野氏が考えられたことを、そのままお話しいただくという形式だっただけに、臨場感たっぷりでした。

キーワードは「分散」「西」「イニシアティブ」。

今回の震災により、今後数か月で東から西への移動が進むのは避けられないとのこと。その一番大きな理由は電力だそうです。実際、今問題になっている福島第一原発の危機的な状況が落ち着いたとしても、原子力発電所が使えなくなったことで、現在の関東地方の電力不足は長期にわたる問題となるのは明らかだと。

そうなると、期せずして「東京への一極集中」が崩れ、名古屋や大阪、福岡などの都市に多くの人やモノが移動することになるわけです。
その他、ネット関連での「クラウド化」も一気に進展していく、ともおっしゃってました。

こういった「過去にはなかった変化」が起こることで、「変化がないから日本企業への投資には興味がない」と考えていた海外の投資家も動き始めるし、何よりも国内企業のパワーシフトがどんどん進んでいく。

だからこそ、こういった変化に対応できない企業や人はどんどん淘汰されていく世の中になるのではないかと話されてましたが、この辺りの「変化」についてのお話は、昨年末以来、私自身がFP業界に対して感じていたことに共通することもあり、なんていうか、不思議な感じがいたしました。

そして、イニシアティブに関しては、まさに「自分が主体」となって「自己責任」で動いていくことが大事で、周りの人や情報に振り回されていたら、今後はますます大変なことになる、というお話をされていました。

ということで、少々長くなってしまいましたが、金曜日の鮒谷周史さんのお話と合わせて、自分の中にも「変化への対応」について、しっかりとした心構えを築くことができたように思います。

明日は再び東京に行ってきます。