2010年8月28日探訪。

ある集落の一角にある診療所の廃墟。
明治時代に建てられたであろう木造家屋は1階が診療所、2階が寝室や床の間という、
造りになっている。

内部に残る遺物は確認した限り全て戦前のものであり、まるで時間が止まったかのような、
不思議な空間だった。

戦前からそのまま廃墟になったかのように表記しているサイトもあるが、
家屋調査票から少なくとも昭和38年までは人の出入りがあったようだ。


神の住む家(通称)は、S診療所のすぐ近くにある廃屋。
神主を務めていた一族が代々住んでいたようだ。

概観は比較的綺麗だが、内部はかなり荒れていた。
また、深い木々に覆われている為かなり暗く、三脚を持っていかなかったので、
内部の撮影は出来なかった。


比較的状態の良さそうな外観。
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診療所入口。入ってみよう。
これを撮っている時、不意に中から同業者が出て来て、死ぬほど驚いたw
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受付と薬渡し口。
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反対側にはレトロな椅子と、散乱する戦前の雑誌や書類。
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昭和8年5月20日の新聞。
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当時の学生が記録していた明治36年4月の植物記。
しかし、この人物は誰なんだろう?表札に書かれている家主とは苗字から違うし、
ここから東濃中学校(現、東濃高校)へは、かなりの距離があり、当時の足で通えていたとは
考えられないのだが・・・。
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受付裏。
受付から上がった部屋には分娩台などが置いてあったが、手振れで使える写真がなかったので割愛。
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有名な薬棚。
今でもお馴染みの薬から使われなくなった薬、劇薬などもあった。
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調合などを行っていたであろう机には、家主宛の手紙や医療器具が散乱していた。
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薬袋。
お約束なので、正式名称は伏せさせてもらうw
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ピンセットやメスの入った道具箱と、現在でも幅広く使われている止血剤ボスミンの袋。
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薬棚の隣にある部屋は雨風がダイレクトに入り込む為か、畳が完全に腐り、
歩くのは注意が必要だ。
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森に囲まれた診療所。
夏場という事もありやぶ蚊が酷い。
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その部屋の奥から2階へ行ける。
傾き、いつ崩れてもおかしくないような状態ではあるが、踏み板自体は
比較的しっかりしていた。
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床の間。
有名な『健全なる国民~』を撮って来るの忘れたorz
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寝室の隣には、病理標本のプレパラートと夥しい量の戦前の本が散乱していた。
もしかしたら、高価な書物があるかもしれないw
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2階の奥は完全に崩壊。建物が半壊してしまう日も遠くないだろう。
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場所が変わり、神の住む家。
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明るく見えるが、実際はかなり薄暗い場所。
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池があっただろう中庭。
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