2011年5月31日探訪。
大日本帝国陸軍により佐世保軍港の防備の為設置された佐世保要塞。
それを構成するひとつが丸出山堡塁である。
今まで載せて来た小首堡塁、高後崎砲台とは違い、広大な敷地の中、
大きく分けて3箇所に遺構が点在している。
1898年11月着工、1901年11月竣工
お馴染みとなった煉瓦の門柱。
地面には門のガイドレールが残っていた。
途中にある井戸の跡。
新しいポンプが備え付けてある。近くの畑に水を送っているようだ。
棲息掩蔽部が見えて来た。
内部の状態は良さそうだ。
小型タイプ。
この場所はかなりジャングルに埋もれている為、ひとつの遺構を見るだけでもかなりの重労働。
ここは場所が変わり別の遺構。
森に埋もれた半地下のような場所にあり中々見つからなかった。
すぐ脇に溜め池のようなものがあり、非常に足場が悪い。
こちらの内部は水没していた。
また場所を変える。
この場所は近くに住む住人が管理をしているそうだ。
木が剪定してあり、アプローチ路や階段なども歩きやすい様に整備されていた。
傾斜のきつい階段を上ると観測所が見えて来る。
内部。
森に覆われてしまっているが、隙間からは佐世保の海が一望出来る。
分厚い鉄板とリベットがかっこいい装甲掩蓋。
国内にこのような遺構はほとんど残っていない為、極めて貴重である。
観測所は元々このような装甲がついていたんですね~!自分は主に広島県内の要塞跡を回っているのですが扉は勿論、手すりに至るまで鉄と言う鉄が取り払われているのが殆どで、くろべぇさんの撮られたこの監視所写真にはかなりインパクトを受けました。ホント貴重だと思います