リアル鬼ごっこ/山田悠介

文芸社唯一のヒット作にして、代表作。
おそらく小説史上、もっとも罵倒された作品で、それだけでもお金を出す価値は
あります。(ただし105円まで)
覚せい剤、LSD、各種ドラッグを使用しても、これだけ凄まじい文章を
書くことは不可能です。著者の神がかった文章スキルには嫉妬してしまう。
読めばそうとう酔っ払えますので、飲みに行くお金がない時にオススメ。

西暦3000年、王様の命令によって「佐藤」の名をもつ人間が殺される。
といったストーリーはどうでもよく、30世紀の日本人の知性・文章力は
ここまで劣化するのかと実感させてくれる作者の先見性に脱帽。
例の800万世帯の宗教の信者が(たぶん)せっせと買い込む姿もほほえましい。

620件にも及ぶアマゾンレビューは下手な本より面白い。
これが映画化されるなんて、エンターテイメント業界には高度な知性をもつ方が
多いようです。編集者不在を露呈した文芸社にも感服。
たぶん、お金が入ったから校正しないで酒でも飲んでいたのでしょう。

リアル鬼ごっこ



(リアル鬼ごっこ)
「二人が向かった先は地元で有名なスーパーに足を踏み入れた」
「佐藤さんを捕まえるべく鬼の数である」
「遠く離れると横浜の巨大な遊園地ができた」
「いざ、着地してみるとそこは森の様な草むらに二人は降り立っていた」
「道具アイテム」
「愛を探すしかほかないのだ」
「もう一度首を右に左に素早く後ろへと回し、ぐるりと体を反転させた」
「記憶を全く覚えていなかった」
「この話は人々の間とともに長く受け継がれていく」

勝てんわ。こんなの。天才。
自意識のある乱文なら、普通に文章を書ける人なら誰でも作成できますが、
無意識的にここまでやられると……。けっきょく、褒めているのです。